マッサン(玉山鉄二)は、鴨居(堤真一)の得意先へのおわび手法にめんくらう。
一方、優子(相武紗季)のもとに祖父・長五郎(中村嘉葎雄)がやってくる。
見合い相手が経営傾く住吉酒造の支援を約束し、結婚に賛同する佳代
(夏樹陽子)たち。
しかし、優子の気持ちを知るエリー(シャーロット)がつい口を出し、大作(西川きよし)
は見合いを断ることに。
そんななか、マッサンは鴨居に呼び出され…。
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「マッサン」第4週「破(わ)れ鍋に綴(と)じ蓋」 第21話
住吉酒造が造った太陽ワインは安心安全!
絶対、中身に問題はありゃぁせん!
と、高らかに宣言したマッサンに拍手が巻き起こる……
と、即座に、
よっしゃ!
ほな行こか?
と、カモキンに連れ出されるマッサンである…。
マッサン的には、
太陽ワインは爆発しない→この仕事は片付いた→はい、ウイスキー!
と、さっさと次へ行きたいわけだが…
お仕事ってそういうもんではない、と今日はカモキンが見せてくれる。
いかにもカモキンが好みそうな馬鹿デカイ輸入車は、まず得意先の店から
見えない所に停めさせる。
何という車なのか解らなかったのだけど(元々車にウトい)、ハドソン社のセダンみたい。
アメリカ製。
「トヨタ博物館ブログ」に掲載されていた。似てません?
“写真1.宮ノ下の富士屋ホテルの前で、ホテル宿泊客の出発時の光景と思われます。 荷物は既に積み込み済みで、今から帰路につくか、あるいは箱根観光に出かけるところかも知れません。 クルマは米車ハドソン セダン(1931年)です。”(引用:トヨタ博物館ブログ)
とのこと。
他にも大正天皇が海外の王をおもてなしする写真も見つけた。
たぶん、富士屋ホテルの所有物でVIP用の乗り物だったのだろう。
そんな車を個人で持ってるカモキン……。
そして、車の中で高そうなスーツを脱いで袢纏に着替える。
店にまた太陽ワインを置いてもらうんや。
何で着替えるんです?
頼みに来た奴が偉そうな格好したら腹立つやろ?
わざわざ服着替えんでも誠心誠意頼んだらええじゃないですか。
誠心誠意は当たり前。
その気持ちを伝えるためにも向こうさんの立場でもの考えなあかん。
大事なんは第一印象や。
ええから来い。
マッサン…ぼんぼんだなぁ……。・泣
頼んます!もう一遍考え直してくれまへんか。
太陽ワインが爆発せん事は証明できます!
店主に必死に頭を下げるカモキンを珍しげに見る頭が高いマッサン。
爆発しないと説明しろと言われて、
え~…太陽ワインは入念なろ過と火入れによって残留酵母は一切ありません。
ですから…。
と、学校の先生みたいな説明を始め、
もう結構です!
と言われてしまう。
あの爆発でうちがどれだけの大損受けたか分かってます?
いやいや…ですけど太陽ワインは絶対に安全…。
すんません!
お引き取り下さい。
次の店も同じように太陽ワインお断りの体。
ここに来て、マッサンは段々と頭が低くなってくる。
風評被害の恐さを実感し始めたらしい。
「絶対安全」を証明する難しさ。
商売は信用第一だからな。
一度失った信頼は取り戻すのが大変だ。
明日また来てくれと言われて、一軒も太陽ワインを置いてもらえないまま解散。
菓子折りを持って一緒に頭を下げて回っていた青山くんに、
じゃけどわざわざ着替えまでして、何か芝居がかっとるっちゅうか…。
と、まだ解っていないマッサンである。
目的のためには手段を選ばない。
それが大将のやり方ですから。
青山くんは言う。
確かにそれもあるけどな、ただの格好だけじゃなくて「誠心誠意」はもちろん
あると思うんだな。
お客さんの身になって考える…それがクレーム対処の大切なところなのです。
青山くんは帝大を卒業したら鴨居商店に勤めるのだそうだ。
何で鴨居商店に?
