【泣くな、はらちゃん】 第2話　感想

片思いって…悲しいんですね。

そうとは限らない。
美しいんだよ。片思いは。

美しい？

この世界のほとんどの思いは片思いなんだ。

世界は片思いで出来てるんだよ。

 

泣くな、はらちゃん 第2話

　　

 

かまぼこ工場の越前さんは相変わらず、ハッキリと言いたい事を言えない生活を続けている。

愚痴の捌け口は自筆の漫画。
今日も越前さんの愚痴が、そのままハラちゃんの愚痴となってノートの中に書き込まれる。

「私はそんなに難しいこと言ってますかね？」。
「仕事なんだからちゃんとやろうよってことだけなんですけどね」
「別に命がけでやれとか言ってるわけじゃないんですよ。」
「勤務時間だけはちゃんと仕事しようよって言ってるだけじゃないですか。」
「おかしいですか？」

「おかしくない！その通りだ！」

「まぁまぁ。とりあえず飲んで飲んで」

「殺すしかないね」

 

越前さんがノートを閉じると、漫画の世界の住人は自由に動き始める。

「あっちの世界」に行ってから、はらちゃんの様子はずっとおかしい。

 

「♪だから お願いかかわらないで　私のことは ほっといて～」

同じ歌を繰り返すはらちゃんに、みんな辟易としている。

この歌しか知らないんで…。

そういうことじゃなくて。
何かその、ドヨ～ンとした感じが嫌なんですよ。

何なんですか？
ずっとですよ。あっちの世界に行ってから。

あぁ…すみません。

狭い世界なんだからさ、周りの人のことも考えないとな。
１人がドヨンとすると、みんなドヨンとしちゃうから。
世界ってのはそういうもんだろ？

表情が晴れないはらちゃんに、みんな不安を抱く。

そんなふうになるんなら僕は行きたくないな。

何言ってるんですか？
素晴らしい所ですよ。神々の世界は。

動物もいるし車も動くしかまぼこもある。

なのに、なぜはらちゃんが晴れないのかと言うと…。

いや、自分でもよく分からないんですけど…何か…胸のこの辺りがムズムズっていうか
痛いっていうか…。
何か、変な感じなんですよね。

神様…いや、越前さんのことばかり考えてしまうんです。
会いたくなっちゃうんですよね。

越前さんに会いたくて仕方がないんです。

 

今、関東では「マイボス☆マイヒーロー」の再放送をやってるんですけどね。
マッキーがちょうど同じような事になってます。　

ああ…ピュアだな。はらちゃん。

 

そんなはらちゃんが、また外に出られる機会がやって来た。

越前さんの弟・ひろしが、また金のために越前さんの部屋にやってきて、
ノートを乱暴に投げ捨てて行ったのだ。

先週は、部屋から外に出るとはらちゃんも外に出れるのかと思っていたんだけど、
どうやら投げ捨てられて振動が起きると裂け目が現れるみたい。

 

はらちゃんは越前さんの部屋に現れることになってしまい、越前さんの母・秀子さんに
見つかって大騒ぎされ、再び外へ飛び出す。

田中の車に出会い、ねこに出会い、「漫画」の存在を知り、新作かまぼこデザイン募集の
ポスターに悩む越前さんに会う…

 

頼まれていい加減なポスターを描いていた越前さんは、悪魔@紺野から、ちゃんとやれと言われ、
あんたが嫌いだと言われ、自分もポスターを描くからと勝負を挑まれていたのだった。

 

私もあの方、悪魔さんに同意見です。
やるんだったらちゃんとやりましょうよ！

越前さん、あなたは神様だからご存じかもしれませんが、私は何度も言ってますよね。

「仕事なんだからちゃんとやろうよ」って。
「みんなやりたくてやってるわけじゃないんだから、勤務時間だけはちゃんと仕事しようよ」
って。

何度も私、そう言ってるじゃないですか。

…言ってるじゃないですかって…。

越前さん。ちゃんとしましょうよ。
それから、私はこうも言ってますよね。

「私は本気を出してないだけなんだ」
って。

まぁ…ハラちゃんが「言ってる」ことは、神様@越前さんが言わせてるんだけど。　

それでも自分が「漫画」だという自覚がないハラちゃん。
そしてハラちゃんが「はらちゃん」だと気付かない越前さん。

何なんですか？あなたは。
何で、そんなに私に構うんですか？

あ…あなたのことが気になって気になって仕方がないんです。
あなたのことばかり考えてしまうんです。
あなたに会いたくて会いたくて仕方がないんです。

越前さん。あぁ…あなたに会った時のこの胸の…感じ…。

 

