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NHK朝ドラ【ちりとてちん】(2013年・再放送) 第31回・32回 ・33回・34回感想

草若(渡瀬恒彦)の家を出た草々(青木崇高)は、草原(桂吉弥)の家に身を寄せていた。
草々は落語の「崇徳院」を教わろうとするが、草原は「自分に落語を思い出させないでくれ」と、
けいこを断る。
一方、草々の身を心配する喜代美(貫地谷しほり)に、熊五郎(木村祐一)たち周囲は「このまま
探さない方が草々のためだ」という。
草若も草々を心配する様子はない。
ある日、喜代美はハンドミキサーの修理のため、草原の店に向かう。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

連続テレビ小説「ちりとてちん」第31・32・33・34話「蛙(かえる)の子は帰る」
     

      ちりとてちん感想

 

※「ちりとてちん」は、2007年10月期のNHK連続テレビ小説です。
当方は当時の放送をオンタイムで見ているので感想は恐らく回顧目線になりがちです。
ご了承のうえ、ご覧くださいませ。

※レビューでは先のネタバレは控えるよう努力します。
※レビューの更新はイレギュラーで…。週まとめは必ず書くようにいたします。

※再放送時間は月~土・午前7時15分からNHKBSプレミアムにて。

 

ようこそのお運びで厚く御礼申し上げます。

 

第6週「蛙の子は帰る」です。
溜まってしまったのでまとめて簡単感想。

…と言っても簡単に書けるような気持ちで見ていた4日間ではありません。
草々さんの切ない恋心が描かれ続ける週です。

「落語」に対するね。
草々さんの乙女のような純粋な切ない恋心。

今日は本当に「うっ」…ってなりました。「ぐわっ」かな。
これ、文章で上手く表す言葉が見つかりません。

優しくて、優しすぎるから切なくて、寝ぼけた頭でボーっと見ていても
胸の奥からこみあげてきて止められない激流のような感情の渦。

まさに

「瀬を早み 岩にせかるる滝川の…」

激しく水しぶきのあがる川の急流。
それが岩にバーンとぶち上がって割れ砕ける。

その状態でこみあげてくる涙が止められなかった。
草原さんの回想シーン。

 

では、4日分一度に振り返ります。

草々さんの

「俺の妹になってくれへんか?」

で、終わった第5週でしたが…

失恋から立ち直って帰ってきた喜代美にとっては複雑かつワケの解らない申し入れです。

ま、「嫁」だったらますます複雑な気持でしょうが。 

 

もちろん、これは妹弟子の事。

草若さんに喜代美の弟子入りを決めつけて話す草々さん。

しかし、師匠には上手~くはぐらかされてしまいます。
弟子は一緒に風呂入るもんや言われたら逃げますわな、そりゃ。 

喜代美自身、「落語」が子どもの頃からの思い出と共に染みついているとは言え、
いくらずっと聞いていたテープが草若師匠の声だと解って縁を感じたとはいえ、
落語家になろうとは全く考えてもいません。

しかし、弟子入りを断ったものの気にはなります。

隣りの部屋から聞こえてくる草々さんの落語を子守歌代わりにして眠りにつく毎日。

 

この頃、草々さんは『崇徳院』を練習し始めました。

これ、もの凄い大変な芸で。
30分程度もかかる大ネタなんですね。
普通は大家しかやらない落語らしいです。
長い時間、お客を持たせる技術が必要ですもんね。

 

「瀬をはやみ 岩にせかるる滝川の…」
この歌の下の句は、「われても末に逢わんとぞ思う」。
それがわざと書いてへんということは、いずれまた会うことができますようにという
思いでいます、という意味や。

 

草々さんの思いそのままなんですよね。これ。
だからやりたいんだという事が説明つかなくてもよく解る。

『崇徳院』を熱心に説明する喜代美に奈津子さんは「落語会をやったら」
というのでした。

喜代美は床屋の磯七さんに、どうすれば落語会を開けるか聞きに行き、会場、人数、
チケット販売などから考えて容易に開けるもんじゃない事を理解します。

そして、この時に、草々さんの「兄弟」の事を初めて知るのでした。

 

もともと草若には弟子が4人居てたんや。

刷毛についた髭剃りクリームで、鏡に大きく名前を書く磯七さん。

「草原」「草々」「小草若」「四草」。

 

「前はおったんやけどなぁ…。兄貴が一人、弟が二人…。」

小浜で草々さんが言っていた言葉を思い出す喜代美。

 

師匠なんや。
俺にとって「落語」は、草若師匠なんや!