驚かせたいから。
大将、よう言うてます。
「わてらの仕事は世の中をアッ!と驚かせる事。流行りを生み出す事や」って。
その考えは本物を日本で作ってやる!というマッサンの考えと同じような
もんなんだがな…。
出会いが出会い、経緯が経緯だからカモキン拒否反応が大きいのか、
マッサンにはあまりピンと来ていないようなのだった。
これ、経営者としての勉強になることだと思うで。
シッカリ!マッサン。←妄想ナレ。
さて。
家へ帰るとエリーの話題は優子さんの見合いの事。
優子さんは英文タイピストになりたいのだとエリーはマッサンに話す。
ユーコさん、諦めてる。
なるほどのう。
どうしよう?マッサン。
「どうしよう」言われても、わしらが首突っ込む話と違うじゃろ。
断るか断らんかは優子さんと社長と奥さんが話し合うて決める話。
田中家の問題じゃ。
だけど…。
他人のわしらが口出ししちゃいけんの!ええの?
むしろ、あんたらは首をツッコむべきじゃない…と思うよ…。
そもそも、向こうさんにとってはこの見合い話だってあんたらのせいで起きてるんだし。
しかし、エリーは見合いの世話をしている優子の祖父に言っちゃうのだった。
(お茶に虫は仕込んでなかったけどね )
ユーコさん、本当はまだ結婚したくない。
働きたい。タイピストになりたい。
この家のために我慢して結婚しようとしてるんです。
ユーコさん、そうでしょ?
どうして本当のコト言わないの?
おお…朝ドラヒロインよ……。
ええ加減にして。
娘の気持ちは親が一番よう分かってます。
他人の…しかも 異人のあんたに何が分かるの!
もう 帰って。
どんだけウチをひっかき回したら気ぃが済むん?
あんたが来てからろくな事ない。あんた、疫病神や!
奥さん、激怒…。
この「娘の気持ちは親が一番よう分かってます」がツイッター上でメチャメチャ
disられているわけだが、個人的にはそれほど気にならなかった。
「おぼえとけよ!」程度の捨て台詞的なものだと受け止めたから。
親が一番解っているわけはないじゃん。
けれども、何か言ってやりたい気持ちは解るよ。
だって、この母娘にとっては、この女こそが娘の縁談をぶっ潰した張本人
なんだもん~。
お母さんは今、娘のために言ってやってる気分なんだよね。
もちろん、その件は社長が全部悪いのであって、マッサン夫妻には全く罪はない。
けれども、2年もそう思い込まされていたこの母娘にも罪はないのである。
だから予定を狂わせた女は泥棒なのであり、怒って当然なのだった。
母の誤算は同じ気持ちでいたはずの娘がサッサと気分を切り替えていたことだ。
この「サッサと」が早すぎだと私も思うわけ。
だってまだ2ヶ月しか過ぎていないと知っちゃったからね。
あんなにキツくしていたくせに、あまりにも早い心変わり。
このドラマ、仕事関係など物すごく丁寧なのに、この辺もの凄く雑である。
優子にエリーを責めないでくれと言われて愕然とする母の気持ちは、
正直、このドラマを見てきた私と同じ気持ちである。
えーーー…あんなに苦しんでいたのに(1週間くらい)もう吹っ切れたのかよ…。
しかも、唐突に出てきた「タイピスト」。
マッサンとの縁談だったらさ、そんな事言い出さなかったよね、たぶん。
タイピストはずっと想い描いていたわけでは無くて、エリーという自由な
存在と巡り会って、思いついただけなような気がする。
だからね……。
誤解しないでいただきたいのは(←誰に向かって言ってるんだ )私はこのドラマは
好きなんだよ、たぶん。
マッサンのウイスキー作りに関するパートにはウキウキしているんだよ。
私は下戸だから酒になんか興味はないが、それでもこの時代の人が何かを目指して
突き進む姿は楽しいじゃないか。
活気に溢れた大阪の描写も盛り上がるし、ハリボテ感のないドラマだと思っている。
その中で、ヒロイン周りだけがハリボテ感…なのである。
唐突なの。どうしてそうなってしまうのだろう。
うち、エリーさんと出会えてよかった。
恋敵だったのに2か月でヒロイン上げ……。
だから~…ホンッッッッと、元婚約者設定なんかにしなければ良かったのに。
…って昨日も書いたけれど。
ただのマッサンの会社のお嬢さんで、段々仲良くなるって設定じゃダメだったのか?
