明日なくしてしてまうかもしれない何気ない幸せを私たちは生きてた。
この言葉にドラマの内容が集約されている。
今生きている時間も、目の前にいる人も、ある日突然失うことになるかも知れない。
それは失ってから気づくこと。
100万回 言えばよかった 統括感想
振り返り感想
第一話から感想を書きたかったのですが、書けなくて。今も、もう、終わってしまった寂しさで呆然としている。
悠依はこの先、100万回泣いたら、元気にピンピン、生きて行けるのだろうか。
私には無理……。でも、きっとそうしなければならない。
まずは歩かなくては。そして食べなければ。そう教えてくれたのは直木なのだから。
毎回の みるはち 投稿を入れながら振り返っていきます。
『100万回 言えばよかった』第一話 あらすじと感想
視聴者には直木が見えていて、それを魚住しか見えていないことも分かっているから、信じてくれない悠依にどう伝えればいいのかウズウズしながら一緒に考える。
開始前から分かっていたことだけれど、主人公の恋人はすでに亡くなっている…。
「霊の存在を感じず信じられない」という普通の人の描写がリアル。
13日は金曜日。霊が出てきても不思議ではない、計算なのか偶然なのか……いや、偶然ということはないだろう。安達奈緒子脚本で金子文紀演出、磯山P作品。緻密すぎる。
現在、まさに本日2023年1月13日から始まり、20年前の出会いからここまで、2人が語らなくてもお互いが分かるほど惹かれ合っていたことがハッキリ見えた初回。
あっという間の1時間。こんなに引かれ合っていた関係でも、霊の姿が見えない。悲しさ…。
ものすごく期待していたドラマだったけれど、佐藤健ンと松ケンに親和性を今一つ感じられず、その点が不安だったのだけれど、見事に素晴らしくピッタリではありませんか……。上手い人たちはどんなジャンルでも合わないってことがない。
みるはちクチコミから
『100万回 言えばよかった』第2話 あらすじと感想
見ている私たちも、すでに直木が死んでしまっている、しかも事件に巻き込まれているだろうことを確信した第2話。
私はドラマや映画を見る時に、「応援している役者が出ている作品なんだからどんな内容でも名作だと思い込んで推していく」ようなことはしない。
また、好きな役者さんと作中のキャラを混同することもない。推しは推し。作品は作品。キャラはキャラ。
だったのだけど。
今回は、なぜかものすごく不安になってしまった。「遺体になった健を見たくない」と思ってしまった。こんなこと初めてだなぁ……。
『龍馬伝』の以蔵くらいかなぁ。健が死んでしまう役を見るの。現代劇では映画でも見たこと無いような気がする。免疫がないから?こんなに辛く感じたのは。
行方不明者の遺体確認シーンでは、本当にドキドキしていた。
ああやって、遺品から先に確認させてくれるんだね。当然か。
健の死に顔を見る勇気がなく、緊張する。
今回は別人だったけれど、最終回までには当然来るんだろうし……。
ご遺体確認のシーン、悠依と同じくらいドキドキして見ていた。絶対に死んでほしくない人のご遺体は芝居でもつらい。まず遺品から見せるんだ……と思い、指輪のようなものを発見して勝手に泣きそうになっていた。
違ってよかった……けれど、これは全て、亡くなった誰かの物なのだと考えたら心が沈む。こんなにリアルに心が動くシーン、連ドラではあまり見たことがないな……。
ナオキが悠依に秘密で会おうとしていた共通の友達。少しずつ掘り返される過去。500万。殺人被害者の女。
そして、死んでいた板倉(の外の役の人)。譲と同じく「視える」らしい先生。
サスペンスとしてもファンタジーとしても先が気になる…
みるはちクチコミから
『100万回 言えばよかった』第3話 あらすじと感想
事件は深刻だし、基本はつらい話なのだけれど、直木と悠依と魚住、3人のやり取りが楽しくて微笑ましい。
2人の間に入っているのが魚住くんのような明るくてポジティブで正義感の強い人で、本当に良かったと思う。