あの『愛宕山』のテープを聞きながら泣き伏す草々さんを見て、
喜代美は草々さんの兄弟弟子を再び集める決心をするのでした。

 

当然ですが、一番初めに声を掛けたのが小草若。

知りあいだし、お調子者だし、喜代美のこと好きやし…。 

しかし、

 

戻ってきてはもらえんのでしょうか?師匠さんとこに…。

草々さん、師匠さんの落語受け継ぎたい言うて一生懸命稽古やっとんなるんです。
バラバラになったお弟子さん達が戻ってくれなったら、みんなで力合わせて落語会
開いたりとかできると思うんです。

お願いします!
私、ほかのお弟子さんらの事は知らんし、小草若さんしか頼れる人がおらんのです。

 

と、頭を下げる喜代美に対していつものお調子が出ない小草若。

それだけ…父親である草若師匠への確執が深いんですよね。
まぁ…この辺は後々また出てきますが。

 

塗箸を伝えたいも落語を伝えたいも同じ。途絶えさせちゃならない、と
草々さんに必死に説明し、兄弟弟子探しが始まります。

探すと言うても、居る所は草々さんシッカリ把握しとる。

まず、一番弟子だった草原さんを訪ねる2人。

 

一番弟子の草原兄さんは、俺が師匠の次に尊敬してる人や。
芝居に詳しいし、三味線も太鼓もできるし、ほんまに粋いうもんを分かってはる兄さんやった。

そんな凄い人やったら、何も落語家廃業してサラリーマンになる事ないん思うんですけど…。

 

探す場はスーパーマーケットというか量販店
草原兄さんは、今、店に就職しているのでした。

ハンドミキサーの実演販売に目を止める喜代美。

兄さん探しよりもすでにハンドミキサーに目を輝かせます。

しかし、それを売っているオッサンは、喋るのがヘタでオドオドし、お客は
実演販売の前を素通り状態。

ハンドミキサーに惹かれて見入っているのは喜代美1人です。 

 

そして、この喋り下手な男。

これが草原兄さんだったのでした。

 

……落語家さん…やったんですよね?
…粋で、物知りな…。

兄さんの落語は…ウケへんのや。
腕はあるのに人前に出たら肩に力が入って大事なところで噛んでしまう。
そやから全然笑われへんのや。

唖然とする喜代美。

戻ってほしいと頼む2人に草原さんが突きつけたのは現実でした。

 

3年前のあの時、俺は落語を捨てたんや。

就職したタイミングもようてな。
3年前はそこそこの店やったんが、こないして量販店いう形で大きなって。
結構ええ給料もろてんねんで。

もう落語に未練はないんですか?
高座を夢に見はる事はないんですか?

 

…ないな。

高座ではいつもお客に笑うてほしいて必死やった。
人を笑わせる事はこんなに難しいもんかと、それを思い知るばっかりの毎日やった。

今は家に帰ったら嫁はんと子供の笑顔がある。
俺は今、幸せなんや。
すまんのやけど、邪魔せんといてくれるか。

 

家庭のある人は、お金が入らない事に夢中になっている事は出来ません。
ましてや、向いていない事ならなおさら。

2人はあきらめて店を出ます。

向かうのは末の弟の所。

四草は、人の頼みを素直に聞くような男やない。

と、喜代美に覚悟を迫るような言い方をする草々さん。

 

四草は、ろくでもない男や。
      
冷とうて狡猾な…
「算段の平兵衛」みたいな男や。

 

真剣な草々さんの横顔を見つけて息をのむ喜代美。

 

算段の・・平兵衛………。

2人が佇む交差点に走る緊張感。
 

………って、誰?

 

ここで、引きの画面。

 

この引き締める緩めるの激しさ。
まさに「落語」…舞台のようですな。

締める…緊張する……緩める…笑いを生む。

15分の中で、ある時はカメラを使って、ある時は音楽を使って、役者さんの演技の抑揚で…。
何度これが行われる事でしょう。

だから、感情持って行かれるわけですわ。
脚本も演出も演技も、全てがこの世界を作り出しているわけです。

天才たちの技ですわ。

 

さて。

草々さんの「算段の平兵衛」説明。

「算段の平兵衛」いう落語があるんや。

はぁ。

金が目的でうっかり殺してしもた庄屋はんを庄屋はんの嫁はんに私のせいで死んだんやと
思わして、俺がどないかしたるぅ言うて金もろて。
盆踊りの衆にボコボコにさして、自分らのせいで死んだぁ思わして…

「算段しましょかぁ~」「俺がどないかしたる」

言うてまた金もろて。
ってまぁ、こんなこと繰り返してる男の話や。

そんな落語、笑えるんですか?

