【リーガル・ハイ】第8話

12歳の子が母親と断絶しようとしている。
内心どれほどの苦悩を抱え、血を吐く思いをしているか君に分かるか?

二度と薄っぺらい言葉を吐くな。

「リーガル・ハイ」第8話

   リーガル・ハイ

「これから、うち、ぎょうさん働いてお母ちゃんを幸せにしたる。
うちがお母ちゃんを幸せにするんや!」

天才子役・安永メイの出演する親子で泣かせる戦争ドラマ…

を、古美門事務所で泣きながら鑑賞する黛。

何ていい子なんでしょう!

フン!

何か?

成功する子役なんて二通りだろう。

大人の金もうけのためにむち打たれる哀れな操り人形か。
大人の顔色を見て手玉に取るませたクソがきか。

彼女はいったいどっちだろうね?

どちらでもないと思います。

数年後にはチンピラタレントとできちゃった結婚するか、年寄りの愛人になっていることだろう。

服部さん!

はっ、はい。

この方は子供のときからこうなんでしょうか?

さあ…。
いや、私は先生にも無垢なる少年時代があったであろうとそう思いますがね。

そんな子供時代の古美門は、サンタクロースを信じているクラスメイトに

あんなものはおもちゃメーカーの策略に踊らされたバカな大人たちの
自己満足イベントにすぎないんだよ。

一度寝たふりをして薄目を開けているといい。
忍び足で枕元にプレゼントを置くお父さんのまぬけ面が見られるだろう。

と言って泣かせるような少年だったらしい…。

そんな古美門事務所に依頼が入る。

その天才子役・安永メイ本人から!!

メイはつい最近、急性アルコール中毒で病院に運び込まれ、マスコミに騒がれたばかりだった。

高級ホテルの一室でソファにふんぞり返り、贅沢な食事とルームマッサージ…
大人の有名女優顔負けの高慢ちきさを振りかざして古美門と黛を呼びだすメイ。

私を呼んだ理由は?

あなたを雇いたいの。

君が私を?

お金ならあるわ。

当然、自分を叩く記事を出したマスコミを訴えたいのだろうと思っていた黛だが、
記事は全て真実で訴えるような事はないとメイは言う。

側にいる梶原というマネージャーはメイを止めさせようとして必死の状態。

こんなこと止めよう。
これ以上マスコミの餌食になってどうする?

弁護士を雇ったわ。あの女にも雇うように言っといて。

まだ引き受けたわけじゃないよ。
いったい何を始めるつもりだい?

あの女と縁を切らせて。

あの女って?

母親よ。

驚く黛に反して、この話を聞いた古美門は俄然乗り気。

この私を見て。
仕事と夜遊びに明け暮れて肺は真っ黒。 肝臓ボロボロ。12歳よ。

母親による虐待そのものだと言うわけだね? 面白い。

面白くありません。
メイさん。お母さんとよく話し合いましょう。親子なんだから。

事務所の社長と母親業と一人で頑張っているいいお母さんだよ。
だいたい子供のお前に法的手続きなんか取れるわけないんだ。

それが取れるのです。
くしくも今年、改正民法が施行され、現在では子供自身が請求権者となって
親権喪失や停止を申し立てることが可能なんです。

本件のような事案で適用されるか定かではありません。

だからこそ、われわれが最初の審判を勝ち取るのだよ。

親子を引き裂く手伝いをするんですか?

古今東西あらゆる子役の悲劇を全て一心に抱え込んだようじゃないか。
ませたクソガキでもあり、哀れな操り人形でもあったわけだ。

メイ君。いささか難しい仕事になりそうなんだが。

2000万でどう?CM1本分。

家庭裁判所に対し、お母さんの親権停止の審判を求める申し立てを行おう!

一方、メイの母親・留美子の方は、子供のワガママ、反抗期という方針で弁護を立てた。
依頼先はもちろん、三木法律事務所。

家庭裁判所はおそらく審問を開くでしょう。

審問?

