【サキ】第9話 感想

今、恵さんと理事長の関係は真っ白なんです。
真っ白な色に黒い点が落ちるとそれが広がってグレーになっていく。
一度でもグレーになると何かある度に、そこに黒い点が落ちていく。
そうするとグレーはどんどん濃くなって黒になっていく。

たった一度でもグレーになってしまうと、二度と白に戻ることはできない。

誰かを信じるって簡単なことじゃないですよね。
だからこそ、とっても大事なことだと思うんです。

 

サキ 第9話

　　　　

 

「セレブ妻を狂わす疑惑の真珠…4人目の復讐」って、なんやねん……。

 

理事長が和繁に対してサキとの交際を反対したことで、須藤家はもう冷戦状態。

和繁だけではなく、妻の恵もウツ状態です。

 

朝、バッチリとメイクして、真珠のイヤリングをして病院に向かうサキさま。綺麗です。

理事長は声を掛けます。

 

おはよう。
あの～少しどっかで話ができないかな。

後で理事長室へ伺いましょうか？

いや…仕事の話じゃないんだ。
夕飯でも食べながら…どうかな？

サキは言うのでした。

明日はどうですか？
５時に終わるので理事長室へ寄ります。

私、解ってます。和繁君のことですよね。

親としての理事長の心配もわかってますから。
大丈夫ですよ。

 

恵はすっかりサキ教の教徒になってしまったようで、この日はランチを一緒。

私、和君に感謝しなきゃって思ってるの。
今まで毎日とても不安でしかたなくて…。でも、サキさんが楽にしてくれた。

主人との結婚までのことも誰にも言えることじゃないし、初めて他人を
味方なんだって思えたの。

息子の彼女なのに大事な友達みたい。ふふっ。

 

自家製のラベンダーのハーブティをサキにあげる恵。

ラベンダーの花言葉、知ってます？

いえ。何？

疑惑です。

恵の顔に不安が宿ります。

 

不安って何から生まれてくるのかな…。

恵さん、白を黒にしないでくださいね。

えっ？

今、恵さんと理事長の関係は真っ白なんです。

真っ白…。

そう。真っ白な色に黒い点が落ちると、それが広がってグレーになっていく。
一度でもグレーになると何かある度にそこに黒い点が落ちていく。
そうするとグレーは どんどん濃くなって黒になっていく。

たった一度でもグレーになってしまうと二度と白に戻ることはできない。

誰かを信じるって簡単なことじゃないですよね。
だからこそとっても大事なことだと思うんです。

 

サキさん…。
ありがとう。

 

これじゃホントにすっかり教祖様と信者です。

サキに取り込まれ洗脳されまくった恵はサキに会ったというだけで
その日は上機嫌。

妻の躁鬱っぶりのひどさに、理事長は戸惑います。

 

もう一人の信者、和繁くんは、婚約したわけでもないのに宝石店を覗いては
サキさまの事ばかり考え…。

会いたいという電話までかけちゃってます。

 

今日はちょっと…。

そっか…ですよね！…急にすいません。

何かあった？

ちょっと会いたくて。

もしかしたら明日なら会えるかもしれない。

ほんとですか？

うん。でも、まだわからないから明日私から電話するね。

 

明日は、確かお父様の方に会う予定の日……。

 

翌朝、理事長は出がけに「今日、夕食は要らないから。」と言います。

えっ会食？

ああ。

そう。どなたと？

えっ…あっ…あぁ…
病院の外科の先生たちと…。

わかったわ。メニューには気を付けてね。

 

理事長、その言い訳、夕食いらないと言う段階で用意しときましょうよ。

 

夫が出掛けた後で、恵はジャケットのポケットから、真珠のイヤリングを発見。

「たった一度でもグレーになってしまうと、二度と白に戻ることはできない。」

サキの言葉を思い出す恵。

 

その日、サキは仕事を休みました。

まずはサキさまから和くんに電話。

 

予定はキャンセルできたんだけど、熱を出してしまったの。ごめんなさい。

大丈夫ですか？

寝てれば良くなるかと思ったんだけど、朝から何も食べられなくて買い物にも
行けないし、風邪薬も切れてるし。

大変じゃないですか！俺、届けますよ。

優しいのね。

…でも、大丈夫。

お大事にと言って電話を切ったものの、心配でたまらない和繁。
もちろん、行く気満々です。

 

そして、理事長はわざわざ職員名簿まで出して、サキの連絡先を調べて電話します。

須藤です。

理事長…ごめんなさい。お約束してたのに。

あぁ。気にしないでください。それより大丈夫ですか？

寝ていれば良くなるかと思ってたんですけど、朝から何も食べられなくて買い物にも
行けないし、風邪薬も切れてるし。

それは大変だ。

しかたないですよね。1人暮らしですから。

何か届けましょうか？

優しいんですね。

 

ここまで息子に言ったのと同じセリフ。

しかし、その後が違います。

甘えてもいいですか？

 

