因島では、もうすでに母の物は残っていなかった。
文哉は、物置の隅に座り込んだ。
僕の家には、お母さんと僕と赤ちゃんがいました。
赤ちゃんが泣くと「あー 嫌だ。もう嫌だ。」
お母さんは そう言います。お父さんは帰ってきません。
僕は押し入れのところにいました。
押し入れのところは夜のところみたいでした。
お母さんはお父さんとハワイに行った話を何度もしました。
水着のままで赤い大きなエビを食べたお話をしました。
「あんたたちが生まれてこなければ何回もハワイに行けた」
「産まなければ何回もハワイに行けた」と言いました。
お母さんはお洗濯物を持ってベランダのところに行きました。
「お母さんどこ行くの?どこ行くの?」
「天国よ」と言いました。
「天国のハワイに行く」と言いました。
お父さんと双葉と新しいお母さんを殺す夢を何度も見ました。
「ああ。僕みんな殺してしまう。殺してしまう」と思って死のうと思って。
三日月湖の柵を 壊そうと思って金づちを持っていって。
でも、そうしたら洋貴の妹が歩いてて。
目が覚めたら、洋貴の妹三日月湖に浮いてました。
村上は驚いて、この男をまじまじと見つめた。
お前・・・子供を殺したんか?
大丈夫です。
次は、ちゃんと自分を殺します。
足を縛ってプールに転がり込んだ文哉を洋貴は飛び込んで助けた。
文哉を殺すために用意したナイフは、文哉の命を助けるために使われた。
洋貴は、自分が双葉に出会って変ったことを、生まれ変わったことを文哉に一生懸命伝えた。
しかし、文哉の口から出た言葉は
「お兄ちゃん、お腹が空いてるんだ」
どうすればいいんだ?謝ればいいのか、と文哉は聞いた。
洋貴は・・・笑うしかなかった。
母はどちらも長年に渡る苦しみの共有を理解し、共に生きていく道を模索している。
三崎は、草間が娘の延命拒否同意書にサインするのを死にたい思いで見つめていた。
文哉のために苦しみ続ける3つの家族。
しかし、文哉には何も伝わらなかった。
すでに伝える手段を誰も持たなかった。
双葉は文哉を押し倒して殴る。何度も・・・何度も。
この男が改心する日なんて、人間らしい感情を持つ日なんて
果たして来るのだろうか。
このまま出頭したって・・・
あのまま、死んでしまった方が、みんな楽になれたんじゃないのかな・・・
それじゃドラマにならなくてすいません・・・だけど・・・
この男に何も期待できないから。
女優2人の演技対決は見ものだったけど、言ってることは私にとっては違和感だらけだった。
隆美が文哉の実の母じゃない、という設定があるからまだ何となく見ていられるけど、
響子を憎んでいたと言うのは、何だか違うだろ・・・って気がして。
私たちは被害者家族と加害者家族だけど
同じ乗り物に乗っていて一生降りることはできない。
じゃあ、行き先は一緒に考えないと。
同じ時間を過ごしていたのは確かだけれども、苦しみは同じじゃないでしょう。
このドラマに出てくる人たちは、仏様のように情け深い。
私だったら、被害者家族であってこんな風に考える事は出来ない。
それでは、私の娘は浮かばれない・・・
きっとそう思う。
※キャスト
深見 洋貴 – 瑛太
遠山(三崎)双葉 – 満島ひかり
日垣(深見)耕平 – 田中圭
雨宮 健二(三崎文哉) – 風間俊介
草間 真岐 – 佐藤江梨子
遠山(三崎)灯里 – 福田麻由子
日垣 由佳 – 村川絵梨
藤村 五月 – 倉科カナ
臼井 紗歩 – 安藤サクラ
深見 達彦 – 柄本明
日垣 誠次 – 段田安則
草間 五郎 – 小野武彦
遠山(三崎)隆美 – 風吹ジュン
三崎 駿輔 – 時任三郎
野本(深見)響子 – 大竹しのぶ
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コメント
「それでも、生きてゆく」第10話感想
「三崎文哉と申します。」と農家を訪れる文哉(風間俊介)。
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難しい問題ですね
文哉が亡くなったら亡くなったで
自分をこういう風にした象徴が消えることは
自分一人が楽になることでもあり
自分の恨み辛みをぶつける相手が
消えることでもあり
これまでの苦痛とは別の苦痛が生まれ
そして、自分の心に空虚なものが生まれたりします
自分たちよりも先に楽な道を選んで
それで残された者は更なる苦痛を背負う
そうなったら、そうなったら
「死んだら楽になれる」って気持ちが先行
しないとも限りませんからね
結局、何がよかったのか
その人、その家族にとって
答えというのは違うのでしょうけれども
ただ、このドラマでは
「親が子を見離したこと(逃げた)で子は犯罪に走る」
「きっと」「いつか」は
ここを根幹としてこの物語があるように思います
まぁ理想論みたいなところもありますが
次回をどのようにまとめていくのかが
非常に気になる響子の頃・・・今日この頃です(; ̄∀ ̄)ゞ
それでも、生きてゆく【第10回】フジ木10
対決の果てに
「ご飯まだかな…。お兄ちゃんお腹空いてんだよ。自首すればいいんだろ。謝ればいいのか。ゴメンな、洋貴。双葉、ゴメンな」by三崎文哉(風間俊介)。
あぁもうダメだ…。ダメダメだ…。「ダメだこいつ、早くなんとかしないと…」(by「デスノート」)レベル…
引っ越し先が・・・
日々感じたことなどの日記
それでも、生きていく ♯10
来週は最終回なので?予告はみんな過去のものだったよね?少しは来週のもあった?せっ
それでも、生きてゆく十話&美男ですね九話感想
■それでも、生きてゆく十話
九話と十話は登場人物がそれぞれの決着をつけるための物語でしたね。ある意味このふたつの回の主人公は、再び犯行を犯してしまった風間俊介だったのかも知れない。
結局、大竹しのぶに散々に罵倒されて、椅子で頭を打ちつけられても、風間俊…
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>あのまま、死んでしまった方が、みんな楽になれたんじゃないのかな・・・
それじゃドラマにならなくてすいません・・・だけど・・・
確かにね~あの文哉に人間性が戻るとは思えんよ・・
てか、文哉は今回で死んで、来週は残ったみなさんのその後が描かれるのかと思った(笑
>響子を憎んでいたと言うのは、何だか違うだろ・・・って気がして。
コレはやっぱり文哉が自分の子じゃないからなのかな・・?
