【ギネ~産婦人科の女たち~】第9話 最終回感想

君島先生、私、辞めます!

だから教授になって下さい。

柊は玉木から、君島が追い込まれている状況を聞いた。

君島先生は柊先生を庇ってるんですよ。

だから、みんなの前で君島先生と衝突しないでください。

柊は、医局の皆の前で君島に言う。

私はお産が出来れば何処でもいいんです。

でも、君島先生はこの病院に必要です。

君島は教授の話を受け、須佐見教授が引退する日、

医局員は須佐見と一代の結婚式を開いた。

その日の午後、一代は夫の手によって早期帝王切開と癌切除手術を

施術される事になっていた。

手術室に入り、麻酔をかける直前になって

火事の現場から妊婦受け入れの要請が入る。

奥様のカイザーを待って頂ければ助けられます。

柊の言葉に、須佐見は患者の受け入れを許可する。

患者は急性硬膜外血腫の上、陣痛が進んでおり、

外科と産科は同時に手術しなければならなかった。

一代は言う。

赤ちゃんを諦めずにここまで粘ったんだから、

後1時間くらい、どうってことない。

急患の手術が終わる頃、入院患者に緊急カイザーが必要な

状況になり、須佐見は一代を任せて自分はその妊婦の方へ回る。

一代の容態は急変していた。

28週の帝王切開は成功し、子どもは無事に取り上げられた。

しかし、一代の腫瘍は全て取り除く事は出来ない状態。

須佐見は諦めて、そのまま閉じたのだった。

柊は聖修大付属病院を辞め、小笠原に向かうために

港に来ていた。

誰にも知らせずに来たが、玉木は柊を見送りに来る。

そこへ、玉木から知らせを受けた君島が現れた。

小笠原に行って、何をするつもりなの?

小笠原に貴女が行ったら小笠原の妊婦さんは幸せになると思うの?

女子高生のような考えは止めなさい!

徳本さんの事があって思ったんです。

患者さんの近くで患者さんの日々の生活を見ながら

お産の原点を目指したいって。

産科の医師がいない小笠原に自分が渡り、

そこで島民の役に立ちたいと柊は思っていた。

そんな柊を君島は叱る。

医者のいない島は医療設備も整っていない。

飛行機も無く患者が急変したとしても、

手の施しようもない。

赤ちゃんや妊婦さんが死んだら、貴女が殺した事になるのよ。

まだまだ修行が足りないわ。

私の元で勉強しなさい。

でも、私が居たら君島先生が・・・

そんな事は、教授になってしまえばどうとでもなるのよ!

最初から貴女を取り戻そうと思っていたのに

人の気持ちは察しないし、全く手間のかかる人ね。

柊が小笠原に行かなかったら島はどうなるのか、と聞く玉木に

君島は言う。

現状では医師が1人渡っても何も変わらないと。

柊先生1人が島に行って危ない橋を渡るのではなく、

もっと大きな視野で見ていかないと何も解決しないわ。

大学病院の外では、総合周産期母子医療センターを取り戻すための

署名運動が行われていた。

君島は、まずは自分の病院を、そして日本の産科医療を

変えようと精力的に動き始めた。

そして、柊は君島の下で命を救う仕事を続けるのだった。

     

