「被告人 弓成亮太(本木雅弘)は、被告人 三木昭子(真木よう子)と密かに情を通じ…」
争点を密約問題から男女問題に巧みにすり替えた起訴状は各方面に多大な衝撃を与えた。
マスコミは手のひらを返したように弓成を責め始め一大スキャンダルに発展、
夫の裏切りに傷ついた由里子(松たか子)は、子供達を連れて家を出て行く。
そんな時、マスコミに追いかけられる由里子を助け出したのは従兄弟の
鯉沼玲(長谷川博己)だった。
(上記あらすじ「Yahoo!TV」より引用)
「運命の人」第5話
「密かに情を通じ…」
の起訴状は、世間の弓成を見る目を大きく変えることになる。
妻・由里子は家を出て行った。
毎朝社内でも、弓成に疑いの目を向ける者は多くなっていく。
密約究明と男女関係は別次元の問題だ。
司はそんな社内の声を諌めた。
しかし、弓成は、休職処分を受ける事になる。
司たちにも降格処分は下っていた。
皆さんに多大なご迷惑をおかけしたことは本当に申し訳なく思っています。
…ですが、沖縄返還や総裁選を控えたこの時期に書くことができないというのは
新聞記者にとっては厳しすぎる処分です。
弓成は唇を噛みしめる。
世論を納得させるためには、今は我慢するしかなかった。
確かに男女関係はあった。
しかし、それをタテに機密持ち出しをそそのかしたという事実は決してない。
それを検察は、あたかもそれがあったかのような起訴状で密約問題を男女問題にすり替えた。
だが、結果的にみんなに大変な迷惑をかけたことは本当に申し訳ないと思っている。
弓成はそう言って、毎朝を去って行った。
その日を境に新聞の「知る権利キャンペーン」は影を潜め、週刊誌やテレビの
ワイドショーは私と三木昭子のスキャンダルを好奇の目で伝え始めた。
訪ねてきた山部に、弓成は三木昭子との経緯を語る。
確かに最初に食事に誘ったのは俺の方だった。
取材の便宜を図ってほしいという下心だってもちろんあったさ。
しかし、誘って来たのは三木の方だった。
国鉄もタクシーも全部ストなら、主人の待つあの家に帰らなくて済むのかしらね。
三木は寂しそうにそう言った。
それから何度か彼女と逢瀬を重ねた。
会う度に、三木は機密文書を持ってきた。
突き詰めれば俺は、彼女の気持ちを利用したといえるのかもしれないな。
だが、お前が文書をよこせと迫った事実はなかった。
ああ。
しかし、起訴状にそう書いてあるからには、少なくとも三木昭子はそう
供述したってことだろう。
お前を有罪にしたい検察から罪を軽くしてやるからとそそのかされたか、
あるいはお前に恨みを抱いていたか。
恨み…と言えば、恨まれていたかもしれない。
弓成と別れるとき、彼女は弓成の家庭の事を口にした。
「優しい言葉で愛をささやき、私を散々もてあそんだ後、ホテルの部屋で
文書を持ってくると約束しないと今すぐ君の夫へ電話をして我々の関係を
バラすと脅された。」
三木昭子はそんな供述までしてるらしいぞ。
裁判では三木昭子と徹底的に戦うべきだ。
でないと、お前がやられるぞ。
昭子の家では、釈放された昭子が出て行き、夫が1人で怒りと不安を抱えていた。
マスコミは昭子に捨てられた三木の事を書きたてていた。
三木は弁護士に不安を訴える。
ほんとに勝てるんですよね?
毎朝も優秀な弁護士集めに奔走してるんでしょ?
これでもし裁判にまで負けたら、私は何のためにこんな思いをしているのか…
坂元弁護士は言う。
罪を負うべきは、奥様をそそのかした弓成記者です。
それは、政府も検察も同じ考えです。
つまり我々は、国家権力を味方につけているも同然です。
どんな弁護士が来ても負けはありません!
