タイピストとして確かな収入を得られるようになった常子(高畑充希)は、かつて父・竹蔵(西島秀俊)が作った「月に一度皆でお出かけ」の家訓を再開する。
しかし、鞠子(相楽樹)も美子(杉咲花)もお年頃。
それぞれ忙しくなり、あまり乗り気がしない。
そんな折、美子は滝子(大地真央)から奉公人のお仕着せの仕立てを手伝ってほしいと頼まれる。
しかし、その日は常子が決めたお出かけの日。
美子は、友人と勉強するとうそをつき…
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「とと姉ちゃん」第10週「常子、プロポーズされる」 第55話
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
簡単に…本当に本当に簡単に。
時は昭和14年11月。
いつものように揃って食卓につく森田屋と小橋家の面々である。
眠そうな常子に、
ゆっくり寝てりゃいいんだよ。
会社までまだまだだろ?俺だったら確実に布団の中だね。
と声を掛ける長谷川。
家族そろって朝ごはんを食べるのは家訓ですから。エヘン!
へーーー…
そーですかぁ…「家族」なんですね。
すき焼きは別だけどーー。
どうも先週からこのドラマの「家族」について深く考えさせられています。ボーー
社員の方が徴兵で減ってしまって、また資料整理頼まれちゃって。エヘン!
と、今も「困っている人」を助けているらしいアピール。
へえ~そりゃ大変だね。偉い偉い。←ああ、もう背中がかゆい……
さて、今週は[家訓]のお話らしい。
実は、ととの存命中から「お出かけ」というレジャーが「家訓」って変じゃね…とは思っていたのですが。
だって「訓」とは「おしえ」や「さとし」の事である。
レジャーが教えとはこれいかに……と思っていたわけ。
しかし、このレジャーがまさしく「訓」だったのだと今日の回で思い知らされた。
「このころ日本では国家総動員法や価格等統制令など国による統制が始まり国民は質素な生活を求められていました」
つまり「贅沢は敵」は国家の「訓」戒だった時代。
日の丸弁当が並ぶ中、贅沢に色とりどりのお弁当を持って来る道子ぱいせん。
時代がどうあれ私はこうしたいの。
パーマネントだってやめたくないわ。
でも周りが色々言いません?
言わせておけばいいの。
私たちは世の女性憧れの職業婦人なのよ。
私はこれからもたくさん稼いで、思う存分おしゃれをして、恋だって山ほどするつもり。
じゃなきゃ何のために働いてるのか分からないじゃない。
道子ぱいせんはお嬢様らしい。
お嬢様だけど親の言う通りの結婚などはしたくなく「職業婦人」に憧れて…コネとかで入ってきた部類かも。
「家族を食べさせる」ために働く人に対して、
それでよくそんな頑張れるわね。
嫌にならないの?
と言う下りなんて、平成頭じゃなければもう雲の上の人だとしか思えない。
(嫌になんて)なりませんよ。
だってそれが私の役目ですから。エヘン!
と言う常子は確かに家族のために生きている。
その思いが「揃ってお出かけ」なんだよね。
別にどこでもいいわ。
何?その言い方。
みんなでお出掛けするんだからみんなで話し合うべきでしょ。
あ~投げやりに言ったんじゃなくて、とと姉のお薦めだったらどこでもいいって事じゃない?
うん…そう。
ふ~ん…そう。
では四越百貨店の東亜美術展に行きましょう。
うん。それでいい。
それ「で」?
それ「が」いいんでしょ?
