【クロコーチ】 第2話 感想

つまり、ご子息を守ろうとして真相に近づいた私を襲わせた…

違うでしょ。
この人が守りたかったのは息子じゃなくて県警本部長のイス。
だから、息子との関係がバレる前に清家さんを消そうとしたの。

 

クロコーチ　第2話

　　　　

 

黒コーチ…じゃないけれども、限りなく誰もが黒い「クロコーチ」。
2話目になって初回よりもますます面白くなった。

この手のドラマでは、ある程度、出演する役者の知名度や過去の配役で、誰が悪人なのかとか
誰が殺されてしまうのか、が視聴者に想像できてしまい、それが適材適所なんだろうけれども
何となく先が想像できるとつまらない。

でも、このドラマは惜しげもなくある程度知名度のある俳優を切り捨てていきます。　

初回で東幹久、金子賢、2話目で小木茂光、そして、風間杜夫である。

そして、1話と2話ですでに普通の刑事ドラマ1クール分くらいの人が殺されちゃってるのでした。

誰が最後まで残るかゲームなのか？これは～っ。　

 

で、「クロコーチ」第2話。

 

1話で沢渡の元秘書・郷田が自殺してしまったのを受けて…。
沢渡を「遠山一家惨殺事件」と「女子高生強姦殺人事件」の容疑者として勾留したものの
決定的な証人を失い、手をこまねいている状態の一課。

 

郷田先生の遺書によるとですね、沢渡先生は8年前、女子高生の金本真美さんに淫行した上、
首を絞めて殺害し、さらにその半年後にはその秘密を知ったウェブデザイナーの遠山宗司さん
一家を人を雇って殺害したと書かれてあるんです。

一連の犯行に手を貸したと同じく書かれている橋本先生が口を割るのも時間の問題だと
思うのですが…。

そう。

ただニヤッと笑う沢渡。

 

同じく郷田の遺書に登場した橋本の方も取り調べで自分のしたことを否定し続ける。

沢渡の勾留期間は後1週間。
それまでに橋本の自供がとれなければ、解放せざるを得ない。

 

話せば殺される。
しゃべればきっと私は郷田と同じ運命だ。

怯えた橋本は取調室で痙攣を起こし、体調不良で自宅療養になってしまう。

 

その頃、署に1通の密告書が届いていた。

「郷田元議員は自殺ではなく　黒河内警部補に殺された」

新聞などの文字を貼り合わせて作ったお決まりの文書。

そして、検死結果では郷田議員は自殺とは違う絞殺の紐痕が出てきたのだった。

つまり…黒河内が郷田を殺した可能性があると言う事。

 

郷田さんが死んだ時、確か黒河内さんは現場にいらっしゃいましたよね？

当然、疑う清家。

 

あのね。真実を知る郷田が死んでシメシメと思ってるのは沢渡の方でしょ？

大体、僕は自殺に見せかけて人を殺すテクなんか持ってません。
あいつじゃあるまいし。

あいつとは？

実はね。ここだけの話。
ＶＩＰ御用達の殺しを請け負う人間が県内に潜伏してるって噂があるんですよ。

ＶＩＰ御用達の…。

この2年間、スキャンダルが持ち上がると都合よく人が死んじゃうの。

しかも、表向きは全員、

首つり自殺。

 

現場に指紋や頭髪は一切残されていない。と言う黒河内。

 

郷田が沢渡の指示で殺されたんだとしたら、橋本先生も危なくなるな～…。

 

その予言のようなセリフの通り、一家全員首つり遺体になっちゃう橋本家…。

さて…。
この「ＶＩＰご用達の殺し屋」が、今回のゲスト渡部豪太なわけだが…。
ものすごいビジュアルだった。

坊主頭に金パのヅラ、眉も体毛も剃っちゃって真っ裸でお仕事する、という…。

頭はあれ坊主のヅラなんだろうか。
この1作1話のために剃ったわけじゃないよね。　

脳裏に焼き付く不気味な姿～。
殺し屋として凄いのかもしれないけれども、役者としてもプロ根性だわ。　

 

普段は掘っす…じゃなくてポリスの格好で徘徊しているこの男。

クロコーチの手下でもあるらしい。
「兄貴」と呼ばれている。

 

犯人は、なぜ警察官の格好をしているんでしょうか。

さあね。そう簡単に情報は渡せないよ。
だって、みんな俺のこと疑ってるんでしょ？

 

怪文書から署内で完全に疑われることになった黒河内は、相変わらずニヤニヤしている。
何を考えているのかよく解らないパートナーに戸惑う清家。

 

