一生、左耳の聴力が回復することはないと告げられた鈴愛(矢崎由紗)だったが、何事もなかったように明るく過ごす。
気丈にふるまう娘の姿に、晴(松雪泰子)は母親としての責任を感じ、夜な夜な涙する。宇太郎(滝藤賢一)と仙吉(中村雅俊)は、そんな母娘を支えようとするのだった。
ある日、小学校の授業で鈴愛に災難が降りかかるが、ピンチを救ったのはやはり律(高村佳偉人)だった。そんな律の前で、鈴愛は初めて涙を流す。
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「半分、青い。」第2週「聞きたい!」 第11話
※朝ドラレビューは基本的に簡単感想で。
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。
簡単感想で。
お小遣い、余ったから。
と、言って、ブタさん貯金箱を泣きそうになりながら破壊して、グルグル定規を姉にかってやる草太である。
なんて、優しい子。
なんてイイ子。
よりも、ブタさん貯金箱を割った草太の気持ちに泣けてくる。
精いっぱいの優しさだよね。
それを解っているから、
えっ!これ、欲しかった!
と、大喜びで受け取る鈴愛。
こんなもん、いらないよ!
私の耳は聞こえなくなったんだぞ!!
とか言わない。
思いやりがここにある。
同じく片耳が聞こえなくなったという奥さんがいたおじさん。
亡くなった奥さんの耳が聞こえなくなったのは戦争のせいだという。
ああ……そうか。
そういう方が、あの時代はたくさんいらしただろうな。
そういえば、うちのおかあちゃんも左耳聞こえなんだな。
と、おじさんが言った時、思わず、
本当か!?
と、舟の上で立ち上がる鈴愛である。
やっぱり……病院の先生が昨日言っていたように。「同じ方はたくさんいらっしゃいます」は、ちょっと心強い気がするのだろう。
「遠くからの声は聞こえない。」
川岸から叫ぶお母ちゃんの声は聞こえない。
でも……
聞こえんくても大体分かるな。言っとる事。
以心伝心ってやつやな。
そうか……。初回からの糸電話はここに繋がってきたんだな。
三途の川を渡らせるはずだった糸電話実験は、心を繋げる糸電話に替わったんだ。
代わってやりたい……ピカピカで産んだのに。
ピカピカの鈴愛やったのに……。
あの子に申し訳ない……。
じゃあ、今の鈴愛はピカピカじゃないのかよ!!
ってことではなくてさ。
親心だよね。
すごくすごく解る。
昨日はみんな、突然すぎてショックすぎて泣かなかった。泣けなかった。
今日は泣いてばかり。
泣けばいいのよ。
一生泣いているわけにはいかない。
今、泣けばいいのよ。
平均台なんて渡れるわけないじゃん。話聞いてないのかな、この先生は……って感じにやっぱり無神経だった学校の先生から、マグマ大使・律が救う。
律、左耳がうるさい。
ずっと耳鳴りする。
本当に音がしとる気がする。
聞いてみて。
うん。
鈴愛の左耳と自分の右耳をくっつける。
貝殻の音を聞くように。
純真な子どもだからできる事なわけだけれども……まるで映画のワンシーンのよう。
泣く時がなかった。
泣く時が見つけられんかった。
私が泣くとみんな泣く。
つくし食堂が泣き虫食堂になってまう。
泣き虫のお母ちゃんは鈴愛が泣いたら余計泣くに決まっとる。
と、突然泣き出すヒロインに……キスするわけでも慰めるわけでも一緒に泣いてやるわけでもなく……
びっくりしたぁぁ!!
と、冷静に反応する幼馴染みである(笑)
帰ってもいいぞ。
いいよ。つきあうよ。
ただ傍に居てくれる。
弱っている時に、そういう存在がどれだけ嬉しいか。
ゴタゴタ同情されるよりも、ただ、傍に居てくれる。
1980年。
9歳になった秋、私は、左耳の聴力をなくした。
私の世界は半分になった。
私は生き物として弱くなった。
両方の耳で音を聞いている時、世界は力強くたくましかった。
しっかりそこにあった。
今は、何の音もかぼそく頼りない。
足元がぐらぐらした。
心もとなかった。
でも、本能が生きようとした。
世界を、楽しもうと、していた。
ヒロインのモノローグでしめる子供時代。
昨日も書いたけれども、脚本家自身の体験がこのセリフを引き出したのだと思う。
生き物として弱くなっても、その分、たくましく、美しく、生きる。
※キャスト
楡野 鈴愛… 永野芽郁(子役期:矢崎由紗)
楡野 晴… 松雪泰子
楡野 宇太郎… 滝藤賢一
楡野草太… 上村海成(子役期:志水透哉)
楡野仙吉… 中村雅俊
楡野廉子… 風吹ジュン
萩尾 律… 佐藤健(子役期:高村佳偉人)
萩尾和子… 原田知世
萩尾弥一… 谷原章介
西園寺 龍之介… 矢本悠馬
西園寺 満… 六角精児
西園寺 富子… 広岡由里子
木田原 菜生… 奈緒(子役期:西澤愛菜)
木田原 五郎… 高木渉
木田原 幸子… 池谷のぶえ
秋風 羽織… 豊川悦司
菱本 若菜… 井川遥
小宮裕子… 清野菜名
藤堂 誠… 志尊淳
伊藤 清… 古畑星夏
朝井正人… 中村倫也
岡田 貴美香… 余貴美子
語り… 風吹ジュン
※スタッフ
脚本 … 北川悦吏子
演出 … 田中健二、土井祥平、橋爪紳一朗
プロデューサー … 松園武大
制作統括 … 勝田夏子
音楽 … 菅野祐悟
主題歌 – 星野源「アイデア」
コメント
それは、もう恋だよ(半分、青い。)
律(高村佳偉人)の、鈴愛(矢崎由紗)の気持ちを知ろうと、半分、耳をふざいで行動してみたこと律の前で、鈴愛が、ついに、こらえきれず泣いてしまったことそれはもう、恋ですよねママ友達も、悩みを共有できる間柄がいいなぁ、と感じます。どんどんキラキラしてきましたね。
以心伝心>『半分、青い。』第11話
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