【空飛ぶ広報室】第5話 感想

雲の上のもっともっともっと上です。
高度が上がるほどだんだん青が濃くなって深くなって、この先に宇宙があるんだって
感じられる、静かで澄んだ世界です。

大違いですね。地上とは。
ゴチャゴチャしてて、もめ事ばっかりで。

 

だから楽しいんじゃないですか。こっちの世界は。

色んな人がいて、色んな気持ちがあって、キレイな朝焼けを
一緒に見たいと思える人がいたりして。

 

空飛ぶ広報室　第5話

　

 

あらすじ追いながらの感想で。

 

あれから、槙と柚木はずっとギスギスした状態が続く。
周りも触れないようにしているものの気になる。

リカに連絡を取る空井くん。

あの…お願いがありまして。

はい。

付き合ってもらえませんか？

 

驚き固まるリカ。

あっ、ああ…いつもの…。空井さん、話す順番おかしいから。

順番？

仕事の話ですよね。何に付き合えば？

仕事じゃなくて、プライベートな話なんです。

プライベート？

はい。

あっ、あのそれ、どのプライベートですかね。
自衛隊用語にあるんですかね。別の意味のプライベートが。

はい？

はい？

 

空井くんのお願い通り、リカは柚木をバーに呼び出し、空井くんは槙を連れてくる。

槙を見た途端に帰ると言い出す柚木。

気まずい4人。
リカまで何だか機嫌が悪い。

あの、何か怒ってます？

…いえ、一瞬でも動揺した自分がアホみたいなだけです。

 

空井くんをけしかけたのは、片山だったらしい。
これ以上槙と柚木がおかしくなるんじゃないかと心配する室長。

 

10年以上前、鷺坂室長に引き抜かれた事を感謝していると話す柚木に始まる槙のお説教。

なら、心配させんでください。

何それ心配って。
あんた知らないかもしれないけど、室長が引き抜いてくれた時に言ってくれたの
「自由にやりなさい」。だからそうしてきた。とやかく言われる筋合いはない！

皆に心配かけてんのあんたの方でしょ。
この間から陰気くさく黙りくさって。
だから空井みたいな小坊主にまでだまし討ちされんのよ！

小坊…。

いい加減あんたも慣れな。
私はこういうオッサンなの。もう昔とは違うの。
それでいいでしょ。

 

残念だけど、どうあがいたって俺には先輩は男には見えません。
アザラシみたいに転がってたって、どんなにガサツに振る舞ったって
俺は貴女を女としてカウントするんです。

 

かなり愛の告白っぽい…。
しかし、そういうのに耐えられない今の柚木は怒って帰ってしまうのだった。

柚木を追って行ったリカは言う。

ちょっとうらやましかったです。

はあ？

柚木さんがどんなにオッサンだろうが、乱暴だろうが、ガサツだろうが、態度が悪かろうが…

おいおい…、そこまで言ってない…。

何をどうしたって柚木さんのこと女として見るって。

 

リカ的には…空井くんから女として見られていない気がしているもんね。

一方、バーに残された空井くんの方は、本当に偶然に藤枝と遭遇。
珠輝から藤枝とリカが付き合っていると聞かされてから、ずっと気になっていた男…。

 

入間の機動展開訓練に出張することになっている柚木。
槙は同行させてほしいと室長に頼んだらしい。

以前、柚木の部下であった古賀准尉が参加している事を槙は知っていたから。
とことん柚木を心配し、側で守りたいんだね。

しかし、柚木は1人で充分、と申し出を断るのだった。

 

高射隊の訓練を取材するために同行したのは空井くんとリカだった。

 

高射隊は全国24ヵ所に配置されてる航空自衛隊の最後の要。

最後の要？

例えば他国のミサイルや戦闘機が侵入してきて、自国の艦隊や戦闘機も突破されてしまった場合、
残る手段は高射隊の迎撃のみになるからです。

戦争なんてあっちゃいけない。
最後の要の出番なんて永遠に来ない方がいい。
でも訓練する。
いざという時、守るために。

高射隊はとにかくチームワーク。
いくら技術が進んでもそれを使うのは人間だからね。
チームワークがなければ迅速には動けない。
だから高射隊は空自の中でも一番団結力が強いっていわれてる。

