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【花燃ゆ】第41回 「いざ、群馬へ」感想


秀次郎(五十嵐陽向)を実の母親・辰路(鈴木杏)のもとに返した美和(井上真央)。そんな折、前原一誠(佐藤隆太)が新政府に不満を持つ士族を集めていることがわかる。松下村塾の塾生で兄・吉田松陰の弟子だった前原は、美和にその心の内を語るが…。一方、政府は生糸産業に力を入れ、富岡製糸場を建設。そして楫取素彦(大沢たかお)が群馬県令(知事)に任じられる。美和は楫取と姉・寿(優香)を支えるため、新天地に旅立つ!
(あらすじ「Yahoo!TV」より引用)

    花燃ゆ大

 

花燃ゆ 四十一話「いざ、群馬へ」

 

見終ってツイッターTLだけじゃなく、家のテレビ前もザワついたんだけど…(←って言っても、見てるのは私とダンナだけだが )。

 

は……萩の乱は…………ボーゼン…

来週やるんじゃないのか…。

でも予告でも出てなかったよね……もしかしたらスルー…。

…あるかもな……。

 

そもそも、楫取素彦は初代の群馬県令になる4年ほど前に足柄県に勤め、明治7年の熊谷県県令(今の埼玉と群馬の70%くらい?ね)を経て群馬県県令になったのである。別に三隅から突然群馬に来たわけではない。

県庁は始め高崎にあったが高崎城周辺は機能が分散されて使いづらく、楫取は前橋へ県庁を移転。それが明治9年9月。

紀行では、

「着任前、楫取はその土地柄を治め難いといわれているとつづっています。
楫取は県庁舎を高崎から前橋へ移し、絹産業や教育の振興鉄道の開通など群馬県の発展に努めます。
生糸商人・下村善太郎ら有力者たちはこれに協力し楫取県令を支えました。
楫取の退任後下村ら有志はその功績をたたえ、石碑を建立。「県民は楫取の事を慈父母のように慕った」と記しています。

みずから握り飯を携えわらじ履きで各地を巡り民衆の声を政治に生かした楫取素彦。
新天地・群馬で楫取は人々の心を動かしていくのです」

とか、素敵な話でサラララーーっとスルーされているけれども、この件で高崎の住民はカトリーに猛抗議。デモが起きるなど大きな問題に発展しているわけ…。

県庁を置くにあたって高崎は非協力的で前橋は協力的だったなど(金とか金とか……)お互いの言い分が色々とあるわけで、高崎・前橋は今だにグンマー問題として影響与えているとかいないとか…。

どう描くんだろと思っていたら、まさに問題含めて華麗にスルー!!!!!

まさかの群馬に来たその時から県庁が前橋とかいう飛び方…
もう高崎市民の皆さまには文句言う隙も与えず。
ここまで来ると…もう何も言えないよね……。 

 

でさ~~……

今までスルーしてきた前原一誠を萩の乱のために突然クローズアップしてきたなぁ、と思っていたら、グンマー問題と一緒に萩の乱も華麗にスルーかよ。

カトリーが群馬県令となったのが明治9年9月、萩の乱が10月だから来週やるんじゃないーーと、考えるのが普通だが、この大河、主人公が居る所しか描かない大河(ある意味すごい信念((爆)))である。

主人公が楫取夫妻にくっついて群馬に来ちゃったんだから、もう萩の乱はスルー決定だよね。

一応セリフで、

越後で判事をしとりました。
民の暮らしがあまりに苦しく年貢半減令を出しました。
そして職を追われました。
もし今、先生が生きておられたら、きっと新政府に対して命懸けの意見をされる事でしょう。
行動を起こすのみと。

 

とか語っていたけれども、ここまで松下村塾メンバーのその後ってほぼ語られてないからね。武士ってモンがなくなってフラフラしてたのかと勘違いされちゃう。

この前原一誠が首謀者とされた萩の乱は、士族たちが戊辰戦争で戦ってきてやった明治政府に対する不平不満の爆発で起きたもの。こうした反乱は全国各地で起きていた。

「時代への流れについていけない人たち」の哀れを感じさせ、新しい時代を切り開くためにどのような犠牲が払われてきたのかを語る題材として、もっとジックリ描いてもいいと思うんだけど。

 

だって、過去に様々な犠牲があって、その上に今の自分たちの未来があるのだという事を伝えられなければ、それはもうNHK大河としての意味を成さないと思うんだよ。

 

