【 ごめんね青春！　】 第6話 感想

Sometimes the best gain is to lose.

勝つとか負けるとかに関する名言は多くあります。
これはジミー・コナーズというテニス選手の言葉です。

「負けることが一番の収穫。時として。」

普通に勝ってたら、あんなに盛り上がったかな？
あんなに興奮したかな？
あんな面白い負け方したから興奮したし、記憶にも残るし、
それが青春なんじゃないかな。

で、この英文。

「勝ちよりも 負けの方が青春。」
て意味なんじゃないかなって思うんです。

 

ごめんね青春!　第6話　

　　　　

 

さて。
「高校生・箱根まで駅伝」の日。

今日はほぼ全編に渡って駅伝なのだった。

 

「こんばんは。観音菩薩です。
今日は出番が少ないらしく、こんな扱いです。」

 

いやいや…充分に出てたけど～～声だけね。

生徒たちはやる気と気合充分！！

………でもなかった……。

だって、みんなそれぞれに悩みを抱えて駅伝どころじゃないんですもの～。

第一走者は中井貴子。
インターハイ出場者なので期待値は高い。

しかし…

最初は好調だったものの順位はどんどん落ちていく。
どうした中井～！

実は中井は

「突然東京への転校を告げられたのです」

しかも引っ越しの予定は何と３週間後。

以前は東京に行く気満々だったらしい中井だが、今は好きな人がいるわけで。
しかし、平助にそれを言い出せない中井である。

いや、でも…転校手続きとかあるから別の意味で早く言わないと。

ヤケになったか、平助を忘れるためか、海老沢の告白にOK出しちゃう中井…。
乙女心は複雑なのだった。

 

第二走者は筋脳・半田豪。

「はい。残念ながら半田君も平常心ではいられませんでした。」

沿道には、恨めし気な顔をして半沢を見つめる阿部あまりんと、その横で
思い切りハイテンションに応援するコスメ・村井の姿が…。

 

「蜂矢りさ先生！大好きでーす！！」

という 一世一代のプロポーズを

「私、原先生と結婚するの。」

…の一言で一蹴されたばかりか

「誰にも言うなよ。返事は！？」

と、恐喝まがいの口止めをされてしまったのです。
で、かねてから半田に好意を抱いていた阿部あまりとつきあい始めたのですが…。

あまりん、ものすごい恋愛体質だった。

毎日家に電話をされ、「愛してるって言ってよ」と懇願され、６人の弟妹達の世話を
忙しくしながら「あいしてる……」と言わなければならない義務感…。

あまりん、すっげーー面倒くさい。

そして、ついに疲れ果てた半田はあまりんに言ったのだった。

 

どういうこと？

だから、俺、こいつとつきあうことにした。

 

半田の影から恥ずかしそうに顔を出すコスメ・村井！

 

ゲイなの！？

分からない！
でも、その可能性にかけてみようと思う。

 

そこまで～～～！？

 

今、あまりんのうらめしげな視線に身体がむずがゆくなりながら走る半田…。
ううう…がんばれ半田。

 

第三走者。海老沢。

「差し支えない。つきあってやるよ。」

という中井の交際OKが出て有頂天になったその数時間後。

寄り道しちゃったけど、やっぱり海老沢君のことが好き。
一緒に帰ろう。

半田に振られた あまりんによって、突然のモテキ到来…。

あまりんと中井と、どっちと帰ればいいのかウロウロする海老沢である。

 

「…と、彼もまた駅伝どころじゃないのですが…」

「そこは能天気な海老沢君」
「やっかいな三角関係を人生最大のモテ期と受け止め、実力以上の力を
発揮するのでした。」

そっちか。

 

第四走者は神保愛。

「伊豆・三津シーパラダイスでの遠足後、大木君とつきあいますが…」

お家デートで見るDVDを選ぶ大木。

「キスだけじゃいや」１１６分もあんのか。
「キスミーボーイズ」１２４分もあるよ。
「キス我慢」にすっか…。

ボーゼンとその姿を見る神保。

ごめん！やっぱ無理！

「キス我慢」？

違う！
大木君、見た目はすごくかっこいいけど中身に限界感じる。

つきあってまだ２時間半しかたってねえけど……。

あと２時間は無理！

 

２時間半で振られた大木とは……。

その後、クイズバカ・昭島に乗り換えようとするものの、昭島にはもう
好きな人がいたのだった。

何と、早押しの遠藤かよ。

 

神保さんもかわいいけど、レベル的には三択の引っ掛けなんだよね。

三択の引っ掛け？

三択って正解と引っ掛けと絶対ないやつの３つで成り立ってるわけ。
でもごくたま～に、遠藤ちゃんみたいな絶対ないと思ってたやつが
意外と正解だったりするんだよね。

引っ掛けが正解ってことは？

それは　ない ないないない！

 

引っ掛けって何だよ…引っ掛けって何だよ！

 

