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【隣の家族は青く見える】第9話 感想

妊娠してから、生まれてきた赤ちゃんを大ちゃんが 抱っこしてあやしてるところを何度も夢に見ました。

大ちゃんはホントに幸せそうで、それを見ている私もホントに幸せでした。

その夢を見るうち、私はママになりたかったのではなく、大ちゃんをパパにしてあげたかったんだと気付きました。

でも、その願いはもう叶えられないかもしれません。

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【隣の家族は青く見える】第9話 感想

 
  
 tonakazo-op

見終わって、悲しさにボーッとする頭で風呂に入って、思い出してまた泣く。

 

創作なのだから。

登場人物の気持ちが投影されて悲しいという事はよくあるかもしれないが、今日の場合は自分の身になって泣いているのではなくて明らかに奈々さんと大器くんの悲しみがジワジワ沁みて来て泣けてくるという……あれ、私、こんなにイイ人だった!?

 

思えば主人公夫妻はここまで全く、「あんなことするから、こうなっちゃうんだよ」というような事をやらかしていない。

いつも穏やかで前向きで、隣人の悩みに共感し、時には助け、場を明るくし、問題と悩みを抱える住人達のサポートに心を砕いてきた。

だから、視聴者も登場人物たちと同じく、他の家族に「あーあ」と思う事はあっても、主人公夫婦には温かい眼差ししか向けようがない。

 

そんな大器と奈々さんを見守り続けて9話。

本当に。
本当に辛い。
身内の不幸のように悲しい。

いや、実際、こんなにも心から他人の幸せを祈る事があるかしら。

まさに視聴者にとっての「大器と奈々家族を青く見たい」ドラマなのだった。

 

何て上手いのだろう。

 

こんなに良い人たちなのに、ドラマの神様はちっともこの夫婦に子どもを授けてくれない。

先週のラストは、本当に嬉しくて嬉しくて、自分の事よりも……何だろう、もう、自分の娘の事のように嬉しくて。

そして、絶望に叩き落されてここに到る。

 

もうすぐ最終回なのに。
きっと、どうせ、子どもが授かって明るく終わるでしょ。

どうして、ここでわざわざ流産させる必要があるんだよ

 

とも、思ったの。

けれども、ツイッターで、「先週は、こんなにすぐに妊娠できるなんて、やっぱりドラマだなと思っていた」というつぶやきを目にして(文は大意です。フォロー関係のない方なのでツイは上げない。)、ああ……不妊治療って本当に本当に大変なんだなと思い知った。

 

正直、妊活については、どうしてそこまでして子どもがほしいのかと思っていた事もあるし、子供なんてちっとも思い通りに育たないし、そんなにイイもんじゃないよ、などと思っていた事もある。

こんなに優しい人たちが、それこそ、こんな気持ちでこんなに一生懸命子供を求める気持ちを、このドラマを見て初めて理解できた気がする。

 

「大ちゃんへ」

 

「今日は今後の治療スケジュールを組むために病院へ行くことになっていました。

でも行くことができませんでした。

私の中に一度宿った命が消えてしまったことが、どうしても受け入れられないのです。

妊娠してから、生まれてきた赤ちゃんを大ちゃんが 抱っこしてあやしてるところを何度も夢に見ました。

大ちゃんはホントに幸せそうで、それを見ている私もホントに幸せでした。

その夢を見るうち、私はママになりたかったのではなく、大ちゃんをパパにしてあげたかったんだと気付きました。

 

でも、その願いはもうかなえられないかもしれません。

ごめんね。大ちゃん。

ごめんね、赤ちゃん。」

 

「俺の子供を産んで下さい!」

が、思えば大器のプロポーズの言葉だった。

結婚した時は、それはどんなに軽く容易そうに感じた事だろう。

 

誰しもが授かるわけではない子供という奇跡。

 

きっと小宮山家では、2人もの子供を育てる事が出来る贅沢な奇跡を噛みしめることだろう。
 tonakazo-9-小宮山夫妻

 

河村家では、子供との関係を見直すに違いない。
ちひろも子供を作ることを考え始めるかも知れない。

 

わたサクは、子供ができないのは同性カップルだけではないことを理解し、世間の壁を一つ崩す。

もっとも、

もしお母さんに会ったら、これだけは伝えたいんです。

僕を産んでくれてありがとうって。
僕、今、幸せに生きてるよって。

わたるんも、きっとそう思ってると思います。

 

今でもそう言えるサクちゃんだから、そんな事はとっくに理解しているね。
 tonakazo-9-わたさく

 

親から受けた「育ち」の履歴に苦しむ人たち。
同性だけれども家族同然の愛を掴んだ人たち。
子供との接し方に苦しむ人たち。

さまざまな親子と親子の記憶が同居するコーポラティブハウス。
 tonakazo-9-集合

 