うん、そう。
うわぁ…ちょー強制……。
鞠子が大学の予定を言うたびに顔が曇る常子。
え…学業優先、ダメなんすか……。
美子は明らかに不満げである。
国の「訓」に逆らう道子ぱいせんのごとく…な美子。
そんな中、「みんなでお出かけ」の予定の日にお祖母さまから青柳の「お仕着せ」縫いを頼まれる美子である。
お仕着せは毎年女中総出で縫っているんだけど、国家総動員法のおかげで人手が足りなくてねえ。
年の瀬も迫ってるっていうのに…。
これを小僧さんたちの人数分…。
ええ。小僧たちにとっちゃ喜ばしい事でしてねえ。
盆暮れの里帰りは何よりの楽しみですから。
あれ?この布地…。
ああ、私の着物だよ。
本当はいいものを買って着せてあげられればいいんだけれど今は布地も簡単に手に入らないだろ。
下手な布地でやる訳にはいかないからね。
お仕着せの出来不出来は店の沽券に関わるし、きちんといい身なりで里に帰してやって、うちがいい奉公先だと親御さん安心させないと。
へえ~。
どうだい?
手伝ってくれないかい?
来週の日曜…。
先約があったかい?
たぶん、これ、美子は小遣い目当てでは無くて、青柳の心意気にホレたんだよね。
なのに「お仕着せの縫い物に行くから」とお出かけの理由をハッキリ告げない美子。
前もって言ってあったじゃない。
そんなに大事な事なの?
うん。知恵子ちゃんのおうちでお勉強会しようってなっちゃって。
なにもお出掛けの日に入れなくたって…。
かかの実家の行事なんだから言えばじゃんか…
先週に引き続き、まるでまだ仲違いしているから嘘つかなきゃいけないような謎の光景。
「お仕着せ」は駄目だけれどもお友達との勉強ならば許されるらしい。
その方がよほど遊びっぽいけど。
まぁ、美子的にはお祖母さまの所の「お仕着せ」と言えば、おやつや小遣い狙いだと思われるかも、と思ってついた嘘なのだろうけどね。
そして、何となく解るのは…
「嘘をつく人には嘘を吐く理由がある」ということで、この場合、その「理由」は紛れもなく とと姉の「訓」だということである。
こんな嘘つかせなきゃならない「訓」という呪いのレジャー……
全然、楽しくないやん。
鞠子も文学同好会の集まりで集合時間に寺に行くことができず、かくして冷たい雨の中、常子とかかは2人で「家族」を待つのだった。
これ、初めから家族で「お仕着せ」を手伝う…ってのを「お出かけ」にすれば双方助かって解決したのにね。
よろしければ→【2016年4月期・春クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表
※キャスト
小橋 常子 … 高畑充希(子役期:内田未来)
小橋 君子 … 木村多江
小橋 鞠子 … 相楽樹(子役期:須田琥珀)
小橋 美子 … 杉咲花(子役期:川上凛子、根岸姫奈)
小橋 鉄郎 … 向井理
小橋 竹蔵 … 西島秀俊
青柳 滝子 … 大地真央
隈井 栄太郎 … 片岡鶴太郎
青柳 清 … 大野拓朗
森田 まつ … 秋野暢子
森田 宗吉 … ピエール瀧
森田 照代 … 平岩紙
森田 富江 … 川栄李奈
長谷川哲典 … 浜野謙太
中田 綾 … 阿部純子
星野 武蔵 … 坂口健太郎
早乙女 朱実 … 真野恵里菜
多田 かをる … 我妻三輪子
諸橋 道子 … 野村麻純
島田 早紀 … 菅野莉央
山岸 隆一 … 田口浩正
坂田 徳之助 … 斉藤暁
佃 博文 … 斉藤洋介
田所竜子 … 志田未来
梢(カフェ「浪漫」) … 佐藤仁美
木戸稔 … 白洲迅
玉置茂雄 … 大内田悠平
玉置正雄 … 加藤諒
玉置幹雄 … 藤野大輝
山田 … 田中幸太朗
杉野栄治 … 田山涼成
大迫博文 … ラサール石井
東堂 チヨ … 片桐はいり
花山 伊佐次 … 唐沢寿明
五反田 一郎 … 及川光博
谷 誠治 … 山口智充
水田 正平 … 伊藤淳史
花山三枝子 … 奥貫薫
ナレーション(語り) … 檀ふみ
※スタッフ
脚本 … 西田征史
演出 … 大原拓、岡田健、藤並英樹、松園武大
プロデューサー … 盆子原誠
制作統括 … 落合将
音楽 … 遠藤浩二
衣装監修 … 黒澤和子
主題歌 … 宇多田ヒカル「花束を君に」
公式サイト http://www.nhk.or.jp/totone-chan/
