一向に病状が良くならない竹蔵(西島秀俊)。常子(内田未来)たちは、誰もそのことを口にせず明るく振る舞っていた。そんなとき再び叔父・鉄郎(向井理)が小橋家に現れる。常子は鉄郎から、竹蔵が毎年家族で行く花見を楽しみにしていることを聞くも、その時期はとっくに過ぎ、桜は散ってしまっていた。「花咲かじいさんじゃなきゃ無理だ」と諦める妹たち。だが、常子はあることをひらめき、竹蔵が働いていた染工会社へと向かう…
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「とと姉ちゃん」第1週「常子、父と約束する」 第5話
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
兄貴、毎年お前たちと花見すんの楽しみにしてたからな。
という鉄郎おじさんの言葉を受けて、常子たちは考える。
花咲かじいさんだ。
えっ?
もう一度お花を咲かせるにはね、灰をフワ~ッて撒けばいいんだよ。
おとぎ話じゃないんだからそんな事やっても花なんか咲かないよ。
え~。じゃあどうやったら咲くの?
散っちゃったお花をもう一度くっつけない限り無理なんじゃない?
そして考えついたのが「花を造る」こと。
染工会社の社長もな…
竹蔵の病状をいつも気にしている描写はあったので、ニコニコして手伝ってくれる。
私は木にピンクの布を掛ける程度だと思っていたので、こんなクオリティの高いものを目指してるとは思わなかったよ(笑)
来年は…美子が小学校。
常子が女学校。
常子が制服か…。
似合うだろうなあ。
ええ。
あの子たちが大きくなるまで生きていたかった。
とと、もうすっかり死んじゃう気ですもの…。
ちょっと感動しきれなかったのは、ぉぃ…そんなに人数がいるなら、かかと小学生に とと運ばせてないで男手貸してあげてぇ…。とツッコんでしまったから…かも知れない。
自分は、家の窓から見える木にでもディスプレイするのかと思い込んでいたので~。
こんな所まで連れて来るなら本物の桜を見せに連れて来れ……←ぃゃ、もう云うな。
ま、まぁ…
ドラマのロケーションとしては、当然こっちの方が絶景である。
会社のみんなも叔父さんも協力して作ってくれた桜の花が咲く木……
その日の夜。
水を飲みに起きた常子は ととから襖越しに話しかけられる。
今日のお花見はありがとう。
今まで見たどの桜よりもきれいでした。
ととの一番はいつも家族と子どもたちだもんね。
ピカッツァの絵よりも娘たちが手を入れた落書き。
本物の桜よりも娘たちが作ってくれた桜。
常子にととの代わりになってほしいんだ。
ととの代わり?
ととが居なくなったら かかは一人で大変だろうと思うんです。
だから…常子が ととの代わりになって かかと鞠子と美子を守ってやってほしいんだ。
こんなに幼くして父親に代りになれと言われる困惑よりも、今の常子にはまだ ととが居なくなるという現実の方が受け入れ難いだろう。
しかし、襖越しの父親の息は本当に苦しそうで、来年の桜はもう一緒に見れないのだろうとここで少女は確信する。
常子。
こんな事を託して…すまないね。
ただ君たち3人とかかを残していかねばならないのが無念でね。
心配なんだ。
この世の中で女4人で生きていく困難を思うと…。
だから…。
約束してくれないかい?
ととの代わりを務めると。
だから、常子はついに約束してしまうのである。
はい…約束します。
ありがとう。常子。
これじゃ…
「僕と契約して魔法少女になってよ!」
並みの呪いの言葉に聞こえる…。
「家族」という家訓も父の遺言も、全て呪いに聞こえる。
でも、どんな家でも「家族」は縛りだ。
そこは温かい場所であると同時に逃れられない場所でもあるのよね。
この子供時代のシーンが温かいけれども苦しいと感じる方が多いのは、それは、それでいいのだと私は思う。
私だってそう思いながら見ているのだから。
温かい思い出が募れば募るほど、それは主人公にかかる呪縛が増えていくように見えるのである。
何ていう親だ。こんなの有りえない…
と思う人が多いだろうが…
主人公のモデルの人、大橋鎭子は、11歳で喪主を務めるのである。
この史実を知った時、じゃあ母親は?