毎朝は、表現の自由に関する第一人者と言われる大野木を弁護団に引き入れた。
権力の横暴は許せません。
たった一人で国家の欺瞞を暴こうとした新聞記者が、今度は法廷で権力と
戦おうとしてる。これを正義と言わずしてどうしますか。
私は必ず勝たせてやりたいと思ってます。
大野木はそう言ってくれた。
由里子は子供たちのためと言って戻ってきてくれたが、弓成は段々と自暴自棄になっていた。
三木昭子の事で由里子と口論になり、「離婚」の事まで口にしてしまった。
そんな状態のまま、弓成は、弁護団との研修会に出かける。
研修会では、弁護方針が語られた。
これまでの弓成記者を貶める言動を見ると、同じ被告とはいえ
三木さんは検察側証人も同然ですね。
ほぼ、国を相手にするような裁判。
厳しい展開が予想できた。
大野木は、行き詰った様子の弓成を散歩に誘う。
弓成さん。見失ってはいけませんよ。
これは、あなた一人の戦いじゃない。
我々弁護団は国家の欺瞞と戦うために立ち上がったんです。
大野木は富士山が目の前にそびえる雄大な景色を弓成に見せた。
あなたのこれまでの仕事拝見させていただきました。
権力にひるむことなく書き続ける姿勢はどこから来てるんですか?
やはり…戦争の影響が大きいのかもしれません。
当時の新聞は、政府の弾圧を恐れて軍の発表をうのみにし、
国民は戦争を必死で支持した。
その一番の犠牲が 沖縄です。
その憤りが今回の事件の源ですね。
大野木は、自分が弁護士になった経緯を聞かせた。
子どもの頃、大蔵省の特別銀行課長だった父親が贈収賄事件に連座して
逮捕された。それは、完全な冤罪だった。
そういう人を作らないために、大野木は弁護士への道を進んだ。
もし今回のことで あなたが罪を押しつけられたのなら、それは冤罪です。
あなたが会見で話した通り、反省すべきは国民を欺いて密約を結んだ政府であり、
密約を国民に問いかけた弓成さんが裁判で勝つことが国の未来を変えることに繋がる。
そして、さらに迷惑をかけた方々への贖罪にもなる。
大野木への信頼が弓成の目を開かせた。
確かに見失っていたのかもしれません。
今までも、これからも、私が戦う相手は同じなんですよね。
三木の坂元弁護士の方は、弓成への批判を週刊誌に書かせていた。
あなたが法廷の同情を引けるかが鍵です。
証言メモと想定問答をまとめておきましたから頭に叩き込んでおいてください。
あなたは、か弱き犠牲者です。
弓成記者との戦いに勝つためには、あなたに女優になってもらう必要があります。
食事の支度をした由里子が、子供たちを探しに外へ出ると、子供たちは
研修から帰ってきた弓成とキャッチボールをしていた。
由里子は、そんな親子の姿を久しぶりに見て微笑んだ。
弁護士の先生と話をして俺も気持ちの整理がついたよ。
君の言うとおりだ。
ちゃんと向き合って乗り越えなきゃ何も始まらない。
私も頑張ってみます。
世間から何を言われようとも、あなたを支えます。
ありがとう。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
ええーーー…やっぱりやってたんかい…
というのが、今回、一番の驚き…
そこら辺は、今までドラマの中の人たちも知らなかったが、視聴者にも
ボカされていたわけで…
何度も逢瀬を重ねていたとは驚いた。
いや…
それでも、三木昭子が一方的に極秘文書を渡していた事に変わりはないが、
そう何度もとなると、当然、要求していなくても弓成側にも
「貰って当然」な空気はあっただろうし…(第一、断ってないだろうし。)
これは…確かに難しい裁判かも。
向こうは、女の身体を利用して文書を要求してきたと言い張るだろうし、
こっちは断っていない分、分が悪い。
しかも、弓成の態度は、見ていて時々腹が立つほど横柄だ。
こんなに周りに迷惑を掛けていても処分を受ける事を仕方ないと思えないらしいし、
妻に対する態度が最悪だ。
まぁ…人生最悪の場面で、妻に当たってしまう気持ちも解るけど、
「浮気したって言えばいいのかよ!」みたいなキレ方はどうなの?
