【ゴーイング マイ ホーム】第7話　感想

いいか？まずは信じる。
そして探してみる。

信じたら見つかるの？

う～ん…それでも見つからないときもあるけどな。

ねえ、死んじゃうの？

ああ。もうすぐな。

 

ゴーイング マイ ホーム　第7話　

　　　　　　

今回のクーナ劇場。

木彫りの…なんか塊りを良多ら見せるサダヲクーナ。

これをさぁ高く売ってくれないかな？

何？それ。

熊だよ熊。わかんないか？
ここ。これ「さけ」だ「さけ」。

ふふっ。わかんないよそんなの。

そうか…。俺のおやじも不器用だったからな…。

サダヲクーナの親指にケガ。

だから言ったのよ。
今更そんなことしたって遅いわよって。
こんなことになるんだったら若い頃もっとあれしとくんだったなぁ。
やっぱりさ最後あれだよね。
手に職があるやつが生き残るんでしょうね。
できた、ほら、ふくろう
わかんないよ。
ふくろう。
だるまみたい。
だるまでしょ？これ。
父さん、これ、だるまだよ。

 

だるまだよ…。

もう、寝言にまで出ちゃう良多。
クーナの世界が楽しくて仕方ないらしい。

可愛らしいしファンタジーなお家だけど、言ってる事は妙にシュール。　

しかし、クーナの親指と、タクシー運転手の親指…。
やっぱり世界はどこかで繋がってる？

 

栄輔が退院することになった。

長いこと世話になりました。
ええ。今日無事に。
まあ～これからが大変でしょうけど。

今までモーニングさんのおかげで楽しかったわ。ありがとう。

敏子さんは、長野でずっと電話相手になってくれていた「モーニングコール」さんに
最後のごあいさつ。

退院の日、来なくてもいいと電話で沙江さんに伝える良多。

そ～う？じゃあ、そうさしてもらおうかな。

何？仕事？また映画じゃないよね。

なに言ってんの。
今日は仕事じゃないんだけどねぇ～。
ちょっと大事な用事があって…ふふふっ…。

大事な…用事？

 

笑ってごまかす沙江さん。
実は萌江ちゃんにお料理を教えるお約束。それが用事。

萌江ちゃん、お料理する気になってくれたんだ…。

 

退院の準備をしている栄輔の病室に治が来る。

またすぐに戻ってくる、と言う栄輔に治は言う。

戻ってくんなよ。

お前がこの町に戻ってくる度に、俺、何か責められてるような気分になるんだよ。
いや、そう、お前にはそんなつもりはないだろうけど。
…俺は苦しいんだ。

そうか…。

頼む。二度と戻らないでくれ。

わかったよ。
悪かったな気付かなくて。
俺は昔か 鈍感だったからな。

お前があいつのこと好きなのもず～っと気が付かなかった。

笑いながら治の肩を抱いて慰める栄輔。

栄ちゃん、俺…ダムが出来たほうがこの町が幸せになるってほんとに
思ってたわけじゃないんだ。

いいよ。もういいよ。そんな昔の話は。

ごめんな…。
久実のことも幸せにできなくて。
ごめんな。

何度も懺悔のように繰り返す治。

こんな年になってから、戻って来なくていいなんて言うと、本当に
二度と会えなくなっちゃうよ…。・泣

…と、思ったけれども…。

治さんは治さんで長い間ずっと恋と友情と地元に住む人間としての
ダム建設の運動に苦しんできたから。

そういう事を栄輔は、ちゃんと察している。

 

それに、きっといつか…栄輔さんは森に戻って来るからね……。

この年だからこそ、もう全て察しているのかもしれない。2人とも。

 

2か月間ずっと世話をしてきてくれたお見送りの看護師・千恵子さんが

幼馴染みなんですか？

と聞く。

親友だ。

と答える栄輔。

 