そういうキャラクターを作り上げる松山ケンイチの役者力。
信用できる役者さんたちの偉大なお仕事で出来上がっているドラマだなぁとしみじみ思う。
子供の移植に必要だから作られる救世主ベビーと同じように、弟のために利用されるようになった救世主兄、それが直木。
「直木のことも考えてやれ」という父の言葉は弟の病からの逃亡だったかも知れないけれど、「直木のため」というのも嘘ではなかったと思うのよ。
しかし、思春期特有の正義感と反抗心から直木は父親にひどい言葉を投げつけ、父は暴力に走ってしまった。母はただただ次男を救うために長男を使う事しか考えていない(考えていないというより、たぶんもうおかしくなっている)
崩壊した鳥野家。初めてそれを知る悠依。
「私は、直木がただ好き」「理屈じゃない。ただ、好き。」
親にもきっとそう言って欲しかった。そう言ってくれる人を待っていた。悠依と出会えて良かったね…
みるはちクチコミから
『100万回 言えばよかった』第4話 あらすじと感想
私がずっと恐れていた、直木の遺体が見つかる時がついに来てしまった……。
可哀想だなぁ。
自分で自分の遺体を見つけてしまうの。なんという悲しさ……。
「幽霊は居ません」「消えてしまうのはとても辛いから、脳が居るって思いこんでいる」
ソン先生にそう言われる悠依。
ソン先生も自分の恋人に会いたいね。
脳がそう思い込んでも、事故死した恋人に会えない人もいる。
奪われる死は最高に理不尽だ。
自分の容疑を晴らすために遺体を探していた直木。
何だかんだ、魂と肉体は引き合うよ。そんな気がする。
幽霊先輩・樋口くんにそう言われた通りになった……。
綺麗な遺体。
つらい……。
やっと会えた身体は冷たく、目も開かなければ語りかけてもくれない。悲しみと悔しさに震える悠依。自分自身を声もなく見下ろす直木。2人を見つめる魚住くん。
あまりに悲しくてただ画面を見つめてしまった。演技が上手すぎる人たちが作り出すシーンはリアルでつらい……本当に健が死んでしまったように悲しかった。
救いは、まだ、いること。
下手くそな口笛が鳴り続けていること。直木はなぜ死んだのか。犯人は誰なのか…
みるはちクチコミから
『100万回 言えばよかった』第5話 あらすじと感想
悠依の前に莉桜が現れる。
「何も思い出さないで」
莉桜は何から逃げているのだろう。
どんなに酷い過去だったとしても、あなたたちが生きるはずだった未来を奪う権利は誰にもない。
魚住くんの正義感と優しさに救われる。
そう、「家庭に問題がある子供たち」にどんな悲しい現状があったとしても、それは何の罪もない人たちの命を奪う理由にはならない。
直木の身体はもう戻ってこないし、口笛が聞けても抱きしめることはできないのだから。
思い出の中で生きている人は不幸だとは思わない方で。「若いのだから」という言葉はよく聞くけれど、その人が死んだ人と生きていきたいなら、それはそれで幸せならばいい気がしてしまう。
直木が居るのか居ないのかと聞かれれば、居ないのだろう、きっと。でも魚住さんを通せば話ができる。口笛で返事もしてくれる。
いつか居なくなるなんてありえない。今はそう考えて当然。
間に挟まれた魚住さんが悠依を好きになってしまうのは仕方ない。一生懸命さが美しい…
みるはちクチコミから
『100万回 言えばよかった』第6話 あらすじと感想
想い残しがあるからかなぁ。
事件が解決したら消えるのでは、と魚住の姉は言う。
死は理不尽だよね。でも、ある意味、平等。平等でなければいけないと思う。
死んだのに生きている直木の今の状態は、同じように亡くなった人たちと引き比べて平等とは言えない。それは直木も分かっている。
俺は自分が納得行ったら消えたい。
では「納得」はどうすればできるのか。
それはやはり「事件解決」なのかしら。というよりも、「事件を解決して悠依を安全な環境に置きたい」心残りはたぶん、それなんだろうな。
待ち合わせの場所に現れた車の中に莉桜の姿は消えた。