まあ、私はそのチームには入れなかったけどね。

柚木は熱く説明しながら、ちょっと寂しそうだった。

 

その訓練の最中に、車両同士の接触事故が起こる。

 

柚木に報告しに来たのが、かつての部下・古賀准尉(的場浩司)だった。

追い出した形になった者と追い出されたかつての上司。
気まずいながらも、事故報告をする古賀。

重大な損傷はないが、時間が30分ほど遅れそうだという報告に、柚木はキビキビと
記者発表する事に決めた。

室長に報告し、空井くんに記者を集めさせ、テキパキと指示をこなす柚木を
じっと見守る古賀。

 

重大な損傷はないので訓練は続けること、ただし30分遅れることを発表すると
ガツガツした記者が食らいついてくる。

ぶつかったのは発射機ですよね？つまり、ミサイルを撃つ。
そんな危険な機械が接触事故を起こして、そのまま訓練して支障はないと？

支障がないと確認され訓練を続けてます。

確認って、こんな短時間でしょ。
見えない部分に故障があったら、ここで大惨事が起こる可能性もあるんじゃないですか。
事故で訓練中止という不名誉な事態を避けるために安全性を疎かにするなんて…。

ですから！十分に安全を確認した上での続行です！
間もなく到着しますので以上で。

逃げるんですか？ものはミサイルですよ。
そんな低い意識で武器を扱ってるんですか。自衛隊は！

 

あのね！

 

しつこい記者に辟易して、思わず声を荒げた柚木。

…を手を上げて止めたのはリカだった。

 

帝都テレビの稲葉です！
ここにいる記者の中に、事前に配布された資料すらまるで読んでない
なんて人はいるはずはないとは思うんですが……

食らいついていた記者を横目で睨み、視線は真っ直ぐ柚木へ。

改めてお聞きします。
発射機に搭載されているミサイルは？！

 

リカの真意にハッと気付く柚木。

もちろん、ダミーです！

少々ぶつけようが落っことそうが安全この上ない代物です。
何なら後ほどぶん投げてご覧に入れましょうか？

…な～んてな！

柚木の男っぽい冗談に記者たちからホッとした笑いが起こり、噛みついていた記者も
自分を反省したように引き下がった。

 

はぁ…ここ、カッコ良かった！2人とも！

リカも大人になった。

柚木はリカが助けてくれたおかげで、食らいついてきた記者を罵倒するような事に
ならずに済んだ。

な～んてな！は、ワクさんを思いだしたよぉ…
ドラマと局が違うけどぉ。

 

間もなく、事故を起こした高隊の隊員が柚木に詫びに来た。

習志野１高隊射撃小隊の中島二尉です。
うちの隊がご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした！

女性隊員だった。

きちっと敬礼して詫びる中島二尉に優しく問いかける柚木。

配属されてどのくらい？

１年になります。

仕事はどう？

やりがいを感じています！

笑顔で答える中島。

 

柚木は古賀に声をかけた。
長年の後悔とこだわりが溶ける時。

 

准尉になられたんですね。

あの頃は…あの頃の私は 事もできないのに肩ひじばっかり張ってる小娘でした。

お互い少しは変わったってことですね。
彼女、のびのびやれてるみたいだし。

自分のくだらない自尊心で組織を停滞させることが二度とあってはならない、
そう考えました。

笑顔で別れることが出来た。

柚木さん。

何よ、もう感動の再会は終わったよ。

感動だったんですか？

まさか。
後悔と後悔のぶつかり合い。

でも…
私がテストケースになったんだとしたら、ハゲ作ったかいもあったかな。

 

空を見上げて話すリカと空井くん。

 

空井さんが雲の上から見ていた空は、もっとキレイなんでしょうね。

雲の上の、もっともっともっと上です。
高度が上がるほどだんだん青が濃くなって深くなって、この先に宇宙があるんだって
感じられる静かで澄んだ世界です。

大違いですね。地上とは。
ゴチャゴチャしてて、もめ事ばっかりで。

空井くんは笑って言うのだった。

だから楽しいんじゃないですか。こっちの世界は。

色んな人がいて、色んな気持ちがあって、キレイな朝焼けを一緒に見たいと思える人がいたりして。

 

