【 家族狩り 】第1話 感想

家族ほど不条理なものはないだろ。
なぜ人は家族なんかつくる?
ただの他人同士が紙切れ一枚で家族になる。
君らも生まれた瞬間 、いやおうなく家族に組み込まれている。

だが家族とは何だ ?
法律か?本能か?絆か? 愛か? うん?

家族狩り 第1話

     家族狩り

2000年度に放映された重たすぎる名作『永遠の仔』の作者・天童荒太氏原作ドラマ。

今期一番期待していた。

脚本は個人的には好きな作品が多い大石静さん。
音楽は『ストロベリーナイト』『リーガルハイ』の林ゆうきさん。

…という事で、ほとんど不安要素もなかったわけですが。

あの大好きだったのに劇場版のおかげで評価だだ落ちの『SPEC』プロデューサー作品
だと言うこと以外は…。

いや…『SPEC』は、今でも好きよ。
個人的にはもう劇場版は無かったことにしてるし。

もうね~初めの内は本当に楽しかったあの小ネタづくしの演出がふざけすぎで、
しつこすぎで、うんざりして来たんだよね。

『ATARU』の時はまだ楽しめたけれども、それも劇場版に持ち込まれて、ついに
『アンドロイド』に到っては見るのもやめたのだった。

今日も、このドラマ開始前にPの「警視庁のセットに「何度目だ。もののけ」って書いてある?」
とかいうツイを見て正直ゾッとしてしまったのさ…。探さなかったけどね。
お願いだからたまには真面目にドラマ作って。
小ネタ探しが楽しいドラマもあるけれども、そういうのホント邪魔なのもあるから~。

清岡美歩@山口紗弥加と、体育教師・岡村@市川知宏のキャラ設定に若干の
不安を覚えつつ……。

とりあえずは、そういうのは抑えて最大限にまともに演出されているように見えた初回。
でも、『ケイゾク』の香りはものすごく感じたのだった。

物語は初回から複雑に入り組む。

恐らく主人公だと思われる氷崎游子は、児童ケアセンターの児童心理司。
職業に没頭し、正義感が強すぎるがゆえに、横柄で決めつけすぎな極端な性格。
間違った事をしても謝らないし、礼も言わない。
あまり近寄りたくない…。

家族はアルツハイマーが進行している父親と、その世話に疲れてパチンコ依存症に
陥っている母親。

私だってね、ホントはパチンコなんてやりたくないの。
でもね、この家にいるとつらいから。
逃げ出したくなるからパチンコ屋に行くんです。
娘もそう。
この家にいるとつらいから、もっとつらい仕事に逃げてるんです。

徘徊していた父親を連れ帰ってくれた巣藤浚介にそう語る母。
父親の病が家を押しつぶしそうになっている氷崎家の現状。

おそらく、もう1人の主人公・巣藤浚介。
桐明学院高校・美術教師。

同僚の清岡美歩と半同棲している。
妊娠を告げられて戸惑っているところ。
明るくてテンション高く、人はいいが、若干優柔不断で面倒な事からは逃げたいらしい。

家族ほど不条理なものはないだろ。
なぜ人は家族なんかつくる?
ただの他人同士が紙切れ一枚で家族になる。
君らも生まれた瞬間 、いやおうなく家族に組み込まれている。

だが家族とは何だ ?
法律か?本能か?絆か? 愛か? うん?