終わりました。。。

色々と言われ続け、たぶん視聴率は悪く、ドラマブロガーさんも

どんどん離れていったこのドラマ。

私は、すごく好きだったけどね。

産婦人科には生を受けるイメージしか無かったのですが、

救急総合病院となると、当然死も受け入れなくては

ならないわけで。。。

生まれてはウルウル。

死んではウルウル。。。

な感じで見続けてしまいました。

個人的な事ですが、現在ちょっと手が焼ける状態になっている我が子を

「どうしても産みたい」と思った日の事も思い出せました。

命が産まれる事は尊いことです。

柊奈智と言う人に、私は初めからそれほど嫌悪感は無かった。

初めから「何か人間として欠落した人」と言う目で見ていたから。

このドラマは初めから

柊と言う人間の欠落を埋める人々

を描いた物だと思いながら見ていました。

柊は子どもの時に父母を失った気の毒な人、なのかも知れない。

でも、私には、とても幸せな人に見えました。

現在の彼女は、とても、たくさんの優しい目に包まれて生きている。

大人になってから職場でこんなに周囲の人に恵まれる環境なんて、

なかなかあるモンじゃないですよ。

「こいつ、おかしい」と思われれば切り捨てるのが

世の中と言うものですよね。

でも、柊の周りには柊のために叱ってくれる人がいる。

柊を更生させて、育ててくれようとする人がいる。

君島は最後に柊の息子に向かって言っています。

叱ってるんじゃないの。

ママが大事だから言ってるのよ。

そう、柊は、みんなに大切に思われているのです。

ワガママ放題の娘を見守る母や父や姉や弟たちがいる環境。

その中で自分でも気付かずに育っていこうとしている

柊と言う人が、最後、とても可愛く見えた。

同時に、こんな所で守られて生きている事を

すごく羨ましいと私は思ったのでした。

この人が本当に1人の人間として独立できる日が

いつか来るかどうかは解らないけれども、

こんな職場が本当にあれば、多くの「アダルトチルドレン」が救われる。。。

結局は、そんなドラマだったと思ってもいいのかなぁ。。。

【キャスト】

柊 奈智 … 藤原紀香

玉木 聡 … 上地雄輔

桧口涼子 … 板谷由夏

嶋えりな … 本仮屋ユイカ

藤木敦士 … 近藤芳正

須佐見 誠二郎 … 國村隼

榎原浩史 … 中村橋之助

君島紀子 … 松下由樹

瀬川一代 … 内田有紀

徳本美和子 … 西田尚美

徳本慎一 … 八嶋智人

徳本優美 … 吉田里琴

※最近、livedoorブログさんに時々トラバが飛ばないのです。

お返しできない方は申しわけありません。

また、承認制かどうか解らないために何個も飛ばしてる場合もゴメンなさいです~


 


コメント

  1. くう より:

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    コメントありがとうございました^^

    板谷さんは素敵な女優さんですね。

    何げに色っぽいしね。

    今回の女医役もハマってました。

    私も大好きな女優さんです(*^^*)

  2. 板谷由夏 より:

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    私は、板谷由夏さんに、憧れていてすごく尊敬しています。私も、板谷由夏さんみたいになれたらいいなぁと思いました。

  3. くう より:

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    >小笠原に若干失礼だな&半端だな、とは思いましたがそれ以外はキレイにまとまっていましたねー。

    実際、柊の決心はそれほど大きなモンじゃなかったって事なんでしょうね~。

    君島先生の言う通り、女学生のような甘い気分だったのかも。。。

    >藤木先生たちがいなくなった穴、その後の周産期母子医療、瀬川が気になるところですがそのあたりを描かないのもやはり柊のための話だからでしょうか?!

    結局は、燃える君島先生の周り以外は「現代医療にメスを入れる」

    ようなエピソードは薄かった気がします。

    結局、このドラマは柊の話だったんだと思います。

    こんな人を、みんなで救っていく話。。。ですよね。

    玉木くんの方も、大した決心で結婚を考えていたり、

    カリフォルニアで勉強をしようと意気込んでいたりしたワケでは

    無かったって事ですよね。

    流される自分を変えようと思ったのは、やはりあの子宮摘出の

    女の子のおかげであり、そういう意味では徳本さんのおかげで

    ちょっと成長した柊と似た部分があるのかも知れません。

    >いや、でも結婚式では元ダンが隣に・・・・ううむ?

    あの元ダンとのツーショットは、ちょっと嬉しかった(*^^*)

    私的には最後まで、柊は元ダンとヨリ戻してほしいと思ってたので。。。

    まぁ、結局はその辺もスルーでしたが^^;

    >なんだかんだ言いながら最後まで楽しませてもらいました~。

    >・・・あの助産士さんくらい強くたくましくなりたいです(笑)

    木村さんは逞しいですね~!

    ああ言う女は賢いんですよね^^

    面白いドラマでしたわ。

    たぶん、私の中では今期2位かな。。。

  4. SECRET: 0
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    こんばんは!

    やっと見終わりましたー!

