NHK朝ドラ【 マッサン 】　第27回　感想

長五郎（中村嘉葎雄）に頭を下げ、ウイスキー事業承認のための株主会議が
開かれることになり喜ぶマッサン（玉山鉄二）とエリー（シャーロット）。
しかし、本場のウイスキーを飲んでもらえば承認してもらえると楽観的なマッサンに
対し、「煙臭い」「薬臭い」とうわさされるウイスキーの味が日本人に受け入れられる
のか、エリーは不安を募らせるのだった。
そんななか、エリーは優子（相武紗季）の言葉をヒントにあることを思いつく。

(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

連続テレビ小説「マッサン」第5週「内助の功」　第27話

　　　　　　　

 

お願いします！株主会議開かせてつかぁさい！
お願いします！

 

…と、土下座するマッサンを見て、エリーはカッケーと思ったのだそうだ…。

それは…ふーーんっという感じであった。
情熱が伝わったという話らしいけれども、理解できるのね、土下座。

土下座とは日本古来から伝わる神への儀式から来たものだということで…

うぉぉぉぐわぁぁぁぁぁ…と唸りながらする物である。←(注)嘘です。
　　　

 

当然、西洋では土下座はないのである。

マッサンは確かスコットランドでも土下座していたような気がする。
恐らく「変な日本人」と思われた事でしょう。

けれども、エリーはこれを見て「情熱が伝わる」と思ったわけである。

 

外国の人だけれども日本古来の風習が理解できるエリー。
日本人だけれどもウイスキーを美味しいと思ったマッサン。

ここら辺にこの時代なのに国際結婚に踏み切れるほど相手を好きになった
要因があるような気がする…。

頭が柔らかく視野が広いといえばそうだし。
大衆から見れば「変わっている」かも知れない。

しかし、その「良さ」を理解できず受け入れられない人たちに
説明するのは大変なことなのだった。

 

皆さんに実際にウイスキーを飲んでもらおう思うとります。
うまい酒じゃいうて分かってもらえる事が何よりの説得材料じゃけん！

 

すでに佐渡さんに飲ませて顔をしかめられている事をすっかり忘れているマッサン…。
まさに猪突猛進。
飲ませれば受け入れられると思い込んでいる所が何とも言えない。　

 

一方、

うちは飲んだ事ないから分からんけども、えらい煙臭いて聞いたで。
まあ、エゲレス人のチャーリーはそれがええ言うてるけどな。

と、キャサリンさんに言われ、

本場のウイスキーって飲み慣れへん人にとってはえらい薬臭いって聞いた事ある。

 

と、優子さんから聞いたエリーは不安である。
日本人の味覚と外国人のソレは違うのでは、と何となく気づいているエリー。

「ウイスキーの香りを決めるのがこのピート。
麦芽を乾燥させる時につく独特のスモーキーフレーバーこそがスコッチウイスキー
の特徴です。
マッサンは会議用の資料を作るために実験を始めました。」

という事で、燻製作業をするマッサンを露骨に嫌がる矢口専務。

 

所詮、形だけの会議や。
会社の業績が下がって大損すんのは株主や。
誰も承認なんかせえへん。
金輪際、ウイスキーには手ぇ出さんいう事が確認されてしまいや！

 

と言う専務にマッサンはついに核心ついた質問をする。

 

何でそがぁにウイスキーを目の敵にするんです？

 

お前の事が気に入らんからや。

 

あらら…ついに出ちゃったよ。　
嫉妬丸出し宣言。

これもこれでどうかと思うよなぁ…。
もう少し大人な発言した方が会社のためやん…。

そもそも、ならばなぜこの会社はマッサンをウイスキー留学させたのか。
って疑問が生じてくるところ。　

専務は今これほど反対する前に留学をこれくらいの勢いで邪魔するべき
だったのではーー？

留学にだって大金かかってるはずだで…。

 

さて、株主会議当日。

優子さんの婚約者・藤岡さんのお父さんもこの日は立会人として出席。

マッサンはウイスキーづくりの概要をいつものように先生的に説明。
今回はコストの事も一応ちゃんとまとめてある。

ビールに比べても低う抑えられます。
設備の投資さえ済んだら、あとは大麦と水、ピートがあれば造れます。

ピート？

はい。
泥の炭と書いて「泥炭」いいます。
スコットランドでは燃料として使われますが、ウイスキー造りでは麦芽を
乾燥させる時に使います。
その際につく独特のスモーキーフレーバーこそウイスキーの特徴なんです。
スコットランドでウイスキー造りが盛んなのは荒涼とした土地でも容易に入手できる
原料で造れる酒だからなんです。

 

商品になるのは…５年先！？
気ぃの長い商いでんな～。

資料を読んで驚く株主たち。
江戸っ子だったら待っておられんところや。　

株主たちの反応にマッサンと社長もさすがに不安顔。

 

