【TAROの塔】第四回 最終話

最終話は万博成功から太郎の晩年まで。

 

 

 

敏子はどうする?

 

もし、これが失敗したら、今度こそ岡本太郎は終わるかも知れないよ。

 

 

 

と言う太郎。

 

 

メチャメチャに見える岡本太郎にもいっぱしの人の子のような

 

不安感はあったらしい。

 

 

しかも、それは敏子を思ってのことだと言う。

 

 

自分は良いが何もない敏子が不憫だと。

 

 

 

敏子は勢い良く答える。

 

 

 

私の何処が不憫なんですか?

 

 

岡本太郎を殺させはしませんよ。

 

殺すなら私が殺します!

 

 

 

シャーマン・敏子に背中を押されて、太郎は世俗の中に革命を起こすために

 

万博に飛び込んでいくのである。

 

 

 

最初から何事も無かったようにそこにあった「太陽の塔」

 

 

しかし、何の苦労もなく、あれが認められたわけではない。

 

 

岡本太郎はただの有名人になってしまって、

 

昔の鋭さが無くなってしまったようにしか見えない。

 

 

昔の親友からそんな言葉を敏子は聞かされる。

 

 

岡本太郎が万博の世界に入っていくためには

 

様々な風評を受けなければならなかった。

 

 

 

そこに敏子というシャーマンがいたからこそ太郎は飛び込んでいけたのだろう。

 

 

 

もし、オレのやり方で岡本太郎を貫きやり抜いたら、

 

それを見て「ああ、オレもやろう私も」という奴らが「わあっ」と現れて

 

幾何級数的に溢れてくるだろう。

 

 

そういう日本を創りたい。

 

 

 

太陽の塔の裏側に太郎はもう一つ顔を彫る。

 

 

 

光が生きれば影だって生きてくる。

 

同じように影だって燃えてるんだよ。

 

 

 

影は、かの子だったのか。敏子だったのか。

 

 

最終話にかの子は一度も姿を出さない。

 

 

 

誰かに縛られている内は、自分にはなれない。

 

 

 

あれほど母の存在に縛られていた太郎を解放し、かの子が言っていた通り

 

誰にも縛られない岡本太郎に変えたのも、また敏子である。

 

 

 

最終話は、病で身体が動かなくなっていく太郎の姿も描かれた。

 

 

どんな有名人にも終わりは等しくやってくる。

 

 

しかし、それでも太郎の火が最後まで消えないように。

 

支え続けたのも敏子だった。

 

 

 

岡本太郎の死後、太郎の功績が讃えられ続けてきたのも敏子の力だ。

 

 

その敏子も太郎の元に召されている。

 

 

 

芸術は爆発。

 

 

 

そのドラマも本当に爆発力のあるドラマだった。

 

 

 

出演者の皆さんも素晴らしかったが、丁寧なドラマ構成と

 

音楽力の素晴らしさで引き込まれ続けた作品だった。

 

 

 

正直、岡本太郎の芸術は今だによく解らない。

 

 

しかし、その人生は大きなパワーを人に与えようと戦う人生だったと納得できた。

 

 

 

 

岡本太郎は居るのよここに。

 

今も一緒に闘っているのよ。

 

 

まだまだ岡本太郎はこの世界に必要なのよ。

 

だから、まだ何にも終わってないのよ。

 

 

 

 

 

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※キャスト

 

 

 

岡本太郎 – 松尾スズキ

 

岡本敏子 – 常盤貴子

 

 

岡本一平 – 田辺誠一

 

岡本太郎(青年時代) – 濱田岳

 

藤川昇一 – 山崎一

 

栗原智也 – 正名僕蔵

 

倉田清作 – 近藤公園

 

小松左京 – カンニング竹山

 

 

番組AD – ジミー大西

 

 

堀口茂治 – 成宮寛貴

 

 

坂崎康造 – 西田敏行

 