さて。
ようやく職場に戻った隼人くんは、直美さんから何でも打ち明けろと慰められます。

直美さんと岩キングは、隼人がいない内に中川の元カレと会い、入院していた
病院にも当たり「髪の長い爪の短い綺麗な人」という共通点で追っている所でした。

そして、直美さんは野村の妹・祐樹と偶然会い、サキが看護婦である事も知ったのでした。

 

隼人がサキの病院へ行くと、理事長が声をかけてきました。

 

サキさん、今日お休みですよ。風邪をひかれたみたいで。

あっ。そうですか。

あの～…サキさんの弟さんですか？

…いえ、親戚です。

 

理事長は迷った末にサキの母親について隼人に聞きました。

 

この間が…2月28日が命日だとお聞きして。

ええ。

お亡くなりになった原因は、その…。

心不全です。

えっ？

もともと心臓が弱くて、街で倒れて救急車で運ばれたんですが間に合わなくて…。

…あの、何か？

 

何で…。

…サキさんは、お母さんは…殺されたって。

５人の男に。

 

隼人は自分の母親について須藤に語っていました。
サキが須藤に話した母親像は丸っきり隼人の母親の物でした。

隼人は気づいていきます。
サキはやはり母の子。自分の姉。

そして、サキが何をしているのかも…。

 

理事長は買い物を持ってマンションに行きます。

 

飲み物とレトルトのおかゆと風邪薬入ってますから。

すいません。助かります。上がってください。

 

上がってってあんた、高熱設定でしょ。
インフルエンザとかかも知れないのに上がらせるか？看護士さん…。

帰ろうとする理事長を引き留め続け、ついにはフラついて抱えて家の中に
上がっていただくという荒業まで繰り出すサキさま。

やむを得ず家に上がる事になってしまった理事長は、買い物を冷蔵庫に入れるために
冷蔵庫の扉を開け…。
お肉が2枚、デーーンとフリーザーに入っているのを凝視します…。
(→この冷蔵庫、肉しか入ってねぇぇぇぇ!!)

 

すると、そこへ、ピンポーーーン…

 

あっ、和繁君。

えっ？

うろたえる理事長。

インターホンのモニターに映っているのは、我が息子です。

 

あの…出てもいいんですよね？

 

あぁ… ああ。
ちょ… ちょっと。ちょっと…。

インターホンを取ろうとするサキを慌てて妨害。

 

何か問題ありますか？

…いや、そういうわけじゃ。ただ、その…。

…余計な疑いを持たせてしまうかもしれないと思って。

 

そうですか。

じゃあ、秘密ってことですね？

 

しばらくすると、和くんはあきらめてインターホンの前から消えます。

 

様子を見て、帰る理事長。

 

私…徐々に距離を置きますね。

…和繁君を傷つけないように。

 

これは…
私はお父様の方と付き合うのだから、という意味でしょうか。

それとも、言うままに受け取っていいのかしら～？

 

申し訳ありません。
…でも、よろしくお願いします。

 

そして、理事長がマンションの玄関から出てきた所を和繁は見てしまうのでした。

父さん…。
何で？

 

家に帰ると、恵はニコニコして待っていました。

 

おかえりなさい。会食どうだった？

 

そして、「疑惑」のラベンダーのハーブティを入れて夫に出し、
真珠のイヤリングを見せます。

あなたのスーツのジャケットから出てきたわ。

えっ？

 

恵は何かに憑りつかれたように、泣きながら怪しく笑っていました。

 

真っ白な色に黒い点が落ちるとそれが広がってグレーになるの。
何かある度にそこに黒い点が落ちていく。
そうするとグレーはどんどん濃くなって黒になっていくの。

何の話だ？！

一度グレーになってしまうと二度と白には戻れない。

何言ってんだよ！

だからこそ…。信じることが大事。

 

そう教えてもらったのサキさんに。

私はあなたを信じてるわ。

私たちは真っ白なままよ。

 

うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！

 

恐ろしい妻を見て、理事長はテーブルの上の物を引っくり返しました。

ガラスのティカップが音を立てて割れます。

家から飛び出し、何かから逃げるように理事長は…須藤は夜の道を走っていきます。

 

直美と岩キングは、ついに中川が入院していた時の看護師と本田と会っていた女性が
同一人物だという所まで辿り着きました。

そして、野村弁護士の恋人であったサキ。

隼人は、ついに隠していた事を2人に語ります。

自分が書いた記事を見て、サキが会いに来た事。
誰にも言うなと言われていた事。
自分と叔父しか知らないお守り袋の事をサキが知っていた事…。

 

どうして1人で…。

１人で調べたかったんです。１人で何とかしようと思ったんです…。

調べて他にわかったことは？

育てられた母親に愛されずに育ったこと…多分、本当の母親を求めていたこと。
それと…俺の亡くなった母を母のことを…殺されたと思ってること。

えっ？
新田のお母さんは心不全で亡くなったって。

はい。
…でも、５人の男に殺されたそう言ってるみたいなんです。

５人？どういうことなの？

まさか、野村先生、中川肇、本田典史、それ以外に２人いるってこと？！

 

隼人を連れて、急いで会社を出る直美。

 