この人の事だから、裁判でも大きい態度で余計な事を言いそうだ。
そう思うと、裁判の難航っぷりが目に見えるようだ…
毎朝も…三木の弁護士の件では完全に失敗してるねぇ…。
どんな手を使ってでも、こっちの息がかかっている弁護士を三木に
付けておくべきだった。
今さらな話ですね。全て。
次回からは、いよいよ裁判の始まり。
【関連サイト】
※このドラマのネタ元である「西山事件」(沖縄密約事件)の概要。読むとかなりネタバレします。
「西山事件」by Wikipedia
※キャスト
弓成亮太 … 本木雅弘
弓成由里子 … 松たか子
三木昭子 … 真木よう子
山部一雄 … 大森南朋
佐橋慶作 … 北大路欣也
司修一 … 松重豊
清原了 … 北村有起哉
金田満 … 遠藤雄弥
萩野孝和 … 梶原善
恵比寿史朗 … でんでん
荒木繁 … 杉本哲太
社長 大館智文 … 錦引勝彦
主筆 久留 … 吉田鋼太郎
安西傑 … 石橋凌
吉田孫六 … 升毅
山本勇 … 小松和重
林外務次官 … 石丸謙二郎
弓成正助 … 橋爪功
弓成しづ … 吉村実子
弓成洋一 … 今井悠貴
弓成純二 … 山崎竜太郎
八雲泰造 … 山本圭
八雲加世 … 高林由紀子
青山芙佐子 … 柴本幸
鯉沼玲 … 長谷川博己
三木琢也 … 原田泰造
大野木正 … 柳葉敏郎
高槻 … 伏見哲夫
坂元勲 … 吹越満
鳥井裕三 … 斎藤歩
松中雄也 … 眞島秀和
横溝宏 … 市川亀治郎
愛川輝一 … 大和田伸也
曽根川靖弘 … 本田博太郎
田淵角造 … 不破万作
福出赳雄 … 笹野高史
小平正良 … 柄本明
十時正春 … 伊武雅刀
井口捜査二課班長 … 小市慢太郎
森靖之 … 浅野和之
坂元千恵子 … 黒沢あすか
枝川清美 … ふせえり
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コメント
運命の人【第5回】TBS日9
引裂かれた家族
「お前が文書をよこせと迫った事実はなかった。しかし、起訴状にそう書いてあるからには、少なくとも三木昭子はそう供述したてことだろう。お前を有罪にしたい検察から、罪を軽くしてやるからと唆されたか、あるいは、お前に恨みを抱いていたか。『優し…
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> 弓成もイライラするのはわかるけど、なにも由里子にまで当たらなくても・・。
> しかも浮気してるってこと認めてるし。
> ともあれ、とりあえず前向きになってよかったです。
あの当たりようは、ちょっと酷かったですね^^;
普通だったら…ってか私だったら確実に出て行きますわ。
由里子さんったら出きすぎ~!
> 弓成のモデルは西山太吉と言われていますが、実際の西山氏は、一審で無罪、二審で逆転有罪となっているって話ですから、弓成もそうなっちゃうのかな。
お話はまだ半分ですからね。
これから裁判裁判で…
裁判だけでどこまで見せられるかもドラマの腕次第ですね。
「白い巨塔」は面白かったー。
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弓成もイライラするのはわかるけど、なにも由里子にまで当たらなくても・・。
しかも浮気してるってこと認めてるし。
ともあれ、とりあえず前向きになってよかったです。
弓成のモデルは西山太吉と言われていますが、実際の西山氏は、一審で無罪、二審で逆転有罪となっているって話ですから、弓成もそうなっちゃうのかな。
理想と現実の間 ~運命の人・第5話感想~
三木と密会していたことがばれ、ついにスキャンダルに巻き込まれていく弓成。
スクープを撮るために犠牲にしたものが、大きく取り上げられていく。
厄介なことになってるなあ。
もちろんこれは弁護士のそ…
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> 柄本明氏、もっくん・・・。
> 此処までは坂の上の雲メンバーかもしれませんが、
> ギバちゃんまでくれば・・・。
> えっ。「太平記」じゃないの。
「坂の上」「龍馬伝」「太平記」・・・と、もう大河からガンガン出ているわけです。
そして、音楽は「龍馬伝」の佐藤直紀さんです。大好き~♪
なんで大河からこんなに出てるのかっていうのは謎ですが、
ま~ハンパじゃないスタッフと役者が頑張っているのは確かです。
毎週楽しませてもらってます^^
SECRET: 0
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> 由里子同様、視聴者的にも裏切られた気分・・・
ちょっと上手いなっとも思うよねー。
視聴者も今回一気に弓成の見方が変わっちゃったもんね…
世間と同じ目線で見るようになってしまった。
> どんなにギバちゃんが頑張ったところで、国が相手ではねぇ・・・
> ある意味、ヒール役である坂元弁護士と昭子の動向に
> 興味津々かも~(笑
でも、昭子も昭子で全然同情に値しない女だからね( ̄∇ ̄;)
確かに今後見ていく方向に困るわ。
でも、行く末は見守りたいよー。
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> 弓成 開き直ってますよね[絵文字:e-443]
> 由里子はよく耐えてるな~と思うけど
> 今後 怪物(笑)長谷川さんの所に
> よよよっとしな垂れそうな気が。
しかし、長谷川さんの色々なドラマを見ている身としては、由里子さんに
「おい、その男に近づくと子供できる…」と忠告したい気分に…( ̄∇ ̄;)
> そんな美味しいもの(身体と情報)
> 断る筈 無いですもんね~。
そーなんですよ。でも、裁判ってたぶんそんなくだらない事をつまんで責めるもんなんですよね。
「断りましたか?」「断るわけないでしょう!」「では欲していたのですね」
みたいな流れであっと言う間にそういう事になっちゃいそー。
> 親からの仕送りといい
> 家族を支えてるとは思えないのですよぉ
仕送り凄いですよね( ̄∇ ̄;)
うちもそんな親がほしいよ・・・
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柄本明氏、もっくん・・・。
此処までは坂の上の雲メンバーかもしれませんが、
ギバちゃんまでくれば・・・。
えっ。「太平記」じゃないの。
結構太平記好きな人いるんですね~。
隠し球で真田広之がでるのでは・・・。
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>ええーーー…やっぱりやってたんかい…
>というのが、今回、一番の驚き…
うんうん、今回の感想はまさにこれに尽きるわー!