通常の裁判とは違い、非公開で当事者などから話を聞くんです。

ご安心ください。
われわれが責任を持って却下に追い込みます。

この弁護に関して、三木はまたもや「最終兵器」を召喚する。

審問の日。

やあ。よろしくお願いします。

もはや皆さんは私のことが好きなんじゃないかと思えてきましたよ。

こちらは本案件を手伝ってくださる古美門清蔵先生

古美門…。

初めまして。黛です。

古美門清蔵です。

古美門研介です。

古美門清蔵先生は長年 九州地方を中心に検察官として辣腕を振るって
こられた方だそうです。

九州の法曹界では知らない者がいないほど鬼検事でらした。
今回は無理言ってご協力 願ったんだ。
親権問題は慎重を期さねばならないからね。

古美門研介を見つめるシュッとした老人・古美門清蔵。

何が起きているのか解らない黛。

老人古美門と目を合わせない古美門研介。

可笑しそうに笑う三木。

古美門は子供の頃、この老人から「サンタクロースはいない」で、クラスメイトを泣かせた件
について問い詰められた。

君は根拠もなしに、勝手な見解でクラスメートを傷つけたわけですね?
文天堂に行ってカステラを買って今すぐ謝罪してきなさい。

ちなみに、そのお金は君のお年玉のために用意してたものなのでそのつもりで。

父は厳しい人だった。

審問は古美門の「母親は常にメイを働かせてその金で贅沢をし、仕事を強いた」
という主張から始まり、三木側は「仕事は本人の希望でやらせていた」と応戦。

九九さえあやふやなようでは親の義務違反です。

家庭教師を雇って勉強させていました。

イケメンの慶應の学生といちゃつきたかっただけじゃない。

何ですって!?

あなたは金と男のために私を利用してきたのよ。ビッチ!

ビッチはどっちよ?!
共演者の男の子と手当たりしだい。
私がどれだけイメージ守るために火消しをしてきたと思ってるの!

私が稼げなくなると自分が困るからでしょ?

あなたあのスタイリストとのことを恨んでるだけじゃない!

自分も狙ってたからね!

やがて依頼者母娘の大ゲンカになり……

メイさんにとって 「辞めてもいい」という母の言葉は「辞めたら許さない」
という脅迫に他なりません。

なぜそうなる?理解に苦しむね。

メイさんは物心付く前から留美子さんの求める幸せこそ自分の幸せなのだと
教え込まれてきたんです。
一種の洗脳教育です。

メイさんは今、その洗脳から賢明に抜けだそうとしている。
留美子さんの元でそれは かないません。

洗脳の定義とは?

一般常識と異なる価値観や思想を植え付けることです。

「洗脳」についての定義の話になり…。

あっ、うち誕生日の人にはおめでとうって言ってほっぺにチュッて
やるルールだったんです。
だからみんなそうなんだと思って、クラスのお誕生日の男の子にチューしようとして
すっごい引かれたんです。

アハハハ。

という黛の寒い笑い話で凍りつき…。

親が自分の信じる幸せを子に求めることはごく自然なことです。
そして、それから脱却するためにもがくことも自然なことです。

メイさんは極めて正常に発達されていると思われます。
喜ばしいことだ。

以上。

という老・古美門の言葉で締められた。

敗戦色の濃い古美門サイドのメイは苛つくばかり。

古美門先生のあんな姿を見たのは初めてです。

いつもは一言われたら十言い返すのに防戦一方というか、ぐうの音も出ないというか
サンドバッグ状態というか蛇ににらまれたカエル…。

例えが多過ぎないか?

古美門清蔵先生とはどういうご関係ですか?

関係などない。続き柄としては、私の父だがね。

関係あり過ぎじゃないですか。

父と思ったことはない。

私は正直言って、お父さまのご意見に心を打たれました。

お父さまと言うな。

それに私、思うんです。

親子の問題を解決するのは法ではなく、親と子の絆であるはずだと。

親と子の絆ね。

その絆が厄介なのである。

「サンタクロースいない事件」の記憶の結末として、研介少年は相手に謝りたくない一心で
買ったカステラを一人で食べている所を父に見つかり、言われたのだった。

頭の悪い子は嫌いです。
どうせ中途半端な人生を送るなら、家名を傷つけないようにどこか遠くへ消えなさい。

翌日、老・古美門は古美門事務所にやって来て申し立てを取り下げるように言った。

君はメイさんに自分を重ねているようだ。

10代であなたと縁を絶ち、自力で人生を切り開いてきたからこそ、今の私があります。

今の君とは?
まさか君は自分が成功者だと思ってるわけじゃないだろうね?

