恒松祐里

本当に丁寧な脚本だと思うのだ。 若さの意欲と「世間」と「現実」を知らない残酷さ。 年と予算に勝てず若者の夢を叶えてやれない大人の虚しさ。 その場に居なかったので輪に入れず、ただ戸惑うしかないヒロイン……。 街で久しぶりに幼なじみの新次（浅野...

えっ、お母さん。 おばあちゃんの仏壇にカキあげてたけれど、確かおばあちゃん自身がカキだったのでは……。 共食い(笑) カキの研究に励む未知（蒔田彩珠）や、漁師になった亮（永瀬廉）と自分を比べて落ち込む三生（前田航基）。百音（清原果耶）にも、...

高度な自由研究ドキュメントだな！！ ……と思っていたけれど、そういう軽い話では、もちろん、無い。。 生命がこの世から消える可能性がある。災害というものの恐ろしさ。 親に黙って仙台の大学から逃げてきた三生（前田航基）は、しばらく永浦家に滞在す...

音楽は人なんか救わない。 ああ、そういうことか。 「どころじゃない」気持ち。震災で現地の人が立ち直る時間もそれぞれ。 久しぶりの実家で、眠りについた百音（清原果耶）は、３年前のあの日のあと、幼なじみと再会した時のことを思い出した。一夜が明け...

「あの日」は関東では卒業式をやっていた学校が多くて。 11日に合格発表というのは、ちょっと遅いなと思ったけれど、そういう地域なのね。 しかし、ああ。「居なかった」はそういう意味……。 三生（前田航基）と一緒に永浦家に泊まっていくことになった...

新次パパと りょーちんさんの家のトラウマ、察してしまったよ……。 おかあさんは「美波さん」というお名前だったのね。 そうか。そう考えると、りょーちんさんは強い人だな。 百音（清原果耶）の幼なじみの三生（前田航基）が、かくまってほしいと永浦家...