由里子同様、視聴者的にも裏切られた気分・・・
とは言え、こうなったらやっぱ世間的には男である弓成の分が悪いし、
弓成の態度が態度なので、同情も出来ないので
今後はどうゆう気分でこのドラマを見ていけばいいんだろ?
どんなにギバちゃんが頑張ったところで、国が相手ではねぇ・・・
ある意味、ヒール役である坂元弁護士と昭子の動向に
興味津々かも~(笑
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>「浮気したって言えばいいのかよ!」みたいなキレ方はどうなの?
イカン!でしょ~。
弓成 開き直ってますよね[絵文字:e-443]
由里子はよく耐えてるな~と思うけど
今後 怪物(笑)長谷川さんの所に
よよよっとしな垂れそうな気が。
>こっちは断っていない分、分が悪い。
スイマセン[絵文字:e-330]
それ読んでちょこっと笑っちゃいました。。
そんな美味しいもの(身体と情報)
断る筈 無いですもんね~。
が
甘いなって。
親からの仕送りといい
家族を支えてるとは思えないのですよぉ
運命の人五話&ラッキーセブン五話感想
■運命の人五話
外務省の極秘電信文を漏洩した真木よう子は出頭、そして本木雅弘はその真木を強要しそそのかしたという罪で逮捕された・・。
逮捕されようが何されようが、この本木演じる弓成という男は、常に不遜である。それがまだかっこよく見えていたのは四話くらい…
「運命の人」沖縄問題を考える5沖縄問題から不倫問題へすり替わり亮太と昭子はマスコミの餌食となり由里子はバッシングに耐え続けた
「運命の人」第5話は検察に亮太と昭子が情に通じという沖縄問題から完全に切り離された起訴状となり、亮太は一気にマスコミからバッシングを浴びて、昭子も好奇の目に晒された。 …
運命の人 第5話:引裂かれた家族
情を通じ・・・てたんかいっ!ΣΣ(゚д゚lll)ガガーン!!
あらら~!てっきり二人は同じ正義感を持つ同士としての結び付きで、今回の
事態になったのかと思いきや、男女の関係があったとなると、悪いけど二人を見る目が
変わっちゃうわー。てか、がっかり・・・
しか…
運命の人 第五話
『引き裂かれた家族』
内容
新聞各紙の不当逮捕キャンペーンにより釈放された弓成(本木雅弘)だったが、
その後、、、検察が発表した起訴状は衝撃的な内容だった。
昭子(真木よう子)と情を通じて情報を得たと。
思わぬ発表に、上司の司(松重豊)たちは動揺し、
世論…
運命の人 第5話
第5話「引裂かれた家族」 2012年2月12日 「被告人 弓成亮太(本木雅弘)は、被告人 三木昭子(真木よう子)と密かに情を通じ…」争点の本質を密約問題から男女問題に巧みにすり替えた起訴状は各方面に多大な衝撃を与えた。 (知る権利を訴えて政府に抗議キャンペーンを…
「運命の人」第5話 長谷川博己さん、もっと活躍してね
妻・松たか子さんの献身に対し感謝どころか逆ギレする本木雅弘さんの小ささ。
あの傲慢で尊大な態度は、自分の卑小さを隠して大きな仕事をしたいからなのか。
それにしてもすけべとかハレンチとか、昭和…
運命の人「引き裂かれた家族」
一大スクープも「密かに(男女の)情を通じ」のキーワードで運命は一転。
新聞社をあげて、国民の“知る権利”運動が展開され、勇気の人でヒーローだった、弓成(本木雅弘)は一転してスキャンダルの人に。会社も家族も容赦ありません。
さすがにお気の毒すぎてリタ…