 

実際、師匠の平兵衛は、どっか憎めん所があって面白い話になってた。

四草はその「算段の平兵衛」みたいな男なんや。

 

で、四草さんキターーーー

の回。

ホント、虎ノ介、人でも殺しそうな目ぇして演じてますからね。この辺。 

女にご飯作らせてぇ出来上がったら蹴り出して部屋から追い出し、住み込みで働く中華屋で
中国人が会計を間違えたのを指摘して「僕の手柄ですよ」と差額分をぶん盗る。

しかしまぁ…イケメンやし、憂いがあるといえばあるし、危険だけど魅力はある…
感じの登場なのでございます。

 

戻ってほしいと頼む草々さんに四草が言うこと。

 

草々兄さんて、相変わらず頭悪いですね。
草若師匠の落語が生き残ったから言うて、僕に何の利益もないんですよ。

ほな、何で落語をやってたんや。
大学まで出て、一遍は落語家を目指したんは何でや。

落語家目指したことなんか、ありませんよ。

師匠の落語に感動して、自分から弟子入りした。
そない言うてたやないか。

僕が惚れたんは師匠やない。「算段の平兵衛」です。

は?

 

危険でミステリアスな雰囲気を漂わせていた四草が…

ここからのセリフで、ちょっと違う印象を与えます。

 

あのとき、師匠は「算段の平兵衛」をかけてた。
僕は平兵衛のような男になりたい。平兵衛に弟子入りしたい思うたんです。

 

大丈夫なんやろか、この人…。

と、思う喜代美でありました。 

この店は天狗座によく出前を届けるようです。
店から呼ばれて出ていく四草。

 

結局、兄弟は誰も戻らず…。

 

この日「寝床」で酔っぱらった草若師匠が、ついに草々さんを決定的に
悲しませることを言い出します。

今の自分は昼間から酒飲んで寝転がって極楽やと。

 

何で落語みたいなもんやってたんやろなぁて思うわ。

あの頃は、4人の男に毎日入れ代わり立ち代わり教えてくれ教えてくれ言われて
むさっ苦しかったと。

そして、それでも縋りつく草々さんの顔に酒をぶっかけて、

師匠師匠って気色悪いんじゃ!
わしは弟子やった奴の顔、二度と見とうない!

お前の顔もじゃ!

と怒鳴るのでした。

 

喜代美は師匠に怒鳴ります。

何であんなこと言いなるんですか。
草々さんにとっては師匠さんが落語なんです。
落語が無いと生きていけんのです!

 

な~にを大層なこと考えとんか知らんけど、落語みたいなもんに必死なって~
人生狂わせたら…ア~ホや~!

 

寂しい…。

草若師匠だって、草々さんを追い出したいわけじゃない。
追い出すことで自分から引き離した方が草々さんのためだと思ってするわけです。

本当はだれよりも…思い出を振り切りたいのは師匠なんでしょう。

 

楽しくて輝かしい思い出を抱える者は…

この場合、誰よりも不幸なんです。

そんなもんが無ければ、何も思い出さずに生きていけるのに。

栄光が人生の糧になる場合もある。ならない場合もある。

彼らは今、どっぷりと過去の幻影に追いかけられて、前を向くのが苦しいのでした。

 

俺は、中学の時に師匠に弟子入りした。

学校の勉強は嫌いやし、手先も不器っちょやし。
その頃は身体も小そうて何にもできへんかった。

落語かてひどいもんやったと思う。
けど…最初の稽古のとき、師匠が言うてくれはったんや。

「よ~通る声やなぁ。大事にしいや。お前の宝もんや。」

…お前の宝もんや…。

 

翌朝。

草々さんは出て行ってしまいました。
置手紙1つ残し。

 

自分の高座専用のあの大きな座布団を背中に背負い。
あの縦じまのスーツを着て。
小さな風呂敷包み1つ持ち。

大阪の町を歩く草々さん。

 

