僕は、長岡さんの死を目の前にしても、
自ら談合を辞めようと言う勇気が持てなかった。
でも、常務が決断してくれました。
ありがとうございます。
鉄の骨 第5話 最終回
平太に尾形は
俺だって同じだ。
と言う。
富島。必ず地下鉄工事を取れ。
一谷は生き残るんだ。
尾形の決意を受け、営業は少しでも安く地下鉄工事の見積もりを出すべく動き出した。
トキワ土建の工事と近い事に気付き、協力すれば安く上がる事を
提案した平太は尾形と共に静岡に出向く。
トキワの山本社長は
大手のゼネコンさんは危なくなると脱談合を唱えるのですか。
と皮肉を言ったが、平太は
新しい仕組みを作っていくのは僕たち若い世代だと
山本社長は仰いました。
今なら、その意味が解るのです。
と、食い下がった。
トキワ土建は一谷との協力を承諾。
平太たちは、大幅コストダウンの目標に達する事ができた。
しかし、裏で事は動いていた。
城山代議士から次の選挙への協力を要請された三橋は、
自らが次の談合のボスになることを決め、
一谷へ地下鉄工事の采配について知らせに来た。
それは、次の地下鉄工事は山関と真屋が取ると言う物だった。
死んだ長岡の調整を無にするどころか、
談合を止めると言う話も反故にすることになる。
尾形は怒りを露わにしたが、これは受けなければ会社の存続に関わる問題だった。
自分らで土木の営業を動かしてるなんて自惚れるな。
と言う和泉。
逆らえば一谷は潰される。
従えば次の仕事が約束される。
平太も尾形も、この話を呑むしかないのだった。
そんな時、東京地検の北原が再び平太に接触してきた。
君は今のやり方を正したいと思って居るんじゃないのか?
平太は、北原に言われるままに三橋の家を訪れる。
三橋に向かって、談合はするべきではない。
自分に誇れる仕事がしたいと訴える平太。
しかし、三橋は、たくさんの犠牲者を出してもなお、
談合こそ正統だと言い張る。
城山先生と一緒にずっと見てきた大きな夢が実現するんだ。
業界全体だけではなく一谷にも君にもお裾分けが回ってくるんだよ。
と、笑う三橋。
平太は、三橋の元を去った。
手にはボイスレコーダーが握られていた。
翌日、地下鉄工事の入札日。
尾形は三橋から提示された入札額を無視し、営業がみんなで
取り付けた価格で入札し
そして、一谷組は地下鉄工事を勝ち取った。
入札会場に東京地検がなだれこみ、三橋は逮捕された。
そして、尾形も。
城山は選挙への出馬を断念し、古い体制は変わっていった。
平太は尾形の所へ面会に行く。
入札の日、平太は辞表を持っていた。
自分が三橋との会話を録音したから、こうなった。
尾形まで逮捕されるとは思わなかった。と平太は詫びた。
一谷組が好きだった。
仕事にも悔いはない。
と尾形は笑う。
富島、一谷を辞めるな。
物作りがゼネコンマンの原点だ。
何だろう。。。
自分はゼネコンなんか程遠い世界にいて、
こんな仕事は何の関係もないのである。
それでも、毎週手に汗握る思いで見たし、
ふとしたセリフで涙を流し、まるでこの世界の人のように
悔しい思いをしたり切ない思いをしたりして過ごした。
すっかりのめり込んでしまう。。。
5週間、そんなドラマだった。
最後、現場に戻り、清々しい笑顔で仕事をする平太に
本当にホッとした。
ものつくりの仕事は素晴らしい。
それが自分の汗や努力の結果であるから。
そこに不正があっては、ものつくりの素晴らしさは色褪せてしまう。
諦めないで戦う強さ。
真実を追究しようとする強さ。
このドラマの中に、様々な素晴らしい物を見た。
本当に良いドラマだった。
私も。。。頑張ろう。
そう思わせてくれた。
(後日、書き足し、書き直しあるかも知れません。
土曜日は出掛けるので、取り急ぎUP。)
キャスト
富島平太…小池徹平
遠藤安男…豊原功補
野村 萌…臼田あさ美
西田吾郎…カンニング竹山
松田 篤…笹野高史
城山和彦…北村総一朗
和泉勇人…金田明夫
園田俊一…宅間孝行
長岡昇…志賀廣太郎
富島八重子…松田美由紀
尾形総司…陣内孝則
三橋萬造…中村敦夫
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コメント
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>もう、『鉄の骨』熱も冷めちゃった頃かな?
