NHK朝ドラ【 マッサン 】　第9回　感想

優子（相武紗季）との結婚話を問い詰められたマッサン（玉山鉄二）は困惑。
マッサンが帰国した暁には婿に迎えるつもりで留学させたと告げる大作
（西川きよし）であったが、マッサンは全く気が付かないという勘違いが
原因であった。
日本の結婚のしきたりが理解できないエリー（シャーロット）。
素直に謝り理解してもらおうとする二人だったが、この二年間の思いを語り
激怒する優子。
その優子の心の奥に何かを感じるエリーであった。

(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

連続テレビ小説「マッサン」第2週「災(わざわ)い転じて福となす」　第9話

　　　　　　　

 

今日は仕事が休みな上、体調不良で外出も止めたから昼マッサも見ちゃった。
朝見て再放送も見ようって思える朝ドラって『あまちゃん』以来だ～。

 

さて、一晩明けて歓迎会の翌朝。

マッサンとエリーは優子の元へ行くのだった。

奥さまは昨日と同じテンションでプンプンしている。

 

…ゆうべ、社長からは何も？

 

は？
遅うにここには来ましたけど。

 

回想↓
説得だか言い訳だかしにニコニコと部屋に入ってきて、奥と娘の怒り顔を見て、
そのまま後ろ歩きで部屋を出ていく所長……。

ダメ過ぎる。

 

とにかく謝って、２人の決意を…と言うマッサンを止める奥さま。
そら、あんた…他の女と結婚しちゃった２人の決意なんか聞きたくないわな。　

 

政春さん、覚えてます？

えっ？

 

政春さんがスコットランドに旅立つ１週間ほど前、２人で寄席に行った事。

 

…確か奥様が切符が２枚余ったから言うて。

 

わざわざ買うてきたんです！

 

えっ…。

 

その帰り道…何を話したか覚えてます？
うち、政春さんに聞きましたよね。
「結婚したら子どもは何人ぐらい欲しいですか？」って。

 

マッサンは優子に野球チームが作れるほど、と言ったらしい。
９人だって。『逆境ナイン』やる気か。　

優子さんは、それから頑張って９人子どもを産むための身体づくりを……マヂか。　
それは、単なる世間話ですよ、ゆーこさん…。

 

いやいや！わしは優子さんに産んでほしいと言うたんじゃ…。

ほな誰に言うたんです！？

 

誰に、言われても…。

 

出てって下さい！

 

追い出されてしまう２人だった。

優子さん、もう結婚しちゃってる人の事なんかあきらめて前を向いてだな…。

…と軽～く言いたい所だが…
時代も時代だからね。
思い込みとはいえ結婚の予定が反故にされたってのは現代よりも
ずっとずっとダメージデカイよね…。

 

でも、マッサン、この家の人みんなマッサンが優子さんと結婚すると思ってた。
どうしてマッサンだけ気付かなかったの？

 

エリーさん、それは視聴者も知りたいところ。

 

「どうして」言われても…。
わしゃウイスキーの事で頭がいっぱいで。

 

私、どうしたらいい？

 

エリーは、な～んも気にせんでええ。
今夜こそ社長がなんとかしてくれるけん。

 

ぃゃぃゃ…それだけは無いと思うぞ……。　

 

出勤すると早速ノートやら手帳やら本やら写真やら出して、本格ウイスキーを
作るための構想を練るマッサン。

 

亀山くん、おはようさん。

ああ、おはようございます。

ぐっすり寝られた？
どうなりました？

 

ニヤニヤと訊ねる従業員たち…。
もちろん、この場合の「どうなりました」は修羅場の行方である。

今話しちゃるけん、その写真でも見とけ。

 

もちろん、マッサンはもうウイスキーの話をしている。

そして、そのままストーリーはウイスキーの話へ。
ああ……ちゃんとお仕事している安心感。

 

それは何でござるか？

と、楽器のような釜のような巨大容器の写真を見て訊く松原。

 

ポットスチルです。

ポットスチル？

この釜でウイスキー造るんでっか？

 

最終的にはのう…。
ウイスキーを造るには、まず大麦を発芽させて麦芽を作る。
次にその麦芽を乾燥して粉砕する。
粉砕した麦芽に温水を加え、酵素を働かせるとでんぷんが甘い麦汁に変わるんじゃ。
その麦汁に酵母を加えると糖分がアルコールに変わる。
その醗酵液をこのポットスチルに入れ２回！２回にわたって蒸溜するんじゃ！

 

学校の先生のように熱く熱く語るマッサン…。

スコットランドで竹鶴政孝はポットスチルの構造を知るために内部の掃除を率先して行ったたそうな。誰もが嫌がりそうな仕事を引き受け、さらに大きなものを得ようとしたんじゃな。
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みんな、あまりに大きな話にポカーーーンな所へ鴨居が登場。

 

えらい手間のかかるもんやな～。

鴨居の大将！いつの間に…。

ウイスキーいうんはそないなひょうたんみたいな釜で造るんか？

ポットスチルいう銅製の蒸溜釜です。

そんなもん日本にあらへんやろ。

そりゃありません。

どないすんねん。

 

スコットランドから輸入するいう手もありますけど…。

 

マッサンはこの蒸溜釜についても構想を語る。
設計図面を描いて日本の鉄工所でこれを作る。
高さは９尺…つまり2.727ｍ。

そんなでかいもんどこに置くんです？

そこまでは、まだ…。

 