やがて、金パのポリス・堀の部屋から郷田、橋本両家の首つり殺害に使われたものと
同じロープが発見され、警察は本格的に堀に指名手配をかけるのだった。

 

清家は、この首つり殺害事件に「法則」を見つける。

 

2005～2007年に福岡で3件の不審死。

全国で起きた首つりに限った不審死を調べたら、
2005～2007年は 福岡で3件。
2008～2010年は 大阪で6件
2011年から神奈川で4件。

これら全て、今回の犯行の手口と同じと思われる案件でした。

つまり今回の犯人は8年前からある一定の法則に基づいて犯行を重ねていたのでは
ないでしょうか。

これ、3年ごとに場所が変わってますね。

はい。
例えば…国家公務員の転勤の多くは3年です。

 

つまり。
清家は警察内部のキャリア組の中に掘に殺人を指令する人物がいると見ているらしい。

 

任意同行で取調室に軟禁されている黒河内は言う。

 

よくこれに気づいたね。
でもね、真相に近づいたのはいいけど、これを本部長に見せたのは怖いもの知らずすぎるよ。

どういう意味でしょうか？

まあ、これでホシが捕まってくれれば、こっちもこんなところに隠れてる
必要なくなるしね。

黒河内さんはわざと捕まったんですか？

だって、郷田と橋本の殺しを指示したのが沢渡なら8年前の事件を暴いちゃった
僕もヤバイでしょ。

 

…ということは…あの怪文書を送ったのは黒河内さん？

大せいか～い。

 

「郷田元議員は自殺ではなく　黒河内警部補に殺された」

の怪文書は、自分が警察に疑われ、自分の身を守るための手段。

同時に、警察が黒河内を疑う事によって自殺だと断定されていた郷田の死が再捜査の方向に動いた。

ホント、何もかも解って行動している。この男。

 

ここにいれば命は安全だからさ。
実はね、堀とつながってたのはあいつが犯人って確証を得るため。
それに、もっと知りたいことがあったからなの。

もっと知りたいこととは？

まあ、色々知っちゃったのは清家さんも同じだから。
あいつが捕まるまで用心したほうがいいよ。

 

そして、黒河内の想像通り、清家を殺しに来た堀。

しかも「誰か」の司令を受けて。

 

襲われた清家は結局、黒河内が助けたんだけれども、司令したのも黒河内かと思っちゃった。

連行して行くと、堂島本部長も姿を見せる。

 

その男ですか。清家君を襲ったのは。

出来損ないの殺し屋といったところですね。

ですかね～。

こんな姿を見たら、さぞかし親も嘆くでしょうな。

 

これを聞いた堀は、突然暴れ出し、拳銃を奪って清家に向けた。

 

そして、撃ち殺されたのだった。

撃ったのは、堂島本部長。

 

…やむをえなかった…。

被疑者死亡…。

 

掘が死んだことにより、誰が指令を出していたのか解らなくなった。

しかし、黒河内は笑う。

機は熟しちゃった。そろそろかな。

機が熟しちゃったとはどういうことなんでしょうか？

僕が知りたかったのは、自称・堀を操ってたホンボシのことだけ。

ホンボシとは。沢渡さん？

…清家さんは、何で警察官になろうと思ったの？

おっしゃってる意味がよく分かり…

何でなろうと思ったの？

警察官だった父のようになりたいと思いました。

堀もそんな感じなんじゃない？

それじゃあ、ホンボシの鬼退治といきますか。

 

黒河内が呼び出したのは堂島本部長。

 

分かっちゃったんですよ。
堀の正体と、堀に清家さんの殺しを依頼した人物の正体がね。

誰なんですか？

あの被疑者って本部長のご子息ですよね？

 

「掘」の本名は本名は堂島武。
19の時に家出した本部長の息子だと黒河内は言うのだった。

 

本部長。
あいつあなたにバカ呼ばわりされて、思わず拳銃奪ったじゃないですか。
僕はてっきりあなたを撃つと思ったら、あいつは銃口を清家さんに向けましたね。
あれはあなたに初めて頼まれた仕事をどんなことしてもやり遂げようとしたかったから
じゃないですか？

生きる道は間違えちゃったけど。
それでも、あなたに認められたかったのかもしれませんね。

 

何年も音信不通だったのに、郷田を殺害した連絡を武は堂島に入れてきたのだという。

それで、今までも息子が事件を起こしていたのだと堂島は知った。

あなたは息子の殺しを黙認した上、あることに気づきかけた清家さんを殺すよう
指示を出した。

 