行こう！
岩城！３人の共通点、探しといて。

 

サキは2人を待っていたかのようでした。

静かに2人を迎え入れ、冷静さを保っていました。

 

野村先生、中川肇、本田典史、３人に復讐しなきゃならないことって
何なんですか？
それは、母親の…新田明美さんが亡くなったことと関係してるんですか？

 

姉ちゃん…。姉ちゃん、俺は何て言われても…。

姉弟なんかじゃないって言われても…。

 

直美さんの激しい追及 ＆ 隼人の泣き落とし……。

にも、動じることなく、冷たく言うサキさま。

 

警察へ行ったらどうですか？

私は調べられてもかまわない。
何の証拠もない。

だから、何の罪もない。

 

何、勘違いしてんの？

証拠がないことと罪がないことは違う！
あなたのしてきた罪を、必ず暴いてみせる！

 

ご自由にどうぞ。

 

ふう…。ついに、ここまで辿り着いた……。

しかし、繋がっちゃえば早いもんですな。
道子は夜の暗い所で見たサキさまをよくこの人だと断定できるわね、とか、
ツッコミ所は多々ありますが……。

やっぱり、一番のツッコミ所は須藤家の人々の大げさすぎる反応だと思うの。

 

元々、付き合ってるワケでもないのに家に2回も招待しちゃう所からして
和くん、ちょっと変……。って話ですが、今回はプレゼントまで…。

付き合ってるわけでもないのに、あの人は止めろとかいうのも変な話だし、
止めろと言われてすぐに反抗期になるのもいつまで思春期なんだよって話だし…。

 

恵さんのサキへの入れ込みようが、もう先週のラストの
「なんでダメなのーーーーー！？」から異常だったし…。
あたしゃ、ダミアンに忠実に仕える犬の化身の家庭教師とか思い出しちゃったよ。

そして、今週はもう完全におかしい。

サキ@教祖さまの「黒いシミの教え」がもう呪文のように染みついちゃったらしく、
お経のようにサキさまの言葉を暗唱するし…。

ここんとこ、もう「昔の男」の夫盗られた妻みたいになってた。

そして、それを見ていきなり叫びだし暴れ出し逃げ出す須藤。

それはちょっと大げさすぎないか？
本当に貞子でも見えたかってくらいの驚き方だったぞ、ぉぃ。
　　

 

サキさまの復讐の理由が母が死んだことに纏わる理由なら、この須藤家こそ
メインだと思うんだけど…

なんか、どうも精神的に不安定なご家族が住んでおられるようで、これじゃ
サキさまも引っかけやすかろう……。

 

隼人くんと姉弟なのはやはり間違いないようですが、母の側に居た隼人くんの方は、
母の死に他人が関わっているなんて思ってもいなかったご様子。

この辺の温度差がサキ姉さまに疎ましがられる理由なのでしょうか。

 

中川、野村、本田の3人の関わりは今だ解らず。

これを解明するように命令された岩キング！

頑張れ！
恐らく、全視聴者がその結果を待っている……！

 

来週は東方神起の2人が出演するそうで…何の役だろ。

 

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

直美(内田有紀)と岩城(石黒英雄)は、二つの事件に共通する髪の長い女性が、
看護師ではないかと推理。
そんな二人に、サキ(仲間由紀恵)が共通点だと告げられない隼人(三浦翔平)は、
なんとかサキと連絡を取ろうとする。
心を許し始めた恵(富田靖子)に、サキは「真っ白な色に黒い点が落ちると、二度と
白に戻ることはできないから、白を黒にしないで」と誰かを信じることが大切だと説く。
ところが翌朝、恵は須藤(高嶋政伸)の上着からパールのイヤリングを見つけがくぜん。
不安にかられる恵の頭に「二度と白に戻ることはできない」というサキの言葉がよぎる。

サキが風邪で寝込んでいると知った和繁(庄野崎謙)はお見舞いを申し出るも、
やんわりと断わられてしまう。
一方、サキの欠勤を知った須藤が、お見舞いを申し出ると、和繁の時とは違い、喜んで
受け入れるサキ。
その顔には怪しげな微笑みが浮かんでいた。
夜、サキの自宅を訪れた須藤は、パールのイヤリングが片方だけ置いてあることに気づく。
そんな中、インターフォンが鳴り、モニターには和繁の姿が!
父子の鉢合わせの事態にあわてた須藤は…。

(あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

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【キャスト】

網浜サキ … 仲間由紀恵
新田隼人 … 三浦翔平

濱田直美 … 内田有紀
須藤和繁 … 庄野崎謙
野中百合香 … 黒川芽以
良太 … 鎌苅健太
堀江 … 滝沢涼子
遠藤広太 … 松田知己
遠藤里香 … 石井香帆
野村祐樹 … 原田佳奈
花岡 … 渡邉紘平
浦田道子 … 伊藤麻実子

野村康介 … 萩原聖人
岩城利也 … 石黒英雄
須藤繁之 … 高嶋政伸
本田典史 … 岡田義徳

須藤 恵 … 富田靖子

中川 肇 … 姜暢雄

 

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