とと姉ちゃん(part1) [ NHK出版 ] |
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コメント
とと姉ちゃん (第55回・6/6) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(公式)
第10週『常子、プロポーズされる』『第55回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。
タイピストとして確かな収入を得られるようになった常子(高畑充希)は、かつて父・竹蔵(西島秀俊)が作った「月に一度皆でお出かけ」の家訓を再開する。しかし、鞠子(相楽樹)も美子(杉咲…
とと姉ちゃん 第55回
『常子、プロポーズされる』内容タイピストとして、ようやく安定した収入を得た常子(高畑充希)は、“月一度のおでかけ”という家訓を復活させる。が、鞠子(相楽樹)美子(杉咲花)は、あまり乗り気ではなく。。。
敬称略
“今作って、何を描きたいん…
日の丸弁当>『とと姉ちゃん』第55話
今日は通院日で予約時間は遅めだったので
ものっすごく久しぶりにワードショーを出してみたら
どこかで見た顔が…
玉置三兄弟の次男を演じていた加藤諒さん
あの眉と
おネエ言葉と
キレッキレのダンスで
今、超人気者なんだとか
三兄弟としての初登場時
「ウザい登場の仕方だったけど
取り合えず真ん中の子が気に入ったわ
だって、顔を見るだけで笑えるんだもん」
…と書…
日の丸弁当>『とと姉ちゃん』第55話
今日は通院日で予約時間は遅めだったのでものっすごく久しぶりにワードショーを出してみたらどこかで見た顔が…玉置三兄弟の次男を演じていた加藤諒さんあの眉とおネエ言葉とキ…
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>すきやきの、すきやきのことは忘れん。
うん!気持ちは解ります。ウンウン…
>常子に「そろそろ新しいの買う?」と言わせてないでかかが気をつけて見ていて買ってやれよと思います。
だから!やっぱりこの かかはおかしいんですよね。
「この人かかじゃありません。全然知らない人で……
>わたしもまた常子をほめて長谷川を悪く言ってる、冨江のこともほめればいいのにって思ったけど
「社交辞令」だと思って見ると「偉い偉い」が軽くてそうも思えてきました。
確かに。
私もそう思おう…その方が心穏やかに見れそうだ。
>朝食であくびして「こんなおいしそうな朝ごはん」ってことは出来てから席に着いたってことで
もう完全に「だいこくばしら」エヘン!だから偉いんでしょうね…早く一軒自力で借りて出て行ってあげればいいのに…
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すきやきの、すきやきのことは忘れん。
歯の欠けた櫛とか、縁起でもないって思いますよね。
常子に「そろそろ新しいの買う?」と言わせてないでかかが気をつけて見ていて買ってやれよと思います。
祖母もまつさんみたいによそのお子さんをほめて身内をさげるところがあるひとだったので
前になぜなのか聞いたことがあります。
「人さまの前で身内をほめるのははしたない、よその子をほめるのは社交辞令だ」とかなんとか。
>へえ~そりゃ大変だね。偉い偉い。←ああ、もう背中がかゆい……
わたしもまた常子をほめて長谷川を悪く言ってる、冨江のこともほめればいいのにって思ったけど
「社交辞令」だと思って見ると「偉い偉い」が軽くてそうも思えてきました。
朝食であくびして「こんなおいしそうな朝ごはん」ってことは出来てから席に着いたってことで
照代さんや冨江さんは朝早く起きて朝食の支度を整えているの知っているわけだから
書類整理の手伝いだか何だか知らないけど「おえらいこった」って感じなのかも。
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>今でもこの子を見ると、思い出して特別視しちゃう。
そして、回鍋肉を勝ち取り美味しそうに食べる子でもある^^。
声が可愛くて綺麗だよねぇ!カワイイお姫様喋りが懐かしいわ!
