NHK朝ドラ【とと姉ちゃん】 第152回 感想

花山(唐沢寿明)が広島にでかけてから数日後、突然倒れたという連絡が来る。
慌てて病院に向かう常子(高畑充希)たち。
聞くと、人々に戦争中の暮らしの様子を取材していたのだという。
花山は、戦争に関わってしまった人間として、戦争を知らない世代に当時の記録を残したいと訴える。
退院したらすぐに取材を再開するという花山だが、妻・三枝子(奥貫薫)たちはやめるよう必死に説得。
そんな家族の姿を見て、常子は何も言えず…。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

連続テレビ小説「とと姉ちゃん」第26週「花山、常子に礼を言う」 第152話

 

    

 

※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
…テンプレだす…。

 

モデルが存在する時代物ドラマに批判が出ると、すぐに「ドラマなんだから史実通りじゃなくてもいいだろう」という批判返しが出るわけだが…。

そういう事じゃないと思う。

 

別に史実通りじゃなくても全く構わないよ。ましてや朝ドラなのだし。
面白ければな。

そして、
モデルの史実通りじゃなくても、その時代背景が描かれていると感じることができればな。

そういう事なのではないでしょうか。

これをとても面白いと思う視聴者は別にそれはそれでいいじゃないか。
自分の感想が他人と同じじゃなければおかしいと感じたり、自分の感想と同じものに世論を統一させなきゃ気が済まない事の方こそ異常だと思うのだった。

 

最終週なので、レビューもまとめに入っています。。

 

花山が広島に行っていたのは戦争体験者の声を拾って当時の暮らしを記事に再現させたかったから。(別に本気でカープが優勝したからだと思ってたわけじゃねーし。)

そして、倒れて運ばれるのもお約束。

 

これからは世の中から忘れ去られないように訴えていくのもこの雑誌の役割だと思ってね。

あの戦争は我々庶民の暮らしをメチャクチャにした。
戦争の経過などは正確な記録が残されているが、あの戦争の間ただ黙々と歯を食いしばって生きてきた人たちが何を食べ何を着てどんなふうに暮らしていたか。

それについて具体的な事はほとんど残されていない。
それを残したいんだ。

私は終戦を迎えたあの日以来ずっと考えていた。
もし一人一人が自分の暮らしを大切にしていたら、もし守らねばならない幸せな家族との豊かな暮らしがあったならあの戦争は起きなかったのではないかとね。

二度と戦争が起きぬようにあの戦争に関わってしまった人間として戦後生まれの人にもきちんと伝えたいんだ。

 

素朴な疑問なのだが、それでなぜ広島なのだろう。

ヒロシマ・ナガサキは確かに日本人にとって太平洋戦争の象徴だよ。

しかし、原爆が落ちた地点周辺の方々にとっては「戦後の暮らし」も何もないし、戦前の暮らしは関東と対して変わらないはずだ。

つまり、戦前でも割と普通に暮らせていた人はそうだったし、困っていた人は関東と同じレベルで困っていた。

「暮らし」がテーマなら取材は…
関東でいいんじゃね……。

 

私は死ぬ瞬間まで編集者でありたい。
その瞬間まで取材し、写真を撮り、原稿を書き、校正のペンで指を赤く汚している現役の編集者でありたいんだ!
常子さん。君なら分かるだろう!

 

…と言うけれども…
常子さんが編集にそんな必死だったところ見た事ないから、同志みたいに言われてもね。

 

常子さんは最終的に、読者を信じて投稿から体験を募ろうと提案するのだった。

編集者が自力で取材せず、読者を信じて投稿を集めただけのガセネタ記事がネットのあちこちに今も転がってますが…。

人の記憶はうつろいやすいし、それでいいのでしょうか。
まぁ…この時期ならば、まだ体験者の方々の記憶もハッキリしていらっしゃるだろうから、いいのか…。

 

