NHK朝ドラ【ちりとてちん】(2013年・再放送) 第21回 感想

3年前のある事件以来、大阪一の芸能プロににらまれた草若(渡瀬恒彦)は
高座に上がれなくなってしまった。
さらに喜代美(貫地谷しほり)は、草々(青木崇高)が落語「辻占茶屋」に激しく動揺しているのを
目にする。
落語通の磯七(松尾貴史)が高座の仕事を持ってきてくれたのに、草々は断ってしまう。

実は草々も3年前の事件の際に「辻占茶屋」を高座で演じようとして大失敗し、それ以来
高座に上がるのが怖くなってしまったのだ。


(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

連続テレビ小説「ちりとてちん」第21話「小さな鯉のメロディ」
     

      ちりとてちんop


※「ちりとてちん」は、2007年10月期のNHK連続テレビ小説です。
当方は当時の放送をオンタイムで見ているので感想は恐らく回顧目線になりがちです。
ご了承のうえ、ご覧くださいませ。

※レビューでは先のネタバレは控えるよう努力します。
※レビューの更新はイレギュラーで…。週まとめは必ず書くようにいたします。

※再放送時間は月~土・午前7時15分からNHKBSプレミアムにて。



奈津子さんと行く予定で取っていた「天狗座」のチケット。

「柳眉と尊建と草々のその後を追う」いう企画やったらなくなったから。

と、忙しそうに不機嫌に電話で断られた喜代美は戸惑います。


最初におかしなもん聴いてしもうたら落語が嫌いになるやもしれへんで~。


草若師匠は喜代美の電話でのやり取りを盗み聞き…
落語の事、忘れているような顔をしつつ、実はとっても気になっている…。
当たり前か。

喜代美へのアドバイスが、すでに師匠のようです。


この人やったら大丈夫ですか!?万葉亭柳眉いう人!

柳眉か…。



チケットが余っているからと草々さんを誘うと、最初は「俺はええ」…と言いつつ、
すぐに閉めたドアを開ける。

やっぱり行く!!

大掃除中だったのか頭に被せた手ぬぐい、そのままスタスタ歩き出す草々さん。

こっちも、落語の事なんか考えていないような顔をして、気になっている態度丸出し。


「天狗座」は、落語だけやってるんとは違います。

横山たかし・ひろしの漫才に沸く観客。

ですが、次が落語となると、人は急に席を立って行ってしまうのでした。
キョロキョロと周りを見回して不思議がる喜代美。


今、大阪で落語の地位いうたらこんなもんや。


この日の万葉亭柳眉の演目は「辻占茶屋」


「源太という男、梅乃という女と一緒になると浮かれております。」
「…が、この梅乃は商売女。」
「源太はおっさんのアドバイスに従い、まこと真実の恋かどうかを確かめに行く。」
「…というお話なんでございますが…。」
「見せ場はタイトルにもある辻占をする場面。」



下座から響く三味線と芸者の歌。

「~♪シャンシャンシャン 可愛い男に 逢坂の関より つらい世の習い~♪」

「それやったら梅乃の心変わったんやがな。
人の心と飛鳥川変わるは勤めのならいじゃもの。
変わらいで何としよう。
変わったんにゃ会わずに去のか。」


「~♪シャンシャンシャン 待たしゃんせ。」

「え?」

「~♪シャンシャンシャン 源太さん。」

「あっ唄かいな。」


三味線と落語の掛け合い。

喜代美が大笑いしながらふと隣を見ると、草々さんは身を乗り出して全く笑っておらず。
顔の前で組んだ手は震えているように見えるのでした。

「辻占茶屋」が終わると草々さんは怒ったように席を立ってどんどん出て行ってしまいます。
後を追う喜代美。

すると、草々さんは階段上のロビーで若い男に捕まっているのでした。

尊建キターーーーー!!!

で、ございます。

こうやって見ると、何や若いな。波岡さん。
今よりももっと浮き立つチンピラ感。


あんなマニアックな噺、漫才聴きに来た客の前でやってどないすんねん。
あんな事しよるから落語から客が離れるんや。

そうか?
「落語いうのはすごいもんや」て思た客もおるはずや。


↑これ、まさに喜代美のことやんね。

落語の話をする全く楽しそうじゃない2人を少し離れた所から見る喜代美。

尊建は終始ニヤニヤ。
草々さんは終始仏頂面。

まさか、お前、もう一回「辻占茶屋」にチャレンジする気になったんか?
でも無理やろうな。
「辻占茶屋」には「ハメもの」がふんだんに入る。
草若一門に協力してくれる下座さんはおらんやろな。
その前に上がれる高座がないか?はっはっは~!


見ている喜代美にはワケが解りませんが、なんや深い傷を負うている草々さんらを
馬鹿にしている事は解ります。

ここで「あんた何なん!?」と、尊建に掴みかかっていくのが朝ドラヒロインってもん
かも知れませんが、喜代美さんはただ立ち尽くします。

その代わりに大笑いする尊建に草々さんが言うのでした。


尊建。

何や?

