NHK朝ドラ【まれ】　第133回・134回・135回　感想

『月』開店から7年、希（土屋太鳳）の店は地元の人たちに愛されていた。一方、五代目を継いだ圭太（山崎賢人）も塗師屋（ぬしや）の親方になっていた。

『火』歩実（横山芽生）には夢がたくさんあるが、匠（小山春朋）はやりたいことがないという。そんな中、希が店のアルバイトを募集する。

『水』応募者の沙耶（飯豊まりえ）は本格的な修業をしたいと希に願い出る。一方、圭太は、慎重な性格の匠に漆職人にならないかと勧める。

(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

連続テレビ小説「まれ」第23週「いっぱい失敗タルトタタン」　第133・134・135話

　　　

 

※このドラマを楽しくご覧になっている方はこの記事をスルーする事をお薦めします！

↑もはやテンプレっす。　

 

3話分まとめてホントーに簡単感想で。　

あっという間に時が経ち、結局仕事と子育ての両立は何の障害もなくできているらしい。

この世界では子どもたちは7つになり、希の店はどこから客が湧いてくるのか大繁盛し、4代目紺谷弥太郎は引退して脳梗塞のリハビリも順調で完全回復して再婚し、5代目を継いだ紺谷弥太郎…すなわち圭太が塗師屋を追い出されるという…わけの解らないことになっています。

 

ほんでも家賃もかかるしねえ｡
小学校のお金もあるし｡

と、悩むヒロインに、

ほんならウチ来るけ｡
部屋はあるぞ｡

と言う文さん。

かくして、希は夫と子どもを連れて出戻りすることになるのだった。

つまり…
桶作家には桶作夫妻と藍子。一徹家族と希家族……。
もう完全に乗っ取られたも同じやがいね…。

能登地震やリーマン・ショックなど時事問題完全スルーですよね…と書いたからか(←違います)、かろうじて北陸新幹線だけは新作ケーキのデザインでカバー。　

それにしてもこの家、子どもの教育に良くないわいね…。
文さん作、紙芝居『とおるの いっしょう』。

「昔々、徹というでっかい夢の好きな男がおりました｡
徹は口ばあかしの駄目な男だったのでいっつも家族に怒られていました。」

｢こうしてでっかい夢が大好きな徹はようやく本当の夢に気が付きました｡

けれども 時既に遅し！
自分の過ちを償うために家を出て行方不明になってしまったとさ｡

めでたしめでたし。｣

 

こ…これが徹が遺した「夢とは何か」という貴重な教訓らしい。どこが？

それを喜んで聞きたがっているこの徹の孫たちは、本人がいずれ目の前に現れた時にその祖父さんをどう思うのだろうか。うーーん…たぶんこの紙芝居のおかげで初対面のような気がしない…親近感でいっぱい。みたいな事になるんだろうけどﾓﾝﾓﾝﾓﾝ…。

 

徹志(一徹の息子)は本や好きやねえ｡

一徹にそっくりやわ｡

とか言って読んでいる本がタブレットだったりする衝撃…
　　

 

「ゲームは一時間！」と親に怒られた時代はもう遠いのですね…
おばちゃん、ついていけんわいね～～。

いや…これは言おう。
本は紙の本にしてやれよ。
それはただの「お話し好き」であって本好きではないさけ。

何でここで電子書籍にしなきゃならないのか、よく解らんわ～…。

ついでに、小学１年生程度の子に夢がない事はそんなに珍しくもなかろう…昨今。
それほど問題ですか？そうですか……。

 

まぁ、もっともこの登場人物たちも7歳くらいの子どもに夢なんかなくても何とも思っていなかったのだ。ただ、圭太は「漆職人になりたい」と我が子が言ってくれないことにショックを受けているのだった。

元治ぃの隣で眠っている歩実と匠にスピードラーニングする圭太…。

輪島塗はまんで楽しいぞ。
何回も何回も漆をちゃ重ねるがやとにかく楽しいげん。
楽しい楽しい漆は楽しい。輪島塗は楽しいとにかく楽しい。
漆は楽しい楽しすぎる……

これ、絶対に元治ぃの脳裏に届いてるだろ…。　

匠に夢がないのは文さんの紙芝居のせいだと叩かれたせいか、紙芝居のラストには

「ところが、昨日徹から電話があったのです。」

「よい子の諸君、僕は今、とても元気に暮らしています。夢は必ず叶うとは限らんけど怖いものじゃありません。取り扱いに注意して夢を見るのもいいでしょう。終わり。」

という一文が付け加えられたのでした。めでたしめでたし……。

まあね…この紙芝居も子どもたちに徹を忘れないようにさせるためだし、藍子の日記は徹のためだし、一徹のホームページも徹のためやがいね。

でもな。

ネットにはあまり子どもの写真や個人情報は載せないい方がいいって死んだじっちゃんが言ってた！

 