※ブログのお引っ越し作業のためコメントの返信が遅れたり無かったりしておりますが申しわけありません。

よろしければ→【2016年10月期・秋クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

 

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※キャスト

小橋 常子 … 高畑充希(子役期:内田未来)

小橋 君子 … 木村多江
水田(小橋) 鞠子 … 相楽樹(子役期:須田琥珀)
小橋 美子 … 杉咲花(子役期:川上凛子、根岸姫奈)
小橋 鉄郎 … 向井理

小橋 竹蔵 … 西島秀俊

花山 伊佐次 … 唐沢寿明
水田 正平 … 伊藤淳史
花山三枝子 … 奥貫薫
岡 緑 … 悠木千帆
大塚寿美子 … 趣里
扇田弘栄 … 三谷昌登
島倉勝 … 内野謙太

森田 宗吉 … ピエール瀧
森田 照代 … 平岩紙
星野 武蔵 … 坂口健太郎

村野(中田) 綾 … 阿部純子
東堂 チヨ … 片桐はいり
東堂泰文 … 利重剛
関元 … 寺田農
長澤 … 飯田基祐
片瀬 …黒田大輔
星野大樹 …荒井雄斗
星野青葉 …白鳥玉季
星野加奈子(写真) … 中野愛弓
与那嶺なみ …和泉ちぬ
弓岡 … 志賀廣太郎
水田国彦 … 筧利夫
水田むめ … 高橋ひとみ
水田たまき … 吉本美優(子役期:稲垣来泉)
南大昭 … 上杉柊平
赤羽根憲宗 … 古田新太
村山健太郎 … 野間口徹
酒井秀樹 … 矢野聖人
国実恒一 … 石丸幹二

五反田 一郎 … 及川光博
谷 誠治 … 山口智充
相田良輔 … 兒玉宣勝
富樫隆彦 … 笠原秀幸

青柳 滝子 … 大地真央
隈井 栄太郎 … 片岡鶴太郎
青柳 清 … 大野拓朗

田所 竜子 … 志田未来
銀太 … 中島広稀
三宅 … 有薗芳記
工藤せつ … 西尾まり

平塚らいてう … 真野響子

森田 まつ … 秋野暢子
森田 富江 … 川栄李奈
長谷川哲典 … 浜野謙太
田畑 … 谷田部俊
根本 … 杉山裕之
下宿のおばさん … 大島蓉子
木戸 稔 … 白洲迅

早乙女 朱実 … 真野恵里菜
多田 かをる … 我妻三輪子
諸橋 道子 … 野村麻純
島田 早紀 … 菅野莉央
山岸 隆一 … 田口浩正
坂田 徳之助 … 斉藤暁
佃 博文 … 斉藤洋介
袴田辰紀 … 並樹史朗
袴田久 … 山崎画大

玉置茂雄 … 大内田悠平
玉置正雄 … 加藤諒
玉置幹雄 … 藤野大輝
山田 … 田中幸太朗
杉野栄治 … 田山涼成
大迫博文 … ラサール石井

ナレーション(語り) … 檀ふみ

※スタッフ

脚本 … 西田征史
演出 … 大原拓、岡田健、藤並英樹、松園武大
プロデューサー … 盆子原誠
制作統括 … 落合将
音楽 … 遠藤浩二
衣装監修 … 黒澤和子

主題歌 … 宇多田ヒカル「花束を君に」

公式サイト http://www.nhk.or.jp/totone-chan/

 

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コメント

  1. くう より:

    SECRET: 0
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    >わざわざ広島に行かんでもいい。花山さんはアナゴ飯でも食いたかったん?

