近江の本家に疎開していたすみれ(芳根京子)と姉のゆり(蓮佛美沙子)は、戦後の食糧難の中で、祖母の坂東トク子(中村玉緒)や叔父の長太郎(本田博太郎)、妻の節子(山村紅葉)、息子の妻の静子(三倉茉奈)に遠慮しながら、肩身の狭い生活を送っていた。
そんなある日、長太郎に呼び出されたすみれとゆりは、家を出て行くよう促される。
感情的に飛び出したゆりを追うすみれ。
その時、二人の前に現れた男の姿は…。
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「べっぴんさん」第3週「とにかく前に」 第13話
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
出かけていて遅くなったので、いつもよりより簡単に。
個人的に、今日一番のショックは、すみれが叩かれた事でも ゆりが出てっちゃうことでもなく……。
潤ちゃん、死んじゃったこと。(泣)
あ、お義父さんね。
そんなにネプチューン好きなのかと尋ねられれば熱愛してるってワケではないが、名倉さんの朝ドラ出演がちょっと嬉しかったって程度に好きなのは事実。
それに、とても良い役だったじゃないか。
息子のために頭を下げ、まるで兄弟のように息子と仲良く、家を継ぐために養子にしたのに「居てくれただけで感謝している」と婿に出そうとする。
いつも誠実で温かくて優しかった。
出番は少なかったけれども、この少ない出番の中にこれだけの人格を描きだせるのだから、やはりこのドラマは凄いと思うのだ。
野上の…。
野上のお義父さんが…。
亡くなってました。
このたったひと言だけで終わってしまう出番。
それが人の人生をそのまま表していると思った。
たった一つの爆弾で。
どんなに温かくて誠実で素敵な人でも消えてしまう戦争の恐ろしさ。
ゆりの語り口で、どれだけ虚しいか悲しいかよく解る。
名シーンだった。
連続ドラマって結局、こういう物の積み重ねだと思う。
あ、凄いシーンだな。凄いセリフだな。
そう思う物が積み重なって評価になる。
とりあえず…3週目の始まりから、もう、凄いなと思えた。
食べものを分けてほしいと言う女の人に すみれがつい分けてしまったのは、子どもを負ぶっていたからなんだよね。
お嬢様育ちの甘さはあるが、焼野原を見てきた後でのこの「つい」は納得できてしまった。
あんた。
何してくれたん?
畑仕事もろくにできへんくせに…都会育ちでノミに食われた事もないくせに…。
よその家の食べもん勝手に恵んで人助けか?
すみれを叩いた静子の言う事はもっともだし「キリがない」のも解る。
静子も鬱憤溜まっているだろう。
夫が戦地から生還しても、まず抱きしめるのは妻ではなくて義母。
良い嫁でいるのは大変だよね。
けれども、あの長太郎伯父にはどうしても引っかかりを感じるのよね。
かつて、この伯父は「本家のためだから」と言って弟から商売を取り上げた。
それを生かせなかったのは自分のせいであり、つまりこの家の家族がノミに食われて大変なのだとしたら、この伯父のせいである。
弟から本家権限で商売を奪ったのだから、本家の勤めとして、今、この子たちを助けろよ。積極的にな。
…と、ついつい思ってしまうのだった。
まとわりつく子どもたちにチョコレート配りながら帰ってきた潔さんが神々し過ぎてもう…(笑)。
この人が帰って来ただけで、なんだか事態が好転するように見えてしまう。
そうなってくれ。
※キャスト
坂東すみれ … 芳根京子(子役期:渡邉このみ)
坂東五十八 … 生瀬勝久
坂東はな … 菅野美穂
坂東ゆり … 蓮佛美沙子(子役期:内田彩花)
井口忠一郎 … 曽我廼家文童
坂東トク子 … 中村玉緒
坂東長太郎 … 本田博太郎
坂東節子 … 山村紅葉
坂東静子 … 三倉茉奈
田中紀夫 … 永山絢斗(子役期:玉山詩)
小澤勝二 … 田中要次
村田昭一 … 平岡祐太
村田琴子 … いしのようこ
岩佐栄輔 … 松下優也
田中五郎 … 堀内正美
佐藤喜代 … 宮田圭子
野上潔 … 高良健吾(子役期:大八木凱斗)
野上正蔵 … 名倉潤
麻田茂男 … 市村正親
小野明美 … 谷村美月(子役期:坪内花菜)
多田良子 … 百田夏菜子
田坂君枝 … 土村芳
高西悦子 … 滝裕可里
ナレーション(語り) … 菅野美穂
※スタッフ
脚本 … 渡辺千穂
演出 … 梛川善郎、新田真三、安達もじり
プロデューサー … 堀之内礼二郎
制作統括 … 三鬼一希
音楽 … 世武裕子
主題歌 … Mr.Children「ヒカリノアトリエ」
コメント
チョコレート>『べっぴんさん』第13話
さあ、今日から本編の始まり! ↑勝手に決めている(笑) でもさ ほんの少~し時間の流れが緩やかになったよね …ひじゅにですが何か? 「どうにか生きていかなあかんのです」by名もなき母親 神戸から スカーレット・オハラになって帰って来た(ぇ)すみれが その惨状を告げている時 舞台劇みたいな雰囲気でフラフラと帰って来た、ゆりが 大…
チョコレート>『べっぴんさん』第13話
さあ、今日から本編の始まり! ↑勝手に決めている(笑)でもさほんの少~し時間の流れが緩やかになったよね…ひじゅにですが何か?「どうにか生きていかなあかんのです…
ゆうさん
ずっとレギュラーだと思っていたのでショックは大きいです。
公式の正蔵さんインタビューを読んだら泣けてきました。
五十八さんに尽くした人生。この短い期間にキッチリ描かれたと思います(泣)
>昔顧客を譲ってもらったことに、もし恩を感じているならああいう態度にはなりませんよね。
全く恩など感じていないし結婚式の時の態度も卑屈でしたもんね~。
もちろん、すみれ姉妹もお嬢様育ちが出ちゃっていたとは思いますが、このオヤジの言う事には正当性を感じられないのでした。
わたしも亡くなってたと聞いて茫然でした。
ほんとに思いがけないことが起こった時ゆりちゃんみたいな反応になりますよね。
中村玉緒さん、すごいな、うまいなって思いました。
昔ああいういきさつがあって、今の事情がこうで、とわかっていてそれを言う?と思いますねえ。
また、言うなら五十八さんに言いなさいよ、お嬢様たちにではなくて、とも思いました。
あの場面に長太郎の商売がうまくいかない理由が集約されてるように見えて、そこはうまいなーと思いました。
昔顧客を譲ってもらったことに、もし恩を感じているならああいう態度にはなりませんよね。
そういう感謝がないというのは取引先にも使用人にも出るからそりゃ商売うまくいかないわと思います。
でもここからがはじまり。登場人物みんながどう変わって行くのか楽しみです。
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べっぴんさん 第13回
『とにかく前に』内容疎開先で終戦となったすみれ(芳根京子)たち。父・五十八(生瀬勝久)から空襲の話を聞き、いてもたってもいられなくなったすみれとゆり(蓮佛美沙子)は、それぞれ、神戸と大阪へ。神戸の街が焼け野原になっているのを見て、言葉を失うすみれ。崩れおちた家の前に、立て札は残して帰るしか無かった。 すみれに続き、長太郎(本田博太郎)の家に戻ってきたゆりは、義父・正蔵(名倉潤)が亡くなっていたことを、皆に伝える。 だが、その後も、すみれたちは、長太郎らの家で、肩身の狭い苦しい暮らしをしていた。やがて…