ここで修業させて下さい！
子どもの頃からケーキ作るがや好きでパティシエになりたいって思とったんです。
ここのケーキ全部食べさしてもらいました。
どれも、まんで美味いです。
ここで修業さして下さい！

と、やって来た沙耶（飯豊まりえ）だが……。
本当に修行したかったらもっと本格的な店に行けばいいのに…ってか製菓専門学校に行けばいいのに…と、身も蓋もないことを言ってみる。　

沙耶は事情があって能登から出られないそうである。
『不安の種』かっ……。

あのテレビでの対決番組を見たんだそうで…。
どういう事情か知らないが、だったら横浜に行くべきだろ～…
たぶんちょうど人もいなくて困ってるだろうし…。

「世界一」と言われてその気になる希である…。

お母さんもね、世界一のパティシエになるっちゅう夢やあるげんよ。

と、ウキウキ子どもらに話して、

いつ？

いつなるが？世界一。

いつなるんけ。

と、ツッコまれるのだった。

 

結局、子どもの「夢」と自分のなかなか叶わぬ夢を描く週…ってことらしいが…。

元々、このドラマにおける「夢」の定義がズレてる気がするので、もう脚本家の思うように勝手に進んでいくだけなのである。

さ…9月に入ったし。あと1ヶ月弱。

 

　　　　　　　

 

　　
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よろしければ→【2015年7月期・夏クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

 

　　
※キャスト

紺谷(津村)希（まれ) … 土屋太鳳（子役期・松本来夢）

紺谷圭太(5代目紺谷弥太郎) … 山崎賢人(子役期・山崎祐馬)
紺谷匠 … 小山春朋
紺谷歩実 … 横山芽生

津村一徹 … 葉山奨之(子役期・木村聖哉)
津村(寺岡)みのり … 門脇麦(子役期・水野あやめ)
津村徹志 …髙橋來

蔵本一子 … 清水富美加(子役期・愛川あおい)
二木高志 … 渡辺大知(子役期・土屋楓)
角洋一郎 … 高畑裕太(子役期・大嶋康太)

津村徹 … 大泉洋
津村藍子 … 常盤貴子
桶作元治 … 田中泯
桶作文 … 田中裕子

蔵本浩一 … 篠井英介
寺岡真人 … 塚地武雅
角慎一郎 … ガッツ石松
蔵本はる … 鈴木砂羽
寺岡久美 … ふせえり
小原マキ … 中川翔子

紺谷かおる(4代目紺谷弥太郎) … 中村敦夫
紺谷博之 … 板尾創路
紺谷直美 … 藤吉久美子
若林キミ子 … 根岸季衣
輪島市長 … 酒向芳
新谷浩介 … 山本圭祐
マスター … 諏訪太朗
岡野亜美 … 梶原ひかり
井田和彦 … 塩山誠司

池畑大悟 … 小日向文世
池畑輪子 … りょう
池畑大輔 … 柳楽優弥
池畑美南 … 中村ゆりか
浅井和也 … 鈴木拓
矢野陶子 … 柊子
植田弥生 … 福田彩乃
珍文棋 … 孫成順
西園寺一真 … 黄川田将也

桶作哲也 … 池内博之
桶作しおり … 中村優子
桶作友美 … 恒松祐里
桶作麻美 … 浜辺美波

ローベル幸枝 … 草笛光子

ナレーション … 戸田恵子

 

※スタッフ

脚本 … 篠﨑絵里子
演出 … 渡辺一貴、一木正恵、西村武五郎、他
プロデューサー … 長谷知記
制作統括 … 高橋練
音楽 … 澤野弘之

製菓指導 … 辻口博啓

主題歌 … 「希空～まれぞら～」/作詞:土屋太鳳　作曲:澤野弘之

 

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