草々さんが稽古をする声が消えて、私の心はポッカリ穴が空いたようでした。

そして、その頃…。
草々さんの落語は、今度は兄弟子・草原さんの家で響き渡っていたのでした。

 

って事で…やっと今日の分に追いついたわ。

 

基本的には「ちりとてちん」レビューは自分のための記録として書いているだけなので、
真剣に読んだり更新を待ったりしない方がええですよ。 
(そんな人、いないか 早く昨日の「リーハイ」書けよって声が聞こえる…)

たぶん、うちの「ちりとて」レビューは、どんどん気持ち悪くなっていきます。

変なラブレターみたいに…なっていくと思うんですよ。要注意です。 

 

さて。
草原兄さんの所に転がり込んだ草々さんは、落語の練習に励みます。

自分よりも多くの事を師匠から教わっている草原さんから教われば、それは師匠から
伝えて貰っているのと同じことだという理屈です。

 

朝食時から、もう落語の話題をする草々さん。

 

「崇徳院」に出てくる「瀬を早み 岩にせかるる滝川の」の「滝川」いうのは、
こう…上から下へザーッと落ちてくる滝の事ですか?

 

違う違う。その「滝川」は急流の事や。

あっ、そうなんですか。

そんな基本的なビジュアルもよう思い浮かべんとやってたらあかんやないか。

すいません。

この歌は、この落語でいうたら狂言回しや。
「瀬を早み 岩にせかるる滝川の」
この上の句を、俺はここでは「恋の歌」やという事を忘れるようにするべきやと思てる。

つまり、激しく水しぶきのあがる川の急流。
それが岩にバーンとぶち上がって割れ砕ける。
その激烈な自然の風景を頭に浮かべる。

「われても末に逢わん」で分かれた水が下流で合体する。
そこへ「とぞ思う」という詠み手の主観がポーンと飛び込んでくる事で
「ああ、これは恋の歌やったんやなあ。」
「あの川の流れのような激しい恋の」
と思う訳や。

今は本意ないお別れをいたしますが、いずれ必ずお会いいたしましょう。
「とぞ思う」の五文字でその強い熱烈な思いがはっきりとして、今では
考えられへん恋煩いで寝つく若旦那の純粋さが、スコーンと腑に落ちるわな。

 

まるで古典の先生のようや。

そして、あのオドオドした実演販売の喋りとはまるで違うわな。

こんな草原兄さんを見て、一番驚いた顔をしているのが嫁と息子なのでした。

こんなに情熱的に滔々と夫が語る姿を見たことがないんやろね。

 

この頃は考えもしなかったけれども、この5年後に藤本有紀さん、まさに「崇徳院」本人に
「せを~はや~み~」を詠ませる
ことになられるのですよね。
   崇徳院

これも不思議なご縁ですなぁ。

 

喜代美の方は、出て行った草々さんが心配で「寝床」でみんなに相談するのですが、
そっとしておけと言われるのでした。

まぁ…師匠に…師匠の落語に恋する乙女・草々さんの失恋の痛手は大きいです。
そして、みんな、実は師匠の方も草々さんを愛している事は解っています。

ままならぬ恋の道…。

しかし、喜代美はそんな事言っておれんのです。

何とかしたい気持ち。
お節介なんでしょうが、この2人を何とかしたい気持ちは解ります。

だって、切なすぎるやん。・泣

 

そんな喜代美の気持ちも知らんと、草々さんは草原兄さんの家で大きな声を張り上げて
お稽古に励みます。

最初は草々さんのデカさを恐れていた息子の颯太くんもすっかり懐き、草々さんの前に
座って落語に耳を傾けます。

それを見る草原兄さんが……今度は切ないのでした。

だって、この人だって当然、嫌いになってスッキリ止めたわけではないのだから。

 

「瀬を早み 岩にせかかる 滝川の われても末に 逢わんとぞ思う」

兄さんの解説のおかげで、この歌のとこ気持ち込めて言えるようになりました。

そうか。

はい。

別れ別れになってしもうたけど、いつかまた師匠や兄さんらと落語をやりたい…
…とぞ思う。…てやってきた、この3年の自分と物すごい重なるんです。

 

無邪気な笑顔でそう語る草々さん。

草々さんの気持ちも切ない。
そんな言葉を聞かなくてはならない草原さんの気持ちも切ない。

 

