【マメシバ一郎 フーテンの芝二郎】第11話 感想

思えば僕は、今まで何を恐れて生きてきたのでしょう。

世間に出る事なのか。
人と接する事なのか。
仕事をするという事なのか

僕がやってきたただ一つの努力とは、それらから全速力で逃げることだけでした。
　　　　　　
　　　　　　

 

マメシバ一郎 フーテンの芝二郎　第11話
「自分が正しいと思った時から、すべての間違いが始まるのだ」

 

カーくんの飼い主・仁政さんが、かつての自分の家に我が物顔で住んでいるのを植木の影から
見守っていた二郎ちゃんでしたが、一郎が庭に飛び出してしまい発見されてしまいます。

問いただしても、売り家だから期間限定で借りているのだと言い張る仁政さん。

二郎ちゃんが警察に行こうと言ってもしらばっくれるばかり。

 

私、何しました？

一郎を勝手にオークションに出して、善良な老婆の希望を奪った。

何で僕の事は犯人だって決めつけて、その善良な老婆の事は疑わないんですか？

疑う余地がない。

もしかしたら全然善良じゃないかも知れない。

と、うそぶくのでした。

 

とりあえず目の前の疑わしい物に目を向けて、全体を見ていないんじゃないですか？

世の中は、もっと色んな側面があるんじゃないですか？

 

なおも平然とした顔で語り続ける仁政さんに、二郎ちゃんがお手上げ状態なその時…

 

もういいんじゃない？

気づくと、後ろにあのオークションで一郎に50万出したという女性が立っていたのでした。

そうかもな。

 

家に招き入れられた二郎ちゃんは、衝撃的な事実を告げられます。

 

我々は夫婦なんです。
芝鞠子さん、あなたのお母様に頼まれたんです。

 

仁政さんは仕事が上手く行かず、占有屋…競売で落札された物件に居座りながら
立ち退き料を要求したりする仕事をしていたそうです。

それで、この家に来た所、鞠子さんに出会ったのだということでした。

言われたのは「二郎ちゃんを虐めて」って…。

 

鞠子さんは、そんな仕事は辞めて自分を手伝わないか、と仁政夫妻に声を掛けました。

 

精神的に追い込んでほしいの。

例えば、最初の内はちやほやしといて急に突き放すとか。
信じてた者に裏切られるとか。

でも、息子さんですよね？どうしてそんな事…。

そこで鞠子さんが書いたのが、二郎ちゃんの成長グラフ。

0歳から35歳まで直線の成長線が35歳から急に上に伸びる線。

それは、一郎を飼い始めたからだと鞠子さんは言ったそうです。

 

急に成長し始めた物だから、人間関係の大事な所がすっぽり抜け落ちちゃってるの。

それで今、二郎ちゃん社会人になって調子に乗ってるの。
ここら辺で悪人が登場しないと人生のバランスが取れないでしょ。

そういうもんですかねぇ。

 

そうして、面白そうだと引き受けた仁政夫妻は、言われた通りに
働き始めたのです。

 

話してたんです。
鞠子さんは、芝さんを鍛えるふりをして、私たちを真っ当な道に引き戻そうと
しているんじゃないかって。

喧嘩ばかりしてダメになりそうだった2人を鞠子さんは助けてくれた。
と、仁政夫妻は感謝するのでした。

 

芝さんで良かった。
ありがとうございました。

 

仁政夫妻と別れてから二郎ちゃんは茫然…そして、鞠子さんへの怒りがこみあげてきます。

そもそも仁政夫妻にこの家を占有するように指示を出したのは権藤さんだと言うし、
これは、権藤も仲間に違いない。

 

そんな事を考えながら仕事をしていると、あのパグ犬を買った女子高生・ノゾミが店の外に
立っています。
手招きするノゾミを無視し続ける事しばし……。

気づくと、ノゾミはいなくなり、店の外にパグ犬が！

置手紙には「芝さんへ。返却します。」と書いてあります。

 

ぼくの周りは刺客ばかりでね、架空のキャラを演じておーる。
この一連の流れはな、僕を苦境に陥れるお芝居なのだから。

二郎ちゃんは、まちこさんに、犬をノゾミに突き返してくると言うのでした。

 

パグを連れてノゾミの家に行くと、庭が荒れている模様…。
近所の人の話では、夫婦喧嘩が絶えなくて迷惑していると言う話です。

二郎ちゃんは、家から出てきたノゾミに公園に連れて行かれ、家の状況を聞かされます。

 

お前だけでも厄介なのに犬なんてって。
オモチャも何もかも捨てられちゃって。
このままだとこの子危険なんです。

それでも飼い続けなきゃいけませんか？

これも鞠子さんの計画の一つだと疑っていた二郎ちゃんも、やっと納得。

ここはマジな話？マジだな。うん。

　　

