NHK朝ドラ【 マッサン 】　第22回　感想

鴨居商店の会議に参加したマッサン（玉山鉄二）は、鴨居（堤真一）に
太陽ワインの未来について問われ、中身の一新を提案する。
しかし、鴨居の出した決断は、中身はそのままで新たな広告を打ち出し
再起を図るというものだった。
憤慨するも次第に鴨居に魅了されていくマッサン。
一方、銀行からの融資が白紙に戻り住吉酒造は窮地に陥る。
会社存続には縁談を受けるしかないと迫られた優子（相武紗季）は…。

(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

連続テレビ小説「マッサン」第4週「破(わ)れ鍋に綴(と)じ蓋」　第22話

　　　　　　　

 

さて、太陽ワイン大量返品を受けて、マッサンも参加する鴨居商店の会議。

 

鴨居商店は今、創業以来の危機や。
みんなに聞きたい。太陽ワインをどうするか。
撤退か…存続か。

 

太陽ワインは鴨居商店の看板商品。

太陽ワインのない鴨居商店は牙のない虎みたいなもんですわ。

と言う社員もいる。牙のない虎……うん、いい表現。　

 

昨日、ある店のお客さんが言うてはりました。
「やっぱり洋酒は怖い。もうよう飲まん」て。
一度ついてしもた印象を変えるんは簡単ではないと思います。

と、一時的な撤退を提案する青山くん。

 

しかし、一度撤退したらますますお客の印象は悪くなる…

難しいところ。

亀はどう思う？

と、意見を訊かれるマッサン。

鶴じゃなくなった。　

 

え～…太陽ワインの中身を全く新しい物にします。

中身を新しい物に？それ、別商品になるん違う？

えっ？
中身、つまり味が変わらんかったら人の印象は変わらん思うんです。
なんぼええ事言われても、結局中身が同じなら怖さはなくならんでしょう。

 

いやいや…味の改良となるとまた時間も手間も…。

いや、配合変えるだけやったら工場の設備も大きく変えんと
いけるんちゃいまっか？

 

じゃったらいっそイミテーションワインなんかやめて、欧米のワイン造りを
目指しゃぁええじゃないですか！

 

「本格」を目指し、模倣を無くしたいマッサンらしい意見…。

しかし…。

ほしたら…住吉さんに製造してもらう必要ありまへんがな。
おたくの工場からは完全撤退になりまっせ。

と言われるマッサン。

そもそも、「住吉酒造の太陽ワイン」の話だからな。
住吉を用無しにしてどうするよ。　

 

あかんあかんあかん…！
え～…なら…甘味料は全て天然物で、薬草、香辛料で風味をつけりゃ
更に安全で健康にもええ「ニュー太陽ワイン」！

 

自分の立場に気づき、慌てて訂正するマッサンである。　

この時代に酒で「健康」とか「美容」は物すごく斬新でいい視点だと思うんだ。
あまりそういう考えは無かっただろうからな。

 

中身は変えんでええ。

と、言うカモキン。

 

太陽ワインの中身を変える必要はない！

じゃけど、今大事なんは中身の安全なんです！

世間の見る目を１８０度変えんと！中身の安全。そのあとや。

えっ…？「世間の見る目を１８０度変える」？

世の中がアッと驚くような新しい広告を打てば、もしかしたら太陽ワインの
印象を大きく変えられるかもしれません。

謳うは安心安全！ついでに美容と健康や。
健康的で美しい広告図案考えてみよう！

 

広告ポスターを一新するということで案はほぼ決まり。

自分の案が通らなかった事で、拗ねるマッサン。

 

何や。また辛気くさい顔して。

結局広告で目先を変えるんですね。

すねんなよ。自分の意見が全部通らなんだからいうて。

別にすねとる訳じゃ…。

ものを突き動かすのは切り替えの速さや。

 

すごいっっ！
商人カモキン、かっけーー！

 

じゃったら何でわしをここに呼んだんですか？

中身の話すると思たからや。

えっ？

この手の話し合いは事務方だけが騒いでもあかん。
あらゆる方向からの物差しが必要なんや。
職人いうか、造り手の生の声を聞かなええもんはできまへん。

 

マッサン、「作り手」「職人」と言われて、ちょっと嬉しい。
そして、カモキンの広い視野を持った考えを聞いて、見直したよう。

 

家に帰ると、エリーから、どうして今、鴨居商店に居る事を教えてくれなかったのか
と責められる。

昨日、専務から言われたんだよね。
何も知らないのかって。

でも、確かに優子さんの見合いの事ばかりで、マッサンの仕事の事、自分から
何も興味持って聞く感じじゃなかったもんな。　

 

ワタシ、報告があります。
ワタシ、ユーコさんと友達になりました。

へえ～。

ユーコさんのお見合い、ボスが断りました。

 

ここで驚くマッサン。

爆発事件のあおりで追い詰められとるはずじゃのに。

ちょっと会社を心配したようだが、その後はすぐにカモキンの話。

 