と誰もが考えると思うのね。
こんな体験をして育ったこの人のこの後の人生は一体どういう家庭感だったのか。
ホームドラマにして、ホームという呪いのかかったこの家庭。
だから、このドラマは興味深いのである。
よろしければ→【2016年4月期・春クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表
※キャスト
小橋 常子 … 高畑充希(子役期:内田未来)
小橋 竹蔵 … 西島秀俊
小橋 君子 … 木村多江
小橋 鞠子 … 相楽樹(子役期:須田琥珀)
小橋 美子 … 杉咲花(子役期:川上凛子、根岸姫奈)
小橋 鉄郎 … 向井理
青柳 滝子 … 大地真央
隈井 栄太郎 … 片岡鶴太郎
青柳 清 … 大野拓朗
森田 まつ … 秋野暢子
森田 宗吉 … ピエール瀧
森田 照代 … 平岩紙
森田 富江 … 川栄李奈
中田 綾 … 阿部純子
星野 武蔵 … 坂口健太郎
東堂 チヨ … 片桐はいり
花山 伊佐次 … 唐沢寿明
五反田 一郎 … 及川光博
谷 誠治 … 山口智充
水田 正平 … 伊藤淳史
ナレーション(語り) … 檀ふみ
※スタッフ
脚本 … 西田征史
演出 … 大原拓、岡田健、藤並英樹、松園武大
プロデューサー … 盆子原誠
制作統括 … 落合将
音楽 … 遠藤浩二
衣装監修 … 黒澤和子
主題歌 … 宇多田ヒカル「花束を君に」
公式サイト http://www.nhk.or.jp/totone-chan/
とと姉ちゃん(part1) [ NHK出版 ] |
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コメント
ととの代わり>『とと姉ちゃん』第5話
桜のシーンは
ちょいウルウル
そして
つん姉ちゃんが
とと姉ちゃんになった日―
…ひじゅにですが何か?
「その発想力と集中力は素晴らしいと思います」byとと
桜が咲く日まで間に合わない
…という展開は多い気がするんだけど
策を思いつかないまま桜が散ってしまう
…というのは意外に新鮮かも>ぇ
それまで、ととの命が持ったってことで
…
ととの代わり>『とと姉ちゃん』第5話
桜のシーンはちょいウルウルそしてつん姉ちゃんがとと姉ちゃんになった日―…ひじゅにですが何か?「その発想力と集中力は素晴らしいと思います」byとと桜が咲く日まで間に合わ…
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>「神様のカルテ」のように桜色の水彩絵の具や色紙で、
トトの部屋から見える範囲を飾り付けると思っていました。
私は前日にあらすじが目に入ってしまい染布で作る事だけは知っていたので(笑)布を木にかけるのかなって…。
>汚れちまった目で見ているせいか突っ込みの嵐でした。
私はそこまではツッコミませんでした^^;
結構ハマってるせいもあるかも知れませんね~。
>でもあの企画力、会社の人たちをも巻き込む実行力を見て後を託す決断をしたのではと思いました。
そういう意味では説得力がありました。
そう、特に企画力は大きいですね。
後の仕事への才能の布石ですね。
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>美しく温かく素晴らしかったけど、現実味がない。
外すのは、会社の人手伝ってくれたのかな。
現実味がないのはまぁファンタジーってことで許容するとして、片付けと掃除が大変そう…とは思った←主婦目線(爆)
>あんなにくっついて父を運んで、感染ったりしないのかな。
結核の発病率って意外と低いのよ。
でも、これはネタバレなのだろうか…後々、常子のモデルの人は結核を発病するので(完治するけど)看病で移った可能性はあるかも。
>夢の為に家族には悪いけど、我が道を行くよ、ごめん!
ってなりそうだけど、
家族も守り、主婦の為の本まで出してしまう。
凄いな凄いな。この人の人生。
たぶん、温かい家族の思い出がそれを支えたんだろうね。
ガミガミとうるさい親父と母親、全然楽しくない子供時代だったら、誰がこんな家守るか!ってなるだろう。
温かく優しかったからこそ縛られるようになってしまう。
愛の功罪だね。
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>見事でしたね。作るのも元に戻すのも大変そうです。
それ思いました(笑)周りの掃除も大変そう。
> 会社の人たちが関わっていることが直前までわからないという点でサイプラス感の演出にはこれがベストと思いますが。
そうなんですよね。
会社の人もいるということで驚かせるためには、かかと常子で連れていくしかないんですよね^^;
ここまでで思ったのは、そういえば、こういう時に助けてくれる朝ドラ仕様のお節介なご近所さんが居ない!
