【鍵のかかった部屋】第7話　感想

今回の密室は山深い村に100年前から建っている古い日本家屋です。
ドアや窓には鍵が掛かっていましたが、なぜかこの窓が一つだけ開け放たれていました。

窓が開いているのに密室というのはどういうことでしょうか？

ある不思議な出来事が起きたとき、それを超常現象だと言う人と、科学で解明できる錯覚に
すぎないと言う人がいます。

それは恐らく答えの出せない永遠のテーマなのではないでしょうか？

 

「鍵のかかった部屋」第7話

　　　

 

本当～に、簡単感想で。

 

冒頭では超常現象を匂わせ…えっ「都市伝説の女」きたーーーっ！？
(しかも、先週「座敷わらし」やったばかりだ)

かと思っちゃったけど、全然違うじゃないか。　

 

雑誌に騒がれたせいで、芹沢の元にわざわざ長野から相談者がやってくる。
相談の内容は訴訟の弁護……ではなくて、密室の解明。

もう、弁護士事務所じゃなくなってる。　

 

家の中で娘が殺された。
全ての扉と窓には鍵がかかり、家の中は密室。
たった1つだけ開け放たれた窓の外はぬかるみなのに足跡が無い。

少女の死因は頭を強く打ったための脳内出血。
殴られた痕もあったという。

家には荒らされた痕跡があり、押入れから金塊が1つ無くなっている。
物取りの犯行が疑われるが、いかんせん…密室である。

足跡が無い。つまり、入った形跡もないが出て行った形跡もないのだ。

そのため、被害者少女の父親は警察から任意同行を受けて3日も帰ってこない。

 

犯人は西野じゃありません。
あいつは娘たちを守るためなら、自分の命だって喜んで差し出すような
そういう男なんです。
だから、絶対他に真犯人がいるはずです。

と、依頼してきた遠藤は言う……

で、出てきた段階で平田満さんが犯人だと思い込んじゃった。
いけないいけない。先入観先入観……

 

西野家には、実はもう1人子供がいる。
4年前、田舎を出て行ったタケルという長男だ。
同級生を刺して警察に移送される途中で逃亡したというこの息子は今だ行方知れず。

もう、この町みんなから気味悪がられ恐れられている存在。

そのタケルを事件の2日ほど前から町で見たという人が現れる。

そして、タケルが偽名で借りていたらしい東京のアパートから金塊が発見される…。

 

画面に全く顔を出さないこのタケルが犯人なはずはないし～…と思っていると、
視聴者のそんな気持ちを推しはかるように榎本さんも言ってくれる。

 

金塊を部屋に置いたのは猛さんではないかもしれません。

部屋についていた警報システムは、セットして出掛けた後にドアを開けた場合、
1分以内に解除ボタンを押さないとアラームが鳴るようになっているんです。
つまり、猛さんが金塊を置くために帰宅したんだとしたら、まず最初にシステムを解除して
いたはずなんです。

ただ忘れちゃっただけなんじゃないですか？

それにしても、アラームが鳴りだせば止めるはずです。
おそらく部屋に入った人物は、クロゼットに金塊を隠し、1分以内に出ていったんでしょう。
外に出てからアラームの音を耳にしたかもしれませんが、それが何の音か分からなかったんでは
ないでしょうか。

どうしてだろう？

その人物は、アラームの音を聞いたことがなかった。
あるいは、警報システムの存在そのものを知らなかった。

知らなかった？

はい。

そんなものとは無縁の場所で生まれ育ったからです。

 

ここ、結構ぞくぞくした。

 

そして、青砥の

私、思ったんですけど。
幽霊じゃないでしょうか？

愛実さんが見たのは幽霊だったんですよ。
きっとあの家に取りついた邪悪な怨霊が愛実さんの命を奪ったんです。

にもわくわくした。　

取りつかれてるのはあんたで、取りついてるのは「都市伝説の女」だ。　

 

結局は…

愛美を殺した犯人は本当にタケルだった。

密室になったのは…タケルは事件の後、家をずっと出て行かなかったから。

タケルは父である西野がその場で殺した。

犯人が出て行かなかったのだから…足跡は出来ない。

 

他人だったら縁を切ることもできるが、血がつながっている限り親子である限り、
あいつは一生俺たちに付きまとってくる。

俺が死んだ後も、明日香の兄であることに変わりはないんだ。

後悔してるんだよ。

あいつを殺したことじゃない。
どうしてもっと早く殺さなかったのかって。

そうすれば愛実が死ぬことも、明日香が独りぼっちになることもなかったのに。

 

泣き崩れる西野。

 