あの、遊園地の日のように。
そういえば、知事…(じゃなくて)女幽霊、出て来ただけで終わっている。悠依のこれからや事件に絡んで来るんだろうか。悠依が危険な目に遭っても助けることもできない直木を助けてくれるだろうか(来週の話だけど……)
憑依されるということが、寿命を奪うことだとは思わなかった。それでも魚住くんは2人に関わり続けそう。だって、もう、魚住くんは悠依ちゃんのことが好きというより、恋愛ドラマを見ている視聴者のように2人のファンなのだと思う。
女幽霊、命が削られる魚住くん、魚住くんと瓜二つの亡くなった夫をあきらめられないソン先生。そして凶悪な集団。莉桜ちゃん。
そして「ハチドリ」のオーナー良々。…
みるはちクチコミから
『100万回 言えばよかった』第7話 あらすじと感想
魚住の手を借りずに真犯人を追おうとしても、いざ危険な目に遭ったら直木には悠依を助けてあげることもできない。
目の前で田中希也に襲われる悠依をどうすることもできない直木の悔しさが伝わる。
結局、魚住が居なければ危険な事態に足を踏み入れることは出来ず、そして魚住くんも直木の力を借りなければ真実に辿り着けない。
友達としても冷媒としても、そして事件を解くタッグとしても、お互いが必要な2人。
危機一髪を体当たりで救いに来る魚住くんに、うわぁぁ!!!と叫び、「直木の言うことは全部分かっている」という悠依にウルウルし、ラストのブドウグミでゾワッとする。全国の良々予想組の皆さん、おめでとう。
2人のために命を削っちゃう魚住くんを助けたいお姉さん。許すべきことと分かっていても運命を呪うから原田さんを許せないハヨン先生、みんな、それぞれに大事な人がいる。
大切な存在を失うことは不慮の事故ですら許せないのに、意図的に人を傷つけるなんて。そんな人が「名士」だなんて。ただ悲しい…
みるはちクチコミから
『100万回 言えばよかった』第8話 あらすじと感想
田島先輩は幽霊の話を信じてくれたけれど、幽霊の証言で犯人を逮捕できちゃうわけではないので……ジレンマが広がる。
都合よく犯人が揃って自死してくれるなんてことはあるはずもないが、こういう感じで捜査が終了になっちゃう事件も本当にあるのだろうな……。
黒幕はもちろん武藤だけれど、視聴者の大方は直木殺しの犯人は他に居ると分かっている……。
ウジンの真似芝居を魚住くんにさせるのは、ソン先生のためでもあるけれど、成仏できない原田さんのためでもある。
理不尽を許せない気持ちに、思い出は勝つことができるのか。
エアキスシーン
直木、消えてもいいよ……。
直木の口笛の音を頼りに「唇のあるところ」を見つけて、キス。
史上最高の切なさと美しさ。
TBS金ドラ『100万回 言えばよかった』?
— 【公式】TBS金ドラ「100万回 言えばよかった」ご視聴ありがとうございました!✨ (@hyakumankai_tbs) March 5, 2023
⋰
第8話名場面 #幽霊キス
⋱
第9話は3/10(金)よる10時〜
どうぞお楽しみに??#金ドラ100よか#井上真央#佐藤健#松山ケンイチ pic.twitter.com/hR5z6dWrvx
この一週間、スーパーでぶどうグミを見るたびに「うわぁ」と思う……(エンドにぶどうグミ積み上げディスプレイしていたイオンさん、知っててやってる(笑))
原田さんのおかげで「想い残しが消えたら成仏する」ことが確定されてしまった。原田さんの想い残しは、ウジンさんの気持ちがソン先生に伝わること。
では、直木の想い残しは?
もちろん「悠依のこと」ではあるけれど、それは漠然としすぎていて永遠に成仏できそうもないから。「悠依が無事に生きていけること」かな。自分自身の事件の概要すら分からないのだから。
事件のことが全て解決したら、直木は消えてしまうのかもしれない。それを回避する方法は「乗っ取る」。誰を?魚住くんか…
みるはちクチコミから
事件の真相が明らかになる 第9話 あらすじと感想
直木は、何て言ってる?