> ただ、生活の糧をどうするのか。普通に考えれば、かかが働き始めて収入を得るでしょうが、ととの代わりになれと。その意味をこれから見ていきたいと思います。
現段階で経済的にととを継ぐのは不可能ですから戸主は かか、かかの精神的な支えになるのが常子というところでしょうか。
つまり、常子には私情で泣く事も許されないのですね。子どもにはあまりに大きな十字架ですね。
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>いや満開期は体調谷だったのだろう(笑)
なるほどっ!←私もそう納得します!
>一週目の子供時代はふつう若々しく溌剌と明るい展開ですが
いきなり結核と死別の重く暗いスタート。
とと姉ちゃんの重責を荷う少女の大切な序章部分でした。
この少女時代にすっかり満足してしまった私です。
このサキ、どんなに少しくらい話が変になってもこの少女時代の貯金でしばらくは見られますわ~。
>黒澤和子が係わっているから?衣裳の色が自然で印象的
美術も時代を感じられる丁寧な作りになっていますね
視聴率ばかり気にせず ゆったりやってほしいです。
衣装だけじゃなくて色合いが大変シックで美しいですね。和を感じます。
黒澤さんの影響は大きいでしょうね^^
ほんと。視聴率はどうでもいいから、このまま名作に仕上げてほしいですね。
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家族は楽しくて自由で幸せ~とか言い切れちゃう人は私は羨ましいですよ~。
私だってそうですよ。いっぱい複雑な気持を抱えて実家を振りかえったり自分の家族を守ろうとしたりするんですよね。
今の自分を考えると「家族」という縛りを作りたかった親の気持ちもよく解ります。私にはこの ととの気持ちもよく解ります。
常子の今後が心配でもあり楽しみでもあるのです。
縛り付けられようと、たくさん愛されていた事もまた事実なので。
あまり考えすぎず思い出を大切にしてくださいね^^
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「神様のカルテ」のように桜色の水彩絵の具や色紙で、
トトの部屋から見える範囲を飾り付けると思っていました。
それでこそピカッツアのエピにもつながるのかなと。
病人連れ出して歩かせてるー。
子どもが肩を貸して歩くなんて感染するー。
あんな高い枝先にどうやって結び付けたんだろう?
費用はだれが出したんだろう?
お借りしているのは場所だけじゃないだろ?
汚れちまった目で見ているせいか突っ込みの嵐でした。
あの美しい桜はトトの心象風景で
実際には写真に写った下のほうに少しだけ飾り付けられていたのかもよーと
汚れちまった心で思いました。
でもあの企画力、会社の人たちをも巻き込む実行力を見て後を託す決断をしたのではと思いました。
そういう意味では説得力がありました。
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桜、本当?
美しく温かく素晴らしかったけど、現実味がない。
外すのは、会社の人手伝ってくれたのかな。
あんなにくっついて父を運んで、感染ったりしないのかな。
夢のないおばちゃんだわ、私^^;。
面白い発想と行動力。それを失くさずに家族を守れ。
これって、並大抵の精神力じゃできないよ。ましてや子供に。
家族を守る為に夢を諦めたり、
夢の為に家族には悪いけど、我が道を行くよ、ごめん!