ドブネズミが高級スーツを着てるようにしか見えない。
弁護士なんかになるべきじゃなかった。
昔から君は卑怯で卑屈で、そして何よりも頭が悪過ぎた。
むろん君を徹底的にしつけ教え込むことを怠ってきた私の責任だ。
君はもう手遅れだ。

しかし、あの親子はまだ間に合う。
よく考えなさい。

スカイツリーは大きいですよ。昭和の電波塔より遥かにね。
時代は変わったんです。

様子を見る、と言って帰っていく老・古美門。

苦い昔に思いを馳せながら古美門は黛に訊ねる。

サンタクロースを幾つまで信じていた?

えっ?

夜中に不法侵入してきて荷物を置いていくという老人のことだよ。

私は今も信じてます。

何だって!?

朝ドラの家庭はくだらないな。
服部さんはいかがです?

私の少年時代にはサンタクロースというシステムがございませんでした。

それは 失礼…。

メイがぽつりとつぶやいた。

私は信じたことない。

私はサンタなんて一度も信じたことない。

サンタクロースを信じない少女と少年・古美門の間に共鳴が生まれる。

必ず勝とう。

  。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

2007年「山田太郎ものがたり」で、2009年「メイちゃんの執事」で、2010年「ハガネの女」で…
多くの視聴者を虜にしてきた天才子役・吉田里琴による天才子役少女役である。

滑舌良すぎるし、演技上手すぎるし、美しいし、ツンデレだし……
この上ない適役なのだった。
(吉田里琴ちゃんを愛でる会「clubRICO」主催、キッドさまの記事は→こちら)

古美門少年は親子関係に深い傷を抱えている。

古美門家は研介少年が10代の頃に解散してしまったらしい。
だから、メイという少女が古美門先生には自分と同じように見える。

お前もオレと同じようにしてやろうか?

ではなく、

同じ道を進ませることによって解放してあげる。

のである。

今でもクリスマスにはサンタが来るらしい平和な黛家の娘にはそれは解らない。
だから黛は母子が離れなくて済む方向へと考えようとする。

それが「うすっぺらい」のだ。

母親は病んでいる。
だから娘も病んでいる。

依存症と言う名の病はとても厄介だ。

女手一つでスターを育て上げた母は精神的にも金銭的にも娘に依存している。

切羽詰まって自分の手首を切る母親。

会いに行けば元のもくあみだからです。
留美子さんは過去に少なくとも二度、同じ行動をしています。

メイさんはその都度、激しく動揺し、母のために必死に仕事に取り組み、
危機を乗り越えてきたんです。

今回もそうなると思いましたか?留美子さん。

そんな計算で自傷行為をしたと言いたいんですか?

いいえ。問題はもっと深刻です。
留美子さんにとってメイさんの成功はご自身の成功。
メイさんの苦しみはご自身の苦しみ。
一心同体という比喩表現を超えた危険な領域です。
留美子さんは 病んでいます。

そして中毒症状で倒れるまで飲むのも一種の自傷行為。
メイさんもまた病んでいるんです。

この依存関係を理解できない他人は、それでも親子は一緒に居るべきだと主張する。

親子手を取り、互いに更正する道を探るべきです。

不可能です。
お互いの依存関係を断ち切らなければ治療も更正も図れません。

親子の絆は深くて強い!

これは上っ面の言葉ではなく、たぶん父はそうであって欲しかったんだよね。

しかし、古美門先生は叫ぶ。

深くて強い絆だから困難なんです!