そして、ついに草原兄さんは草々さんを拒否してしまうのです。

 

やめてくれ!
草々、俺は落語の事は忘れたいんや。

思い出しとうもないわ。
あんな、しんどい事…。

3年前、あんな事がのうても辞める気やった。
やっと嫁はんに金の心配させんですむようになったんや。
子供に服も買うてやれるようになったんや。

俺に落語を思い出させんといてくれ。

 

すいませんでした…と去っていく草々さん。

 

何も口出しできずにいた奥さんは言うのでした。

落語を思い出しとうないんやなくて、落語が楽しかったいう事を
思い出しとうないんやないの?

 

草原さんは思い出します。

上手く喋れない高座。
笑いの起きない凍りつく客席。

下がってきた自分に、袖で待っていた師匠は笑いながら言うてくれた。

 

師匠、すんません。
客席凍ってます…。

 

そらええ。
ぬるめの風呂を自分の体で ぬくめんのも気持ちのええもんや。

 

微笑みながら高座の光の中に向かっていく師匠の背中…。

 

これが、草原さんの師匠に対する気持ち。

それが伝わって、もう、泣けて泣けて…。

 

このドラマの中で何回こうやって印象的な背中を見せられてきただろう。

その人の人柄や人生を語る背中。

 

あ~…私、このドラマの視聴率が悪かった理由が何となく解ります。
だって、ながら見できないもの。
(って、当時、私も朝忙しくてながら見していたんですけどね。もったいない…)

ちゃんと見ていないと、この世界は完全に伝わらないですもの。

そのセリフの中に、映像に、音楽に、世界が溢れている。
朝、ながら見するようなドラマと違う。

 

喜代美は、ハンドミキサーを壊してしまい、草原さんの店に行きます。
そこで、草原さんから自分の家に草々さんがいることを聞かされるのでした。

しかし、やっと辿り着いたと思ったら草々さんはすでに兄さんの家を出た後。

 

自分がいる事で、思い出したくない事を思い出させてしまう。
師匠も兄さんも。

けれども、熱い気持ちが止まらない。

恋する乙女、草々さんは師匠の落語を求めて、今度は弟の所へ行くのでした。

 

俺に稽古つけてくれ。

「崇徳院」やりたいんや。
お前、師匠に稽古つけてもろたことあるやろ?

 

喜代美は草々さんを追って大阪の町を走ります。

 

よろしければ→【2013年10月期・秋クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

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※キャスト

和田喜代美/徒然亭若狭 … 貫地谷しほり(少女時代:桑島真里乃)

徒然亭草若(三代目) … 渡瀬恒彦
徒然亭草々 … 青木崇高(少年時代:森田直幸)
徒然亭草原 … 桂吉弥
徒然亭小草若→徒然亭草若(四代目) … 茂山宗彦(少年時代:榎田貴斗・森川翔太)
徒然亭四草 … 加藤虎ノ介
木曽山勇助/徒然亭小草々 … 辻本祐樹
吉田志保 … 藤吉久美子

和田糸子 … 和久井映見
和田正典 … 松重豊
和田小梅 … 江波杏子
和田小次郎 … 京本政樹
和田正平 … 橋本淳(少年時代:星野亜門)

和田正太郎 … 米倉斉加年

和田清海 … 佐藤めぐみ(少女時代:佐藤初)
和田友春→野口友春 … 友井雄亮(少年時代:小阪風真)
和田秀臣 … 川平慈英
和田静 … 生稲晃子
野口順子 … 宮嶋麻衣(少女時代:伊藤千由李)
野口幸助 … 久ヶ沢徹
野口松江 … 松永玲子
野口春平 … 斉藤勇人/新岡澪
野口順平 … 斉藤隼人/新岡塁

熊五郎 … 木村祐一
咲 … 田実陽子
磯七 … 松尾貴史
菊江 … キムラ緑子
徳さん … 鍋島浩
お花 … 新海なつ
緒方奈津子→和田奈津子 … 原沙知絵
原田緑 … 押元奈緒子

鞍馬太郎 … 竜雷太
万葉亭柳眉 … 桂よね吉
土佐屋尊建 … 波岡一喜
万葉亭柳宝 … 林家染丸
土佐屋尊徳 … 芝本正
柳宝の弟子 … 林家染左、林家染吉
烏山 … チョップリン西野
原田颯太 … 中村大輝(少年時代:河合紫雲)