最終的には、ここが1つの家族になるのよね。

血の繋がりがなくても、記憶を共有していく家。

 

どんな最終回になるのだろう。

 

小宮山家も出て行かず。

奈々ちゃんと大器くんに幸せが訪れる結末を。

 

それにしても、役者さん皆さん、今まで見た事のない表情を見せてくれるドラマだと思うのだった。

松ケン始め演技力の素晴らしさはもちろん……

『スウィングガールズ』の兄ぃ辺りからずっと注目し続けてきた眞島さんが、こんなに幸せそうなの初めてのような気がするし。

(当たり前だけど、このドラマが終わったらサクちゃんとわたるんは別れてしまうんだよね……と思うとホントに寂しい)

 

恭子ちゃんもそれこそデビュー当時から見ているのにさ……

マタニティマークのホルダー引っ張り外すところ。
 tonakazo-9-奈々ちゃん

 

表情に持っていかれたわ。

あんな悲しそうな顔、もう見たくないよ。

 

元々好きな役者さんが集まって、自然すぎる演技で魅せていただいてきた3ヶ月。

このメンバーに会えなくなるのがつらい

本当に。せめて全員笑顔の最終回を。


奈々(深田恭子)と大器(松山ケンイチ)は、妊娠のことを周囲に報告する。聡子(高畑淳子)たちはもちろん、上京した奈々の母・春枝(原日出子)も、心から2人を祝福した。

朔(北村匠海)は、渉(眞島秀和)が無理していることを心配して、何度門前払いされても諦めずに渉の母・ふみ(田島令子)の家に通っていた。同じころ、渉の元へは留美(橋本マナミ)が訪ねてきていた…。

奈々と大器は、共有スペースにオリーブの苗木を植える。初夏に花が咲くので、子供と同じく、すくすく成長することを祈りながら……。

その時、深雪(真飛聖)が血相を変えて家から飛び出してくる。次女の萌香(古川凛)が行方不明になったからだ。

大器は、真一郎(野間口徹)らとともに萌香を探しに行くが…。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

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※キャスト

五十嵐 奈々 – 深田恭子
五十嵐 大器 – 松山ケンイチ

川村亮司 – 平山浩行
杉崎ちひろ – 高橋メアリージュン
亮 – 和田庵

青木 朔 – 北村匠海
広瀬 渉 – 眞島秀和

小宮山 深雪 – 真飛聖
小宮山 真一郎 – 野間口徹
小宮山 優香 – 安藤美優
小宮山 萌香 – 古川凛

矢野朋也 – 須賀健太
五十嵐 琴音 – 伊藤沙莉
糸川啓太 – 前原滉
妙子 – 山本与志恵
課長 – 大西武志
成田 – 三溝浩二
長谷部 留美 – 橋本マナミ
倉持 充 – 寿大聡
五十嵐 聡子 – 高畑淳子
五十嵐 健作 – 春海四方
源さん – 森下能幸

片岡洋子 – 伊藤かずえ

※スタッフ

脚本 … 中谷まゆみ
演出 … 品田俊介、高野舞、相沢秀幸
プロデュース … 中野利幸
音楽 … 木村秀彬、堤博明
主題歌 … Mr.Children「here comes my love」

コメント

  1. くう より:

    巨炎さん
    >それぞれの家庭が別個のドラマで主役となれる存在である中、

    ホント。きちんと各家庭に見せ場があって濃いキャラの皆さんだけれど、主役はなおざりになっていませんもんね。

    松ケンと深キョンのなせる業と脚本の見事さ^^

  2. 隣の家族は青く見える 第9話

    隣の家族は青く見えるの第9話を見ました。 奈々と大器は妊娠のことを周囲に報告し、聡子や上京した春枝からも祝福される。 「奈々さん、治療してること知らなかったといえ、色々無神経なこと言ってごめんね」 「琴ちゃん、そんなこと気にしないで。私の方こそもっと早く打ち明けるべきだった」 「母親としてはまだまだ初心者だけど、妊娠出産については一通り経験したから不安なこととか心配なこと…

  3. 巨炎 より:

    幻の都、幻の我が子。

    それぞれの家庭が別個のドラマで主役となれる存在である中、
    深キョンと再演する間に本物の父親になっている松山ケンイチはさすが。

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    奈々(深田恭子)と大器(松山ケンイチ)は、妊娠のことを周囲に報告します。 聡子(高畑淳子)たちはもちろん、上京した奈々の母・春枝(原日出子)も、心から2人を祝福していました。 一方、朔(北村匠海)は、渉(眞島秀和)が無理していることを心配して、何度門前払いをされても諦めずに渉の母・ふみ(田島令子)の家に通っていました。 同じ頃、渉の元へ留美(橋本マナミ)が書類を届けにやって…

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