史実を変えても別にいい。
主人公上げでもいい。←仕方ない。

けれども、歴史の大切な背景を伝えられないのならば、それはもうただの時代劇じゃないか。

しかも、この萩の乱は前原だけではなく、主人公にとって重大な親族の犠牲も払っているのである。

姿も形もないけれども、玉木文之進叔父の養子であり、梅兄の娘婿になっていた正誼(乃木希典の弟)と、梅兄の長男・小太郎は、この乱で戦死している。

そして、その責任を負って叔父上は切腹するのだった。

そんな重大事をヒロインが恐らくグンマーで文によって知るとかそのくらいの描き方で終わらせちゃうの

家族だ一族だと言いながら、ひどくね…それ。

 

ま、まぁ…もっとも来週の事は解らないから、もしかしたら来週40分間ガッツリ萩の乱かもよ!!!(予告にはまるっきり描かれてなかったけどな)。

 

そもそも美和さん、別に寿さんと一緒に前橋に行って住み込みしていたってワケではないっぽい。
これは、カトリーが梅兄(そろそろ民治にしようか…)に宛てた文の中に「美和がしばしば来て寿の介護をしてくれていた事」が書かれているから。しばしば来ているという事は同居してないって事よね。

「美和が最近来なくて寿の世話をしてくれないから困っている」とかいうボヤきメールも行ってるらしいし。

だったら、史実スルーの花燃ゆとしては萩の乱の時には主人公はあっちにいた事にしてくれてもよくね…。主人公さえいれば描けるんでしょ。

要するにホームドラマしかやる気ないって事だよね。そーだよね…。

 

そのホームドラマも全く納得行かないものばかりだったわ。

前原の集会にで久米次郎が発見され、小太郎と共に杉家に強制送還されてくる。

 

自分の志を世に問うて何が悪いんです?
…どうせ私には継ぐべき家もない。

と言う久米次郎に言葉もない美和。

当たり前だし~久米次郎をこんなにしたのはあんただし。

脚本家の交替交替で引継ぎが上手く行かないのか、久坂の養子に迎えた久米次郎とどんな別れをしたのかもスルーのまま置き去りで大奥入り。 

出世のために興丸さまを我が子に置き換えて養育、その間、わずかな間でも母として過ごしたはずの久米次郎のことなど思い出しゃーしない。いずれ久坂の実子が出てくれば初めてのようにそっちに対して「血の繋がらない母」の悩みを再燃。

史実と絡ませるために今さら出してこられてもね…役者さんだってどんな演技したらいいか解りゃしないよね。記憶喪失のように物語から抜けてたんだから。

何処にいるのか全くスルーの敏三郎がまだ二条窪にいたのにもビックリした。 

群馬県令を断ろうとしていたカトリーの元へ二条窪の方々が来て説得する心温まる(爆)シーンはスルーさせて下さい。先ほど書きましたが史実の人はすでにここには居ないんで。

思想と行動が危なっかしい久米次郎を一緒に群馬へ連れて行こうとすると、久米次郎は東京へ行きたいと願い出る。

まぁ、そっちの方が危ない事する人もいないだろうし学ぶにはいいだろうと了解するカトリー。

 

これだけは母として
ちゃんと縫うてやらんと。
久米次郎に持たせる着物なんです。

と、病をおして床で縫い物する寿姉。

 

では…
私にも手伝わしてもらえますか。

たとえ短い間やったとしても私も久米次郎の母にならして頂いたんで。

 

いやいやいやいや…触らないでほしかった、その着物に。・泣

ヒロインの人が握ったおにぎりがデスおにぎりとして人々を死に至らしめるのはこのドラマではもう軸になっているところだが(そーなのか)、着物にも触っちゃダメーーーーデス着物になっちゃうからっっっ!!

久米次郎くんが後々、六氏先生としてあんな事になってしまうのも……美和のデス着物のせいだったのかと知る回であった…。・泣
 

杉 文(楫取美和子)ってどんな人? byギャザリー

 

寿さんの身体の事を心配して杉家に戻ってはどうかと言う美和。
しかし、群馬の地でカトリーと共に行きたいという俊さんの決心は固い。

 

美和。
一緒に来てもらえんかね。

この私では十分なお世話ができん。

わがままやと分かっております。
やけど美和…。

このとおりです。

どこまでも妻として一緒についていきたい。
旦那様のおそばを離れとうないんです。

 

