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【篤姫】第二十四回

近頃、本寿院さまのご様子がおかしいのじゃ。

 

挨拶をしても無視される。

 

その理由が篤姫には解らない。

 

本寿院は、一橋を推す篤姫が許せない、と怒りを露わにするが、

 

滝山は、篤姫が将軍の同情を買うことになるかも知れないので、

 

今は努めて冷静に振る舞うように、と諫める。

 

裏で自分が何を言われているか知らない篤姫の心は

 

ハリス家定の対面の事で占められていた。

 

征夷大将軍としての威厳を保ちながら会わねばならぬ

 

良い方法を思いついたら教えよ。

 

私がでございますか?

 

他に頼りになる者もおらぬでのう。

 

妻として、頼られた事が嬉しかった。

 

しかし、情勢は、篤姫に無邪気に夫を支える事のみに

 

没頭する事を許さない。

 

井伊直弼が紀州・慶福を推し、老中・堀田がそれに懐柔された事により、

 

一橋派は、にわかに立場が弱くなってきたからである。

 

幾島は、篤姫に、早急に家定と慶喜が会う機会を

 

作るように、と急かしてくる。

 

畳を高く積むのか。

 

それは、面白い。楽しみじゃ。

 

ワシのために考えてくれたのじゃ。

 

そちには、何か礼をせねばならぬのう。

 

そのような物・・・

 

上さま・・・

 

篤姫は、ついに、ハリスとの対面の時に

 

一橋慶喜どのをお付きとして同席させていただきたい。

 

と、家定に頭を下げた。

 

・・・慶喜をのう。何故じゃ。

 

・・・いえ・・・その方が上さまがお心強いかと存じまして・・・

 

歯切れの悪い篤姫の言い訳を聞いた家定

 

笑いながら

 

良いぞ!

 

と答える。

 

良いのでございますか!?

 

そちの頼みは何でも聞くと言うたではないか。

 

・・・何故、泣いているのだ?

 

自分の実家から言付けられた事を心苦しく話し、

 

無理を頼んでいる事を察して、家定慶喜と会うと言ってくれている!

 

その家定の優しさが、篤姫の目を潤ませた。

 

ハリスとの対面が終わって。。。

 

慶喜さまは・・・どう思われましたか?

 

慶喜か。ふうん・・・。ますます好きでなくなった。

 

何故にございますか。

 

強いて言えば・・・カンじゃ。

 

ワシは、徳川宗家のこれからを考えて行かねばならぬと思うておる。

 

慶喜には、その志が欠けているように思う。

 

そなたの父には申し訳ないがのう。

 

慶喜と会っても、家定の心は変わらなかった。

 

でも、家定の言葉の端々に、自分への気遣いが見える。

 

その時、篤姫の心に昼間、鬼のように自分に掴みかかってきた

 

本寿院の姿が思い出された。

 

      

 

篤姫の今までの生涯で、これほど人から憎しみを受けた事があっただろうか。

 

着物の襟を掴まれ、怒鳴られる。

 

自分のした事が、これほど義母の怒りを買おうとは。。。

 

しかし、その事で様子がおかしい篤姫

 

家定は気遣ってくれた。

 

その話し方は以前と変わらないように見えるが、

 

確実に篤姫の立場を理解していたわってくれている。

 

慶喜に会うと言ってくれたのは、篤姫

 

立ててくれての事だ。

 

家定の優しさに触れて涙を流す篤姫の姿に

 

私も、ちょっとウルっと。。。

 

「思わず泣けちゃった」と言う感じの演技、

 

上手いわ。さすが、宮崎あおいちゃん。

 

そして、厳しさの中にも優しく・・・の、家定の目。

 

堺さん、素敵

 

ハリスとの対面の場での、「いよ~~~ 」

 

で始まる大見得も面白かった。

 

やっと、心が通じ始めた2人なのに、

 

わずかな幸せは、もう終わりを告げようとしている。

 

本寿院の怒りを買うことが、どういう事を意味するのか。

 

来週、篤姫は思い知らされる事になる。

 

 

天璋院篤姫(上)新装版

 

天璋院篤姫(下)新装版

 

天璋院篤姫と大奥の女たちの謎

 

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コメント

  1. くう より:

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    >でも。。分かりやすい人ですぅ♪

    >気に入らないと無視したりとかって。。

    ほんと、女の世界ですよね!

    昔っから女のやることは変わらないんだわ~。

    >嫁姑問題(。。ちょっと違うか^^;)

    >上さまはどっちの味方をするのかな~~♪

    どうなんだろう。。。

    この上さまは、母上思いな感じだし。。。

    篤姫を立ててくれたらいいけど(^.^;)

  2. くう より:

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    >私もこの演技は微笑ましく見てしまいました。

    >お2人とも自然な演技でしたよね(^^)

    >涙がとってもよかったです。

    思わずこっちまでウルっとなっちゃった(^.^*)

    家定が篤姫を労ってくれる日が来るなんて。。。

    さり気ない優しさでした。

    >でもやっぱり「いよ~~~っ!!」の堺さん!!

    >これは大爆笑でしたわ(あはは)

    すごいよね~。。。

    あんな高い所から!