親なのに子供が死ぬことを望んでいる。
殺したことを悔いるのではなくて、殺さなかったことを悔やむ親。

こういう子供を持つ親で無ければ、その痛みは解らない。

たぶん、いつの間にか化け物になっていたタケル。
問題を起こし、乱暴の限りを尽くし、周囲に迷惑をかけ…

西野はタケルが恐かったと言う。
出て行った時、ほっとしたのだと言う。

だふん、今までに何度も世間に頭を下げて疲れ、叱れば反抗と暴力で疲れ…

子どもって、ホント思い通りに育たない。

しかも、育てたのは自分自身であり、誰のせいにもできない。

自分の妹を手に掛けてもなお笑う残酷さ。
どこか余所の乱暴者に娘を殺された方が、まだマシだったろう。

自分の息子だから、自分が責任取らないと。
自分の娘たちを守らないと。

西野の気持ちが本当に痛い。
切ない話だった。

 

1人モナコに休暇に行っていた芹沢がネット電話で長野の様子をやけに気にしていたり、
密室が解けた事に報告が無いと怒っていたり(嫉妬？　)、そこは笑えたわ。

やっぱり、芹沢がおかしい。
そして、最近芹沢不足。

 

★今回の謎解き。

この密室は破れません。

愛実さんを殺害した真犯人が誰なのか分かりました。
愛実さんの兄の猛さんです。

犯人はどこにも逃げてはいませんよ。

あれから検証を重ねましたが、犯人の逃走経路を見つけることはできませんでした。
なぜなら事件が起きたとき、この家は正真正銘の密室だったからです。

事件が起きる前の晩、猛さんが４年ぶりに故郷へ帰ってきました。
実家へ行くと家族は全員出掛けていて留守だった。

そこで猛さんは２階のねじ締まり錠がバカになっている窓から家に侵入することにしました。

脚立はりんご園から黙って持ち出し、玄関の鍵を中から開けた後で元に戻しておいたようです。
そのまま家で夜を明かした猛さんは、翌日帰宅した愛実さんと鉢合わせることになった。

その際に何らかのトラブルが起き衝動的に愛実さんを殺害してしまったんです。

そして、その後間もなく西野さんが帰宅し…

愛実さんを殺した猛さんを…西野さんが殺したんです。

 

猛さんを殺害した後、西野さんは遺体をトイレまで引きずっていきました。
それから洗濯用のネットに金塊を入るだけ詰め込み、猛さんの遺体にロープで巻きつけた。
重りの代わりです。
青砥さん。こないだトイレできつね火を見たと言っていましたよね。
きつね火というのは死体がバクテリアによって分解される際、リン化合物が光って見える
現象だといわれています。

猛さんの遺体がトイレにあると考えると金塊がなくなっていたことも説明がつくんです。

先ほど確認したら、便槽にモルタルを流し込んで固めてありました。
あそこを捜せば、おそらく遺体が出てくるでしょう。

今回は、殺そうとして殺したわけではないので事前計画は何もなく、トリックというよりも、
何とかして末娘が殺人犯の身内にならなくて済むように工作した哀れな父親の
粗い後始末が見られる。

密室は作ろうとしなくても作られる……。

トイレに遺体を隠したというところも、息子に対する憎しみを感じさせる。
大事な人の遺体だったら…そんな扱いは絶対にしないよね。

 

哀れだけど、ストーリーとしては秀逸。

 

　　。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

榎本径(大野智)は、青砥純子(戸田恵梨香)に連れられ、築百年の日本家屋にやってきた。
案内したのは、家主・西野真之(吉田鋼太郎)の友人・遠藤晴彦(平田満)だ。
ここで西野の中学生の長女・愛美(森迫永依)が死亡したが、顔に殴打の跡があったため警察は
他殺と断定、第一発見者の西野が容疑者として連行された。
西野を知る遠藤は、犯人は別にいると言い、愛美の兄・猛(郭智博)かもしれない、と明かした。
猛は以前、同級生をナイフで刺してケガを負わせ、逃走して現在も行方不明のまま。

現場が密室だったため、遠藤は芹沢豪(佐藤浩市)に調査を依頼したが、芹沢が休暇に入ってしまい、
純子が榎本と調査に来た。
榎本は、玄関のドアの特殊な鍵に注目。泥棒とは無縁の田舎には重装備に思えた。
合鍵を持つのは西野と愛美だけだが、西野が愛美の遺体を発見した時、玄関は施錠され、
愛美の合鍵は室内にあった。
鍵なしで外から施錠することはできない上、犯行時刻に近所のリンゴ園で作業中だった女性も、
侵入者は見ていない。

検証を行う榎本に遠藤は、愛美が帰宅時に室内にすでに誰かがいた可能性がある、と言った。
電話をしながら帰宅した愛美の通話相手が、愛美が「誰?」と言った後に切れたと証言したからだ。

玄関以外の逃走経路として考えられるのは、なぜか1つだけ開け放たれた窓のみ。
榎本はここから逃走したのなら、あるはずの足跡がない、と指摘し…。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

 

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【キャスト】

榎本 径 – 大野智
青砥 純子 – 戸田恵梨香
芹沢 豪 – 佐藤浩市

立川 – 夙川アトム
水城 里奈 – 能年玲奈

Episode7ゲスト

吉田鋼太郎
平田満
森迫永依
郭智博

 
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