あ~あ……寿姉に頭下げさせちゃったよ…。

それに対して上から、

せわぁない。
私でお役に立つなら…。
私も一緒に群馬に参ります。

私の志は 新しい日本をつくる、新しい日本人を育てる事。
それはどねな所でもできます。

と、自信満々に「行ってやるよ」宣言する妹である。

これ、妻公認の妾同居許可を貰ったっつーことでよろしいんですよね…(ぃゃ違)
江戸から明治、お妾さんが正妻と同居しているなんて大して珍しい図ではございません。

でもさーーー
子どもの頃から狙ってたとか思うと、何か気持ち悪い。あ、言っちった。 

 

それより何より、辿り着いた辺境の地、グンマーーーの荒れっぷりに笑った。 

路上で荒くれ者に囲まれたところを女ガンマンみたいなモンに助けられるという三文芝居にも早速巻き込まれたしーー!!

OPに追加されたゴゴゴゴゴゴゴゴコ………っつーSEも含めて~、

 

ジョジョ!?ジョジョなの!?

 花燃ゆ41-1

 

倒したはずの輩すら誰もいねぇ~~~……
路上の三文芝居、こえ~よ、グンマー…。
   花燃ゆ41-2

 

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※キャスト

杉文(美和) … 井上真央(子役期:山田萌々香)
吉田松陰 … 伊勢谷友介(子役期:板垣李光人)
楫取素彦(小田村伊之助) … 大沢たかお
久坂玄瑞 … 東出昌大

杉百合之助 … 長塚京三
杉滝 … 檀ふみ
玉木文之進 … 奥田瑛二
杉民治(梅太郎) … 原田泰造(子役期:石津侑輝)
杉寿 … 優香(子役期:香音)
杉敏三郎 … 森永悠希(子役期:山田瑛瑠→大橋律)
杉亀 … 久保田磨希
玉木彦助 … 冨田佳輔
杉豊 … 信太真妃(子役期:梅崎音羽)
吉田小太郎 … 中野遥斗
久坂久米次郎 … 大西統眞(幼少:太田琉星)
秀次郎 … 五十嵐陽向

毛利敬親 … 北大路欣也
毛利都美子 … 松坂慶子

銀姫 … 田中麗奈
園山 … 銀粉蝶
潮 … 鷲尾真知子
鞠 … 石橋杏奈
日出 … 江口のりこ
志乃 … 高橋由美子
国島 … 白石加代子

桂小五郎 … 東山紀之
周布政之助 … 石丸幹二
椋梨藤太 … 内藤剛志
椋梨美鶴 … 若村麻由美
松島剛蔵 … 津田寛治
宮部鼎蔵 … ビビる大木
長井雅楽 … 羽場裕一
山県太華 … 藤田宗久
来島又兵衛 … 山下真司
内藤一馬 … 田中仁
来原良蔵 … 松本実
福原越後 … 西岡秀記
井上聞多 … 石井正則
白石正一郎 … 山本譲二
中原復亮 … 堀井新太

毛利元徳 … 三浦貴大

高杉晋作 … 高良健吾(子役期:山崎竜太郎)
吉田稔麿 … 瀬戸康史
伊藤博文 … 劇団ひとり
入江九一 … 要潤
野村靖 … 大野拓朗
前原一誠 … 佐藤隆太
寺島忠三郎 … 鈴木伸之
品川弥二郎 … 音尾琢真
赤禰武人 … 阿部亮平
山縣有朋 … 永岡佑
松浦松洞 … 内野謙太
雲仙 … 浜田学
村上恒久 … 須賀貴匡
松原誠一 … 川岡大次郎

入江すみ … 宮崎香蓮
吉田ふさ … 小島藤子
吉田イク … 芳本美代子

梅田雲浜 … きたろう
小野為八 … 星田英利
山根文季 … 平田満
内藤一馬 … 田中仁
井上雅 … 黒島結菜
小田村志乃 … かたせ梨乃
金子ツル … 麻生祐未
高須久子 … 井川遥
福川犀之助 … 田中要次
富永有隣 … 本田博太郎
大深虎之丞 … 品川徹
吉村善作 … 日野陽仁
高須 糸 … 川島海荷
辰路 … 鈴木杏
金子重輔 … 泉澤祐希
野村望東尼 … 真行寺君枝

間部詮勝 … 堀部圭亮
石谷穆清 … 橋本じゅん
沖田総司 … 賀来賢人
近藤勇 … 中村昌也

金太郎 … 大河内浩
黒川嘉兵衛 … おかやまはじめ
長野主膳 … 祖父江進
山田浅右衛門 … 松本真司
井伊昌子 … 吉沢梨絵
徳川慶喜 … 森慎太郎
徳川家茂 …