    ハリスもびっくり~!

  3. くう より:

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    >篤姫を大切に思いながらも「お家大事」を考えている家定のシーンは良かったと思いました。サラリとした堺さんの演技も変に重苦しくさせないのでいいですね♪

    そうそう♪口調はいつもと同じなんですよね!

    なのに、違うのは内容が「篤姫を労っている」って事。

    これが大きな変化ですね(^.^)

  4. くう より:

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    >たしかにそう言われれば

    >あそこまで人に恨まれる事はなかったでしょうね。

    >それが彼女の使命でもあるのですからね。

    あんな事される日が来るとも思わずに、のほほんと嫁入りしてきた感じ(^^;ゞ

    今まで、どんな急場も、結構こなしてきた篤姫ですから。。。

    大奥を舐めてはいけませんね。

    >ただ、幾島が重野に対して命令する際に

    >「これは御台様の思し召しと心得よ」という事で

    >勝手に一橋派のトップにされてる篤姫(笑)

    こんなことになったら、幾島さんは篤姫は関係ないのだとか言って

    主人を庇わなくてはいけないんじゃないでしょうかね。

    >ムラムラしてこれですからね(笑)

    「ムラムラ」が、また。。。(^.^;)

    江戸時代に「ムラムラ」って言葉はあったの(?_?)

    >これが史実の部分と上手くかぶっているのもまたいいですね。

    >このシーンだけでも保存しておく価値がありそうです(^▽^)

    うん。これは上手いわ、と思いましたわ。

    私、先週から、対面の時のテンカンの発作と言われているのを

    どう描くんだろうと思ってたの。

    上手くやりましたね~。これはスゴイです。

  5. くう より:

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    >だんだん二人がいい感じになってきたのにねぇ、家定があんなことに!(泣)

    史実は厳しいですね(; ;)

    いかにファンタジー大河だと言っても史実は曲げられません。

    >「3にございます」が我が家で流行中(笑)

    ハンバーグ、3にございます。

    成績、3にございます(^^;)

    色々と使えそう。。。

  6. くう より:

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    >そうなんですよね・・・折角お互いに心許せる相手だというのにね(史実は残酷だ)

    お城の中でお互い唯一心を許せる相手になりつつあるんですよね~。。。

    良い夫婦になりそうだったのにね。

    >というワケで「幕末薄っすい倶楽部」を開演しました「家定」特集をやておりますので、くうさんも是非お越し下さい◎

    ありがとうございます♪

    ぜひ覗かせていただきます(^.^)

  7. のの雪 より:

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    ものすご~くおっそろしかったですね~~^^;

    でも。。分かりやすい人ですぅ♪

    気に入らないと無視したりとかって。。

    嫁姑問題(。。ちょっと違うか^^;)

    上さまはどっちの味方をするのかな~~♪

  8. なぎさ美緒 より:

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    こんばんわ~!!

    >「思わず泣けちゃった」と言う感じの演技、

    上手いわ。さすが、宮崎あおいちゃん。

    私もこの演技は微笑ましく見てしまいました。

    お2人とも自然な演技でしたよね(^^)

    涙がとってもよかったです。

    でもやっぱり「いよ~~~っ!!」の堺さん!!

    これは大爆笑でしたわ(あはは)

  9. 琉河岬 より:

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    >ワシは、徳川宗家のこれからを考えて行かねばならぬと思うておる。

    >慶喜には、その志が欠けているように思う。

    >そなたの父には申し訳ないがのう。

    篤姫を大切に思いながらも「お家大事」を考えている家定のシーンは良かったと思いました。サラリとした堺さんの演技も変に重苦しくさせないのでいいですね♪

  10. ikasama4 より:

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    たしかにそう言われれば

    あそこまで人に恨まれる事はなかったでしょうね。

    それが彼女の使命でもあるのですからね。

    ただ、幾島が重野に対して命令する際に

    「これは御台様の思し召しと心得よ」という事で

    勝手に一橋派のトップにされてる篤姫(笑)

    内情は駒のひとつでしかないのに

    これはこれでちと可哀相ですね。

    >ハリスとの対面の場での、「いよ~~~」

    >で始まる大見得も面白かった。

    ムラムラしてこれですからね(笑)

    最後、語尾がちょっと外国人っぽい感じがして

    サイコーでした(≧∇≦)b

    これが史実の部分と上手くかぶっているのもまたいいですね。

    このシーンだけでも保存しておく価値がありそうです(^▽^)

  11. ミチ より:

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    だんだん二人がいい感じになってきたのにねぇ、家定があんなことに!(泣)

    篤姫と家定が寝巻きで向かい合って碁を打つシーンが大好きです。

    「3にございます」が我が家で流行中(笑)

  12. なおみ より:

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    くうさん、こんばんは。

    >やっと、心が通じ始めた2人なのに、

    わすがな幸せは、もう終わりを告げようとしている。

    そうなんですよね・・・折角お互いに心許せる相手だというのにね(史実は残酷だ)というワケで「幕末薄っすい倶楽部」を開演しました「家定」特集をやておりますので、くうさんも是非お越し下さい◎

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