NHK朝ドラ【 花子とアン 】『白蓮事件』　第96回　感想

連絡をよこさない蓮子（仲間由紀恵）を花子（吉高由里子）と英治（鈴木亮平）が家で
心配していると、なんと伝助（吉田鋼太郎）がやって来る。
伝助は「蓮子はいるか」と言うなり家に上がり込み、家さがしを始める。
英治は血眼で探し回る伝助を一喝し、我に返った伝助は帰って行く。
花子がカフェーでかよ（黒木華）に事情を話すと、かよは昨夜蓮子と龍一（中島歩）が
落ち合っていたことを話す。
そのころ、渦中のふたりは…

(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

連続テレビ小説「花子とアン」第16週「あなたがいる限り」　第96話

　　　　　

 

ちょー簡単感想で～…。　

 

※このドラマを楽しくご覧になっている方はこの記事を
スルーする事をお薦めします！

 

昨日、「羽根が舞い落ちる路上の抱擁シーンが素敵でした…」的なコメントを某所で目にしたので、

えっ、だって落ち合ったのはお馴染みドミンゴだったじゃん…。

と、思った私でしたが、確かに抱き合っていたのは瞬間移動で何処かの路上でした…。

あらゆる事をドミンゴでやってきたんだから、抱き合うのもドミンゴでいいじゃん。
もう、こうなったらデンが怒鳴り込むのも新聞記事を読むのも夜中のアレも夜明けのアレも
全部ドミンゴで……ぉぃぉぃ………。

 

蓮様…ゆうべどうしたんだろう？
東京にいるのに連絡もくれないなんて…。

 

自分が嘉納家にかけた一本の電話が騒動引き起こしている事も知らず、蓮さまを心配する
主人公・花子。←忘れられているかも知れないので大きくしてみました。

そこへ激しく戸を叩く音が……。

 

蓮子…ここに来ちょらんやろか？
蓮子！　どこおるとか！？　蓮子！

 

蓮子さん、いなくなったんですか！？

 

蓮子～！
蓮子～！蓮子！　どこおるとか！？
蓮子！　どこおるとか！？蓮子ぉぉぉ～！蓮子！
蓮子！　
蓮子ぉぉぉぉぉぉ！蓮子ぉぉぉぉぉぉぉ！

 

蓮子の連呼がもう連行にしか聞こえません。(あ、寒い……

 

いやいや、村岡家、そんなでっけーお屋敷じゃねーしぃぃ。
そんなバタバタ戸を開けたり閉めたり叫んだり走ったり歩くん泣かせたり…しなくても。

 

もうやめて下さい！
石炭王の嘉納伝助ともあろうお方が何をなさってるんですか！

英治に言われて我に帰る石炭王。

 

あ…。
ああ…これは…あいつが旅館に忘れちょった祝いたい…。
はなちゃん！ご主人！
みっともないところば見せてしもうて、すまん！

 

蓮子が置いて行った祝いを渡し、夫婦に頭を下げて帰っていく哀れなデンであった…。

　　

 

こ…この出産祝い品のお熨斗が昨日ツイッターでちょっと話題だったんだけど。

普通は水引きの下に書くのは送り主の名前じゃないですか。
ここに「歩様」とはこれいかに……？
(お祝い返しの内祝いの時は子どもの名前を書くものですが、その場合も「様」はないよね(爆　)

 

自分的には、これはデンさまが用意したおのしで、書き方が間違っていたから蓮さまが
怒って持って行かなかったんだとデンが思い込んで後悔するとか…そういう緩いエピとしてでも
使われるんだろうと昨日はスルーしてたんだけど、今日になっても何の引っかかりもなく…。

え…エピソードに使うための小道具として間違えたわけじゃないのかよ。

じ…じゃあ、なに、これは。

・大正時代はこの書き方が正しかった。←聞いた事ねぇぇ
・九州地方の伝統的な書き方だ。←聞いた事ねぇぇ
・宮中などご身分の高い方々の伝統的な……(略
・まだこの先のエピソードネタとして使われる小道具だ。
・何かの暗号だ。
・宮本の中の人、歩「様っ」からの贈り物だ。

