【 HERO 】2014年・第2期 第1話 感想

こないだもあったじゃないっすか。
無実の罪で四十何年間も刑務所にいたって。

あれが事実だったとしたら、俺ら検事の責任ですからね。
その人のことを 起訴して裁判に かけていいかどうか、その権利を持ってるのは
俺ら検事だけですから。

真犯人を 逃がしたとしても、無実の人だけは絶対に裁判にかけちゃいけないんです。
まあ、それが俺たちの一番大事なルールなんですけどね。

HERO 第1話 『時効寸前の宝石強盗事件』

  

松たか子さん@雨宮舞子が居ない『HERO』……。

って事で若干ナーバスな気分で見始めた。

何せ第1期の放送は2001年。今から13年も前である。
キャストはほぼ一新。

なのに主人公は相変わらずジーパンかよ…みたいな気持ちだったんだけど。

見始めたら、意外とすんなり「懐かしい」と思えた。

よく喋る個性的な検事たちが集まる城西支部。

居間的な事務所から各自の調書室に入っていく。
仕事して出てきて、また真ん中でコーヒーと…。

う~ん…懐かしいぞ。このセット。
ちょっとシェアハウスっぽい。

キャストが変わっただけで、雰囲気はそう変わらない。
ポンポン繋がるセリフのテンポも懐かしい。

やけに上からの新入り事務官・麻木千佳だけが、ちょっと違和感…。

そして、通販の健康器具と共にいつの間にか現れる「新しい検事」久利生公平。

まあ、何だかんだあっても今まで検事を続けてきてるんだ。
仕事はちゃんとやってくれるさ。
…最初は戸惑うだろうがね。

出世して今は前シリーズの鍋島@児玉清さんの位置にいる牛丸次席。
鍋島さんはドラマ内でも鬼籍の人になっちゃっている…ちょっと寂しい。

しかし、13年も経っているのに、久利生の扱いの変わらなさは何なんだ…。

相変わらず破天荒で風変わりな人格として扱われている。
相変わらず「あいつが居ると仕事が進まなくて困る」扱い。

この人の13年とは一体……。

とか、懐かしいような奇妙なような違和感いっぱいのような気持ちで見ていた。

被疑者は大西祐二という男。

居酒屋で店員を突き飛ばして怪我をさせ、久利生自身が捕まえた男だ。
被害者は自分も悪かったから訴えないと言っている。
示談で済むはずの案件だった。

しかし、この男、15年前の宝石強盗事件の逃亡犯と指紋が一致してしまった。

そこで、どうするかが今回の話。
しかも時効は3日後

起訴しない?

はい。

起訴しないんだ!?

いや。しないんじゃなくて、まだできないかなぁって。
だってまだ本人、否認してんすよ?

いやいや。指紋が 一致してるんですよ。

それだけだろ?
大西がやったかもしんないっていう物的証拠。

久利生は、相変わらず物的証拠がない内は起訴しない。
とことん調べる。
周りは手柄も欲しくて起訴したい。

だから、ぶつかる…そして、てんやわんや…というパターン。

同じだね…とも、思うけれどもこれがまた安心感。

何であいつを起訴しないんだよ?
時効になっても いいのかよ?
だいたい検察が有罪無罪を決めるんじゃないんだろ?
それは裁判所で決めるんだろ?

と、最初の騒動が起きた居酒屋の店長。

マスコミと世論はこんなもんである。
マスコミの煽りは「15年前の強盗事件を迷宮入りさせそうな検察」。
民意はそれに流される。
現実もそんな感じ。よく出来ている。

まあそうですけど。

取りあえず起訴して結論は裁判に任せりゃいいじゃねえか。

それは違うんですよ。
「取りあえず起訴」っていうのは駄目なんです。

どうして?

だって起訴して裁判にかけられるだけで、その人にはものすごい負担になりますからね。
身柄拘束されたら家に帰れない。 仕事にも行けない。
それだけで会社クビになる人だっているんですよ。

だからその人が間違いなく犯罪を 犯しているってことが確信できないかぎり
起訴したら駄目なんです。

まあ、それがどんな重大事件だろうと。
まあ…それこそ時効が迫っていたとしても。

そいつが真犯人だったらどうすんだよ?