沙江さんは、萌江ちゃんに料理を教える。
ハンバーグ。
萌江ちゃんのリクエスト。

本、返せなかったんだ。

めぐみちゃんに？

うん。
前の日にけんかしちゃって。

そう。

だからクーナに返してもらおうと思うの。

そっか。

めぐみちゃん、好きだったんだ。
ハンバーグ。

そうなんだ。

 

ハンバーグの種の空気を抜きながら、めぐみちゃんの話をする母と娘。
良多が長野から帰ってきて、3人で初めての娘の料理を食べる。

木彫りのクーナの前にも、ハンバーグがお供えされている。

 

クーナ事務局では、真田くんと畠中さんがホームページの更新や
記事の作成をしている。

畠中さんったら、体育館で先週のあの足跡を見つけちゃった。　

 

あっ、畠中さんのだ。

僕のじゃないですよ！
しっつれいだなぁ～。小さすぎるでしょ。いくらなんでも。

冗談っすよ冗談。
何、そんなむきになってんすか。
や～だな、これだから、ジャーナリストは。

あれ？
もしかしてクーナのだとか？

いや…。
でも、あの帽子の代わりにはなるんじゃないでしょうか。

いいんですか？新聞記者がそんなこと言って。

これは僕が撮った写真です。

こんな足跡、発表して後でインチキだってバレたらキャリアに傷が付くでしょ。
こういううさんくさいネタはさ、僕たち広告屋に任したほうがいいと思いますけどね。

この2人って「ジャーナリスト野郎」と「マスコミ野郎」なんだよね。
何となくライバル心。
菜穂のことでも一応ライバルらしいし。

だけど会話が小学生男子みたいでカワイイ。　

これで～こうして…えい！

で、ポンッとホームページに載せちゃったのを治@足跡製作者が慌てて止めに来る。

いや、あっ…今、ぽんしちゃったですよね。

しました。

ということは、ぱぁ～っとみんな…。

出ます出ます。

みんなにぱぁ～っとやね。

えっダメ？

いやいや…いいんですけど…いいんですけど…
あぁ…あぁそう。はいはい…わかりました…。

 

クーナの「帽子」に引き続き「足跡」が……。

そんな事情に乗せられたわけではなく、クーナ探しの参加者は
ジワジワと増えつつあった。

 

東京では、栄輔の退院祝いが行われる。

縁側の栄輔に呼ばれる沙江さん。

ひとつ頼みがあるんだ。

はい。何でしょう？

葬式のときのあれ、あるだろ？精進料理。

あぁ～はいはい。

あれ頼むよ。

葬式って？

俺のさ。いいかな？

ちょっと考えてから笑いながら答える。

はい。わかりました。飛び切りおいしいやつを。

あぁ～普通でいいよ。普通で。
どうせ俺は食えないんだから。
あんまり美味いとしゃくに障る。

ふふっ。はい。わかりました。

「そんな事言わないで長生きしてくださいよ。」と言ったり、
「不吉じゃないですか。」とか眉をひそめたり…

そんな答え方はしないんだ。

頼まれた仕事は笑って受ける。

もちろん……ユーモアでもある。良い嫁。そして、良いお義父さん。

 

賑やかにみんなで料理を楽しむ中…

萌江ちゃんと栄輔もお話し。

見つけにいくのか？ クーナ。

うん。見たんだよね？ ほんとに。

ああ。

どうしたら会える？

信じるんだ。いるって。

じゃあ神様も信じたら会える？

あんなもんは教会が作ったんだ。

ちょっと難しかったか？
何でそんなこと聞くんだ？

うそつくと死んだあとに神様に舌抜かれるんだって。
萌江、痛いの嫌いだから。

じゃあ、もし神様に会ったら、もうちょっと痛くないやり方に
してくださいって言っとくよ。

お願いします。

いいか？まずは信じる。そして探してみる。

信じたら見つかるの？

う～ん…それでも見つからないときもあるけどな。

ねえ、死んじゃうの？

ああ。
もうすぐな。

 

