NHK朝ドラ【あまちゃん】第11回 感想

夏（宮本信子）から素潜りの許可が出て、本格的に海女修業が始まったアキ
（能年玲奈）は、北鉄の中で同級生・足立ユイ（橋本愛）と出会い、親しくなる。
東京になじめず、北三陸の町に居心地のよさを感じているアキとは正反対に、ユイは田舎を
嫌い、東京に強い憧れを抱いていた。
町では、秋祭りに向けて山車の制作が始まった。
ますます北三陸を離れがたい思いが募ったアキは、琥珀（こはく）掘りの勉（塩見三省）
の坑道に向かい…。

(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

連続テレビ小説「あまちゃん」第11話「おら、東京さ帰りたくねぇ」

　　　　　

 

まっすぐ下さ潜るコツは、とにかぐケツを高ぐ上げる事だ。
あとは手や足を一生懸命動かして底まで潜る。
苦しくなったら岩さ蹴って上がってくる。
それだけだ。

1分以上潜れるようになったアキは、ウニを捕る練習。

能年玲奈ちゃん、スタジオパークに出た時、泳ぎよりも潜る方が上手いね、と先生に
言われたという話してましたね～。
様になってる。

ウニを見つけても身体が浮いて取れないと言うアキ。

ウニだと思うから取れねえんだ。
これからは銭だと思え。

…銭？

んだ。1個500円。10個で5000円！そう思ったらなんぼでも取れっぺ！

分かった！

 

楽しそうに潜りを続けるアキ…しかし、夏休みは終わろうとしているのだった。

 

北鉄でウニ丼を販売している時に、アキは例のカメラオヤジを発見。

昨日はありがとうございました。

…何が。

おじさんのおかげで1分40秒も潜れたんです。

おじさんじゃねえし。

いや、おじさんだろ。

 

アキがお礼にウニ丼を、と言うとカメラオヤジは食えねえしと言うのだった。
変態扱いされて追いかけられたのを恨んでいるのか機嫌わるっ！

 

食べるとブツブツ出ると、ブツブツ出て死んじゃうし。ブツブツ…。嘘だよ！
つうかどけよ！ブス！邪魔なんだ！

 

ブス！…だけは無いだろ…能年ちゃんにブス！だけは。

忙しそうにシャッターを切るカメラオヤジの目線の先にいるのは、浴衣姿のユイ。

かわいい～！！

 

う～ん、ホントかわいい…ってかキレイ。

能年玲奈ちゃんと橋本愛ちゃん。
違う種類のカワイイ子2人…男性視聴者眼福の朝ドラだねっ。

 

それから、アキはずっとボーーッとしている。
もう、恋する乙女状態。

恋の病だな…。

と、かつ枝さんは言うけれども、見事に当たり。
ただし、相手は女の子だけど～。

 

おまけに、ユイはアキの名前を憶えていてくれたのだった。
そしてデートの約束まで。

カメラオヤジはユイのブログを見てコメントをし、ユイを撮りに来たらしい。

ねえアキちゃんち東京のどこ？

あ～ええと…世田谷。

嘘！？下北沢？三軒茶屋？

大体その辺かな？

嘘～！
下北沢ってさ、演劇とロックの街なんでしょ！？
秋葉原ってオタクとアイドルの聖地なんでしょ！？
毎日どっかで誰かが握手会やってるんでしょ！？
あっ、そうだ、井の頭公園でボートに乗ったカップルって絶対別れるんでしょ～！？

 

すごい…そのイメージは一体どこから持ってきてるんだ。

 

ユイは9月に開催される北三陸秋祭りの準備見学にアキを連れてきてくれた。

 

「北三陸秋祭り」初めて知った。
地方の祭りは本当に豪勢だ～。
こういうのを見ると行きたいっって思うよなぁ…。羨ましい。

みんなが忙しそうに準備する中、

見学って言ってねえで手伝ってけろ！

と、観光協会の菅原に声をかけられる2人。

アキはもちろん、大喜び。

華やかに彩られた山車…。
慌ただしいけれども楽しそうなみんなの様子。活気。

その中に飲み込まれて…

アキは、だんだん切なくなってくる。

この山車が町を練り歩く頃には東京さいるんだなあって思ったら、
何か悲しくなっちゃった。

そっか、アキちゃん見れないんだ。

と、ユイもしょんぼり。

でも、ユイはユイで東京に戻るアキがむしろ羨ましくて仕方ない。

 

お台場とか行った事ある？

ない。

ないの！？原宿は？

ない。

え～嘘！何で？

何でって…用事ねえし。ママが行っちゃ駄目って。

もったいないよ～。
原宿って表と裏があるんでしょ？
芸能人って大体裏に生息してるんでしょう？
吉祥寺って住みたい街ナンバーワンなんでしょ？

へえ～。

…へえ～…なんだ。

 

あ～なんか解るわ～。

地方の人から見た「東京」。

ウチは「東京都」じゃない首都圏だけどね、スカイツリー行ってないとかツイッターでつぶやくと
驚かれたりする…。
お台場だってよく考えたら首都高から見るだけだしな。
あんなに整備される前にはドライブでよく行ってたけど…ただの浜だったころ。
吉祥寺は学生時代は名画のためにわざわざ行ってたけどな…もう何年も行ってないし…。
原宿なんかますますもう何年も行ってないし…。

「首都圏」が全部「東京」で何処でも詳しいってわけじゃないし。

逆にテレビで札幌の吹雪きを見て北海道の人に「吹雪き大丈夫ですか！？」って聞くと
「ウチは札幌じゃないから平気」と言われて「そっか」と思ったりする。

「地域」のイメージは違う場所から見ると固まって見える。

良いイメージがあれば全てが良く見えるし、悪いイメージがあれば、全てが悪く見える。

それって人間も一緒なのかもしれない。
物事の一端だけ見ていると、人は多くを見失う…。

 

アキもそれに気づく。

ユイの口から出てくるのはアキの知らない東京でした。
東京で生まれ育ったアキには見えない景色がある事をアキはユイから教わりました。

という事は、アキが見ているこの町の風景もユイには見えてないのかもしれない。

きれいな海もかっこよく切り立った岩場も田んぼを走るローカル線ののどかさも
ユイには見えていないんだ。

 

こうして、アキは残り少ない三陸生活をこの地域を目いっぱい隅々まで見ようと考えたのだった。

 

東京さ帰りたぐねえ～！
ずっと、ここさいてえ！

ここでばあちゃんやママやみんなと暮らして毎日海さ潜りでえ～！

 

なんか、ちょっと切なくなっちゃったな…。

 

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