いや、そんな事ないよ。
このドラマは今期一番だと思ってるもん。今のところ。。。
総括でもメチャメチャ誉める予定(*^^*)
>予定調和的な結末だったけど、
>毎週毎週、ズシンズシンと心に重くのしかかって来て、
>錯覚に陥ったり、誰かの為に泣いたり、
>色んな事を考えさせられたドラマでした。
確かにね、談合は素晴らしいと言う結末で終わることは
絶対に出来ないわけだから、こうなるだろうとは解っていたけれども、
そこに至るまでの描かれ方が素晴らしかったわ。
何か私、毎週泣いたもん。。。
>夫を支えて来た妻ですら、夫がどんな仕事をしていたのか、
>何故自殺したのかが解らない・・・・。
>実際,そういう方もいらっしゃるんでしょうね。
そうだね。。。政治が関わる仕事とか。。。
そういう人が多いんだろうなと思います。
夫は順調に仕事していると信じていて、ある日突然
死なれてしまうんだもんね。。。
すごく悲しい事よね。
>誠実に頑張っていく事は難しいのかも知れないけれど、
>腐った精神は、やがて朽ち果てていく。
>例えドラマでも、それを見せつけてくれた。
例えドラマ、たかがドラマでも、その時の人生に沿って
共感や感動を与える物があるよなぁ。。。と、つくづく感じさせてくれる
ドラマでしたわ。私にとっては忘れられないドラマになるかも。
>若いのに、あれだけの経験をした平太のカラダには、
>まさに鉄の骨が出来上がってるでしょうね。
そうか。タイトルはそんな意味に受け取れる物でしたね。
私も鉄の骨、作らないとね。。。もう、脆くて脆くて^^;
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留守にしてて、留守録したドラマがなかなか片付かなくて、
もう、『鉄の骨』熱も冷めちゃった頃かな?
そんな時にやっと書き込みます^^;。
予定調和的な結末だったけど、
毎週毎週、ズシンズシンと心に重くのしかかって来て、
錯覚に陥ったり、誰かの為に泣いたり、
色んな事を考えさせられたドラマでした。
夫を支えて来た妻ですら、夫がどんな仕事をしていたのか、
何故自殺したのかが解らない・・・・。
実際,そういう方もいらっしゃるんでしょうね。
平太の、太陽に負けない眩しい笑顔が良かった。
一谷が、最後に目覚めてくれたのが良かった。
誠実に頑張っていく事は難しいのかも知れないけれど、
腐った精神は、やがて朽ち果てていく。
例えドラマでも、それを見せつけてくれた。
若いのに、あれだけの経験をした平太のカラダには、
まさに鉄の骨が出来上がってるでしょうね。
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お越しありがとうございます~^^
>見ているうちに、談合というのも、アリなのかなーと思ったり、
>でも、みんな心の奥底では、違う!と思い、
>自分の仕事だ、自分が作ったものだと胸を張って言いたいんだろうなー、
>そんな人間の葛藤が迫ってくるようなドラマでした。
そうなんですよね。
最初の内は、談合も素晴らしいじゃないかと思ってしまいました。
長岡さんが亡くなって、視聴者も主役と一緒に目が覚めるんですよね。
その作りがまた秀逸だと思いました。
組織の中にいると正しくないと思うことも流されて
やらなくてはならない時もたくさんありますよね。
自分の意見を主張してクビになるのは誰だって恐いですもん。。。
犯罪だからダメと言い切れないもどかしさが主人公を通して
伝わってきました。
本当に上手いドラマでしたわ。
>こういう硬派な感じのドラマは、キャストも似たような感じになるけれど、民放のドラマでよくある、不安なキャストがいないのがいいですね。
いや、ホント。。。
まず役者ありきで台本ありのドラマじゃなくて、台本があって
役者が演じると言うのを見せてもらえるんですよね。
役者さんもやり甲斐あるでしょうね^^
全5話で上手くまとまったと思います。
>ただ、萌と上司のエピはいらなかったような・・。
