NHK朝ドラ【まれ】　第2回　感想

塩田を営む桶作元治（田中泯）、文（田中裕子）夫婦と出会った翌朝、希（松本来夢）
は近所の子どもたちに強引に誘われ、子ども相撲の練習に参加する。
藍子（常盤貴子）は、ご近所さんが集まる美容室に赴き、土地になじむための
手がかりを探る。
一方、徹（大泉洋）は、黙々と塩づくりをする元治に大量生産でもうけようと持ちかけ、
文の怒りを買ってしまう。
希は能登に来ても変わらぬ父の姿に失望し、厳しい言葉を投げつけてしまう。

(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

連続テレビ小説「まれ」第1週「魔女姫バースデーケーキ」　第2話

　　　　　　　

 

第2話にして、大雑把な感想を言えば……普通。　

 

能登では古くから「揚げ浜式」と呼ばれる方法で塩を作っています。
まず海から海水をくみ…。

 

これ何ですか？

 

と元治さんに質問する希。

 

オチョケや。

「オチョケ」

 

塩田の砂の上にまきお日様の力で乾かします。
乾いたら砂を集めて海水でこして、塩分濃度の高いかん水という水を作り…。
一昼夜煮詰めてようやく美味しい能登の塩が出来上がります。
完成までには約１週間もかかるのです。

この、能登の「揚げ浜式」塩田風景は面白かった。
こういう地元のお仕事ドラマ的なところ、ジックリ描いてくれるのは嬉しい。

「奥能登塩田村のHPさん」

 

ただ、それが何だか主人公の学習見学会みたいになってるのが何だかな…。

すごい…！地道すぎる。

って感動の仕方も何だかな。　

もっとこのお仕事自体の伝統や美しさや泯さまの所作に感動してほしい(←結局ここ、ここ大事)

 

しかし、

お客さん、塩田体験は終わり。
お一人様１００円。

と、ここで文さんに言わせているので、主人公一家が充分に空気読めや一家で
ある事は一応設定済みなのだと思われる。

 

ジャガイモは郵便局の寺岡さん。
カボチャは美容室の蔵本さん。
この魚は…漁師の角さん！

能登ってね、自分のとこで取れた野菜とか魚とかご近所で配りっこするんだって。
海にはサザエもアワビも、山には山菜もあるし、お金なくても食べていけるんだよ！

すばらしいね！

 

藍子さんはそう言うけれども、いくら「優しさで出来てる能登」って言ったって、
そんなお人好しの国ではないと思うぞ…。

何か「素晴らしさ」を履き違えているようにしか感じられない一家なのだった。

 

またさ～～父・徹のダメンズっぷりは洋ちゃんだと思えばまぁ……
って感じだけれど、藍子さんはこの場合「心の広いおっとりした優しい妻で母」では済まないよね。

 

分かる。
でかい夢、でかい夢、って何回も仕事変えて失敗して本当駄目だよね。
でもね、いつも家族の事を思っている気持ちは分かってあげてくれたら嬉しいな。
お父さんも思ってるよ。
今度こそちゃんと働いて頑張ろうって。
ねっ。

 

一家夜逃げで小学生の子どもが働かなければならないような環境に陥れる
時点で、もう親として終わってると気付かないと…お母さん。
この姉弟はどう見てももう児相案件だよ。

家族をこんな目に遭わせて「駄目なお父さんだけど優しいのよ」って言うのは、
DVに遭っている妻が暴力夫から離れられない心理ともう同じだから。

 

しかし……
ここまでダメなんだから、これは脚本としては織り込み済みなんだろう。当然。

「こんな一家だけど視聴者の皆さん、応援してね！」

とは、まさか思っていないと思う。

「生温かく見守ってね……とりあえずな……」

というつもりに違いない…と信じてる。

 

この塩の価値をもっと高めるためにセレブ層に販売するべきだとコンサルみたいな
アドバイスをし始めた徹に文さんの

あんたらち、明日出てってくれるけ！

が炸裂し、地道にコツコツを歩めない父に、希はついに宣言する。

 

でっかい夢なんて嫌い！
お父さんも…嫌いになりそう。

お父さん、嫌い！

 

駄目親父は嫌いになっても大泉洋は嫌いにならないでくださいっっっ!!!

 

いや…
ホント、個人的には応援したいと思っているドラマなんで。

だって好きな人がいっぱい出てるから～～火傷して欲しくないし～～。・泣

戸田恵子さんのナレーションがやけに若くて可愛くて御伽噺調なのにも謎が隠されている
って話だし。

どうか納得行く展開に………ひとつ、よろしく。

 

あっ…。

「東京っちゃ、おしゃれな人しかおらん夢の国やがいね！」

と、能登の人が思っているらしい件……

については、「月曜から夜ふかし」で扱ってもらわねばなるまい………。

 

　　　　　　　

 

　　
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よろしければ→【2015年4月期・春クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

 

　　
※キャスト

津村希（まれ） … 土屋太鳳（子役期・松本来夢）

津村徹 … 大泉洋
津村藍子 … 常盤貴子
津村一徹 … 葉山奨之(子役期・木村聖哉)
桶作元治 … 田中泯
桶作文 … 田中裕子

蔵本浩一 … 篠井英介
寺岡真人 … 塚地武雅
角慎一郎 … ガッツ石松
蔵本はる … 鈴木砂羽
寺岡久美 … ふせえり
小原マキ … 中川翔子
紺谷弥太郎 … 中村敦夫
紺谷博之 … 板尾創路
紺谷圭太 … 山崎賢人
蔵本一子 … 清水富美加
寺岡みのり … 門脇麦
二木高志 … 渡辺大知
角洋一郎 … 高畑裕太
池畑大悟 … 小日向文世
池畑輪子 … りょう
池畑大輔 … 柳楽優弥
池畑美南 … 中村ゆりか
浅井和也 … 鈴木拓
矢野陶 … 孫成順

ナレーション … 戸田恵子

 

※スタッフ

脚本 … 篠﨑絵里子
演出 … 渡辺一貴、一木正恵、西村武五郎、他
プロデューサー … 長谷知記
制作統括 … 高橋練
音楽 … 澤野弘之

製菓指導 … 辻口博啓

主題歌 … 「希空～まれぞら～」/作詞:土屋太鳳　作曲:澤野弘之

公式サイト　http://www.nhk.or.jp/massan/

 

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