ありゃ最初から自分で答えを出しとったんかのう。
太陽ワインは存続じゃいうて決めとってその上で、その答えにみんなが
向かうようにうまい事仕向けたんじゃろか。

どうじゃろね。

そうなんじゃ。これが不思議なんじゃ。
わしの意見に反対した思たら、最後にはわしのような人間も必要じゃ言う。
どっちがほんまの大将なんじゃ？

 

箸を振り回して興奮して喋るマッサン。

ここ、今日、礼儀がなってないとネットの各所でdisられているとこ。　

いいじゃんね…別に…マッサンはそういう人なんだよね。
夢中になると、他の話もお行儀も全部ふっ飛んでしまう性質らしい。

役者のお行儀が悪いのかとかまで言うのは、ちょっとね…。

 

自分の話を聞いてもらえなかったエリーは、ちょっと不機嫌。

ま、現代の家庭でもよくある光景なんじゃないでしょうか。
自分の興味のある話しかしない。
興味のある話しか聞かない。

この辺もたぶん新婚夫婦の未熟さを表しているんだと思う。

 

翌日、エリーは鴨居商店にやって来た。
エリーのセンスでポスターを見立ててほしくてカモキンが呼んだのだとか。

カモキンとマッサンが夢中で話すのをちょっと嬉しそうに見ているエリー。

マッサン、ニコニコ。ワタシ、うれしい。

 

さて。
住吉酒造は、その頃大変な目に遭っていた。
銀行の融資が取り付けられなくなったのである。

ワインは爆発事件のおかげで悪評。
確かに将来性の危うい今、そんな会社に融資する銀行もないだろう。

 

エリーが賄のために会社に行くと、優子の祖父がやって来る。

 

大作君、置かれてる状況分かってるな？
この窮地をなんとかするために、わしは縁談を持ってきたんやないか。

しかし…。

 

しかしもかかしもあるか！
優子、そやろ？
藤岡さんに頭下げて見合いは予定どおりやってもらうようお願いしてきたんや。

ええか？
この縁談を断るっちゅう事はここの住吉酒造が倒産するっちゅう事や。

 

そして、優子は再び蓋を閉じた…
家のために見合いを受け入れたのである。

 

まぁ…そうなるよねぇ…。

物陰で話を聞いているエリーも、さすがに今回は出て行かない……？

見合い相手がすっごい良い人で優子さんが惚れてしまえば問題ないんだけどね。
エリー、見合いをぶっ壊すって事は、ダンナの会社を潰すってことよ～。
やらないよね。

でも、朝ドラだからな…どうなるか。

 

鴨居商店が太陽ワインを止めることに、初めは自分の仕事の危機を
実感していなかったマッサン。

優子の見合いを止める事はダンナの夢を叶える場所を失う事だと
自覚していなかったエリー。

この状況で、学ぶのか。
まだ何かやろうとするのか。

ちょっと先が見えない…。

理不尽を受け入れる辛さを描ければいいのだけど…
コンセプトは「コメディ」だからな…どうするのか脚本の出来が問われる
難しい展開。

 

よろしければ→【2014年10月期・秋クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

　　
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※補足的記事
『2014年10月期スタートNHK朝ドラ『連続テレビ小説　マッサン』の
見どころとキャストまとめ』
　　　　　　

 

　　
※キャスト

亀山政春 … 玉山鉄二
亀山エリー … シャーロット・ケイト・フォックス

亀山早苗 … 泉ピン子
亀山政志 … 前田吟
岡崎千加子 … 西田尚美
亀山すみれ … 早見あかり
番頭・島爺 … 高橋元太郎

住吉酒造
田中大作 … 西川きよし
田中優子 … 相武紗季
矢口専務 … 白井晃
事務員・好子 … 江口のりこ
池田 … 前野朋哉
松原 … 木内義一

キャサリン（種子） … 濱田マリ
食堂「こひのぼり」店主・春さん … 及川いぞう

鴨居欣次郎 … 堤真一
鴨居英一郎 … 浅香航大
黒沢 … 志賀廣太郎
俊夫 … 八嶋智人
巡査 … バッファロー吾郎A

森野熊虎 … 風間杜夫
森野ハナ … 小池栄子
森野一馬 … 堀井新太
亀山エマ … 優希美青

ヘレン … アナンダ・ジェイコブズ/鎌田梢
ウィリアム … タクマ・ウォーレン/比嘉久美子
ローズマリー … インゲ・ムラタ/松岡洋子
デイビッド … マイケル・ビアード

ナレーション … 松岡洋子

※スタッフ

脚本 … 羽原大介
演出 … 野田雄介、梶原登城、佐々木善春、他
プロデューサー … 山本晃久
制作統括 … 櫻井賢
音楽 … 富貴晴美
制作主任 … 熊野律時

主題歌 … 中島みゆき「麦の唄」

公式サイト　http://www.nhk.or.jp/massan/

 

 

 

 

 

 

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