これは……
持って行かれる女性視聴者と同じくらいに稲ぴょんも持って行かれちゃった…。

 

そこからのラストね…。

リカがせっかく勇気出して告白したのに…いや、デートに誘ってみたのに。

二人でも飲みに行きませんか？

二人…ですか。

はい。

それ、仕事ですか？
プライベートですか？

…プライベートです。

 

空井くんは子どものようにムッとした泣きそうな表情で答える。

だったら…
だったら、やめておきます。

 

なんでーーーー！？

やっぱりイケメン・藤枝とリカが付き合っていると思ってるから？

また、この後、藤枝が余計な事をリカに言っちゃうんだよね。

この前会った店で、どういう子が好みなのか聞いた時…

 

例えば…稲葉とか。

付き合うなら…稲葉さんとは正反対のタイプかな。
自分、自衛官なんで。
自分がいない時、家を守ってくれる家庭的な人とか…。

 

空井くん、何でそんな事言っちゃうんだよ～！

また、藤枝も何でそんな事言うんだよ～！

 

私は恋愛ドラマって好きじゃないんだけど…

今日の電話シーンはかなりドキドキした。
空井くんの答えにガッカリした。
藤枝最悪ーー！と思った。
これじゃ月9じゃん！とイライラした。

箇条書きみたいに書いてみた。

ってか、え、このイライラはいつまで続く？

まさか、最終回まで誤解を引っ張るとかないよね？

 

早くくっついてくれ！応援するからぁ。

 

ちょっと嬉しかったんだよ。エレメントって言ってもらえて。

近くを並んで飛ぶ2機の編隊……。

それって、つまり…
どこまでいっても平行線ってこと？！

 

だめだめ、そんな風に受け取っちゃ！
ここは、近寄って行こう。衝突事故起こそう！

 

あれ…

槙と柚木の良い話で、最後は槙がまるでお母さんのように柚木に説教してて、
これは微笑ましくて良い成長物語だね、とか思ってたのに。

 

全部、リカと空井くんに持って行かれちゃった。

とにかく～、月9みたいにならないで。

 

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

地対空ミサイルパトリオット部隊のマスコミ公開の対応のために、報道班の柚木（水野美紀）
は入間基地へと出向いた。
航空自衛隊の女性幹部への密着取材を企画しているリカ（新垣結衣）と空井（綾野剛）も同行する。
そこで柚木は過去に部隊に所属していたときに激しくぶつかった下士官・古賀准尉（的場浩司）
と再会する…。

さらに訓練のために市街地を走行中、発射機と待機車が接触事故を起こし、柚木は記者発表の
対応に迫られる…。
また、偶然、バーで藤枝（桐山漣）と鉢合わせしてしまった空井は「どんな女性がタイプなのか？」
と聞かれ、返答に困る。

一方そんなことはまったく知らないリカは、夜通し続いたパトリオット部隊の訓練が終わったとき、
一緒に朝焼けを見、空井に対する自分の感情の変化にとまどう…。

(あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

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【キャスト】

稲葉リカ … 新垣結衣
空井大祐 … 綾野剛

柚木典子 … 水野美紀
片山和宣 … 要潤
槙博巳 … 高橋努
比嘉哲広 … ムロツヨシ
藤枝敏生 … 桐山漣
坂手はじめ … 渋川清彦
香塚ともみ … 三倉茉奈
大津裕一 … 前野朋哉
佐藤珠輝 … 大川藍

峰永圭介 … 阿部丈二
村瀬勝彦 … 池内博之
阿久津守 … 生瀬勝久
鷺坂正司 … 柴田恭兵

桐谷隆史（キリー） … 桐谷健太（特別出演）

【スタッフ】

プロデュース … 土井裕泰、磯山晶
演出 … 土井裕泰、山室大輔、福田亮介
脚本 … 野木亜紀子

公式サイト http://www.tbs.co.jp/soratobu-tbs/

 

 
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