今日はね～……ちょっと体調が悪くて頭が働かない状態で見てたんですよ…。

そしたら、何だか、泣けて泣けて仕方なかった。何でだ～……。

栄輔さんの死が近いことに？
そして、めぐみちゃんへの萌江ちゃんの思いの深さに。

ハンバーグを作りながら、多くを語らずにただ笑顔で話を聞く沙江さんの優しさに。

二度と会えないかもしれないと解っているから「戻って来るな」と言う治さんに。

 

クーナはきっと、こんな優しくて寂しい人たちの所に、きっと姿を現すと思う。

ハンバーグ、めぐみちゃんに届くといいね。

「死」も見えないけれども、そこにある物だね…。

 

長野に土地まで買っていたらしい栄輔。
やっぱり良多は「娘の実家」として長野を選ぶのかな…。

 

クーナ劇場と真田くんと畠中さんの面白さに癒される。　

うん。今夜も楽しかった。幸せなドラマだ。

 

※今回は、おもちピザレシピ来た～！
沙江さんはこれおふくろの味って言ってたけど、沙江さんのハンバーグだって
きっと萌江ちゃんと2人で作ったおふくろの思い出の味だよ～。
公式HP「今週のお料理レシピ」のページ
　　
　　　

【関連記事】
【奇跡】家族よりも大切なもの「但馬のかみ」「音楽」「そら豆」「世界」by 映画@見取り八段
【かもめ食堂】幻のコーヒーとシナモンロールとおにぎりと　by 映画@見取り八段
(↑フードスタイリスト・飯島奈美さん関連映画)

 

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栄輔(夏八木勲)の退院が決まった。
東京に戻る日、病室にやってきた治(西田敏行)は、「二度とこの町に来ないでくれ」と
頭を下げる。「栄ちゃんが戻ってくるたびに、責められているような気分がする」と
苦しい胸の内を語る治。
たまたま部屋に入ってきた良多(阿部寛)は、治と栄輔の間のただならぬ空気を感じて…。

その頃、沙江(山口智子)は萌江(蒔田彩珠)にせがまれて、亡くなったクラスメイトの
めぐみちゃんが好きだったというハンバーグの作り方を教えることに。
萌江の話を聞くうち、同級生を突き飛ばしたり教室に机を勝手に運んだりした萌江の不思議な
行動を理解してゆく沙江。

一方、菜穂(宮崎あおい)は、クーナ探しイベントの準備に取り組む真田(新井浩文)と記者の
畠中(中村靖日)が、良多が東京へ戻って以降、ちょっとしたことで口論しているのを見て、
人間関係の潤滑油となっていた良多の存在を少し見直す。
そして、栄輔の退院祝いの日。敏子(吉行和子)ははりきって良多の好物を作り、多希子(YOU)
たちも集まって久しぶりの家族だんらんを過ごす良多たち。
しかし、父の古いノートから見つけた売地の写真を栄輔に見せた良多は、栄輔が長野に土地を
買った理由を聞いて…。

(上記あらすじはYahoo!TVより引用)

よろしければ→【2012年10月秋期ドラマ一覧】ラインナップとキャスト表

 

　　
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【キャスト】

坪井良多 – 阿部寛
坪井沙江 – 山口智子
下島菜穂 – 宮﨑あおい

伊藤多希子 – YOU
伊藤健次 – 安田顕
真田隼 – 新井浩文
徳永太郎 – 阿部サダヲ
辻時子 – りりィ
小林悟 – バカリズム
坪井萌江 – 蒔田彩珠
じゅんじゅん – 菅野莉央

坪井敏子 – 吉行和子
坪井栄輔 – 夏八木勲
鳥居治 – 西田敏行

 

脚本・監督 – 是枝裕和
プロデューサー – 豊福陽子、熊谷喜一

 

 
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