 

大貫寅吉 – 平田満

 

大貫アイ – 余貴美子

 

東郷青児 – 中尾彬

 

丹下健三- 小日向文世

 

 

岡本かの子 – 寺島しのぶ

 

 

 

 

 

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コメント

  1. Akira's VOICE より:

    TAROの塔

    最終回の感想 

  2. TAROの塔 第4回(最終回)

    「芸術は爆発だ!」 昭和42年。世の中では、反戦、反万博の機運が高まり、岡本太郎(松尾スズキ)は追い込まれていた。発表した太陽の塔の評判も芳しくなく、テーマ展示のための予算も不足していた。必死に交渉に駆けずり回る太郎。一方、敏子(常盤貴子)の不安もピー…

  3. トリ猫家族 より:

    「TAROの塔」 最終回 芸術は爆発だ!

    「だって岡本太郎はいるのよ、ここに。そうでしょ?
    何で、いないなんて言うの?
    今も一緒に戦っているのよ。
    まだまだ岡本太郎はこの世界に必要なのよ。
    だから、まだ、な~んにも …

  4. TAROの塔 最終回

    「芸術は爆発だ!」… 知りませんでした。たぶんに、ドラマ的・誇張か創作もあったのかもしれませんが、

    この有名な語は、敏子(常盤貴子)が、太郎(松尾スズキ)の台詞や仕草から引き出し、磨きをかけたパフォーマンスだったんですね。

    してみると、敏子は太郎に…

  5. 『TAROの塔』-NHKドラマ

    岡本太郎という芸術家のことは、こどもの頃にTVCMで見て
    面白い人だな~という程度の知識でした。

    万博の太陽の塔の制作者であることや、
    今、見ても斬新で迫力のある面白い作品を残されたすごい人な…

  6. 青いblog より:

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    TAROの塔 BOX [DVD] NHK 土曜ドラマ岡本太郎生誕100周年企画 TAROの塔 オリジナルサウンドトラック 解説 昭和42年。世の中では、反戦、反万博の機運が高まり、岡本太郎(松尾スズキ)は追い込…

  7. misachi68 より:

    SECRET: 0
    PASS:
    おはようございます!!

    すみません(^_^;)

    TBダブりでとばしてしまいました

    失礼しました。1つ削除してくださいませ~~~

  8. 紫花浜匙 より:

    SECRET: 0
    PASS:
    3回目は留守録したのに入っていなくて、

    4回目は、一時間前迄楽しみに待っていたのに、

    気がついた時には終わってる時間、もう、絶望・・・・・・・。

    公式サイトに行ったら、まとめて放送して欲しいとの声もあったので、

    再々放送望んでます。

    太陽の塔は、大阪を通る時に車の窓から見るけど、やっぱり圧倒的。

    子供の頃は、なんだかへんてこりんなものに見え、

    今でもへんてこりんだけど、

    もう、あって当たり前の様な感じで。

    岡本太郎の絵が好きか?と言われれば,そうでもない。

    でも、並々ならぬパワーを感じる。

    1~2話しか見ていないけど、その力の理由だけは、

    なんとなく分かる様な気がした。

  9. きこり より:

    SECRET: 0
    PASS:
    わたしゃ大満足だよ。

    音楽も演出もすばらしかった。

    やりすぎるギリギリのところでうまく見せてくれたよね。

    あの音楽は、心の中にある何かを目覚めさせてくれるような

    力があるよ。

    BSプレミアムで太郎と敏子のドキュメントみたいのを見たんだけど、敏子はたったひとりで10年も介護したらしい。

    そんな中で火を消さず、生き続けた敏子のすさまじい生き方に泣けたよ。

    私も「芸術」ってのがまったくわからん。

    でも、無理して感じようとしなくてもいいんだな~ってのがわかったぞ(笑

    再放送してもっとたくさんの人に見て欲しいドラマだよ。

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