知りたいって。
直木は在るよね。……だって僕、勝さん見るしね。
英介が見ている「勝さん」が恐ろしくて……。
ずっとこんな勝さんに見られながら、怯えながら英介は生きていた。
英介は昔、莉桜たちを売る武藤の協力をしていた。
現在は勝さんのように子どもたちを助け、雑誌にまで掲載される人格者になった英介。
500万を切っ掛けに動き出した過去を閉じたくて、英介は直木を殺害した。
過去を知られたくないという身勝手な動機。
でも……
英介が今も武藤の「仕事」をハチドリで手伝っているわけではないことは分かった。それだけは良かった……。
事件が解決して、本当に直木は消えてしまった。
2度目の消滅。
死は、突然でも、予告があっても、病気でも、事件でも……、悲しい。
ちゃんとしたお別れなんてないのかも。
たぶん、みんな、こんな感じで、生きてく。
一連の事件の真相が暴かれ、関係者は逮捕され、そして直木は消えてしまった。悠依を守りたかった。それが直木の心残り。
独り成仏できず、直木の姿を探す樋口さんが切ない。
そして、ずっと一緒だったのに突然半身を失くしたような魚住くんも心配。
自分のために過去を捨てたくて直木を消した英介さんは、勝さんを見ていた。きっと、ずっと。勝さんのようになりたくてなれない自分を見ていたんだね。
「人は自分が見たいものを見る」
そして、ある朝、悠依の元に直木は帰って来た…
みるはちクチコミから
『100万回 言えばよかった』第10話 最終回 あらすじと感想
突然、再び現れた直木に、驚くよりも「時間を大切にする」悠依のポジティブさ。
しんみりしている時間がもったいない。
で、何する?
……で、一番最初にやることが、魚住くんを呼びだすこと。
ねえ、ちょっと2人で喋ってみてよ。
くーーっ。ずっと見てたい。
2人のただのファンみたいな魚住くんが優しくて。
そう、ずっと2人の親友だった。
3人の時間は楽しくて。楽しいから、見ていると泣けてしまう。
心残りは全部やってみる1日。
直木の両親を呼んで、直木のハンバーグを食べさせる。
優しい子でした。私たちよりも、ずっと強くて。
あの子が生まれた時、すごく嬉しかった。ずっと大事にするって思った。
何で忘れちゃったんだろう。
大切なのは言葉で伝えること。
最期の1日がなければ聞けなかった、この両親の本音。
両親と疎遠になってしまっているという弟・拓海とも会う。
兄ちゃんにもずっと会いたかったんだけれど、合わせる顔がなくて。
ありがとう。俺を生かしてくれて。
会ったら絶対言わなきゃいけないと思ってた。
「じゃ、また」と言って別れる。
事件も兄の死も知らなかった幸せな弟「また」はもうない。
でも、守られてずっと苦しかった気持ちは伝えられた。
夜はまた魚住くんを呼んで3人で料理。3人でゲーム。
魚住くんに悠依を任せようとする直木を怒る悠依。
そういうのあんまり好きじゃない。
勝手に託されるとか。
私は大丈夫だから。仕事あるし。店長だし。
とにかく、
私は一人でも、ピンッピン!生きていけます。
そして、悠依は魚住くんと直木にも2人の時間をあげる。
あの時、魚住さんに会えてよかった。
あなたに救われた。
でぇーー……、ほんと、すげえ変な時間だったけど。楽しかった。
感謝してる。
ありがとう。
最期の1日だと分かっているのに。
自分の心残りよりも、直木の心残りを大事にする悠依。
直木の会いたい人に会うための時間をたくさん用意した悠依。
こんな人だから、見えない神様がたくさん時間をくれた。
夜の10時37分。
悠依は直木と海へ行くと言う。
わざわざそんな……2人で行って……1人で帰るとか……。
心配する魚住くんに、悠依は必ず帰ると約束するのだった。
2人で並んで海を見る最期の時間。
もし、俺の代わりに何かしてくれるんだったらさ、いつか話してやってよ、子どもたちに。
君たちを見ていた優しい英介さんも、嘘じゃなかったって。
俺たちが勝さんに救われたように、英介さんに救われた子がいるのは間違いないからさ。