    広島焼きやろ?…あっ…広島の人に怒られる(笑)

    >実際弾の下くぐった人の体験談なんて今じゃめったに聞けないんだからさ。

    今じゃもう聞けても記憶が完全じゃないもの。
    戦争体験者もこういうドラマや綺麗な映画のせいで記憶が美補填されているのよね。

    そして正確な戦争の記憶なんて無くなってしまうんだよね。戦後70年。ずっときちんと記録し続けなきゃならないはずなのにね。

    ところで、ツイッターはどうしたのでしょうか。
    心配してたんだけど^^;

  2. しげ より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    この時代くらいなら戦時の子供が30代くらいだしその親世代もまだ若かったからたくさんの体験談が集まるだろうし募集の形がベストと思ったな。わざわざ広島に行かんでもいい。花山さんはアナゴ飯でも食いたかったん?だわw
    でも、NHKBSでやってた兵士達の証言はもっと早く企画して欲しかったなと思うよ。それこそ昭和40年代から取材し続けてくれてりゃ良かったのに。実際弾の下くぐった人の体験談なんて今じゃめったに聞けないんだからさ。
    まあ今作も完走なんとか出来そうw去年の今頃は九州放送で裏番組でやってるトンイ観てたからさw今年も同局の裏番組の馬医を録画して二度見くらいしてるんだけどね。

  3. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    私もね、主題歌好きでしたよ。
    宇多田さん、応援しています!

  4. とと姉ちゃん 第152回

    内容編集部に花山(唐沢寿明)が駅で倒れたという連絡が入る。慌てて病院へと向かう常子(高畑充希)たち。。。。
    敬称略
    ほんと、なんていうか。。。なんだよ、これ。。。。
    言葉は悪いけど。
     “死ぬ、死ぬ”詐欺だね。
    で、いまさら。。。。戦争が。。。とか。。。
    まあ、分かるんだけど。
    いまさらですか!?

  5. 匿名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    ただひとつ、これだけは、
    主題歌だけは近年最高傑作と思います。

  6. くう より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    >ある日は「迎えがある」と面談途中で帰り
    ある日は一人だけ残業している…
    さっぱりわからないです

    結構自由ですよね(笑)
    そもそも2時過ぎまで未連絡でも良い会社なんだから、在宅いらないじゃんって思いましたわ。

    >ただね、今日の最後、他の人たちはすでに大勢働いているのに
    たまきが母や父たちと一緒に遅くに出勤してきたのみたら

    それは気づきませんでした!
    経営者の一族特権(笑)

  7. 戦争中の暮らし>『とと姉ちゃん』第152話

    花山さんが書いた募集文
    実際に花森安治さんが書いたものとは変えてある

    あ、モチーフなんだから、まんま同じにする必要はないんだけど(笑)

    でも、花森さんの文章は優しく丁寧な印象で
    しかも、その奥に確固としたものが感じられて
    書いてみたい、いや書くべきだ…と自然に思わせる

    花山さんの方は何かエラソウ(^^;)

    「まるで嘘みたいで、バカみたいでした」
    だなんて、何か…

  8. 戦争中の暮らし>『とと姉ちゃん』第152話

    花山さんが書いた募集文実際に花森安治さんが書いたものとは変えてあるあ、モチーフなんだから、まんま同じにする必要はないんだけど(笑)でも、花森さんの文章は優しく丁寧な印象…

  9. ゆう より:

    SECRET: 0
    PASS: 67828959122547a7fddaab97d5e99e3c
    >そういう事なのではないでしょうか。
    わたしもそう思います。
    ちょっと今日はいろいろ言いたいことがありました。

    ところで寿美子さんの件はあれで解決ですか?
    ある日は「迎えがある」と面談途中で帰り
    ある日は一人だけ残業している…
    さっぱりわからないです

    ただね、今日の最後、他の人たちはすでに大勢働いているのに
    たまきが母や父たちと一緒に遅くに出勤してきたのみたら
    この会社だめだ、と思ってやめたくなりました。

  10. とと姉ちゃん (第152回・9/27) 感想

    NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(公式)
    第26週『花山、常子に礼を言う』『第152回』の感想。
    なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。
    ※ 本作は 8/25 にクランクアップ(撮影終了)しています。
    ※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
    ※ 毎日毎日の感想なの…

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