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【健康で文化的な最低限度の生活(ケンカツ)】第1話 感想

「健康で文化的な最低限度の生活」

これが持つ本当の意味を

私はいつ理解することができるだろう。

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【健康で文化的な最低限度の生活(ケンカツ)】第1話

 
 kenkatsu
  

実は身の回りに全く働く気無く、ふた言目には「そのうち生保貰うからいいわ」と言っている人がいるので……

テーマ的には気にはなっていた。

いい意味で火9味無い

気にはなっていたけれども、同時にそれほど期待はしていなかった。

カンテレ制作のこの枠は基本、奇想天外サスペンス。(前クールは奇想天外SFサスペンスだった(誉めているのです))

なのにこんなテーマのドラマをやるんだ。どっちかというと火10じゃないの(局が違うぞ)ヒロインがウザく頑張るお仕事系なんだろうなぁ。水曜にやればいいのに(それも局が違う)。

などなど色々と考えて失礼しました。

まさか、こんな誠実な普通に興味惹かれる丁寧なドラマになっているとは思わなかった。

脚本は劇団東京マハロの矢島弘一さん。演出はあの『民王』も手掛けた本橋圭太さん。Pは『僕たちがやりました』の米田孝さん……

あれ、もしかしたら……これからすごいカオスな展開になる(妄想です)

初回から人が死ぬ

上にも書いたけれども、緩いホンワカ系お仕事ドラマ、あるいは、正義感でバリバリ頑張る系ドラマ、だと思っていたので、初回から担当利用者が本当に自殺してしまうとは思わなかった……。

 

「死にます」って年がら年中言ってますから。

それが本当であれば、もう20回は死んでますね。

そんな風にみんな思っていた。

介護していた妻が亡くなって、仕事を辞め、社会に迷惑を掛けている気持ちから逃げられず、ついに死んでしまう。

心のケアが出来る人材が必要なのでは。

 

平川さんの月13万円の生活保護費は国民の税金から出てたんだから、それが減ったわけだし。

それに自分が抱えてる1ケース減って良かったじゃん。

それくらいで考えないと。

 

うーーん……先輩。なかなかそんな風には割り切れないっす……。

 

「ケースワーカー」という仕事はどこまで担当の人の人生に関わらなきゃならないんだろう。
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病気や体調や暮らしっぷりを気にしてあげて、面談しては声を聴いてあげて、でも決して医師ではない。だから治療やカウンセリングはできない。

仕事の内容は大雑把にいえば「面談して援助が必要かどうか判断する」こと。

第1話を見ただけでも、もう、この国の福祉について考えてしまう。

 

ケースワーカーとカウンセラーの連携はできているのか。

福祉事務所と児童相談所の連携はできているのか。

 

自殺した平川さんには「仕事仕事」と言う前にカウンセリングが必要だったし、子どもと年寄りだけで暮らしている丸山さんの家はどう見ても児相案件じゃ……。

失敗の後の成功

入所したばかりで、平川さんの件は決して義経のせいではない。(そもそもこんな仕事なら、新人1人に任せちゃダメだよねぇ)

けれども、トラウマになるよね。面倒な仕事1件減って良かったななんて、どうやったって思えないわ。

そんな中、トラウマを振り切って、いや、後悔しているからこそ阿久沢さんの借金について真剣に解決法を探ってあげる義経である。

 

だって「法テラス、法テラス」って、呪文のように何度も言われたら緊張するじゃないですか。

 

いや、緊張も何も法テラスは法テラスなんですよ。

 

財務整理とか、自己破産とか、過払いとか……

結局、借金をたくさん抱えて心だけが死んでいくような人は、助かる方法を見いだせない人なんだよね。

何も考えたくない死んだ脳に「法テラス」と言われても、恐い事のようにしか感じられなかった。

 

過払いで、借金がなくなったどころか、返ってくることになった阿久沢さん。

義経も初めて達成感と感謝の心を得る。

この流れ、とても自然で良かった。

オレ得キャスト

正直、主役の方は苦手系だったのですが(ファンの方はすいません)、いや、上手いなって。本当にこういう役も上手いんだなって思った。

そして、私的には、ハルたんじゃない田中圭くんの上司っぷりに萌え、田中圭くんにコーヒー入れるARATA兄ぃという素晴らしい図まで見れるという……なんて素敵なキャスティング。
 kenkoubunka-1

部署が決まったとお母さんに電話しちゃう山田裕貴くんもいいし、真面目優等生な川栄ちゃんもいい。

 

それにしても……日9も朝ドラオンパレードだったけれど、ここは『わろてんか』の世界なのね……。

とてもお勉強になるドラマでした

いや、こんな仕事は絶対無理だし(優しくないし割り切れもしない)、今さらケースワーカーになるわけじゃないけれども、将来的に生保貰うかも知れないし(そっち??)……

正直、自分的には、ちょっと七条くんのように「甘っちょろい人見るとムカついちゃうんだよね。」と考えてしまうような部分があるので、『健康で文化的な最低限度の生活』とは何なのか。どの範囲なのか。

真剣に考えさせてくれるドラマになりそうで安心した。

 