    遅い感想で申し訳ないです(汗)

    最後、小笠原にいくいかないのあたりは小笠原に若干失礼だな&半端だな、とは思いましたがそれ以外はキレイにまとまっていましたねー。

    藤木先生たちがいなくなった穴、その後の周産期母子医療、瀬川が気になるところですがそのあたりを描かないのもやはり柊のための話だからでしょうか?!

    どうなるのかと思っていた玉木は新教授を支える!という意気込みでしたね。

    いいことですよねー。

    同居云々と言っていたのでもしや何か芽生えやしないかと心配ですが(^^;

    いや、でも結婚式では元ダンが隣に・・・・ううむ?

    個人的にはウエディングドレスのはなしでスルーされていた槙原先生がウケました。

    なんだかんだ言いながら最後まで楽しませてもらいました~。

    ・・・あの助産士さんくらい強くたくましくなりたいです(笑)

  5. くう より:

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    PASS:
    >どちらかといえばオーソドックスな流れのこのドラマが

    >意外と不人気でびっくりでございました。

    どうも柊の性格に耐えかねた人々が続出して脱落したようです^^;

    >「自分が何を叱られているかわからない」

    そう。柊は常にそんな感じでしたよね。

    それが段々と解らないなりに一応何とかしようと言う姿勢も見えてきて。

    まぁ「成長」と言えるのではないでしょうか^^

    >「叱られたら何か考えないと

    >ダメなんだ」・・・ということに気がつく

    >というドラマ。

    最後も「何で小笠原に行っちゃいけないの」とキョトンとしながらも、

    一応は君島の元に戻ってくる。。。と言う(^▽^

    言葉の少ない人だと言うことも可愛らしさを増していたのでした^^

    君島は柊を「人の気持ちを察しない人」と言っていましたが、

    柊としては自分が大学病院を辞める事が君島ママのためだと

    一応考えたんですよね。

    こういう人だから君島ママも柊が可愛いのでしょうね。

    >カイザー、カイザー、カイザーでございます。

    >それは出産としては邪道ですが・・・

    >無理を通して道理をひっこませることで

    >助からない命を助けることは

    >いいことだ・・・という他ないのでございますから。

    どんな結果でも命があればいいのか、と言う初回に示された

    テーマはふっ飛んだ感じで終わってしまいましたが。。。結局、人は命があれば。。。。。いいんですよね。。。

    きっと、生きてさえいれば何か良い事があるんだと。

    まぁ、その辺はまたまた脳内補填していくしかないのでした。

    でも、面白いドラマとしてのめり込んだ3ヶ月でしたわ^^

  6. キッド より:

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    PASS:
    オンエアの体制がアレでしたけど

    どちらかといえばオーソドックスな流れの

    このドラマが

    意外と不人気でびっくりでございました。

    キッドは柊のきょとんとした顔が

    つまり・・・

    「自分が何を叱られているかわからない」

    そういう理不尽さを感じさせて

    とても素晴らしかったと思うのでございます。

    柊にとって「産科の医師は母体を安全に保ちつつお産を成功させることがすべて」であり

    そして人としてほぼそれが全てなんですね。

    それ以外のことを何か言われても

    「すべて意味不明」

    それでも人間は結婚して出産して離婚することが

    できるというのがミソなのですな。

    そんな柊が

    苦労が趣味の君島

    人格制御が趣味の榎原に

    改造されて

    「叱られたら何か考えないと

    ダメなんだ」・・・ということに気がつく

    というドラマ。

    つまり、最初はきょとんと

    することもできなかったのに・・・

    人がお産以外のことで自分と関係することを

    ようやくわかって

    いつもより長くきょとんと

    できるようになった・・・みたいな。

    カイザー、カイザー、カイザーでございます。

    それは出産としては邪道ですが・・・

    無理を通して道理をひっこませることで

    助からない命を助けることは

    いいことだ・・・という他ないのでございますから。

  7. くう より:

    SECRET: 0
    PASS:
    >母のような君島先生が最も安心して見られました。

    >ラストで医療体制整備の大きい視野が必要だといいましたが

    >最初から一貫して君島の持論も人間性も揺るがなかったですもんね。

    そうですね~。

    君島先生には理想があって、常に揺るぎなかったです。

    だから医局の皆も教授昇進に賛成だったんですよね^^

    あんなお医者さんが本当に現実に溢れていたらいいと思います。

    >初回の柊には反感しかありませんでしたが

    >さすがくうママは暖かい目で見てくれていますね。

    ドラマだからですわ~^^;

