NHK大河ドラマ歴代視聴率データを見ていたら主題歌(曲ですね)を聞きたくなり、ダラダラとYouTubeを見ていたら、ベストにして好きなものだけ並べたくなったのでリスト化。
結果はこんな感じです。
- 真田丸
- 鎌倉殿の13人
- 八重の桜
- 麒麟がくる
- 風林火山
- 花燃ゆ
- 天地人
- 龍馬伝
- 軍師官兵衛
- 篤姫
- 風と雲と虹と
- 樅ノ木は残った
- 新選組!
- いだてん
- 平清盛
あくまでも個人的なベストであり、何の団体からも何ももらっていません!順位は単なる私感です。
あくまでも俺的な大河ドラマ主題曲ベスト
「ドラマの感想」とは全く関係なく、曲だけのベストです。
ちなみに、当方は子どもの頃に数年エレクトーンを習った経験があり、楽譜が読めて鍵盤を叩けるよ、という程度の素養ですので、物凄い音楽評を書くわけではありません。あくまでも「好き」だけで作ったベストです。ご了解ください。
大河ドラマの主題曲といえば、民放各局でもバックミュージックとして使われることが多い名曲ぞろい。劇中で使われる時はシーンによって勇ましく響いたり切なく響いたりする不思議な劇伴となり、聞いているとドラマのシーンが蘇ってきます。
真田丸
『真田丸』 作曲 : 服部隆之
個人的にヴァイオリンの音色が非常に好きなのだと思います。なので出だしの美しい旋律だけでもう6割プラスです。
この曲はドラマが始まる前のテーマお披露目の時から一度で好きになりました。
勇ましさと不穏さが共存する曲調ですよね。
成功するシーンでは勇ましく、滅びゆくシーンでは切なく響く、ドラマに寄り添った名曲です。
第44回「築城」では、大坂の陣中、出城を完成させ、その名を尋ねられた信繁(幸村)の「決まっておろう。真田丸よ。」からのテーマ曲入りに鳥肌立ったことを覚えています。
鎌倉殿の13人
『鎌倉殿の13人』作曲 : エバン・コール
三谷脚本作品が続きますが、ドラマが好きだったからテーマ曲が上位に来ているってわけではないです。(言い訳)
出だしから勇ましい曲調が終盤まで続く構成は戦いにつぐ戦いの歴史を表しているよう。
引きで曲を終えた後に毎回入る長澤まさみさんのナレーションまでがOPとセットでしたね。
かっこいいです。
八重の桜
『八重の桜』作曲 : 坂本龍一
坂本龍一教授の楽曲はYMO時代のテクノポップから近年のアンビエントに至るまで全て好き。
八重のテーマは「作曲 : 坂本龍一」と知る前に泣きながら聞き、教授が作った曲だと知って二度泣いた。それくらい好きらしい(筋金入りの好き)。
OP映像の はるかちゃんはパンテーンのCMか、などと言われていたけれど、曲終わりのパラソルシーンまで美しかったですね。
戊辰戦争の悲惨さと、巻き込まれる会津藩の悲壮感。明治に入ってから少しずつ花開くヒロイン・山本八重の女性教育者としての人生がそのまま描かれた物語性の強い楽曲です。
麒麟がくる
『麒麟がくる』作曲 : ジョン・グラム
数々のハリウッド映画音楽の編曲を手掛けたジョン・グラムの作品。
大河ドラマの劇伴を海外のアーティストが手掛けるのは2003年の『武蔵 MUSASHI』エンニオ・モリコーネ以来、史上2作目だそうです。
出だしから重々しい曲調は、物語の主人公である明智十兵衛光秀の悩み多き人生を浮かび出すようです。
海外の作曲家でありながら、とても日本的。壮大な武家社会の闇も、天下を目指す意気込みも、全て理解して作られているのだと感動させられます。
風林火山
『風林火山』~メインテーマ 作曲 : 千住 明
これを演奏しているオケを見ていると、冒頭、ボヤーーっと無音のようにしているところが多いので、知らないと「なにごと?」という感じになるかも知れませんが、冒頭には主演の内野聖陽さんのナレーションが入っていたのです。
「疾きこと風の如く 徐かなること林の如く 侵掠すること火の如く 動かざること山の如し」
このナレーションの終わりに「風林火山」の題字がバーーンと出て、力強い曲と同時に疾走する馬の映像が始まるという……。毎週鳥肌もののOPでした。
映像もそうなのですが、とにかくずっと疾走しているんですよね。
戦国を走り抜けた武田の軍師・山本勘助の人生を一緒に走りながら見ている感じですかね。ずっと聞いていたいです。