本当に保護が必要な人たちが気兼ねなく貰える国になりますよう。

その答えをください。

このドラマについてひと言ふた事レビューして下さる方はぜひどうぞ。

https://dramarevue.cinemarev.net/revue/kenkoubunka/


安定・平凡を求めて公務員になった義経えみる(吉岡里帆)。これでこの先の人生も安泰だとホッとしたのも束の間、栗橋千奈(川栄李奈)や七条竜一(山田裕貴)ら4人の同期とともに配属されたのは、生活保護受給者を支援する、激務必至の生活課だった…。

早速、えみるも先輩ケースワーカーの半田明伸(井浦新)から担当を任されるが、その数なんと110世帯!福祉の知識もなければ人生経験も足りないえみるは、大きな不安と戸惑いの中で、キャリアをスタートさせる。

そんなある日、役所に一本の電話が。えみるの担当受給者である電話の主は、突然「これから死にます」とだけ告げ、電話を切ってしまう。大慌てのえみるにたいして、前任者や親族は、いつもの事とまともに取り合おうとしない。しかしこれが、新人のえみるにとってはあまりにショックな事件へと発展してしまう。

配属早々、厳しい現実を突きつけられたえみるは、自分なりに受給者たちの人生に寄り添っていかなければならないと決意する。

しばらくして、えみるは求職活動中の受給者・阿久沢正男(遠藤憲一)と面談をすることに。

阿久沢は、健康上の問題はないのになぜか咳が止まらず、聞けば、一日一食しか食べていないという。

えみるから報告を受けた、えみるの上司の京極大輝(田中圭)は、「すぐに家庭訪問。徹底調査!」と指示を出す。意を決して阿久沢の家を訪ねたえみるは、家の中であるものを見つけて……!?


(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

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※キャスト

義経えみる – 吉岡里帆

半田明伸 – 井浦新
栗橋千奈 – 川栄李奈
七条竜一 – 山田裕貴
後藤大門- 小園凌央
桃浜都 – 水上京香
石橋五郎- 内場勝則

京極大輝 – 田中圭

南英里佳 – 安座間美優
向井里香 – 谷まりあ
川岸彩 – 鈴木アメリ
青柳円 – 徳永えり

阿久沢正男 – 遠藤憲一

※スタッフ

脚本 … 矢島弘一、岸本鮎佳
プロデュース … 米田孝、遠田孝一、木曽貴美子、本郷達也
演出 … 本橋圭太、小野浩司
音楽 … fox capture plan
原作 … 柏木ハルコ『健康で文化的な最低限度の生活』
主題歌 … AAA「Tomorrow」
オープニング曲 … 安田レイ「Sunny」

コメント

  1. くう より:

    巨炎さん
    >『わろてんか』
    隼也の妻・つばきさんと亀井さん、おトキ、てんの父エンケンさん、以上のメンバーが出ているんですね(笑)

    「朝ドラ俳優」って言っても数は多いし日本の俳優のほとんは朝ドラ俳優だと思うわけですが、同じ作品から固まって出演されるとね(笑)

    >ケースワーカーってカウンセリングもプロ並が理想
    なんて描かれると本職の人が観たら怒るかも?

    原作は未読ですが、かなり細かく取材して描いているらしく、ドラマ化に当たっては作者から制作の方に改変してはならない部分の要望があったらしいです。

    だから、無茶苦茶な話にはならないと信じています~。

  2. 健康で文化的な最低限度の生活 第1話

    内容安定を求め公務員になった義経えみる(吉岡里帆)同期の栗橋千奈(川栄李奈)七条竜一(山田裕貴)らと配属されたのは、生活課。上司の京極大輝(田中圭)から、一応の説明を受けた後。ケースワーカーの半田明伸(井浦新)から、担当の資料を手渡される。資料に目を通し、様々な経歴があると知り、戸惑うばかり。そんななか、一本の電話がある。先輩の石橋五郎(内場勝則)から資料を手渡された平川孝則だった。「コレか…

  3. 健康で文化的な最低限度の生活 第1話

    安定や平凡を求めて公務員になった、義経えみる(吉岡里帆)は、栗橋千奈(川栄李奈)、七条竜一(山田裕貴)、後藤大門(小園凌央)、桃浜都(水上京香)たち4人の同期と共に生活保護受給者を支援する生活課に配属されます。 そこで、えみるは先輩ケースワーカー・半田明伸(井浦新)から、担当するのが110世帯と聞かされて・・・ 棚に入っているファイルの数が・・・1人で110世帯って大変だ~w …

  4. 巨炎 より:

    >『わろてんか』の世界
    後半、殆ど観ていなかったので気づきませんでした。
    接し方のお手本を見せる件や七條君の言葉、
    「優し過ぎると続けるのがキツイ」という言葉、
    なかなかドラマ的にバランスが取れています。

    ただ「連携」をちゃんと描けるのかでリアリティも変わってきますね。
    ケースワーカーってカウンセリングもプロ並が理想
    なんて描かれると本職の人が観たら怒るかも?
    (医療ドラマで専門分野無視のスーパードクターとか、
    医師の指示を無視して結果オーライの看護婦とかのパターン)

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