構想はデカイが計画性はゼロ。　
この人の性格が見えて来るな～。結婚に関してもそうだけど。

「なんとかなる」
でやってるんだよね。

でもね、世界各国、時代を問わず、大きな事を成し遂げた人は割とこの
「なんとかなる」精神を持っていたりする。

拘っているものが大きく他に目が向かない…
細かいことはその情熱に付いてきてくれる周りの人がやってくれるから。
想いの大きさは人を動かすという事だね。

 

蒸溜してから最低５～６年は樽に詰めて寝かさんと。

と言うマッサンに、

気の長い商いやな～。

 

と、笑う鴨居。

 

鴨居はマッサンの前に２つのワイングラスを置く。

 

フランス産のワインが手に入ってな。
日本で売り物になるかちょこっと味見してもらおう思てん。

「太陽ワイン」えらい売れとるのにもう新製品でっか？

占いや。

占い？

占いによると　「攻めろ」と出た。
「攻めろ」いうんは現状に妥協したらあかんいう意味や。

 

２つのワインのテイストをさせられるマッサン。

 

こっちが純粋なフランス産のワイン。
こっちがわてが少し手ぇ加えた方や。

 

この描写がまた、ちゃんとテイストなんだよな…。

手の平に取る、グラスで香りを確かめる、口をつけて…うまい！

うーーーん…おいしぃーーーー！

と、食べてすぐにやたらめった顔をクシャクシャにしたりしません。
何のことだ…ぃゃ、だから…。　

 

手を加えた方…には甘味料が加えられているらしい。
それをメープルシロップだと当てるマッサン。

その舌の確かさを確かめに来たやろ…鴨居さん。

 

何で日本でウイスキー造ろう思た？

 

そりゃ、うまかったから。

 

答えは単純明快。

わしの実家は造り酒屋で、酒の味は知り尽くしとるつもりでした。
じゃけど、ここの社長に初めてウイスキーを飲ましてもろうた時、
バリバリバリッて体中に電気が走ったいうか…。

 

ウイスキーに生まれて初めて出会って、口を付けて、目の前に黄金の麦畑が開けた。

…この描写。
映像が語るファンタジーだわ。

これぞ、想像のつb……。

なんか、色々と上手いよなぁ…。

 

もはやイミテーションの模造品なんぞ造っとる場合じゃない。
世界に笑われる。
日本で日本人が日本産の本物のウイスキーを造らにゃいけんのです！

 

鴨居はそんなマッサンに、

本物って何や？
日本で造って日本人が喜んで飲んでくれたら、それが日本の本物ちゃうか？

 

と言うのであった。

 

「本格」を伝えたいと心から願い、日本で作ればそれが日本のウイスキーだと
いう考えのマッサン。

日本人の味覚に合わせた物が日本の本物だと語る鴨居。

冷静で商業的な考え。
さすが「飛ぶ鳥を落とす勢い」の人。

マッサンはいわばオタクで研究者肌だ。
しかし、それだけ金と時間をかけて作っても必ず日本人に愛されるとは
言い難い……というか、むしろ土壌のないところでそれをやっても無理。

２人の考えは相反しているけれども、お互いに学ぶところがあると思うんだ。

 

…あら…
ずいぶん長く書いちゃったけど…まぁ書きたくなる内容だったという事だよね。

だって、ちゃんと「お仕事」ドラマしているもの。
情熱が伝わるもの。

修羅場話を聞きたい社員たちの切っ掛けからそのままパルピ話に
終始したりしないもの。

 

そして、夫がお仕事している間、エリーの方は言葉の勉強をしている。

優子さんの気持ちを考えながら…。

 

優子には社長が「婿にする」と言っていたんだねーーー。　

それがなければ「子ども9人？」が自分の事だとは思わないもんね。
良かった。変な妄想女じゃなくて。　

つまり…
全部、社長が悪いんやん……。なんとかせーよ。

 

よろしければ→【2014年10月期・秋クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

　　
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※「Ｙａｈｏｏ！テレビ みんなの感想」は久しぶりに覗いたら相変わらず荒れてた。　
ツイッターでは、1週目は割と好感触に見えるけど…。
　　　

 

　　
※キャスト

亀山政春 … 玉山鉄二
亀山エリー … シャーロット・ケイト・フォックス

亀山早苗 … 泉ピン子
亀山政志 … 前田吟
岡崎千加子 … 西田尚美
亀山すみれ … 早見あかり
番頭・島爺 … 高橋元太郎

住吉酒造
田中大作 … 西川きよし
田中優子 … 相武紗季
矢口専務 … 白井晃
事務員・好子 … 江口のりこ
池田 … 前野朋哉
松原 … 木内義一

キャサリン（種子） … 濱田マリ
食堂「こひのぼり」店主・春さん … 及川いぞう

鴨居欣次郎 … 堤真一
鴨居英一郎 … 浅香航大
俊夫 … 八嶋智人
巡査 … バッファロー吾郎A

ヘレン … アナンダ・ジェイコブズ/鎌田梢
ウィリアム … タクマ・ウォーレン/比嘉久美子
ローズマリー … インゲ・ムラタ/松岡洋子
デイビッド … マイケル・ビアード/

ナレーション … 松岡洋子

※スタッフ

脚本 … 羽原大介
演出 … 野田雄介、梶原登城、佐々木善春、他
プロデューサー … 山本晃久
制作統括 … 櫻井賢
音楽 … 富貴晴美
制作主任 … 熊野律時

主題歌 … 中島みゆき「麦の唄」

公式サイト　http://www.nhk.or.jp/massan/

 

 

 

 

 

 

　【マッサン】
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