・単なるスタッフの無知。

 

正解はこの中にあるのかっっ…乞うご期待……しなくてもいい。

 

昨日、蓮子さんここに来ただよ。

と、かよから聞かされる花子。
かよはいつも全て見ているからね。

 

てっ…１人で？

待ち合わせしてただ。

 

その頃、蓮さまは宮本と一緒。
赤い花柄のお襦袢は、なんだかね…遊女っぽく見えたりもするけどね…

髪を下した蓮さまの中の人・仲間さんがもう美しすぎて、なるほど…これを手放したく
なくてトチ狂う男の気持ちは解るなぁ…と俳優さんの存在感に圧倒されましたわ。

それに引き替え……。

 

ゆうべから不安だったんだ。
あの男のところへ帰ってしまうんじゃないかって。

きっとご主人はあなたを連れ戻しに来る。

 

このショボくてペラい宮本の何処に蓮さまがホレたのか…
そこは相変わらず全く納得できないところ…。

 

あなたが側にいてくれるなら、私は何も怖くないわ。
何があってもあなたのそばを離れないわ。

 

本当に？

 

そんなに心配ならあの人に手紙を書くわ。

 

手紙？

 

この手紙を龍一さんに託します。
あなたが投函して下さい。
あなたへの愛の証しですから。

 

ありがとう。蓮子。

 

その様子を宿の外から監視する吉太郎兄やん。

安東家…蓮さま、見すぎ。

 

さて。

実際にも大阪朝日のスクープ記事から勃発した『白蓮事件』。

その辺の奥様の不倫失踪くらいじゃ記事にはならない。
元々スキャンダラスな柳原伯爵家の一員であり、大正天皇のお従妹に当たられる伊藤燁子の
スキャンダルだからこその大騒動である。

実際には「お別れのお手紙」というよりも「絶縁状」がその日の夕刊には掲載されている。
そこにしたためられているのは長い間、籠の中の鳥として虐げられてきた白蓮の叫びにも近い
自由と人権を求める宣言であった。

『私は私の個性の自由と尊貴を護り かつ 培ふ為めに 貴方の許を離れます』

この一文が抜けたドラマ内の「お別れの手紙」は、本当に白蓮から「知」を抜いた、
ただの恋愛ボケ女に貶めてしまっている。

 

『嘉納伝助様。

私は今あなたの妻として最後の手紙を差し上げます。

ご承知のとおり結婚当初からあなたと私との間には全く愛と理解とを欠いていました。
しかし私はこの結婚を有意義にするためできる限り努力しようと決心しました。

私が儚い期待を抱いて東京から九州へ参りまして１０年になりますが私の期待は
全て裏切られ努力は水の泡になりました。
愛なき結婚が生んだ不遇と思い私の生涯は暗い一生で終わるものと諦めていたのです。

しかし幸いにして愛する人に巡り会う事ができました。
私はその愛によって今復活しようとしているのでございます。

ともあれ１０年の間欠点の多いこの私を養って下さったご恩に感謝します』

 

ほんっとーーーーにただの「お別れのお手紙」ですよね……。

視聴者的にはどこから見ても蓮よりもデンの方が愛を育もうと努力していたように見えて
しまっていたし、むしろ、蓮のどこに努力があったのかサッパリわかんねーし、勝手に色ボケして
出奔したようにしか見えねーし……だから、この手紙が、時代背景を背負って

「自由を奪われている全ての籠の鳥たちに向けて」

放った言葉のようにも到底思えねーし……。

これが新聞に掲載されても、本当にただのスキャンダルだよね……

なんか、ほんと、ガッカリだよ。この白蓮事件。・泣

 

それよりも、字が読めないデンに向けて新聞と言う媒体を使って行われたこの別離。

 

