人はみな、死に向かって生きています。
その宿命は全ての人に共通です。
だから助け合いたい。励まし合いたいと思うんじゃないかな。
自分の死を告知され、ショックを受ける16才の
三井さやかに榎原は語る。
この病院では、たくさんの赤ちゃんが生まれてくる。
その全部が生まれた瞬間から死に向かって歩んでいく。
自分は、さやかの負担が軽くなるように力になると。
さやかに静かに語りかける榎原を外から見つめる柊。
産婦人科は今、揺れていた。
徳本は病院を相手に訴状を出してきた。
訴えられたのは、産科の主任教授・須佐見と、医長である君島。
そして、徳本美和子を最初に執刀した柊。
寝る間もなく仕事をし続け、最良だと判断した方法で施術を行い、
精一杯患者のために尽くした結果訴えられるのかと、
産科病棟の医局は混乱し、心身の疲労はピークに達し、
ついに辞める者まで出る始末。
私、何やってきたんだろう。
1人の医師に頼るのではなく、チームワークで支え合う
産科医療を目指してきたのに、何ひとつ実現しない・・・
泣き崩れる君島。
私、お産が見たい。
人が生まれる所が見たい。
さやかの希望で、柊と榎原は彼女を連れて分娩を見せた。
いきむ母親の姿と、生まれてきた赤ちゃんの産声を見つめて
涙を流すさやか。
柊は、そんなさやかを見つめていた。
本当は死ぬのは恐いよ。
でも、死ぬって思ったら解った事もある。
空の青さも毎日違うんだよ。
ママの事も前まではうるさくてイヤだったんだ。
でも、死ぬって思ったらママも大切に思えるもん。
榎原先生の言うように生まれてくる事と死ぬ事は似てるね。
そして、さやかは静かに息を引き取った。
駆け付けて泣き崩れるさやかの母に、柊は言った。
最後の言葉は「ママ」でした。
榎原は翌日のオペを柊に任せる。
さやかの死を看取り、患者の心に触れる事を覚え、
死への異常な拘りが薄らいだように見える柊を
榎原は産科に返す、と君島に言う。
思い上がった全能感も適度に打ち砕いておいたから。
使えるようにしたから、早く産科で使え。
しかし、柊自身の気持ちは複雑だった。
産科は今、圧倒的な人数不足だった。
君島は、一刻も早く柊に帰ってきて欲しかった。
しかし、柊は、考えさせて欲しい、と言う。
もっと榎原に着いて婦人科で勉強したいと訴えるが榎原は言う。
みんなに望まれている内に戻りなさい。
裁判もある。
徳本美和子さんの症例はノーフォルトであると証明しなさい。
子犬のしつけは、もう終わった。
産科に戻ると、皆に「お帰りなさい」と言われた。
また仕事に忙殺される日々が始まる。
柊は、徳本に喫茶店で会わされて以来、ずっと
自分を避けている桧口に声を掛けた。
徳本さんの事で、話したい事があるんだけど・・・
翌日、須佐見の元に集まる医局の面々。
世の中には患者のためではなく自分の利益のために
無意味な手術をする医者もいるらしいが、
そんな不届きな医師と君島先生や柊先生が
一緒にされることは許し難いことです。
もしこの裁判に負けるような事があれば、
医学生達は訴訟を恐れ、ますます産婦人科を
選ばなくなるでしょう。
患者のご遺族と戦うことは不本意な事ですが、
この病院のひいては日本の産婦人科を守るために
一致団結して、この裁判を戦い抜く覚悟をして下さい。
三井さやかの死に泣いた。。。
でも、まだ16なのに可哀想で可哀想で。。。、
と言う涙じゃなかった気がする。
死を受け止める強さ。
その強さを与えることが出来る榎原と言う人の
言葉の1つ1つが心に染みて泣けてしまった。
人は生まれた時から死に向かって生きていく。
その道が、どこで終わるのかは誰にも解らない。
生まれる事と死ぬ事は同じこと。
それは、どちらも宿命だから。
今まで、人の一生の始まりばかりを見てきた柊は、
人の一生の終わりを見て、そこに接して、
そして生まれ変わったらしい。
そして、初めて自分の目の前で死んだ患者、
徳本美和子の死亡原因についての裁判が始まる。
一つ一つのセリフもシーンも丁寧で心動かされ、何らかの
感銘を受けて一時間があっと言う間のドラマなんだけど。。。
詰め込みすぎと言うか、急ぎすぎな気もする。
柊が死と言う事実を受け止められるまでの流れは、
先週予想した通りだった。
でも、まさか、たった一週でこうなるとは思わなかった
ドラマ上では何ヶ月も経ってるらしいんだけどね。。。
放送上ではたった一週間である。
私は、さやかの死はドラマの最後の方で訪れると思っていたので。。。
ちょっとビックリした。。。
たった一週間で「全能感」は解決。。。
でも、まぁ、エピソードは今のところ、柊と言う人間が
生まれ変わるために繋がってはいる。
ワケ解らないのが玉木と看護士とえりなの三角関係と、
教授と弁護士の関係ね。
これは後々、何か柊と関わる事があるのかな~。
はっきり言って、今の段階では玉木の存在すら、
このドラマ上では不必要だよね。。。
このゴタゴタしたエピソードは、どこかで必要な物として
繋がってくるのか。。。
一抹の不安を感じながらも、命の物語には
それなりに感動する。
さて、医療裁判です。
徳本親子の気持ちは、すごく解る。
勝とうが負けようが、裁判を始めなければ前へ進めなかった、と言う
徳本の言葉には胸が痛かった。
何かを忘れたければ、他へエネルギーを向けるしかないのが人と言うもの。
この親子が、幸せになれる方向が見つかればいいんだけど。
【キャスト】
柊 奈智 … 藤原紀香
玉木 聡 … 上地雄輔
桧口涼子 … 板谷由夏
嶋えりな … 本仮屋ユイカ
藤木敦士 … 近藤芳正
須佐見 誠二郎 … 國村隼
榎原浩史 … 中村橋之助
君島紀子 … 松下由樹
瀬川一代 … 内田有紀
徳本美和子 … 西田尚美
徳本慎一 … 八嶋智人
徳本優美 … 吉田里琴
※最近、livedoorブログさんに時々トラバが飛ばないのです。
お返しできない方は申しわけありません。
また、承認制かどうか解らないために何個も飛ばしてる場合もゴメンなさいです~
コメント
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>私ももう二カ月?!はやっ!と思いました(汗)
>半年くらい勉強しなくちゃ全能感とやらは解決しそうにないなと思っていたらもう!