元婚約者設定が無ければ、今日の「ハジメテのトモダチ」シーンもどれだけ
ホッコリ見れたか…返す返す残念だよ…。
せめて、あれから1年経ちました…くらい時間が経過してくれていれば
まだ受け入れられたかも知れないのにね。
たった2ヶ月ですよ、奥様。無理。
失恋を忘れるには新しい恋がもっとも効果的。
…ってことで、優子さんはエリーに惚れてしまったからすんなり気分が
変わったのだと想像の翼を飛ばしておこう……。
さて、鴨居商店のミーティングに加わるマッサン。
金魚占いはどう出たのか……。
よろしければ→【2014年10月期・秋クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表
※補足的記事
『2014年10月期スタートNHK朝ドラ『連続テレビ小説 マッサン』の
見どころとキャストまとめ』
※キャスト
亀山政春 … 玉山鉄二
亀山エリー … シャーロット・ケイト・フォックス
亀山早苗 … 泉ピン子
亀山政志 … 前田吟
岡崎千加子 … 西田尚美
亀山すみれ … 早見あかり
番頭・島爺 … 高橋元太郎
住吉酒造
田中大作 … 西川きよし
田中優子 … 相武紗季
矢口専務 … 白井晃
事務員・好子 … 江口のりこ
池田 … 前野朋哉
松原 … 木内義一
キャサリン(種子) … 濱田マリ
食堂「こひのぼり」店主・春さん … 及川いぞう
鴨居欣次郎 … 堤真一
鴨居英一郎 … 浅香航大
黒沢 … 志賀廣太郎
俊夫 … 八嶋智人
巡査 … バッファロー吾郎A
森野熊虎 … 風間杜夫
森野ハナ … 小池栄子
森野一馬 … 堀井新太
亀山エマ … 優希美青
ヘレン … アナンダ・ジェイコブズ/鎌田梢
ウィリアム … タクマ・ウォーレン/比嘉久美子
ローズマリー … インゲ・ムラタ/松岡洋子
デイビッド … マイケル・ビアード
ナレーション … 松岡洋子
※スタッフ
脚本 … 羽原大介
演出 … 野田雄介、梶原登城、佐々木善春、他
プロデューサー … 山本晃久
制作統括 … 櫻井賢
音楽 … 富貴晴美
制作主任 … 熊野律時
主題歌 … 中島みゆき「麦の唄」
公式サイト http://www.nhk.or.jp/massan/
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コメント
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こんにちは( ´ ▽ ` )ノ
お久しぶりです。
マッサンは今の所楽しく観てます。
脚本がNHK版の"とんび"の人ですよね?
NHK版は堤さんがヤスさんでした(^^)
重松清さんの小説ファンとしては、原作通りの世界観に音楽と、大変楽しく観れたのです。
ここ数作、途中でもういいやと思ってしまう朝ドラが続いたので、最終回まで見逃せない作品になってほしいなあ。
因みに好きな朝ドラは"ゲゲゲの女房"です。
優子さんのことですが、若いから恋に恋してたのと、若者の2ヶ月はオトナ世代の2ヶ月よりはるかに密度が濃いってことなんだろうなと感じました。
20代の頃は1ヶ月あれば友人の彼氏は違う人に代わってましたし(笑)
自分も10日で数年付き合った彼氏をサッパリ忘れてしまいましたしσ(^_^;)?