もーーー妻を失った悲しみと、無学の悔しさと、こんな目に遭わされた苦痛と苦悩と…
それを全て体現する吉田鋼太郎さんの芝居に全部持って行かれたわ。

こげなもーーーーーーん！！！！！！！
　　　

 

デン、かわいそうだよ、デン。・泣

 

結局は、この「白蓮事件」は、デン可哀想だよ、で終わってしまうよね。

当時の女性がどんなに虐げられていたか…
白蓮が自らの言葉がほとばしる価値を認めてくれる存在をどんなに欲していたか…
その存在を見つけたからこそ命を惜しんでも飛び込んだ情熱だったのだとか…

そういうの、一切伝わらないよね。

 

まぁ…ドラマはドラマ。
このドラマは浅いのだから、それはもう仕方ない。

一体、スタッフは何のために今、白蓮事件を描こうと考え、このドラマに着手したのでしょう。

 

ちょっと虚しいずら。

 

…んで……えっと…このドラマって、やっぱW主役？なんだよね？

うん。そーだと思った！！

 

さて…蓮さまのお手紙を新聞にリークしたのは宮本なのでしょうか。

それともお仲間のガキ帝大生たちなのでしょうか。

いずれにせよ、ロクな集団じゃありませんことね。

 

ではでは、ごきげんよう～。

 

※ちょっとまたコメントにレスができない状態で申し訳ありませぬ～。
こぴっと読ませていただいております！かしこ。

 

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※キャスト

安東はな/村岡花子 … 吉高由里子（子役期：山田望叶）

安東吉平 … 伊原剛志
安東ふじ … 室井滋
安東周造 … 石橋蓮司
安東吉太郎 … 賀来賢人（子役期：山崎竜太郎）
安東かよ … 黒木華（子役期 : 木村心結）
安東もも … 土屋太鳳（子役期 : 須田理央）

葉山蓮子 … 仲間由紀恵

村岡英治 … 鈴木亮平
醍醐亜矢子 … 高梨臨(子役期:茂内麻結)
梶原総一郎 … 藤本隆宏
宇田川満代 … 山田真歩
須藤大策 … 西沢仁太
三田悠介 … 本田大輔
村岡郁弥 … 町田啓太

村岡平祐 … 中原丈雄

宮本龍一 … 中島歩
葉山晶貴 … 飯田基祐
葉山園子 … 村岡希美
嘉納伝助 … 吉田鋼太郎
嘉納冬子 … 城戸愛莉
山元タミ … 筒井真理子
黒沢一史 … 木村彰吾
村岡香澄 … 中村ゆり

村岡美里 … 三木理沙子
茂木のり子 … 浅田美代子
富山タキ … ともさかりえ
白鳥かをるこ … 近藤春菜

ブラックバーン校長 … トーディ・クラーク
スコット先生 … ハンナ・グレース
綾小路先生 … 那須佐代子
山田国松 … 村松利史
浅野中也 … 瀬川亮

木場朝市 … 窪田正孝（子役期：里村洋)
徳丸武 … 矢本悠馬（子役期：高澤父母道)
本多先生 … マキタスポーツ
緑川幾三 … 相島一之
木場リン … 松本明子
徳丸甚之介 … カンニング竹山
阿母里教会・森牧師 … 山崎一
合田寅次 … 長江英和

一条高子 … 佐藤みゆき
畠山鶴子 … 大西礼芳
松平幸子 … 義達祐未
北澤司 … 加藤慶祐
望月啓太郎 … 川岡大次郎

ナレーション … 美輪明宏

※スタッフ

脚本 … 中園ミホ
演出 … 柳川強、松浦善之助、安達もじり
プロデューサー … 須崎岳
制作統括 … 加賀田透
音楽 … 梶浦由記
アニメーション製作 … 和田羊平

原案 … 村岡恵理『アンのゆりかご 村岡花子の生涯』
主題歌 … 絢香「にじいろ」

公式サイト　http://www.nhk.or.jp/hanako/

 

 

 

 

 

 

 

 

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