ずっと抱えていたトラウマの克服としては、軽すぎましたね~^^;
精神的な悩みがあんなに簡単に克服出来ちゃうなら心療内科なんて要らないような。。。
>三角関係も意味不明ですが(看護師さんが特に・・・)、元夫の登場も若干意味がわからないシーンでしたね(汗)
そう言えば、元ダンナは毎週出てくるんですよね。
彼はどういう役回りなんでしょうね。
ただ、柊に未練タップリってだけの役?^^;
このドラマ、よく解らない登場人物が多すぎなんですよね~。
いずれ意味を持ってくるんだろうと思ってましたが、
すでにドラマは終盤なんですよね^^;
裁判も軽く済まされるんじゃないかと、ちょっと心配してます~(-_-;)
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>なんか詰め込みすぎな感はありますが
>それもこれも主人公が主人公としてあまり
>機能してないためにこんな風になったんでしょうけど
主人公は誰なんでしょうか^^;
私には柊が主人公には思えなかったりして。。。
かと言って玉木なんかは脇役以外の何者でもないし。。。
今回に限っては一番感情移入できるのが徳本さんだったり^^;
>ナンダカンダ言っても怒りのやり場を
>ぶつけるトコロがなくて
>
>そうして辿り着いた先にあったのが裁判だったんでしょうね。
あの変な弁護士がまた徳本さんの怒りを焚きつけるような
言動をし続けていたんでしょうね~。
結局、怒りの方向が柊を倒す事に向かってしまった。
本当は、徳本さんの心を溶かすような人が側にいてくれれば、
こんな事にならなかったのかもしれないのに。
>で、その怒りのやり場は柊であり
>彼女の子供ではないという徳本さんの言葉から
>
>柊に一番必要なものを徳本さんは持っていますね。
柊は裁判で、また知るのでしょうね。
命に対する大切な何か。
でも、今週の流れを見ていて、裁判も一週で軽く終わるのでは、
と、ちょっと不安なんですけど~(^^;ゞ
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>まだ高校生なのにガンで亡くなるなんて
>あんまりきついエピでした。
本当に辛い事です。。。
でも、その苦しみが少しでも減るように言葉を選んで
語る事ができる榎原先生と言う人は、やっぱり
素晴らしい人なのですわ。
>それにしてもホントあっと言う間に変わりすぎた
>柊に私も付いていけない気分です。
生まれたときに母を失い10才で1人になってからの
トラウマの克服としては、時間が少なすぎる気がしますよね~^^;
人の心ってこんな簡単にいかないと思うんだけど~^^;
>命の物語として弁護士さんの妊娠などは
>受け入れますが
>あの経歴や玉木の関係など本当に不要ですよね。
>せっかくいい主題なのに詰め込みすぎで
>ただいま混乱中です^^;
主題が何なんだか解らなくなってきている私です^^;
でも、きっとどのエピソードも繋がってくるんだと
信じてるんだけど~。。。
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こんばんは!
やっと録画分を見ましたー。
私ももう二カ月?!はやっ!と思いました(汗)
半年くらい勉強しなくちゃ全能感とやらは解決しそうにないなと思っていたらもう!
三角関係も意味不明ですが(看護師さんが特に・・・)、元夫の登場も若干意味がわからないシーンでしたね(汗)
いよいよ法廷・・・。
みんなが納得のできる判決であって欲しいですね。
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なんか詰め込みすぎな感はありますが
それもこれも主人公が主人公としてあまり
機能してないためにこんな風になったんでしょうけど
どう見ても、ミドコロが変わったというか
当初の物語の原型がよう分からんです(; ̄∀ ̄)ゞ
それはそれとして
徳本親子の気持ちもよく伝わってきますね。
ナンダカンダ言っても怒りのやり場を
ぶつけるトコロがなくて
そうして辿り着いた先にあったのが裁判だったんでしょうね。
で、その怒りのやり場は柊であり
彼女の子供ではないという徳本さんの言葉から
柊に一番必要なものを徳本さんは持っていますね。
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まだ高校生なのにガンで亡くなるなんて
あんまりきついエピでした。
この子の前で変わらず狂気だったら許されないことですが
それにしてもホントあっと言う間に変わりすぎた
柊に私も付いていけない気分です。
命の物語として弁護士さんの妊娠などは
受け入れますが
あの経歴や玉木の関係など本当に不要ですよね。
せっかくいい主題なのに詰め込みすぎで
ただいま混乱中です^^;