【クレオパトラな女たち】第8話　最終回と統括感想

人生も折り返し地点を過ぎたら何を捨てて何を守るか、それを考える時よ。
これだけは守りたいと思ってるものは何なのか。
子供なのか峯先生なのか。

私、彼と別れた。

あなたも守るもの捨てるもの決断しなさい。

 

「クレオパトラな女たち」第8話

 

　　　　　　

本当に簡単感想で。

 

あのまま一夜を共にしちゃったらしい市井先生と峯太くんは2人で出勤。

職場では、「不倫」に対する声が厳しい。
まぁ…皆さんの気持ちも解るけど、市井先生の家庭の酷さを考えたら、私は同情したね。
市井先生を責める気にはならない。

 

離婚すればいいってもんじゃないわよ！
院長の留守中にリーダーであるべきむっちゃんが率先して風紀乱してたなんて
誰も認めないわよ！

私は許しません！
スタッフだってみんな認めないわよ。

何でここまで言われなきゃならないんだ…。
市井先生の家にあんたも住んでみろ！

と、つい思っちゃうわけだよ。

女の職場、こわい。

でも、めげずにみんなの前で峯太くんを愛してる宣言しちゃう市井先生。

 

そんな頃……

裕くんは、1人で出勤。1人で買い物。
別れの予感でいっぱいになりながら……。

そして、帰ってきた峯太くんについに切りだす。

 

俺に言いたいこと言っていいよ。

もう…ここにはいられないと思うんだ。
これまで女性のことを好きになったことなんかなかったし、これからも好きな人なんか
できないと思ってたから…裕の親切に甘えても許されるかなって。
ホント勝手なこと考えてたんだけど。

ここを出てあの先生と一緒に暮らすの？

それはまだ分からない。
だけど、俺の気持としてこれ以上ここにいるの…。

重過ぎるんだね。　　

 

けれども、峯太くんは市井先生は子供を連れて自分の所に来るのが当然だと思ってる。

子どもを捨てる母親が許せない所だけは譲れないのだ。

裕くんは、そんな事にはならないだろうと予感してる。

 

峯太。
愛するって 辛いだろ？

　　

 

今まで人を愛することが無かった峯太くんに、そういう事に耳を塞いできた峯太くんに、
裕くんは現実を突きつける。

 

果たして…

市井先生の家では、

市井先生が浮気していようが構わない。
子どものために…とは表向き、
家のローンと出世のためにここにいろ。

とダンナと姑から言われ、肝心の息子には話を聞かれて「ママなんか出て行け」と言われ、
傷心の市井先生は峯太くんの所にやってくる。

ほんっとおかしいだろ…この家！
と、くうは怒りマークでいっぱいになるわけだが…

峯太くんは何と、市井先生を受け入れないわけだ。

 

この先生は、そんなお説教聞きに来たんじゃないよ。
どんな私も受け入れて、って言ってんだよ。

息子を捨てても許してって言ってんだよ。

峯太だけがいれば他に何もいらないって言ってんのが何で分かんないの？

峯太も好きなんでしょ？
だったら子供の心配よりこの先生の心配しろよ。

こんな事を裕くんに言わせて……ほんっと峯太のばかやろ！・泣

2人だけにするために家を出る裕くん。

夜道はまだ上着なしでは寒い。

でも、凍えてるのは身体よりも心の方。
裕くんが切ない…。

 

自分のせいで市井先生の子どもが母親を失うようになる事は出来ない、という峯太くん。

 

僕は先生が息子さんを捨てると言ったら、僕が捨てられようと思ってました。
だけど、先生を目の前にするとそれもできない。
僕も先生のこと失いたくない。

だから息子さんが独り立ちするまでずっと待ってます。

あの子が医学部とか行ったら、世に出るのに17年もかかるのよ？

待ってます。
ずっと待ってます。

イヤよ。
私は待てない。
あなたと一緒にいたいもの。

息子さんが独り立ちしたら僕の所に来てください。
１人で。

そんな先のこと…。
生きてるかどうかも分かんないじゃない。

生きててください。

イヤよ。
17年後、私いくつだと思う？57歳よ。

57歳でも好きです！

 

ありえない・・・・・・！
それは、きれいごと過ぎるだろ・・・。

でも、このクソ真面目さが峯太くんなんだなぁ…。

今すぐ幸せになりたいと言う市井先生の願望は叶えられなかった。

市井先生は、この先ずっとあの家でローンとダンナの出世のために
生きていくんだよ。
それでも耐えなきゃいけないのか。
個人の幸せはあってはならないのか。

結婚というしがらみ。

 

市井先生は、本当に峯太くんを好きだったのかどうかは解らない。
家から逃げたいあまり、恋と錯覚したのかも知れない。

すがれる物が出来て、弱くなったのかもしれない。

だから…

峯太くんによって家に連れ戻された市井先生は、こんな家で
狂ってしまうんじゃないかと思ったんだけど…

逆に強くなってしまったように見えた。

あきらめた、とも言えるのかな。

 

今度、工場一緒に行かない？

えっ？

俺にも思い出ちょうだい。

 