もし、自分の子が人様の子を殺したら、その相手の家族を憎むってのは私にはよくわからない。
隆美にとっては、加害者家族になってしまったことは事故みたいなもんなのかな~?って思ったよ。だから、自分と響子は同じ・・みたいな感覚なんじゃ・・・
それでも、生きていく」 第10話 対決の果てに
双葉の飛び蹴りが決まった・・・・��(゚ロ゚」)」
警察署へと向かう文哉(風間俊介)の背中に飛び蹴りした後、双葉はいつまでも殴り続けた。
できるものなら、この痛み …
それでも、生きてゆく 第10話
「対決の果てに」 深見洋貴(瑛太)は三崎駿輔(時任三郎)から雨宮健二=三崎文哉(風間俊介)の亡くなった母の出身地を聞き、広島行きの新幹線に乗る。その頃、すでに遠山(三崎)双葉(満島ひかり)は、その地で文哉を探していた。 駿輔は遠山(三崎)隆美(風吹ジュン…
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会話は確かにちょっと出来すぎな印象でした。
やっぱり被害者側は関わりたくないが本音でしょうに。
ドラマ的には・・・っていう演出と、そうじゃないのとありますけど、この結末がどうなるのかが、今期のドラマの中では気になるのは確か。
どんな最終回になるんでしょうか、不安の方が大きいですが、納得できたらいいですよね(^^)
ドラマ「それでも、生きてゆく」 第10話 感想「対決の果てに」
当たり前の景色。
それに気づかなかった15年間----------–。
このドラマを見てると何度も涙をこらえてしまう。
リアルな展開と、飾らない言葉が胸に染みる。
今はただ、家族みんなに最後に救いがあることを祈るだけ・・・。
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第1話 第2話…
ドラマ「それでも、生きてゆく」第10話感…
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「それでも、生きてゆく」第10話~双葉(満島ひかり)馬乗りになって兄を殴り続ける…
それでも、生きてゆく 第10話
終盤、食堂で洋貴(瑛太)が文哉(風間俊介)に『赦し』の長ゼリフがあって、ここがドラマの踏ん張りどころで、物語が破綻しちゃうか、ちゃんとした決着に至るかの分かれ目かも・・・。
ま、もはや物語はどう展開してもよくて、満島ひ…
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あたしも、もしも被害者家族なら、加害者家族とは関わりたくないし、
逆に加害者家族だとしたら、本音の部分では「何であたしがこんな目に・・・」と
恨み言を言いたい気持ちがあっても、絶対に他人には言わないし
言えない。
ましてや被害者家族には私的な感情を抑えて謝罪の言葉を
並べるしかないと思う・・・
母の故郷の空気に触れる事で、文哉にも少しは変化があるかなと
期待したあたしがバカだった・・・
てか文哉の一人語りを聞いて、もしかして文哉が母親を突き飛ばして
殺したんじゃないかとの疑いも浮上。
自殺しようとする人間が最後に洗濯物干したりしないよねぇ。
それでも、生きていく~馬乗りになって殴る
心の中の絡まった釣り糸を解いて行こうとする登場人物たち。
洋貴(瑛太)と双葉(満島ひかり)。
響子(大竹しのぶ)と隆美(風吹ジュン)。
途中、釣り針が刺さったりして、つらい想いもしてきた。
でも彼らは向き合うことで、何とか前に進めそうだ。過去を完…
それでも、生きてゆく 第10話「対決の果てに」
第10話「対決の果てに」
JUGEMテーマ:エンターテイメント
それでも、生きてゆく 第10話
被害者家族と加害者家族
それでも、生きてゆく 第10話 対決の果てに
『対決の果てに』
内容
文哉(風間俊介)に逃げられた洋貴(瑛太)は、
駿輔(時任三郎)から、文哉の亡き母・雅美の話を聞く。
文哉は自殺だと思っていたようだと。
そして、、双葉(満島ひかり)が、
文哉から母のふるさとへ行くことを誘われていたことを思い出す。
…
それでも、生きてゆく 第10話:対決の果てに
すごいぞ双葉!ヽ(#゚Д゚)ノ┌┛Σ(ノ´Д`)ノキーック
食堂で洋貴が訥々と語った言葉も右から左・・・
頭の中がオムライスでいっぱいの文哉の様子を見て、視聴者全員が
がっかりすると同時にぐーパンチでもくらわしてやろうかと思ったはず!
その鬱憤を見事双葉が晴らし…
それでも、生きてゆく #10
『対決の果てに』
「それでも、生きてゆく」第10話 瑛太さん「何回死のうとしても助ける」
「それでも、生きてゆく」第10話、切迫した場面が続きすぎて息つく間もなかった今回。
大竹しのぶさんと風吹ジュンさんは、15年間、お互いに憎み合ってきた事を正直に確認し、
何かしら通い合うものがあ…