井伊直弼 … 高橋英樹

西郷吉之助 … 宅間孝行
阿久根 … 山崎潤
島津久光 … 江口直人

三条実美 … 上杉祥三
尾崎三良 … 緋田康人
鷹司輔熙 … 小須田康人
三条西季知 … 大槻修治
近衛忠熙 … 瀬川菊之丞

坂本龍馬 … 伊原剛志
梅田雲浜 … きたろう
沼崎吉五郎 … 佐藤二朗
幾松 … 雛形あきこ
宮部鼎蔵 … ビビる大木
平六 … 春風亭昇太
吉川経幹 … 寺十吾
古高俊太郎 … 小久保寿人

阿久沢せい … 三田佳子
阿久沢権蔵 … 江守徹
星野長太郎 … 大東駿介
新井領一郎 … 細田善彦
鈴木栄太郎 … 相島一之
工藤長次郎 … 尾上寛之
トメ … 宮地雅子
船津伝次平 … 石原良純
津田梅子 … 知花くらら

スポールディング … クリス・ダーバル
ウィリアムズ … マーク・チネリー
タウンゼント・ハリス … リー・ロングショー
ヒュースケン … ヨヒアム・ヨンケーレ
トーマス・グラバー … ジョン・オオクマ

 

語り … 池田秀一

※スタッフ

脚本 … 大島里美、宮村優子、金子ありさ、小松江里子
音楽 … 川井憲次
題字 … 國重友美
制作統括 … 土屋勝裕
プロデューサー … 堀之内礼二郎
演出 … 渡邊良雄 、末永創

公式サイト http://www.nhk.or.jp/hanamoyu/

 

 

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コメント

  1. 昼寝の時間 より:

    花燃ゆ #41「いざ、群馬へ」

    公式サイト 秀次郎(五十嵐陽向)を実の母親・辰路(鈴木杏)のもとに返した美和(井

  2. 花燃ゆ 第四十一回

    「いざ、群馬へ」

    内容
    亡き夫の子・秀次郎との別れを決断した美和(井上真央)
    そんななか美和は、前原一誠(佐藤隆太)が、不満士族を集めていると知る。
    前原から、その苦悩を聞いた美和は。。。。。。

    そのころ、明治政府の木戸(東山紀之)伊藤(劇団ひとり)は、…

  3. 大河ドラマ「花燃ゆ」 #41 いざ、群馬へ

    パソコンがないため、今週も初代iPadでの編集です。
    そしてTBができていません。

  4. 花燃ゆ 第41回「いざ、群馬へ」〜明治政府の強権政治に対して、楫取と美和はどう行動するのか?

     民の声を聞かない明治政府に対し、決起を考える前原一誠(佐藤隆太)。
     そんな熱くなった前原に、滝(檀ふみ)は風呂を勧める。
     滝にしてみれば、まあまあ、そんなに熱くならずに、風呂でも入ってゆったりしなさい、というわけだ。
     彼女はまさに生活の人。やわら…

  5. NHK大河ドラマ「花燃ゆ」第41回「いざ、群馬へ」

    そうだ、群馬に行こう。富国の富岡製糸場!温泉はあるし、うどんも美味しいし、ひもかわだってあるし、トンカツとかもつ煮とか、ネギとかコンニャクとか、それから舞茸!ね、良い所ですよ~、群馬県。でも予告を見る限りではその前に、萩の乱の予兆が描かれるご様子で。乱自体はまだ先の事みたいですけど。
    吉田松陰的な熱さがあればこそ成功した明治維新だと思うんですけど、そういうモノが今度は粛清の対象になって行く…

  6. 大河ドラマ「花燃ゆ」吉田松陰の妹41素彦は群馬県令になる事を承諾し美和は体調の良くない寿に頼まれて共に群馬へ行く事を決意した

    大河ドラマ「花燃ゆ」第41話は前原ら新政府に不満を持つ士族が集まり反乱を起こそうとしていた。それを知った美和たちは血相を変えるが、そこで更に寅次郎らも関わっていること …

  7. 天は人の上に人をつくらず人の下に人をつくらずといへり~明治五年学問のすゝめ(井上真央)

    徴兵制の施行と時を同じくして福澤諭吉は「學問ノスヽメ」を出版する。 当時としては圧倒的なベストセラーとなり、多くの人々に指針を示したことは間違いない。 しかし、幕府の旗本であった経歴から・・・薩長中心の新政府とはそこはかとない距離感があった。 そのために主流派ではないものたちとの交流も目立つ。 ある

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