    あれが職場にいたら、やっぱりプンプンしてましたよ~。

    何せ理解に苦しむ人ですからね。

    まぁ、逆に考えれば、職場でハラが立つ人がいても、

    こういう気持ちで生暖かく見守る必要があるのかなぁ。。。なんて思いました。

    >このドラマで「カイザー」を覚えたわけですが

    >仕事やらで危機に陥るとすかさず「カイザー」と叫び

    >グレードA、Bとレベル分けして悦に入っていますわ~。要するにバカです~^^;

    あはは(^▽^

    私も「カイザー」と言う言葉を初めて知りました。

    最初は「開産」と言っているんだと思ってた。

    カイザーグレードAは、確かに何だかロボット発進!みたいな

    カッコ良い響きでしたわ(^▽^

  8. くう より:

    SECRET: 0
    PASS:
    >新たな命を誕生させようとする家族のために

    >奔走する方たちのお話。

    その通りですね。

    産婦人科と言うのはそういう所ですよね。

    人が誕生するシーンは、それだけで感動します。

    >第一話の柊と比べると

    >大分目つきが変わってきてましたね。

    そうなんですよね~。

    相変わらず、叱られるとワケ解らないと言った表情はしてましたが、

    それでも可愛かったです^^

    現在では医師と言う職業も昔ほど聖職ではなく、患者は

    平等にクレームをつけてきます。

    患者としては、自分の意見が主張できる世の中になった事は

    喜ばしい事ですが、お医者さんにとっては冷や汗もんの事が

    多いでしょうね。

    寝ないで働いて、一番良いと判断した事をしても結果が

    悪ければ訴訟です。

    そういう現状は描かれていましたね。

    >なので、君島先生という

    >そうした現状を変えようとしている方の下で

    >働けるのは幸せな事なんでしょうね。

    そうですよね~。

    患者と未来の医療のために邁進しようとしている姿が素敵でした^^

    だから玉木も君島のために残る事にしたんでしょうね。

    >ちなみに主人公に関しては

    >カイザー大好き柊さんが強く印象に残っています(; ̄∀ ̄)ゞ

    技術を磨きたいと言う向上心は買います^^;

    そういう所に拘るのも、子供っぽさの表れなんでしょうか。

    きっと、これから君島先生の元で他の技術も磨いていく事でしょう^^

  9. エリ より:

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    PASS:
    母のような君島先生が最も安心して見られました。

    ラストで医療体制整備の大きい視野が必要だといいましたが

    最初から一貫して君島の持論も人間性も揺るがなかったですもんね。

    >柊と言う人間の欠落を埋める人々

    なるほど、納得。

    本当に柊の至らない部分を周りがカバーしていました。

    初回の柊には反感しかありませんでしたが

    さすがくうママは暖かい目で見てくれていますね。

    最後に「ママ(柊)が大事だから」と言ってくれた

    君島と共通していますよね。

    このドラマで「カイザー」を覚えたわけですが

    仕事やらで危機に陥るとすかさず「カイザー」と叫び

    グレードA、Bとレベル分けして悦に入っていますわ~。要するにバカです~^^;

  10. ikasama4 より:

    SECRET: 0
    PASS:
    新たな命を誕生させようとする家族のために

    奔走する方たちのお話。

    とても面白かったですね。

    第一話の柊と比べると

    大分目つきが変わってきてましたね。

    産科医個人にリスクを背負わせるような御産をするのではなく

    安全な御産が出来る場所を守る事も大事だと主張するのは

    ドラマとしてはとても意外でしたが

    それはそれで悲しいけれど、今の社会は

    理想ばかりではやっていけないという

    産婦人科医に突きつけられている問題という事なのでしょうね。

    なので、君島先生という

    そうした現状を変えようとしている方の下で

    働けるのは幸せな事なんでしょうね。

    ちなみに主人公に関しては

    カイザー大好き柊さんが強く印象に残っています(; ̄∀ ̄)ゞ

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