イライラしながら走る神保。
…んで、聖駿高校、３位に浮上…。

テレビで「箱根まで駅伝」を見ていた一平は、みしまるくんの隣に映る
どんまい先生の

はい？ いえ、独身です…でも好きな人はいます！
あっ「天候」ですか？
ヤダ…結婚て聞こえたもので…。

を聞いてバイクを走らせるのだった……ぉぃ箱根……。

 

第五走者・遠藤いずみ。

昭島の応援など気にも留めず…。

遠藤さん、この先坂が続くからね、無理しないで。

話しかけないで。集中してる！

真央ちゃん気取りか？

 

トラックのように走るのだった。
うん。何の悩みもなさそうだ。

 

第六走者・大木隆。

「一応言っときますが、神保さんだけじゃなく佐久間さん、阿部さん、ビルケンシュトック、
遠藤ちゃんにまで告白してフラれています。
もう走るしかありません。」

チクショーーーーーーーー！

 

単独２位に浮上。

 

さて……

ここで暴走妄想不倫僧侶・一平が現地に到着。早いな。

その時、平助はみしまるくん…じゃなかった、古井と話していた。

アンカーがお前なら勝てるかもしんないな。

俺だって走りたいけど。
停学中だし。
子供達の夢、壊したくないし…。

 

で、その時、一平がどんまい先生に待機テントの中で迫って

だめよーーだめだめーーー…

しているところを第七走者…アンカーの成田が目撃。

 

古井がトイレのためにみしまるくんの首だけテントに置いて出て行く。

　　　↓

走るしかなかった大木が１位でゴールして肉離れを起こしてテントへ。

　　　↓

一平、慌ててみしまるくんの頭だけを被る。

　　　↓

ゴールで待機しなきゃならないのでスタッフに連れて行かれるみしまる@一平。

　　　↓

トイレから戻ったら頭がないので慌てふためくボディだけみしまる@古井。

…なんだ、このドタバタ。

 

さて…走り始めたアンカー成田淳…もう駅伝どころじゃなかった…。
テントで衝撃的な不倫シーンを見てしまった成田、可哀想すぎ。

「それは、高校生男子の知識と経験ではとても処理できない映像でした。」

で、転倒して足を痛める。
思わず駆け寄って助け起こす平助。

どんどん抜かされてますが、それ以前に選手の身体に監督が触れたら
その時点でマラソンや駅伝は失格でおま。

 

平ちゃん…。

うん？

俺、見ちゃったんだ…。

見たって、何を？

どんまい先生が……
どんまい先生と……。

 

そこへ頭を盗まれたと駆けつけてくる古井。

頭は一平が捨てて逃亡したのですぐに見つけたものの、他校にどんどん
抜かされていく現実を見てしまった古井は…。

 

１位の走者が到着するという情報が入り、かなり盛り上がっています！
さあ、間もなくでしょうか。

地元局のアナウンスが響くゴール前。

 

１位は…駿豆西高、常盤君です。
……そして、やや遅れて２位の走者が来ました。

黄色いユニフォームですね。

いや、ユニフォームじゃないですね……。

 

…みしまるくんだーーーーーー!!!!!

…いや…古井だ。

そして、西高・常盤を抑えて１位でゴーーーールインーーーーーー！！

 

沸き立つみんな。

やった～！ やった～！

やった～！

やったやった～～！

 

喜び過ぎてみしまるくんの首を落としちゃう古井であった。

……ゆかた…オマエサン、何してる？

えッ？

あっ！

走っちゃダメじゃん。停学中なんだから…。

 

そこへ、成田を負ぶって平助がゴール…。

なんか…熱血先生みたいな図だね…青春だね…。

平助を見つめる蜂矢の視線が…。

「おやおや。蜂矢先生。」
「好きになるとしたら今じゃない？」

やめれ…その語りかけナレ。今の朝ドラかっ。

「普段は決して見せないひたむきな表情」
「りりしく強いまなざし。額を伝う汗。白く輝く歯……」

 

…しかし、どんどんガックリした表情に変わる蜂矢であった。

「ごめん。そんな無理するならまた今度でも」

 

古井に負けたって事で、西高は潔くビルケンファンクラブを解散。

しかし、聖駿高校は当然失格になるのだった。そりゃそーだ…。

勝手に選手交代してはいけません。
　　　

 

　　　勝手に走者の身体に触れてはいけません。　
　　　　　　　　

 

でも、みんな頑張ったよねーーー！！
走者も応援も、嗚呼青春。

 

みしまるくんの正体がばれてしまったので市役所で始末書を書かされている
平助先生の代わりに、今回は蜂矢先生の青春メソッド。

 

” Sometimes the best gain is to lose. “

勝つとか負けるとかに関する名言は多くあります。
これは、ジミー・コナーズというテニス選手の言葉です。

先生、勝たなきゃ意味ないってずっと思ってた。
でも、今日の結果を受けて、どうしても負けたとは思えないの。

我が聖駿高校は残念ながら失格でした。
それは古井君が登録した選手じゃなかったからです。
でも、古井君が…ていうか、みしまるくんがゴール直前で１位になったの
みんな確かに見たよね。