裕くん、峯太くんと最後のデート。

大好きな工場を眺める。
夕暮れの時間を楽しむ。

そして、

お願いがあるんだけど…。

抱き締めて。
一度だけ抱き締めて。

　ハグ。
　　

 

これが全然そんなイヤらしい感じではなく…
子どものようだった。

 

裕くんは一体どんな家庭でどんな風に育ってきたんだろう。

孤独が見える気がした。

 

結局は、みんな何となく恋愛的にはくっつかず、でも、みんながバラバラにはならない。

そんな最終回だった。

 

峯太くんと市井先生も一緒に働いているし、みんな普通に戻る。

富ちゃんと星田先生の結婚も延期。

アオちゃんは医者を目指して、裕くんに勉強を見てもらっている。
一緒に峯太くんのお父さんの所に飲みに行ったりして、友情は続いている。

 

いつかは…
アオちゃんが間に入って、裕くんと峯太くんも一緒に飲んだりできると思うの。

そんな明るい未来が想像できる最終回だった。

 

2話分打ち切りになったという話で、どんなにメチャメチャになるんだろうか
と思ったけれども、意外と私は納得した。

みんなくっつかず、みんな離れず、みんなが物すごい幸せを手に入れる事はなく…

でも、みんなすごく不幸になったわけではない最終回。

切ない事があったりイヤな事があったり、嬉しい事があったり
期待したり希望を持ったり失望したり怒ったり嫉妬したり……

そんな人間の縮図がそのまま描かれたドラマだった。
大石静先生らしい脚本だと思った。

 

人はみんな痛い。

でも、生きていくんだよ。痛いからこそ人は面白い。

 

いいドラマだった。
私は好き。

 

やり切れない人生に乾杯。カチン。

 

ばかばかしい人生に…乾杯！

 

そして、裕くんに乾杯！

 

　　　。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

心が通じ合い、一夜をともにした峯太郎（佐藤隆太）と睦（稲森いずみ）。
睦は、夫と別れるから息子の達也（佐藤瑠生亮）と３人で暮らしてほしいと言い、
峯太郎も受け入れる。

その朝、二人は一緒にＢＳＣに出勤。峯太郎と睦が前日と同じ服で一緒に出勤してきたことに
気付いた看護師たちは、二人の関係を怪しむ。
あっという間に峯太郎と睦の不倫の噂は、スタッフたちに知れ渡る。
春（宮地雅子）から、峯太郎との不倫について問い詰められた睦は、峯太郎との関係を認める。
二人の不倫が事実と知ったスタッフたちは嫌悪感を示し、峯太郎と睦は孤立。
しかし、葵（北乃きい）だけは、峯太郎を応援すると言うのだった。

帰宅した睦は、夫の克也（宇納佑）と姑の真知子（岩本多代）に離婚話を切り出す。
睦の収入が生活に必要な克也と真知子は、睦の機嫌をとってとりなそうとする。
真知子に「恋人ができたのではないか」と聞かれた睦は、峯太郎との関係を打ち明ける。
それに対して克也は、達也の母親としての務めさえしてくれれば外に恋人を作るのは
構わないという意外な反応を。
しかし、睦たちの話を聞いていた達也は、睦に怒りをぶつけて心を閉ざしてしまう。

一方、裕（綾野剛）は、一晩帰ってこなかった峯太郎が睦と結ばれたと察していた。
睦という恋人ができた今、峯太郎にはこれ以上、裕の気持ちを踏みにじるようなことは
できなかった。峯太郎は、裕の家を出ていくと告げる。
そこへ睦が訪ねてくる。睦は、達也に拒絶されたと打ち明ける。
達也を捨てて峯太郎との愛を貫こうと決意する睦。
しかし、睦がこのまま峯太郎との愛を貫けば、達也は母親に捨てられた子供になってしまう。
母親に捨てられたトラウマを抱えてきた峯太郎にとって、達也を自分と同じ境遇に
するのは耐えられない。
しかし、睦は初めて心から愛することのできた女性であり、峯太郎はそんな大切な
相手を手放したくない。

人を愛する苦しみを知った峯太郎の決断とは!?　
そして、峯太郎を一途に愛し続けてきた裕はどうするのか!?

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

 

よろしければ→【2012年7月期・夏クールドラマ何見ます？】ラインナップ一覧とキャスト表と展望

　　
にほんブログ村

　　
　　　

 

【キャスト】

岸峯太郎 – 佐藤隆太
市井睦 – 稲森いずみ
岸谷葵 – 北乃きい
黒崎裕 – 綾野剛
富坂昇治 – 三浦翔平
村松春 – 宮地雅子
星田美羽 – 芦名星
土井珠子 – いせゆみこ
中尾志野 – 奥田恵梨華
佐藤綾香 – 杉本有美
田淵もえ – 小篠恵奈

岸慎太郎 – 山崎一
湯川マリ – 余貴美子

 

 
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
※FC2にトラックバックが飛ばないブログ＆サイトさま記事リンク(お申し出下さい)
・
・