なんぼ安う造れても、飲んでくれる人がおらなんだら商いは成り立ちません。
どういうお客さんに買うてもらうのか、その狙いと工夫を聞かせて下さい。

と、藤岡さん。
核心を突いたいい質問だよね。

洋酒はあくまでも、ごく一部の金持ちとハイカラ紳士の趣味にとどまるのでは？

という藤岡さんに、

いやいや、大阪ではますます大衆向けの商店や食堂に西洋の食べ物、文化が
入り込み、カフェーなどが増えとります。
それ一つとってもウイスキーの需要は確実に高まっていくと考えられます。
この好機に先を見越して投資をして勝負に出るんです！
それが将来会社の発展につながると信じとります。

 

と熱く答えるマッサンであった。

しかし、それでも株主たちはピンと来ない様子。

そこで……

「本場」のウイスキーの原酒をついに取り出すマッサン…。

ええ。きれいな色やな。

ほんまですな。

見た目にはちょっと反応良かった株主たちだが……。
飲んだ途端にバラエティ番組の罰ゲーム状態に…。　

 

げほげほげほ………
うっ…。何やこれ！
何やこれ！？煙臭い酒やな…。

 

キャーーーー……え～～…
そりゃ、知ってもらいたいのは解るけどさ…。　
今までにすでに父さんにも佐渡さんにも顔しかめられているし～。

しかし、それでも「本場の本物」をそのまま飲んでほしいんだよね、この人。
日本人の口に合う工夫は邪道だと考える頑固さ。　

真っ直ぐだといえば真っ直ぐでいい人なんだが、自分の「イイ」が人の「イイ」とは
限らないというところに頭が行かないらしい。

ここで残念なのは、マッサンよりも経営者たる社長である。
マッサンと同じ目でこのプレゼンを進めてちゃ……。　

本当は矢口さんのような人を懐柔するほどの策を持って挑まなきゃならなかった
会議だと思うんだよね…。

 

その頃、エリーは台所で一生懸命「何か」叩いていた。

これは、優子さんが作っていたアジのたたきにヒントを得たものらしい。

 

ショウガとネギを一緒にたたく事でアジの臭みを消す事ができるんよ。

 

クサミ消える？スコットランドのハーブと一緒？

食べ物は組み合わせ次第。
こうして癖が強いところを隠したり反対に強い持ち味を生かす事もできるから
面白いねんよ。

 

さあ…エリーは何を作っているのでしょうか…。
これはグルメドラマみたいで面白い結果になる……かも？

…で、たぶん、仕事面でエリー初めての内助の功。

…になるといいよね。

 

よろしければ→【2014年10月期・秋クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

　　
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※補足的記事
『2014年10月期スタートNHK朝ドラ『連続テレビ小説　マッサン』の
見どころとキャストまとめ』
　　　　　　

 

　　
※キャスト

亀山政春 … 玉山鉄二
亀山エリー … シャーロット・ケイト・フォックス

亀山早苗 … 泉ピン子
亀山政志 … 前田吟
岡崎千加子 … 西田尚美
亀山すみれ … 早見あかり
番頭・島爺 … 高橋元太郎

住吉酒造
田中大作 … 西川きよし
田中優子 … 相武紗季
矢口専務 … 白井晃
事務員・好子 … 江口のりこ
池田 … 前野朋哉
松原 … 木内義一

キャサリン（種子） … 濱田マリ
梅子 … 飯島順子
桃子 … ちすん
笹塚 … 岡本信人
佐渡 … 佐川満男
藤岡次郎 … 山村憲之介
藤岡正太郎 … 国広富之
食堂「こひのぼり」店主・春さん … 及川いぞう
守谷長五郎 … 中村嘉葎雄
ヨシ … 三島ゆり子

鴨居欣次郎 … 堤真一
鴨居英一郎 … 浅香航大
黒沢 … 志賀廣太郎
俊夫 … 八嶋智人
巡査 … バッファロー吾郎A

森野熊虎 … 風間杜夫
森野ハナ … 小池栄子
森野一馬 … 堀井新太
亀山エマ … 優希美青

ヘレン … アナンダ・ジェイコブズ/鎌田梢
ウィリアム … タクマ・ウォーレン/比嘉久美子
ローズマリー … インゲ・ムラタ/松岡洋子
デイビッド … マイケル・ビアード

ナレーション … 松岡洋子

※スタッフ

脚本 … 羽原大介
演出 … 野田雄介、梶原登城、佐々木善春、他
プロデューサー … 山本晃久
制作統括 … 櫻井賢
音楽 … 富貴晴美
制作主任 … 熊野律時

主題歌 … 中島みゆき「麦の唄」

公式サイト　http://www.nhk.or.jp/massan/

 

 

 

 

 

 

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