そう言って生徒に課題を出す。
課題は「バスキアのように内なる不条理に目を向けた前衛画」で「家族」。

お前んち、家族みんな仲いいんだな。

孫ができたら一致団結しちゃって。
先生んとこもベイビーできたらそうなりますよ。

ウチはないな。
家族が集まることは、ないよ。

元教え子の鈴木渓徳にそう語る。

この人も複雑な家庭の事情があって、子どもが出来た事はあまり喜ばしいことでは
ないみたい…。

その「バスキア」のような課題に応えて書かれた一人の女生徒・芳沢亜衣。

出来上がった課題は浚介を大いに満足させたが、彼女はその絵を窓から捨てた。

  家族狩り1

うわっ!キモい。

いや、 これはいい絵だ。
眼球の嵐に追い詰められて叫びを発する孤独な少女の自画像…ってとこかな。
まあ、お前には分からないだろうけど。

彼女、孤独なんですかね。

分からない。名前も分からない。

そんな小さな関わりしかなかった亜衣に暴行されたと冤罪をかけられて警察にまで
連れて行かれるハメになった浚介。

亜衣の両親も極端な人格。

成績にしか興味無さそうで冷たい父親。
自分の娘が迷惑をかけたのに謝りもしない母親。

問題ありすぎる家庭。

そんな、この近辺で連続して事件が起きていた。

子どもが両親を殺害した上で自殺するという凄惨な事件。

現場に入った刑事・馬見原は、「甘い香り」がすることに気付く。
どの現場にも共通する「甘い香り」。

そして、血まみれの遺書。

「あいをみました 
ほんものの かぞくの
あいをみました」

馬見原刑事も娘に関して家庭の事情を抱えているらしい。

両親を殺して自殺した青年の部屋に入って思う。

何だ…この違和感は?
ひどい光景のはずなのに
美しい…。

血みどろの現場に飛び散る鳥の羽。

血の中で眠るように死んでいる犯人の表情は満足そうに見えた。

これはやっぱりただの一家心中じゃねえな。
誰かが家族を狩ってんだ。

かってる?

家族狩りだよ。

とりあえず、初回では登場人物と事件の概要を見せた感じ。

どの現場にも氷崎游子が姿を現しているけれども…初回からこの人が犯人ってことは
ないだろうし。

犯人がそれぞれの家の子どもである事は確実らしいから、これが外部の反抗だとしたら、
洗脳してやらせている…という事になるのだろうけれども。

事件があった全ての家が、たぶんDVとか、そういう問題を抱えていたのだろう。

最後に出てきた事件の家が美歩のマンションから見える家で、事件の兆候は
察していながらも通報はしない…というのが妙にリアル。

他人の家の中で何が起こっていようが、なかなか通報なんかしないもんね。
勘違いかも知れないと思うと出来ないし。
余計なお節介だと思われたくないし。

私もそんな風に余所の家になるべく関わらないで生きている無関心な都会の住人の1人だ。

他人の家の中で事件が起きている。
みんなが孤独を抱えている。

それは子育てだったり介護問題だったり、DVだったり。

恐らく、これは家という世界の中に息苦しく閉ざされた人たちの物語なんだ。

役者さんはそれぞれ安定した素晴らしい演技で、世界はすでに出来上がっている。

ふざけ過ぎた演出がありませんように…
と祈りつつ、先の展開は楽しみ。


児童ケアセンターの児童心理司・游子(松雪泰子)は、アルツハイマー型認知症の父・
清太郎(井上真樹夫)と、看病に疲れた母・民子(浅田美代子)の3人暮らし。
ある日、游子は酒乱の駒田(岡田浩暉)に虐待されている娘・玲子(信太真妃)を保護する。
一方、高校の美術教師・浚介(伊藤淳史)は、同僚で交際中の美歩(山口紗弥加)から
妊娠を告げられる。
ある日、警視庁捜査一課の馬見原(遠藤憲一)は、少年が両親を殺害して自殺を図ったと
される現場で、それが無理心中ではなく一家皆殺し事件だとにらむ。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

よろしければ→【2014年7月期・夏クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

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※キャスト

氷崎游子 … 松雪泰子
巣藤浚介 … 伊藤淳史

氷崎民子 … 浅田美代子
氷崎 清太郎 … 井上真樹夫
清岡美歩 … 山口紗弥加
鈴木渓徳 … 北山宏光
冬島綾女 … 水野美紀
石倉真弓 … 篠田麻里子

山賀葉子 … 財前直見

椎村栄作 … 平岡祐太
馬見原佐和子 … 秋山菜津子

馬見原 光毅 … 遠藤憲一

駒田幸一 … 岡田浩暉
駒田玲子 – 信太真妃
大熊 … 宮地雅子
大野 甲太郎 … 藤本隆宏
岡村 仁 … 市川知宏
芳沢亜衣 … 中村ゆりか
芳沢孝郎 … 二階堂智
芳沢希久子 … 相築あきこ
鈴木佳苗 … 松浦雅
石倉鉄哉 … 佐野和真
油井善博 … 谷田歩
長峰 … 菅原卓磨
藤崎 … 飯田基祐
馬見原 勲男 … 岡山智樹
冬島研司 … 須田瑛斗
石倉碧子 …

※スタッフ

脚本 … 大石静 、泉澤陽子
演出 … 坪井敏雄、山本剛義、伊藤雄介
プロデューサー … 植田博樹、長谷川晴彦
音楽 … 林ゆうき、橘麻美

主題歌 … androp「Shout」

原作 … 天童荒太「家族狩り 第一部~第五部」
      
公式サイト http://www.tbs.co.jp/kazokugari/

 【 家族狩り 】第1話


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