苦しそうなハラちゃん。

そして、答えは百合子さんの口から得られるのだった。

 

そりゃあ、恋かもしれないね。はらちゃん。

えっ？「恋」？

うん。
誰かのことが、もう気になって仕方ない気持のこと。

え～！ それです、それです！
「恋」っていうんですか。

越前さん「恋」っていうものみたいです。

はっ？

越前さんは恋してないんですか？越前さん？

し… してません！
しません。そんなもの！

あっ…。
あっ…そうですか。
あぁ…じゃあ私だけみたいですね。

はっ？

何てピュアなんだ。

片思いだね。はらちゃん。

 

はらちゃん、初めて「恋」と「片思い」を知る…。

そして、百合子さんはこうも言うのだ。

 

恋には片思いと両思いがあるんだ。

「片思い」と「両思い」？

はらちゃんのは片思い。

片思い。

はらちゃんは越前さんが好き？

もちろんです。

でも越前さんは、はらちゃんが好きではないかもしれない。

えっ！えっ？そんなことあるんですか？

あるよ。
でも、越前さんがはらちゃんを好きだったらそれは 両思い。

なるほど。
片思いって…悲しいんですね。

 

そんなハラちゃんを百合子さんは笑う。

そうとは限らない。
美しいんだよ。片思いは。

美しい？

この世界のほとんどの思いは片思いなんだ。
世界は片思いで出来てるんだよ。

そうなんですね。
…大事なものなんですね。

そうだね。

大切にします「片思い」。

 

ハラちゃん…なんてピュアなんだ…。・泣

 

馬鹿にされようが両想いでなかろうが、はらちゃんは越前さんのために
全力で一生懸命動く。

これは、越前さんが作ったキャラなのに。

越前さんの愚痴を吐いてるキャラなのに。

はらちゃんは、そんな越前さんを愛し、越前さんに向かって一生懸命訴えるのだ。

なんて、なんて愛おしい子なんだろう。
可愛すぎて涙が出るよ。

 

ひろしが売っちゃった『矢東薫子 漫画全集』１～８巻を探し出し、「お金」を知らないから
そのまま持って行こうとしちゃうハラちゃん。

越前さんが「黙ってて」と言えば、いつまでも頑張って口を閉じているハラちゃん。

 

「お礼」に貰ったのは、かまぼこ1つ。
笑いおじさんへのお土産だ。

物品は、描きこまなくても持ち帰れるのか。　

 

ノートへの帰り方が解らないハラちゃんは、越前さんについて行こうとして不審がられてしまう。
そりゃそうだよね…これじゃ普通にストーカーっぽいし。

 

越前さん！…越前さん。

片思いって…涙が出るものなんですね。

私は、あなたと離れることが苦しくて辛いです。
だって次いつ会えるか分からないじゃないですか。

私は…恋してる人に自分から…あっ…会いに行くこともできない。

越前さん…。
胸が…く…苦しいです…。痛いです。

どうか…行かないでください。
越前さん…。

 

頬を涙で濡らしながら苦しさを訴えるはらちゃん…。

しかし、秀子さんがノートを開くと、はらちゃんは元の世界へ帰ってしまう。

 

両想いを目指すはらちゃんだけど、この恋、なかなか難しい。

…自分が描けばいいんだから、どうにでもなりそうな気もするけど…

もしも、越前さんがはらちゃんに恋をしたら、完全に二次元の人になっちゃうね…。・泣

 

そして、はらちゃんだけじゃなくて…
田中くんも切ないな。

片思いは広がっていくのか。

そうして、世界は片思いでいっぱいになるんだね…。

 