って言うか。。。あの上司は一体何だったんでしょうか^^;
最初は一谷の融資関係に深く関わってくるんだと思っていたのに、
結局ただの萌狙いですか~^^;
まぁ。。。萌ちゃんが平太を理解してくれたので良しとします♪
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>それがいつのまにか体質というか慣習になっていて
>そうしなければ生きていけないという風になっている
ゼネコンの世界で仕事をしながらも営業と言う部門に
まるで無知だった主人公が飲み込まれていく様が素晴らしく
リアルに描かれていたと思いました。
ダメな事はダメ、悪は悪、と言い切れない世界が
世の中にはあるんだなぁ。。。と、主人公が素人だっただけに
視聴者にも同じ目線で伝わりましたね。
>上から下へ圧力をかけられる
>
>この構図がなんとも面白かったですね。
そう。正義だけでは成り立たない、結局は上に従うしかない、
それが会社勤めですよね。。。
下の者はいかに悔しくても組織に従うしかない。
それをはねのけた尾形と言う人は凄い人だと思いました。
>元々、みな
>もの作りがしたくてこの世界に入ってきたのに
>いつのまにかこんな事をしてるのが当たり前になっていた
>
>それが悲しいとこでもあります。
どんな会社でもそうかも知れません。
みんな最初は夢や希望を持って仕事を始めるんですよね。
でも、だんだんと会社に染まったり手抜きを覚えてなぁなぁになっていく。
時々初心に戻ることが大切ですね^^;
>私も間接的な柄もの作りに携わる人間なので
>今度から頑張らんといかんなと思っておりますが
>建設業界ってなんだかんだで厳しいんですよねぇ(; ̄∀ ̄)ゞ
今の時代は何処も厳しいです。。。(x。x)゜゜
私事ですが、実は会社から変なシフトをごり押しされて、1ヶ月ほど前に退職しました。
只今ぷ~たろ~の身の上なのです。。。
だったら家事やれよって話ですが、それもまた厳しくて~(^▽^;
家から追い出されないように、早く仕事探さないと(; ;)
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こんにちは。またお邪魔します。
いいドラマでしたね。
見ているうちに、談合というのも、アリなのかなーと思ったり、
でも、みんな心の奥底では、違う!と思い、
自分の仕事だ、自分が作ったものだと胸を張って言いたいんだろうなー、
そんな人間の葛藤が迫ってくるようなドラマでした。
うまく言えないんですけど、談合は犯罪、だから、ダメとただ言い切るだけではないのがよかったです。
こういう硬派な感じのドラマは、キャストも似たような感じになるけれど、民放のドラマでよくある、不安なキャストがいないのがいいですね。
NHKのドラマは、5回とか6回とかいうのが結構ありますが、
内容によっては、それくらいの方がピリッと締まるものもありますよね。
ただ、萌と上司のエピはいらなかったような・・。
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ゼネコンの談合と聞くと
大体普通の人は萌みたいに犯罪だと糾弾するんですが
それがいつのまにか体質というか慣習になっていて
そうしなければ生きていけないという風になっている
そうした世界で葛藤する主人公が見事でしたね。
とにかく見応えがありました。
城山が三橋へ
三橋から一谷組社長へ
一谷組社長から尾形常務へ
上から下へ圧力をかけられる
この構図がなんとも面白かったですね。
元々、みな
もの作りがしたくてこの世界に入ってきたのに
いつのまにかこんな事をしてるのが当たり前になっていた
それが悲しいとこでもあります。
ともあれ、原点はもの作りですからね。
そういうのを丁寧に見せてくれました。
願わくば、後1,2話プラスして欲しかったですかね。
私も間接的な柄もの作りに携わる人間なので
今度から頑張らんといかんなと思っておりますが
建設業界ってなんだかんだで厳しいんですよねぇ(; ̄∀ ̄)ゞ