花燃ゆ
『花燃ゆ』 作曲 : 川井憲次 ソプラノ:志方あきこ
吸引力が凄いです。一度聴いたら病みつきになって頭をグルグル回る曲です。
このドラマのヒロインは吉田松陰の妹であり、久坂玄瑞の妻であるという、歴史の教科書を彩る幕末の志士の血縁真っただ中に存在した女性です。
志方あきこさんのソプラノから入り、男性コーラスに移行し、転調を挟んでまたソプラノが入るこの構成は、動乱の幕末を見守る1人の女性と、その人生に関わり散って行った志士たちを表しているのだと思います。
色とりどりの鳥が散ってはまた飛翔するようなOP映像も、曲と併せて戊辰戦争で散っても飛び続け、明治へと舞い上がっていく意志の強さを感じさせてくれます。
素晴らしい名曲です。(ドラマ自体もそうなら良かっ…………)
天地人
『天地人』作曲 : 大島ミチル
民放の歴史番組などでもよく使われているので、ドラマを見ていなかった方でもこの曲は聞いたことがある、という感覚の方は多いでしょう。
ものすごく勇ましい曲で、とにかくテンション上がります。
中盤、少し悠々とした流れになり、またズンズン盛り上がっていくという、最後まで気持ちいい曲です。
大河が女性作曲家を採用したのは、このドラマが初めてなのだそうです。
こういう言い方は令和にはそぐわないと思いますが、あまり「女性っぽくない」骨太な曲だと思います。
龍馬伝
『龍馬伝』作曲 : 佐藤直紀 ボーカル:リサ・ジェラルド
ひかりあーーれーーーーうあああーーーーひかりあぁぁぁーーー
でお馴染みの歌曲『龍馬伝のテーマ』です。
(嘘です!えっと、歌詞に意味はない、というか歌詞はないそうです。歌い手のリサ・ジェラルドさんもそう言っておられます。そのため放送当時は歌詞大喜利が行われていました。なつかしい……)
そのリサ・ジェラルドさんの神々しいボーカルから入る、賛美歌のようなテーマ曲でした。実際、全体的に怒りと悲しみを昇華させる音楽のようでしたね。
『海猿』『ハゲタカ』『カーネーション』と、佐藤直紀さんの劇伴には入るだけで涙腺やられちゃう魔力があります。
軍師官兵衛
『軍師官兵衛』作曲 : 菅野祐悟
このテーマ曲も民放の番組で時々使われているのを耳にします。
ドラマティックで壮大なオケ曲。
秀吉に仕え軍師として名を上げながら関ヶ原では徳川につき、しかも九州で戦いを続ける。
才能がありながら決して思い通りだったわけではない複雑な人生が曲の上に描かれている気がします。
菅野祐悟さんの劇伴も私は大好きなんですよね。
好きなドラマだ、良い曲だ、と思うと劇伴が菅野祐悟さん、ということが多いです。(『SP』や『MOZU』など)
篤姫
『篤姫』作曲 : 吉俣良
ファンタジックでカラフルなOP映像も印象的で、とても女性らしい柔らかさのある曲だったと思います。
無血開城した江戸城の大奥を完璧に美しい状態で明治政府軍に明け渡したという薩摩藩出の御台。
悲しみも多かっただろう人生を乗り越え、徳川のために最後まで強く尽くした清らかさを尊敬します。
その印象にピッタリなテーマ曲でした。
風と雲と虹と
『風と雲と虹と』作曲 : 山本直純
大河ドラマ史上屈指の名曲として挙げられることが多いテーマ曲。
令和から聞くと、ちょっと編集が古いかも知れないと思う部分はあります。
とにかく悲壮感漂う名曲ですね。
ドラマ自体はあまり覚えていないのですが、主人公が日本三大怨霊の一人として知られる平将門であることを考えると、聞きながら苦しくなってきます。(でも好き)
大河ドラマ史上、(令和6年時点で)一番古い時代を描いているドラマでした。
2024年大河ドラマ『光る君へ』のテーマ
2024年の大河ドラマは、すでに吉高由里子さん主演の『光る君へ』に決定。劇伴は冬野ユミさんが担当されるようです。
良い大河ドラマは良い音楽とセット。
今後も楽しみにお待ちしております。
大河ドラマベスト投票
『今までで一番面白かったドラマ ベストランキング投票所(NHK大河ドラマ編)』
よろしければご協力ください。(曲ではなく作品ベストです)
過去、投票下さった方はありがとうございました。年数が経って項目も増えたので、一旦総数をリセットしました。
(以下はリセット前の投票結果です 2023年11月時点)