うん、彼が駅伝に出ることより、みしまるくんとしてイベントに参加する方を
選んだ理由はふに落ちたのかな？ 中井さん。

 

まあ、子供達の夢を壊したくなかったっていうのは理解できます。

 

納得した？ 半田君。

はい！

 

だったら我が聖駿高校の勝利は、私達にとって揺るぎないものです。

 

でもさ…普通に出てたら普通に勝てたんじゃねえ？

 

確かにそうね。
でも、普通に勝ってたら、あんなに盛り上がったかな？
あんなに興奮したかな？
あんな面白い負け方したから興奮したし、記憶にも残るし、
それが青春なんじゃないかな。

で、この英文。

「勝ちよりも負けの方が青春」

て、意味なんじゃないかなって思うんです。
ごめん。ちょっと強引だったかな。

 

　　※※※※※

何となく、わかるな～これ。

だって、普通に勝ったって思い出には残るし感動もするけどさ。
ジタバタした青春ほど苦さと甘さがキラキラになって思い出に残る。

こんな体験は滅多にないって事ほど記憶に残り続ける。

この子たち、この駅伝の事をずっとずっと忘れないよ。

これが、みっともないくらい我慢しろ…だよね。
青春なんだから。

こりゃ失格……とツッコみつつ、みんなと同じくらい見ている方の記憶にも
残るよね。

青春はドラマを見ている私たちにもお裾分けされているのだ。

 

さぁ……。

やっと開催される合同文化祭を目前に、本当に転校してしまうのか、中井…。

中井がいなくなったら、おら寂しいよ。

 

しかし、生徒たちの相関図がだいぶ変わったな、こりゃ。

生徒たちが試行錯誤の恋愛を繰り返す中、カバヤキ三太郎@三宮校長と吉井校長は
両思いに……。

そして、

お前も人形焼にしてやろうか～～！！←新しいぞ、これ。

と、菩薩に脅されながらも不倫街道まっしぐらの一平…。

 

一平にも菩薩が見えるらしい事について、何も知らない平助は不思議に思う。

 

何か後ろめたいことがあるんじゃないの？

後ろめたいこと？兄貴が？

後ろめたさのメタファーだからね。
母さんは後ろメタファーだからね。

 

うしろメタファーって…。
ってか、自分で言ったな、菩薩……。

つまり心の声なのではないかと…。

 

じゃあ後ろめたさが消えたら母ちゃんもいなくなっちゃうの？

 

ず～っといてほしいのかい？

 

うん…いや…
うん…。

ここ、切ない…。

 

来週は、後ろメタファーにやられてるクセに大胆な一平の浮気バレる…。

中井の転校？

そして、ついに平助、みんなの前で真実を言う！？

それ、早すぎないか…。辛いぞ。

そして、あまりに早く核心ついちゃうと打ち切りになりそうで怖い。

どんまいじゃ済まないって！！

 

ついに始まった高校生「箱根まで駅伝」。生徒たちはそれぞれの事情から
（主に恋愛事情から）走りに集中出来ない。
特に中井（黒島結菜）は家の事情を担任の平助（錦戸亮）に相談出来ずにいた。
りさ（満島ひかり）も生徒たちの応援をしながら、平助の良いところを相変わらず
探しあぐねている。
さらに一平（えなりかずき）とドンマイ先生（坂井真紀）の関係も膠着していた。
そんな皆の思惑とは別に、レースは意外な展開を見せ…
そして教師も生徒も駅伝の思わぬ試合結果に、自分たちも意外な感動を覚える…

そして合同文化祭の準備はいよいよ佳境に入ってきた。
受験が重なる生徒たちは自分の役割を減らそうとするなか、秘密を抱えたまま、
中井は一人仕事を抱え込んでいた。
さらに、一平の不審な行動に気づいた平太（風間杜夫）、平助に探りを入れて来い、
と促すが…

(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

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※キャスト

原平助…錦戸亮
蜂矢りさ…満島ひかり

蔦谷サトシ…永山絢斗
蜂矢祐子…波瑠

海老沢ゆずる…重岡大毅
山田ビルケンシュトック京子…トリンドル玲奈
神保愛…川栄李奈
昭島司…白洲迅
中井貴子…黒島結菜
阿部あまり…森川葵
村井守…小関裕太
半田豪…鈴木貴之
古井豊…矢本悠馬
遠藤いずみ…富山えり子
佐久間りえ…久松郁実
成田淳…船崎良
大木隆…竜星涼

吉井良江…斉藤由貴
原一平…えなりかずき
原エレナ…中村静香
豪徳寺教頭…緋田康人
淡島舞…坂井真紀
三宮大三郎/カバヤキ三太郎…生瀬勝久
蜂矢善人… 平田満
富永… 富澤たけし
浜口… 宍戸美和公
村井晋太郎… 津田寛治

原平太…風間杜夫

原みゆき…森下愛子

※スタッフ

脚本 … 宮藤官九郎
演出 … 山室大輔
プロデューサー … 磯山晶
音楽 … 真島昌利、羽毛田丈史

主題歌 … 関ジャニ∞「言ったじゃないか」
　　

 

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