そして、回鍋肉CMと同時に思い出すのは「夜行観覧車」の唐揚げ……
>美子をお仕着せに駆り出す時くらい、
母親に了解を貰うべきだと思うんだけど。
もう和解しているはずなのに、美子だけがお祖母さまと交流ありそうなのが違和感だよね。
「行った」と言うとなぜか咎められるので、美子もだんだんと隠すようになっていったのだと思われ…。家庭教育のゆがみ~?
>未だに森田屋の人までが、3姉妹を朝見送ってるのが凄いと思ったよ。
富江も、そこら辺は全然気にしてないんだね。
富江にも私は同情を禁じ得ないよ…まつさん、いつも常子に偉い偉い言ってるけど自分の孫は誉めてやってるんだろうか。
>星野くんの存在に、癒しも何も感じないのよね。
浮世離れしすぎてて。
同じく…
彼はトンチキ枠の方が良かったと思う。
ヒロインのモデルの人は未婚だし、何だかこのままだと戦死しちゃいそうで気の毒だ。
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>かかの稼ぎも、常子の稼ぎも、実際のところ幾ら位なんだろう。
かかの稼ぎについては、もう貰っているのかどうかもよく解らない(笑)
少なくとも居候のように転がってきた娘たちはすでに手伝いすらしていないようだし、給料辞退して住まわせてもらってちょうどいいって気がしますわ(笑)
タイピストの昭和10年の給料は月給で40円くらいらしい。
普通の女子事務員が30円ほど。
男性の平均月収が約90円ということで、全体から見れば低いけれども女子としてはかなり高給みたい。
大学授業料は帝大で月10円ほど。
かかの稼ぎで家賃が無料だとしたら、とりあえず学費と食費(これもほとんど無料だと思うけど^^;)は充分かもね。
タイピスト設定にしたのは大黒柱を無理くり設定だと思わせないためなんだね。(専門職なのに合格の過程が無理くりだけどなw)
>お出かけの話をする時の常子の押し付けがましさ、かかは何とも思わないんだろうか。
上の巨炎さんへのレスにも書いたけれども、かかって本当に自分の母親と暮らさないという強固な勘違い意志を見せた時以外は本当ーーーに何考えているのか解らないよねぇ…。
どこかの世話ぁない母を思い出して、ちょっとホラーだわ…。
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>美子を応援してあげたい気もしますが
先週の一件で小橋家全体の好感度がメルトダウン状態…。
すき焼きショックで離脱した方々は私の周りにも多いみたいです^^;
お出かけの件では美子に同情を禁じ得ません。
でも、いつまでも家族と一緒に居たい親の気持ちもちょっと解ります
…っていうか「親」ならね。
かかの考えが気持ち悪いほど見えないのがずっと違和感。
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>花ちゃんは自分的にはいつまでも「なぞの転校生」D-8世界の姫である。
そうなのそうなの♪。
今でもこの子を見ると、思い出して特別視しちゃう。
そして、回鍋肉を勝ち取り美味しそうに食べる子でもある^^。
美子をお仕着せに駆り出す時くらい、
母親に了解を貰うべきだと思うんだけど。
未だに森田屋の人までが、3姉妹を朝見送ってるのが凄いと思ったよ。
富江も、そこら辺は全然気にしてないんだね。
星野くんの存在に、癒しも何も感じないのよね。
浮世離れしすぎてて。
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ほんと、何でお出かけがお金をかけて何処かに行くとか、贅沢な外食をするなんだろうかと、頭の中は?でいっぱい。
かかの稼ぎも、常子の稼ぎも、実際のところ幾ら位なんだろう。
お出かけの話をする時の常子の押し付けがましさ、かかは何とも思わないんだろうか。
ととは、あんな物言いはしなかったと思うんだけどね。
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話のこじらせ方が毎度毎度、イマイチ感。
美子を応援してあげたい気もしますが
先週の一件で小橋家全体の好感度がメルトダウン状態…。