う～ん…昨日はドラマラッシュだったので、ゆっくり見ようと思って録画で見たけど…。

このドラマ、ダメだわ。やっぱり。
好き過ぎて普通にレビューできない！

年間に何十本もドラマを見て、手当たり次第だと思う方もおられるでしょうが、
そんな私でも本当に好きなドラマは年に何本かしか現れない。

そして、1週間そのドラマの事で頭がいっぱいになるほどのドラマは本当に
何年かに1本しか現れない。

「セクロボ」「マイボスマイヒーロー」「野ブタ」「Q10」などを制作してきた
河野Pのドラマには、私はいつもやられる。

本当に、好き過ぎて終わってしまうのが怖くて、不安定になるくらい。

「ハラちゃん」も2話にして…いや、初回から早くもこれだから、もうどうしていいか
解らない状態ですよ…。

 

ハラちゃんが好きだとか中の人・長瀬が好きだとか(いや、好きだけど)そういう問題ではなく、
ドラマ自体に恋するのである。

だよね。はらちゃん。これは、はらちゃんの気持ちと同じだよね。

「片思いって涙が出るものなんですね。
私は、あなたと離れることが苦しくて辛いです。」

私も、1週間あなたと離れるのが辛いです。苦しいです。
終わってしまったらいつ会えるか解らないので、本当に寂しいです。

恋をすると、パァーっとなるんじゃなくて鬱々とするという、はらちゃんの気持ちが
私には解ります。

 

でも、世界は片思いで出来ている。

片思いは美しいんですよね。

だから、私も頑張ります。

 

…うん…気持ち悪いレビューですいません。・泣

たぶん、こういうラブレターみたいなレビューが、最終回まで続くと思う。
こういうドラマに出会えるって幸せな事ですよ。

 

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

現実世界から漫画世界に戻ってきたはらちゃん（長瀬智也）は、ため息ばかりついていた。
なぜか越前さん（麻生久美子）のことばかり考えてしまい、彼女に会いたくて仕方がない。
そんな中、またしても漫画世界に暗雲が立ち込め、混乱が巻き起こる。
ひろし（菅田将暉）が越前さんの部屋で金目のものがないかと物色しているうち、
ついでに漫画ノートを放り投げたのだ。
ひろしは、越前さんが大事にしている矢東薫子の漫画をすべて持ち去ってしまう。

混乱の中で世界の裂け目を見つけて飛び込み、現実世界にやってきたはらちゃんは、
かまぼこ工場へやってくる。
かまぼこ工場では、新作かまぼこのアイデアが社内募集されることになった。
越前さんは、工場長の玉田（光石研）からアイデア募集を告知するポスターを描くように
命じられる。
越前さんがしぶしぶ告知ポスターを描いていると、清美（忽那汐里）が寄ってきて、
越前さんを罵倒。
清美は、越前さんの中途半端な仕事ぶりに腹を立てたのだ。
さらに清美は、自分も告知ポスターを描くから、どちらが選ばれるか勝負しようと一方的に言い渡す。
その一部始終を聞いていたはらちゃんは、戸惑う越前さんに「ちゃんとポスターを描いた方が
いい」と言うのだった。

越前さんは、何かと付きまとってくるはらちゃんを不審に思い、なぜ自分に構うのかと問い詰める。
すると、はらちゃんは「あなたのことが気になって仕方ないのです。あなたに会いたくて
仕方ないのです」と言い出す。
その言葉は、まるで愛の告白のようで…。

(あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

よろしければ→【2013年1月期・冬クールドラマ何見ます？】ラインナップ一覧とキャスト表と展望

　　
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【キャスト】

はらちゃん … 長瀬智也
越前さん(神さま) … 麻生久美子

ユキ姉 … 奥貫薫
マキヒロ … 賀来賢人
あっくん … 清水優
笑いおじさん … 甲本雅裕

田中くん … 丸山隆平
紺野清美 … 忽那汐里
ひろし … 菅田将暉
長沼さん … 稲川実代子
警官 … 小松和重

玉田 … 光石研
秀子 … 白石加代子
矢口百合子 … 薬師丸ひろ子

【スタッフ】
脚本 … 岡田惠和
演出 … 菅原伸太郎、狩山俊輔
プロデュース … 河野英裕、小泉守、萩原真紀
漫画 … ビブオ

 

 
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