深くて強いからこそ厄介な親子という関係。
切りたくても切れない血の絆。

古美門先生にはよく解っているのだ。
自分もそうやって断ち切ったから。

でも、断ち切れないとも知っているから…

だって、本当に親子だもんね。
父は母親である留美子に、古美門先生はメイに同じことを言う。

「台本は忘れて、思いのままを言いなさい。」と。

これが血という絆のなせる業だ。

お母さんには…私のこと忘れて自分の人生を歩んでほしいんです。
でも、いつかまた一緒に暮らしたい。

私のお母さんは…。
宇宙に1人だけだから。

古美門先生の私情入りまくりの心からの叫びと、メイちゃんの涙にやられまくった…。

親子ってホント厄介。

それは、私自身がいつも思っている事だから。

さて…

「息子はいません」

と、黛に行って帰って行った老・古美門先生だけど…。

驚いたな。

服部さんが老・古美門の「草の者」だったとは!!

結局、絆はあるんだよね。

ドブネズミだの馬鹿だの散々言っておきながら、息子は手の内に置いておきたい。
心配で可愛くて仕方ないんじゃないか。

ツンデレ親父だな…この人も。

そして、たぶん、古美門先生も実は服部さんの正体を知っていると思うの。

だからこそ、あんなに大事に大事にしているんだと思うのよ。
服部さんにだけはいつも優しくて思いやり深いもんね。

こっちもツンデレ息子。

ほんっと…血筋だ。

叔父を頼ってロンドンへ行くというメイ。

子役はさ、賞味期限の短い消耗品だよ。
やるだけやったら「はい次の人生。」

視聴者の皆さん、今までありがとうございました。
メイはとっても楽しかったです。

里琴ちゃん、カメラ目線でそんな事言わないで。

貴女はずっとずっとこの世界に君臨していきますよ。

…と思っていたところへ…

「私のお母さんは宇宙に一人だけだから」
どこかで聞いた記憶があるんだがね。

えっ?

『パパの恋人』第3話の名せりふですよね。
ドラマではお母さんではなくパパ。
宇宙ではなく世界でしたけど。

ああ。

君は根っからの女優だよ。必ずカムバックするさ。

シェークスピアの国で思う存分学んでくるといい。

今回は古美門先生、依頼者に優しかったな。
自分の分身みたいに見えちゃったんだろうな。

ツンデレだらけで泣けてしまった第8話……

そして、ツンデレとはほど遠い朝ドラのヒロイン・黛は1人、しつこく
サンタクロースについての教義を古美門先生に喋り続けるのだった…。

   。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


古美門(堺雅人)、黛(新垣結衣)、服部(里見浩太朗)が事務所でくつろいでいると、テレビに
天才子役・安永メイ(吉田里琴)のドラマが流れる。
感動的な親子再会のシーンに、素直に涙する黛。
しかし、いつものことながら古美門は「成功する子役は、哀れな操り人形か、マセた
クソガキのどっちかだ」と冷めている。

その頃、メイは母親の留美子(小沢真珠)が出かけたのを良いことに、まだ12歳の子供にも
かかわらず、ビールを飲み、男友達を家に連れ込む。
結果、急性アルコール中毒になったメイは病院へ搬送されることに。
病院の廊下では留美子とマネジャーの梶原(おかやまはじめ)が、今回の件のマスコミ対応で
口論となる。
メイは彼らに気付かれることなく、病室から抜け出してしまう。

マスコミにもメイの荒れた私生活が暴かれるなか、古美門法律事務所に一本の電話が。
ホテルのスイートルームに呼び出された古美門と黛。
そこに待っていたのは、エステティシャンにマッサージをされながら、ルームサービスを
食べるメイだった。
ドラマで視聴者の涙をさそう演技を見せるメイとは、かけ離れた印象に面を食らう2人。
メイは無敗の古美門の噂を聞いて依頼したという。

「マスコミを名誉棄損で訴えるつもり?」と聞く黛。
しかし、メイの依頼内容は、想像を超えた驚くべきものだった・・・。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

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【キャスト】

古美門研介 – 堺雅人
黛真知子 – 新垣結衣

三木長一郎 – 生瀬勝久
沢地君江 – 小池栄子
加賀蘭丸 – 田口淳之介
井出孝雄 – 矢野聖人

服部 – 里見浩太朗

 
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