でも、子育てが始まったり年齢かさねると、2ヶ月もいちねんまえもつい最近な気分なんです(´Д` )
子どものほうは、1年前なんて大昔過ぎて「あーぼくがちいさかった時ね?」なんて反応ですが。
きっと、佳代さんも、2ヶ月前というつい最近ショックなことがあった娘を想ったのでしょうけど、娘のほうは2ヶ月前はだいぶ前だった、って感じなのかな〜と。
あと、優子さん、一回思い切り怒ったから、怒りが消化されたのかも知れませんね。
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結局お嬢さんはマッサンに恋していたのではないと思います。
親が決めた結婚は絶対で、それを当たり前のように受け止めていた。で、マッサンの一件があって、少しずつそうでなくていいんだなと思うようになっていった。というところでしょうか。
どちらかというと恋に恋していた感じもしますし。
男の私には、あまり違和感なかったです。
「マッサン」第21回★日本で初めての友達なって下さい
連続テレビ小説「マッサン」
第21回(10月22日)
マッサン(玉山鉄二)が車で連れて行かれたのは鴨居(堤真一)の得意先でした。
背広から法被に着替えて詫びに行く鴨居。
マッサン「なんで着替えるん?」
鴨居「頼みに来たヤツが偉そうな格好してたら腹立つやろ。」
ああ見えて、商売人の機微はちゃんと心得ている鴨居(堤真一)。
で、得意先へのおわび周りをし、マッサン…
ふた>『マッサン』第21話
今日は鴨が『ゴンドラの唄』を―♪くち~びる~♪のところで何度もハズしては歌うオチャメなエンディングはももももしやあの有名なヌード・ポスターへの伏線?…ひじゅにですが…
ふた>『マッサン』第21話
今日は鴨が『ゴンドラの唄』を―
♪くち~びる~♪
のところで何度もハズしては歌う
オチャメなエンディングは
ももももしや
あの有名なヌード・ポスターへの伏線?
…ひじゅにですが何か?
「自分の心に蓋をしてたんや」by優子
↑コレが今週のタイトルの「蓋」?
優子さんのお見合いは予想通りに「なかったこと」に―
多くの朝ドラー…
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二ヶ月でふっきれる程度の思いだった。
最初に政春との結婚を切り出された時すでに心に蓋をしていた。
他にしたいことあったけど親のいうこと聞いて努力してきた。
けど、その努力は無駄だとわかった。
バカにしてる。
うちの二年間はなんやったんや。
こんなことになるんだったらほんとに好きなことやればよかった。
てことでしょ?
それって「政春への愛情」とは違うと思うけどな。
ほんとうに愛してたなら談笑なんてできないわ。友達も無理だわ。顔も見たくないわ。次の縁談受けないわ。
だけどまあエリー部分がマッサン部分に比べて雑というのには同意ですよ。
マッサン (第21回・10/22) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『マッサン』(公式)
第4週『破れ鍋に綴じ蓋』【第21回】の感想。
マッサン(玉山鉄二)は、鴨居(堤真一)の得意先へのおわび手法にめんくらう。一方、優子(相武紗季)のもとに祖父・長五郎(中村嘉葎雄)がやってくる。見合い相手が経営傾く住吉酒造の支援を約束し、結婚に賛同する佳代(夏樹陽子)たち。しかし、優子の気持ちを知るエリー(シャーロット)がつい口を出…
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一日遅れですが、結婚記念日おめでとうございます。
ママが怒るの無理ないと思いました。娘を傷つけてなんなの、やっと気持ちを切り替えて前を向こうとしてるのに関係ないあんたが何口挟んでるの、って感じ?
エリーの言ってることもわかる。ほんとうにしたいことをしたほうがいい、したくないならしないほうがいいって。
じゃあ、その、ほんとうにしたいことが「マッサンとの結婚」だったらエリーはどうするの?ってとこだと思う。その可能性、考えてないよね。
マッサン 第21回
内容
政春(玉山鉄二)から“太陽ワイン”が安全だと説明を受けた鴨居(堤真一)は、
政春を連れて、得意先回りを始める。
だが、納得してもらうのは、かなり難しいと知る。
一方、エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)は、
優子(相武紗季)の気持ちを知り、その…