ああー。
でもこないだもあったじゃないっすか。
無実の罪で四十何年間も刑務所にいたって。

ああ。 あったあった。ありゃひどい話だよな。

でもあれが事実だったとしたら、俺ら検事の責任ですからね。
その人のことを 起訴して裁判にかけていいかどうか、その権利を持ってるのは
俺ら検事だけですから。

真犯人を 逃がしたとしても、無実の人だけは絶対に裁判にかけちゃいけないんです。

まあ、それが俺たちの一番大事なルールなんですけどね。

そういうもんか。

そういうもんです。

ここの下りで、ああ~これだよ。『HERO』だ

と、思った。

「正義」だよ。

「十人の真犯人を逃すとも一人の無辜(むこ)を罰するなかれ」

というのは『それでもボクはやってない』の冒頭で語られる有名な法諺である。

疑わしきは罰せず…

刑事事件における取り調べや裁判で、この法則がきちんと守られているのかどうか、
私たち一般庶民には解らない。

数々の刑事ドラマで警察が公安が、裁判所が…
自分の利益や国家安泰という名の看板の元に真実を隠蔽する様が描かれ、
現実にも冤罪事件が多々発覚して疑心暗鬼の中。

このドラマは「正義」を見せてくれる。

現実も真実も解らない。

けれども、正しい事をやっている人たちはきちんといる。

そう思わせてもらえるのは清々しい。

また、結果的には事件は冤罪とは限らないんだよね。
今回も、きちんと調べた結果、曇りのない物的証拠をあげた上で大西を起訴した久利生。

冤罪でも冤罪じゃなくても。
それを確かめるための捜査をきちんとする。

本来、そう有らなくてはならないはずの事をきちんと見せてくれる
ドラマだったと思い出した。

新メンバーは、濱田くん、松重さん、吉田羊さん、杉本哲太さんに何の違和感もなく、
ヤッシーとコヒさんは変わらぬ安心感。

申しわけないけれども新事務官の麻木千佳に、ビミョーに『ガリレオ2』の新女刑事の
違和感と同じ空気を感じつつ……。

すべてが上手くいくわけじゃないんだよ。

と、雨宮のことを語る久利生くんの言葉の真意が、「でも別に別れたわけじゃない」
である事を祈りつつ見守りたい。

たぶん、麻木千佳と久利生くんがくっつくような事になったら、おら暴れる……。


いつものように城西支部の1日が始まる。
ひとつだけいつもと違うのは久利生公平(木村拓哉)が新たに着任するということ。
久利生には麻木千佳(北川景子)が担当事務官として付くことが発表される。
いきなりジーパン姿で登場した久利生を一目見た瞬間、千佳はめまいを覚える。  

久利生は居酒屋で起きた傷害事件を担当することとなり、早速取り調べを始める。
すると驚きの事実が発覚する。
傷害事件の被疑者大西祐二(森山直太朗)と、15年前に起きた宝石強盗事件の現場に
残っていた指紋が一致したというのだ。
しかも時効成立の3日前。被害が50カラット時価13億円相当と、強盗事件では史上最高額で、
一気に世間の注目の的となる。
城西支部の他の検事たちは、いきなり“おいしい”事件を担当することになった久利生を
うらやましがる。
だが久利生の本当の“怖さ”を忘れていた。
大西は宝石を盗んだということを一切認めない。
周りが時間がないといくらせかそうとも、久利生はいつものスタイルを変えず、まずは宝石強盗
事件の現場に向かうのだった。  

ついには嫌疑を否認し続ける大西を前に久利生は「起訴はできない」と言い始める。
時効まであと2日。
次席の牛丸豊(角野卓造)、部長の川尻健三郎(松重豊)をはじめ城西支部の皆は頭を抱える。
時効までに真相解明にいたるのか…!?

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

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※キャスト

久利生 公平 … 木村拓哉

麻木千佳 … 北川景子
川尻健三郎 … 松重豊
田村雅史 … 杉本哲太
遠藤賢司 … 八嶋智人
宇野大介 … 濱田岳
末次隆之 … 小日向文世
馬場礼子 … 吉田羊
井戸秀二 … 正名僕蔵
小杉啓太 … 勝矢

牛丸 豊 … 角野卓造
「St.George’s Tavern」マスター … 田中要次

※ゲスト
第1話

江上達夫 … 勝村政信
大西祐二 … 森山直太朗

※スタッフ

脚本 … 福田靖
演出 … 鈴木雅之、平野眞、金井紘
プロデューサー … 渡辺恒也
音楽 … 服部隆之
  
公式サイト http://www.fujitv.co.jp/HERO/

 【 HERO 】第1話