音大の教授 … キダ・タロー
あわれの田中 … 徳井優
横山たかし・ひろし … 本人
五木ひろし … 本人
ニュースキャスター … 浅越ゴエ

竹谷修 … 渡辺正行
堀田由美子 … 和田はるか
高島恵 … 中井飛香
北川沙織 … 村上佳子

 

語り – 上沼恵美子

 

※スタッフ

脚本 … 藤本有紀
演出 … 伊勢田雅也、勝田夏子、井上剛、菓子浩、三鬼一希、吉田努、櫻井壮一
制作統括 … 遠藤理史
音楽 … 佐橋俊彦

テーマ曲・ピアノ演奏 … 松下奈緒

 

 

 【ちりとてちん】第1週~第3週、19 20 21 22 23・24
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コメント

  1. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: d0970f9a670a457ba04fd47a84598fe5
    >脚本、役者、美術、そしてカメラ、どれをとってもまさに天才的によかったです。

    ですよね~。天才の成せるドラマですわね。
    なかなか出会えませんね。

    >喜代美がお節介、他人事なんだけど、いてもたってもいられなくてなんとかしたいという気持ち。主人公の気持ちにこちらも完全に同化して観ています。

    草々さんが好きで、落語も好きだから、のめり込んじゃうんですよね~。
    気持ちが伝わるから余計なお節介に見えないんですよね。
    それに、草々さんを助けてあげてほしいし(ノ_-。)

    >四草あのころすごい人気でした。今見てもわかります。

    そうですね^^;
    私、あの人気を忘れそうでしたわ。最近変な役が多くて~。

    >口では憎たらしいことを言っても長すぎる天狗座への出前…。

    ですねぇ…この人も実はあきらめていないんですもんね。
    今週は色々と要ですね。
    明日明後日も泣ける…。

  2. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: d0970f9a670a457ba04fd47a84598fe5
    ありがとうございます~(#^.^#)

    >ほんと、切ないですよね…。みんな落語が好きなんです。そこも切ない。冷めた顔している四草さんだって、天狗座に出前に行くとつい帰りが遅いんです。

    ですよね。
    このドラマでは人気でしたもんね。四草さん。
    今の虎ちゃんはなぜか悪役ばかりだが~^^;

    >(青木さんといい、加藤虎之介さんといい、いい役者を知名度じゃなくて適所に置いたのも、このドラマの成功の理由ではないでしょうか。)

    私もそう思います。
    キャスト、素晴らしいですよね。みんな演技派。
    そしてピッタリ。

    >ながら見ができなかった朝ドラ、ちりとてとカーネーションが双璧です。

    私もです!私もです~!
    カーネも夢中で見てましたわ。
    15分間が濃厚で、可愛くて切なくて。
    同じような充実感がありますよね。
    ああ、15分って凄く長くて短い時間なんだなぁとしみじみ思える2本ですね。

  3. ゆう より:

    SECRET: 0
    PASS: 67828959122547a7fddaab97d5e99e3c
    脚本、役者、美術、そしてカメラ、どれをとってもまさに天才的によかったです。
    印象的な場面がいくつもあります。
    鏡に書かれた4人の弟子の名、交差点の引きの場面、草々が出て行った部屋、そして師匠の後姿。
    喜代美がお節介、他人事なんだけど、いてもたってもいられなくてなんとかしたいという気持ち。主人公の気持ちにこちらも完全に同化して観ています。
    四草あのころすごい人気でした。今見てもわかります。
    口では憎たらしいことを言っても長すぎる天狗座への出前…。

  4. やみー より:

    SECRET: 0
    PASS: 154d6f00a51054fa181a46414343d6bd
    私もいろいろ再発見しながら見ているクチなので、こちらのレヴューを楽しみに読ませていただいております。

    ほんと、切ないですよね…。みんな落語が好きなんです。そこも切ない。冷めた顔している四草さんだって、天狗座に出前に行くとつい帰りが遅いんです。(青木さんといい、加藤虎之介さんといい、いい役者を知名度じゃなくて適所に置いたのも、このドラマの成功の理由ではないでしょうか。)

    ながら見ができなかった朝ドラ、ちりとてとカーネーションが双璧です。で、そうやって集中して見ていたはずなのに、二回目見ても発見がある。これからも楽しみに見ます。

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