鼻毛出てんぞ。



帰り、居酒屋「寝床」で磯七さんから散髪屋の組合慰安のために落語会を企画している
という話を聞かされる草々さん。


腕は確かやけど、暇だけは持て余してるっちゅうような噺家おらんかいなと捜してたら、
おったがな。おったがな。目の前に!
そこで草々君。君に白羽の矢がプシュッと立ったっちゅう事やねんけど…。

どや?
些少やけど礼はさしてもらうで。


…せっかくの話やけど…すんません。



落語がやりたくてたまらなかったんじゃないのか…
ちょっと不審に思う喜代美。

けれども、その理由はすぐに解ります。

「寝床」常連のみんなの話によると、例の徒然亭が干されるようになった一門会の時、
草々さんは何とか穴を埋めようと、当時練習中だった「辻占茶屋」をやったそうなのです。

まだ完成されていなかった「辻占茶屋」。
師匠の穴を埋めなくてはという焦り。
当時は人気があった…若さゆえの自信…。


ほな、草々さんが高座に上がられんていうのは…。

上がらしてもらわれへんというだけの話やないやろな。
恐らくは、恐ろしゅうてよう上がらんのとちゃうか。



高座恐怖症…。

喜代美は自分が世話になっている所が、たくさんの傷を抱えている人たちの住家なのだと
知るのです。

だからこそ、お母ちゃんの暢気な電話につい怒鳴ってしまう。


分かったような事言わんとって!

そんなんとちゃう!
草々さんは誰よりも落語が好きで誰よりも師匠さんの事、思っとんなるわ!

草々さんはこのままで終わる人やない。
このまま終わったりしたらあかん人なんや!



自分自身もずっと傷を抱えて生きてきて。
変わりたいと思って大阪に出てきて。
変わり方が解らなくて自分探しを続けてる。

そして、ここに「変われない人」たちがいる。


同情が愛に変わるタイプか…。

ともかく、糸子さんの電話に怒鳴る喜代美の言う事が、もう丸っきりダンナを庇う
嫁さんのようになっていたのでございます。


それを聞いている草若師匠の何とも言えない表情。

喜代美の「変わりたい」気持ちはここから爆発し、変われない人たちを変えるという
目的も見つけ出すのでした。


このドラマはガヤガヤした場面ではセリフは多目です。

…が、肝心の場面はほとんど余計なセリフは無く、絵で語ります。

その場面の暗さ明るさ、役者さんの表情、間。

お節介なセリフは無くとも登場人物の気持ちが伝わるドラマです。


それにしても、再放送でこうやってセリフをちゃんと拾っているから色々と気付くんやな…。
昨日やっと気づいたんですが、実は本放送の時は「りゅうび、そんけん、そうそう」に、
全くピンときていなかったんですよね。

昨日、「上方落語三国志」と書いて、初めておおおおおぉぉぉ!!!!!と思ったのでした。
おせーよ。

劉備・孫権・曹操かぁ……。

当時、いかにボケラーーーっとながら見していたかが解りますなぁ。
ああ~色々ともったいない


よろしければ→【2013年10月期・秋クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ PINGOO!カテゴリテレビ・ドラマ 
にほんブログ村



   


  
※キャスト

和田喜代美/徒然亭若狭 … 貫地谷しほり(少女時代:桑島真里乃)

徒然亭草若(三代目) … 渡瀬恒彦
徒然亭草々 … 青木崇高(少年時代:森田直幸)
徒然亭草原 … 桂吉弥
徒然亭小草若→徒然亭草若(四代目) … 茂山宗彦(少年時代:榎田貴斗・森川翔太)
徒然亭四草 … 加藤虎ノ介
木曽山勇助/徒然亭小草々 … 辻本祐樹
吉田志保 … 藤吉久美子

和田糸子 … 和久井映見
和田正典 … 松重豊
和田小梅 … 江波杏子
和田小次郎 … 京本政樹
和田正平 … 橋本淳(少年時代:星野亜門)

和田正太郎 … 米倉斉加年

和田清海 … 佐藤めぐみ(少女時代:佐藤初)
和田友春→野口友春 … 友井雄亮(少年時代:小阪風真)
和田秀臣 … 川平慈英
和田静 … 生稲晃子
野口順子 … 宮嶋麻衣(少女時代:伊藤千由李)
野口幸助 … 久ヶ沢徹
野口松江 … 松永玲子
野口春平 … 斉藤勇人/新岡澪
野口順平 … 斉藤隼人/新岡塁

熊五郎 … 木村祐一
咲 … 田実陽子
磯七 … 松尾貴史
菊江 … キムラ緑子
徳さん … 鍋島浩
お花 … 新海なつ
緒方奈津子→和田奈津子 … 原沙知絵
原田緑 … 押元奈緒子

鞍馬太郎 … 竜雷太
万葉亭柳眉 … 桂よね吉
土佐屋尊建 … 波岡一喜
万葉亭柳宝 … 林家染丸
土佐屋尊徳 … 芝本正
柳宝の弟子 … 林家染左、林家染吉
烏山 … チョップリン西野
原田颯太 … 中村大輝(少年時代:河合紫雲)

音大の教授 … キダ・タロー
あわれの田中 … 徳井優
横山たかし・ひろし … 本人
五木ひろし … 本人
ニュースキャスター … 浅越ゴエ

竹谷修 … 渡辺正行
堀田由美子 … 和田はるか
高島恵 … 中井飛香
北川沙織 … 村上佳子


語り – 上沼恵美子


※スタッフ

脚本 … 藤本有紀
演出 … 伊勢田雅也、勝田夏子、井上剛、菓子浩、三鬼一希、吉田努、櫻井壮一
制作統括 … 遠藤理史
音楽 … 佐橋俊彦

テーマ曲・ピアノ演奏 … 松下奈緒

















「Twitter」やってますです。
フォロー下さる方は、ほぼドラマ実況ツイート(辛口)だという覚悟でお願いします

 【ちりとてちん】第1週~第3週、19 20 21



この記事のトラックバック用URL

(承認制です。また、お手数ですがスパム対策のため「http://dramablog.cinemarev.net/」へのリンクのないTBを受付できません。ご了承ください。)

コメント

※ 右のアイコンから Wordpress,Twitter,google+,facebookのアカウントを使ってコメントできます。
オープンIDをお持ちでない方はアドレスを記入してください。(書きこんだアドレスは表示されません)