きっかけは田宮知事に届いた怪文書だった。
あれは黒河内君を告発する内容だったが、同時に郷田の死は自殺ではないと
断定したものだった。

つまり、ご子息を守ろうとして真相に近づいた私を襲わせた…！

違うでしょ。
この人が守りたかったのは息子じゃなくて、県警本部長のイス。

だから、息子との関係がバレる前に清家さんを消そうとしたの。

策におぼれたな。
堂島本部長。

 

こうして、やっと「堀」に首つり殺人の指図を出していた人間が特定される…。

…かと思ったら、目を離して2人で言い争いしている間に堂島本部長、転落死…。

全く映っていないから解らないけれども、これもたぶん…自殺ではないよねぇ…。

 

首つりと絞殺では力のかかる所が違うという話は以前からこの手のドラマで
言われている事なので、どうしてきちんと捜査しないんだろうと思っていたけど…

まぁ…捜査するはずないよね。

だって、自殺だと思わせたかったわけだから。警察自体が。

 

そういう捜査まで促すように怪文書を使って警告した黒河内。

何もかも見えているのかと思っていたけれども、堂島が消される事は計算外だったらしい。

 

個人的に、ハンギングハンギング～の情景が昔から恐くて～。
首つりシーンが出てくるホラーは、すっごい脳裏に焼き付く。

刺されたり撃たれたり殴られたりするりも、一番怖い死に方。・泣

これがバンバン出てきた今回…恐かったぁ、ホント。

 

しかし、父親に認められたいから人を始末していたという息子の気持ちは、許されないし
狂っているけれども哀れではある。

そうする事が正義で、何かを守る事だと思い込んでいたんだよね。

そして、愛されたくて仕方なかった父親に始末される。
絶望の中で死んでいったんだと思うと可哀想。

この「可哀想さ」には黒河内も手を貸している。

掘的には、信用していた「兄貴」に裏切られたのだから。

 

浮かばれないよね～…。
やっぱり、鬼だわ。悪魔だわ。この男。

 

しかし、堂島本部長の件はラストまで持っていくのかと思った。
沢渡に辿り着く前の署内でのラスボスだと思っていたし。

 

警察も政治家関係も…最終回までに何人残るか解らないよね。ほんと。

 

初回はちょっと喋り方がクドいように感じていた長瀬の黒河内。
たった1話でもう慣れた。　
(ウザかった「せ～いか～い」にも、何か慣れた　)。

 

証拠不十分で起訴できず、釈放される沢渡。

 

殺されちゃうかもな～…俺。

死んじゃったもんな。
この人に関わった人、全員。

 

さすがの黒河内も…困る事はあるんだ。

証拠は全て消されて振り出し。

どろどろっとしながら、ギリギリの崖の上を走っていく奇妙な疾走感。
1時間が濃密。

先が読めないだけに今の所は今期一番次が楽しみでもある。

 

8年前の遠山一家皆殺し事件と女子高生強姦殺人事件の容疑者として勾留された沢渡前知事
(渡部篤郎)。
首を吊って自殺したとされる郷田議員 (石丸謙二郎) の遺書を元に取調べを受けても、
余裕の表情で微笑んでいるばかり。
沢渡の勾留期間があと一週間になり、同じく取調べを受けている沢渡の元秘書で県会議員の
橋本 (小木茂光) からの自供が取れるかが重要な鍵となるのだが、橋本は「話せば殺される！」
と怯え取調室で倒れてしまう。
同じ頃、新しい知事の 田宮 (池田政典) の元へ匿名の文書が送られてきた。

その中には「郷田は自殺ではなく黒河内 (長瀬智也) に殺された」と書かれていた。

(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

よろしければ→【2013年10月期・秋クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

　　
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※キャスト

黒河内圭太…長瀬智也
清家真代…剛力彩芽

澤 眞智子…香椎由宇
柿崎清彦…利重　剛
牛井　孟…小市慢太郎
布袋善治郎…長谷川朝晴
磯村哲也…川村陽介
坪倉太一…遠藤　要
恬恬…河北麻友子
五島　要…東　幹久
嶋　光男…金子　賢
薬師寺 誠…大地康雄

堂島則行…風間杜夫

沢渡一成…渡部篤郎

 

※スタッフ

脚本 … いずみ吉紘
プロデュース … 中井良彦、石丸彰彦
演出 … 渡瀬暁彦、山本剛義、平川雄一朗、大澤祐樹
音楽 … 出羽良彰、羽深由理

原作 … 「クロコーチ」リチャード・ウー／コウノコウジ

主題歌 … 「ホントんとこ」TOKIO
　　　　　　

公式サイト(終了)　http://www.tbs.co.jp

 

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