ってなりそうだけど、
家族も守り、主婦の為の本まで出してしまう。
凄いな凄いな。この人の人生。
なんか、人生やり直したくなりますわ。
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> 私は木にピンクの布を掛ける程度だと思っていたので、こんなクオリティの高いものを目指してるとは思わなかったよ(笑)
見事でしたね。作るのも元に戻すのも大変そうです。
> ちょっと感動しきれなかったのは、ぉぃ…そんなに人数がいるなら、かかと小学生に とと運ばせてないで男手貸してあげてぇ…。とツッコんでしまったから…かも知れない。
この場面はだいぶ見ていてきついものがあります。3人とも無茶でないのかと。
会社の人たちが関わっていることが直前までわからないという点でサイプラス感の演出にはこれがベストと思いますが。
> この世の中で女4人で生きていく困難を思うと…。
この場面だけは、ですます体でなく本心からの懇願という感じがしました。
ただ、生活の糧をどうするのか。普通に考えれば、かかが働き始めて収入を得るでしょうが、ととの代わりになれと。その意味をこれから見ていきたいと思います。
叔父さんはその点頼りにならないし・・・。
今日の放送でととが亡くなるとは思わなかったんですが、重要な人物が亡くなるなら土曜日でなく金曜日。そんなことあまり考えたくないですが。
とと姉ちゃん 第5回
内容病状が悪化する“とと”竹蔵(西島秀俊)を、常子(内田未来)たちは心配する。そんななか、叔父・鉄郎(向井理)との話で、毎年楽しみだった花見に行けなくなったことを思い出し、なんとか花見を。。と。。。
敬称略
やはり、前回からと同じ流れで、
竹…
【とと姉ちゃん】第5回(4/8)感想「花見」&向井理in「あさイチ」
花見、え? とと、歩いてくの? リヤカーとか、借りられなかったのかな?(汗) 或
とと姉ちゃん (第5回・4/8) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(公式)
第1週『常子、父と約束する』『第5回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。
一向に病状が良くならない竹蔵(西島秀俊)。常子(内田未来)たちは、誰もそのことを口にせず明るく振る舞っていた。そんなとき再び叔父・鉄郎(向井理)が小橋家に現れる。常子は鉄郎から、竹蔵が毎…
紙の桜・とと、最期のお願い(とと姉ちゃん)
朝ドラ・ファンタジーとはいえ、皆で力を合わせて紙で桜を作ったのは美しかったですね。
でも、「えっ、ととに歩かせるの? 女性陣で支えて」とヒヤヒヤしてしまったのは私だけ?
今にして思えば、ととが生きてこその、(先日の)「しりとり」であり、「かるた」… それをきっかけに子供達が命名の由来を知ったことであり、だったのですね。
ドラマでは、幸福な時代から発病、その悪化があっという間…
「とと姉ちゃん」第5回★約束
連続テレビ小説「とと姉ちゃん」
第5回(4月8日)
一向に病状が良くならない竹蔵(西島秀俊)。常子(内田未来)たちは、誰もそのことを口にせず明るく振る舞っていた。そんなとき再び叔父・鉄郎(向井理)が小橋家に現れる。常子は鉄郎から、竹蔵が毎年家族で行く花見を楽しみにしていることを聞くも、その時期はとっくに過ぎ、桜は散ってしまっていた。「花咲かじいさんじゃなきゃ無理だ」と諦める妹たち。だ…
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>家の窓から見える木にでもディスプレイするのかと
>こんな所まで連れて来るなら本物の桜を見せに連れて来れ……
同じく私も 動かせないので庭先に と思ってました~
歩かせるなら本物の桜を……いや満開期は体調谷だったのだろう(笑)
一週目の子供時代はふつう若々しく溌剌と明るい展開ですが
いきなり結核と死別の重く暗いスタート。
とと姉ちゃんの重責を荷う少女の大切な序章部分でした。
黒澤和子が係わっているから?衣裳の色が自然で印象的
美術も時代を感じられる丁寧な作りになっていますね
視聴率ばかり気にせず ゆったりやってほしいです。
SECRET: 1
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
ホームという呪い……ううむ……な〜るほど……マイホームパパのいる家庭で、父母の愛情たっぷりの幼少期を過ごした私が、実は、何故か厭世観にさいなまれ、生きるとは何ぞやって悩む事となった事への答えのように思えた、くうさんの呪いって記述……。良い思い出たっぷり…父が他界して間も無い事もあるんだろうけど、優しかった父の事ばかりが思い出されているんでしょうが……それにしても、呪いって………。なんか、くうさんの感性に、心の中を、見透かされた気がしてしまってます。だって、私は、幸せって言えない人間に育ってしまったから…。マ、勝手に自分の事と重ね過ぎているんですが……。明後日、父の四十九日法要。なかなか、喪失感から抜け出せない日々。長文、しょうもない話を書いて、すみませんでした。