心を閉ざして、他の犬と遊びたがらないパグが、一郎にだけは寄って行った。
だから、一郎と一緒に飼ってやってほしいとノゾミは頼むのでした。

 

で、キミはそれでいいのかね。

キミさ、この子を家から逃がしても、キミ自身が逃げ続けてたら
何も変わらんと思うがね。

二郎ちゃんは、パグを連れて家に帰ります。

 

今回の動画は母に送る怒りのビデオレター。

「あしたのために　その拾」

刺客は退散しました。
僕はもうあなたの指令は受けません。

お望みどおり全てを疑ってかかります。

例えば「借金」→怪しい。　
例えば「売り家」→これも怪しい。

ところで犬が一匹増えました。
名前はまだない。

だからあなたに関わってする暇はナッシング!!!

さようなら。

 

やっぱりねぇ……。

全ては鞠子さんの計画だったんだ。
しかし、相変わらず手と金のかかる計画。　

でも、何となく解ります。

目的は二郎ちゃんを育てるためだけじゃなかった。

仁政夫妻を占有屋なんて仕事から助けるため。

二郎ちゃんを騙すために2人で話し合う機会が増えて、夫婦仲も救われたようだし…。
きっと、カーくんを育てることも、2人の救いになったのでは。

そして、たぶん権藤さんも。

娘・まちこさんと権藤さんの事を知った鞠子さんは、親子を繋ぐ計画としても
この二郎ちゃん育成計画を利用しているのでしょうね。

神様みたいな人だな…。

 

先週は、まちこさん×権藤と二郎ちゃん育成の一石二鳥だと書いたけれども、
それどころじゃなかった。

一石三鳥だ!!!

 

でもね…
二郎ちゃんも明らかに鞠子さんの血を継いでいるよね。

何だかんだ言っても人助け、犬助けしちゃうんだもん。

ノゾミへ言った言葉。
ちょっと前の二郎ちゃんなら出ることはなかったでしょう。

成長すごいね。本当に。

そして、どんな環境でも、それぞれを繋いでくれる犬がいる。

 

母さん。

思えば僕は、今まで何を恐れて生きてきたのでしょう。

世間に出る事なのか。
人と接する事なのか。
仕事をするという事なのか

僕がやってきたただ一つの努力とは、それらから全速力で逃げることだけでした。

母さん。

僕はもう、逃げるのはよそうかと思います。

 

昨日やっと今年の春に公開された劇場版の「マメシバ一郎」をDVDで見まして…。

あ～見てよかった…と言うか、このドラマが始まる前に見るべきだったと思いました。
(監督とスタッフの方々、すいません・泣)

ここに繋がる色んな事が、映画の方にありました。

 

次はついに最終回……。

鞠子さんの力を借りないで、ノゾミの件を解決するのかな…。

楽しみ。そして、終ったら寂しいなぁ…。・泣

「人生から逃げ切れると思っているうちは、
　　　　その人生は始まっていない。」　芝重男

【関連記事】
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・劇場版【幼獣マメシバ】一郎と一緒にオニ探し
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【キャスト】

芝二郎（脱ニートの38歳。ペットショップ勤務）…　佐藤二朗

真田まちこ（しつけ教室のトレーナー）…　南沢奈央

財部陽介（二郎の親戚　郵便局員）…　髙橋洋
市村影虎（ペットショップ店長） …　高橋直純
仁政一成（無職の犬ビギナー） …　野間口徹
陣内香里（ペットショップのお客） …　原史奈
椎名ノゾミ（ペットショップのお客）…　さいとうみき
女性客（チワワの飼い主）…　千鶴ちい
福山（主婦）…　元田牧子

権藤茂（借金取り）…　ダンカン

芝富子（二郎の叔母）…　角替和枝

芝重男（二郎の叔父）…　志賀廣太郎

芝鞠子（二郎の母）…　藤田弓子

(公式サイトより引用)

 

※第11話　放送日時
毎度のごとく、放送局によって曜日と日にちが違います。お気をつけて～。

札幌テレビ放送：12月21日(金)あさ 10:25～/とちぎテレビ：12月17日(月)よる 19:00～
tvk：12月13日(木)よる 21:00～/テレ玉：12月15日(土)ひる 12:30～
チバテレ：12月13日(木)よる 22:00～/三重テレビ：12月15日(土)ひる 14:00～
KBS京都：12月15日(土)深夜 23:30～/サンテレビ：12月16日(日)深夜 24:00～
ぎふチャン：12月15日(土)あさ 11:30～/TVQ九州放送：12月13日(木)深夜 27:30～
ひかりTV：12月22日(土)ひる 13:30～/アニマルプラネット：1月8日(日)よる 20:00～

 

 

 

 

 
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