言葉にしなければ伝わらない思いを、不器用な直木は伝える。
最期の1日がなければ、この時間がなければ、きっと言えずに終わった言葉。
悠依、2年前さ。
俺は悠依とこうなるために生きてきたんだなって。
この先の人生、悠依が笑ってるならば、俺の人生全部意味があった。
俺、悠依が笑ってる顔がすごい好き。
だから、ずっと笑っててよ。
一人にさせて、ごめん。
大丈夫。
笑っていられるように頑張る。
悠依。
悠依。ありがとう。
さよなら。
愛してる。
直木、大好きだよ。
愛してる。
うん。愛してる。
やっぱ照れる。
海でも見ててよ。
愛してる。
愛してる。
愛してる。愛してる。
愛してる。
愛してる。
この感想を書くために何度か見直して、見るたびに泣いている。今も泣きながら書いている。
100万回泣かされるのは、この2人を見ている方だと思った。
だから、たぶん魚住くんも泣いている。
病気などで亡くなったわけではない。奪われる死は最高に理不尽だ。
直木が許しても、私は英介を許せない。
けれども、少しずつ現実を受け止めて噛み砕いて生きて行かなければならないのだろうね。
セリフはひと言ずつ丁寧に丁寧に語っていく真央ちゃん。
悠依が自分自身に言い聞かせるように。
健も同じ。言葉がサラっと去らないように。
おどけた表情の1つすら2人のために捧げる松ケン。
私はこの3人の役者が本当に好きだ
心の機微を丁寧に織とる安達奈緒子脚本。劇伴の入り方までいつも完璧なスタッフの演出。
ただの「ゴーストもの」「黄泉がえりもの」を超えた名作ファンタジー・ミステリー・ラブロマンスに巡り合えた。
言葉で伝えたい。
感謝。
100万回生きたねこ
このドラマはタイトルからも、絵本『100万回生きたねこ』をオマージュしている。
お話に関しては第2話、勝さんの葬儀に出た悠依と直木の回想で語られています。
猫は100万回輪廻転生を繰り返し、自分の事を愛してくれる飼い主の元で死んでいました。しかし、猫自身はどの飼い主の事も特に好きではなかったのです。
ある時、猫は白い猫と出会い、夫婦になり、子供を作って幸せに暮らしていました。そして初めて「誰かに愛されるよりも愛する幸せ」を知るのでした。
しかし白い猫は年老いて死んでしまいます。猫は白い猫の隣で100万回泣き続けます。そして二度と生き返ることはありませんでした。
2話で悠依は直樹に言う。
私は嬉しくないなぁ、こんなの。私が白い猫だったら。
100万回泣いてくれるのは嬉しいけれど、死んでほしくない。
100万回泣いたら。その後は、元気に、ピンピン!生きて行ってほしい。
このシーンのアンサーが、最終回で魚住くんの質問の答えとして語られる。
白い猫は、どっちですか。
私にとっては、直木です。
悠依にとっては、二度と誰とも一緒に生きられないほどの存在は直木だった。
直木も同じことを答えるような気がする。
「もし片方が死んでしまったら」その隣で動かなくなりたい。二度と生き返れないように。
しかし、現実には状況はすでに「もし」ではない。
なので、悠依は魚住くんに「帰ってきますよ」と宣言する。
ピンッピン笑いながら……生きていくのは、きっとどれだけ辛いだろう。
でも、直木のために生き続けて行けるように。
そのための、海でのお別れ。
ラストシーン
空から見てるなんて嫌だって言ったのに。
直木が笑ってって言ったから。魚住くんに帰ると約束したから。
悠依は歩いていく。
ラストシーンは空からの遠景。
寂しい……けれども目線は温かい。
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金曜ドラマ 100万回 言えばよかった キャストとスタッフ
キャスト
100万回 言えばよかった スタッフ
- 脚本 – 安達奈緒子
- 音楽 – 河野伸
- 主題歌 – マカロニえんぴつ「リンジュー・ラヴ」
- 演出 – 金子文紀、山室大輔、古林淳太郎、渡部篤史
- プロデューサー – 磯山晶、杉田彩佳