【クレオパトラな女たち】第6話 …というか8話で「打ち切り」ありえないですっ

君の考え方は形成手術を否定した彼と同じ価値観だな。
マイノリティーを認めない彼と同じだ。

狭くて小さい。

 

「クレオパトラな女たち」第6話

 

　　　　　　

本当に簡単感想で。

 

愛するヒロくんとの結婚が決まって、もうハイハイハイ…なアオちゃん。

幸せだと笑顔が増える。幸せだとやる気も出る。
だから、アオちゃんは今、最高～に仕事も乗っているのだった。

 

なのに、ヒロくんの母は、興信所を雇ってアオちゃんが思い出したくなかった昔の
アオちゃんをむき出しにさせた。

ヒロくんの前で、昔の写真を出して整形を暴いた。

あなたを谷原家の嫁にすることはできません。
広樹のことは諦めてください。いいわね？

 

ショックで手首を切ったアオちゃんを見つけたのは、命令されて様子を
見に行った峯太くん。

バスタブに漬かった血だらけのアオちゃんの傷の処置をタクシーの中で済ませ、
救急車は呼ばずに家に連れ帰る。

 

裕くんは市井先生の事もあって、峯太くんの現在のモテキっぷりに
ちょっと敏感になっている。

黒崎さんは、俺なんかよりもよく出来た人だから。

またやらないように見張ってろってこと？

すまない。3時から手術なんだ。

ねぇ、親とか兄弟とかいないの？
クリニックの人もいるのに、何で峯太が面倒見てんの？

いや頼むよ。3時から手術があるんだ。

 

いつもの裕くんとは思えないほどの冷たさ…だけど、峯太くんが頼むと、
ふっと表情を緩める。

まぁいいけどさ。

ホントにすまない。

 

峯太くんが頼めば裕くんは断れない。峯太くんはずるい。

 

峯太くんが出ていくと、

縛られたくなかったらおとなしく座ってろ。

と、アオちゃんを睨む裕くん。
ちょっと、黒服星人入っちゃってる…。　

おしっこも出るし水も飲むんだ。
ちゃんと生きてんじゃん。

わざわざ死のうとしなくたって、俺達はいずれ死ぬんだよ。

生まれて来たいわけでもないのに生まれて来て、死にたくもないのに死ぬんだから。

 

この言葉に、裕くんの今まで生きてきた間の苦悩が詰まってる。たぶん。
裕くんだって、たぶん死にたいほどつらい事はあったんだ…と思う。

いや、もしかしたら、まだまだこれからあるかも知れないし。

今も、たぶん、裕くんはそういう予感に怯えながら生きてる。
峯太くんは、ノーマルだから。

 

アオちゃんは、もう倒れそうになりながら必死でヒロくんに電話し続ける。

ヒロ君…。
もう一度お話がしたい。
おかあさん抜きで…お願い。

 

現実を受け入れられなくて、もっとボロボロになるのが解っていて
それでも過去に泣きつくみじめな女。

裕くんは、そんなアオちゃんを冷たく見ているのだった。

　　　　

 

やがて、キレ始めたアオちゃんは捨て鉢になって裕くんに襲い掛かり、
裕くんがゲイである事を知る。

やっだ！気持悪ぅ～い！

峯太は違うっつってんだろ！

「峯太」だって。イヤだ～！

君の考え方は形成手術を否定した彼と同じ価値観だな。
マイノリティーを認めない、彼と同じだ。
狭くて小さい。

何なのよ…。
偉そうなこと言わないでよゲイのくせに！

あ？ 何だよサイボーグのくせに。

何なの？キツネ目のくせに！

チビでデブでフラれ女のくせによ。

うるさい！

掴みあいのケンカを始めた衝撃で、壁の額が外れて落ち…割れる。

 

これを見て、裕くんがなぜか、ちょっと「ふっ」と笑うのだ。

「ふっ」って。一瞬。

 

直後に帰って来た峯太くんに気付いて、裕くんはわざとのように
声を張り上げてアオちゃんを罵倒する。

どうして？どうして？

ふざけんなよ、お前！

やめてよ変態！

オラ、もう出てけよ！

言われなくても出てくわよ！

 

事情が分からない峯太くんは唖然…

としながらも、2人を止めるのだった。

ただ、これでスッカリ言い合える仲になっちゃったんだから不思議だ。

整形美人というアウトローな人生を生きるアオちゃん。
ゲイというアウトロー、裕くん。

たぶん、世間に受け入れられないけれども、自分の選んだ道を恥じない
2人の間に不思議な共感が生まれたんだろう。

 

結局、ヒロくんから電話が掛かってきて、アオちゃんは自分の方からヒロくんを振る。

ヒロ君はお母さんを説得できない。

それに「顔を直すなんて認めない」ってお母さんの価値観も、私、分かる。
分かるけど、私はもう後戻りできないの。
私は…今の私を生きる。
胸を張って生きる。

だから、ヒロ君はヒロ君の価値観で生きてください。

それにヒロ君は知らないだろうけど、私、結構優秀なナースなの。
だから、ヒロ君のことを忘れられるように仕事を生きがいにして生きてみる。

 

立派だったよ。アオちゃん。

そして、峯太くんと裕くんの事を

「2人とも命の恩人」と紹介した。

 

額、壊してごめんなさい。

と裕くんに謝るアオちゃん。

手を上げて軽くバイバイする裕くん。

先生、この傷治して。

と峯太くんに頼むアオちゃん。

抜糸したら皮膚移植しようか。

と、サラッと言う峯太くん。

峯太くんも、もう

「美しくする手術なんて馬鹿げてる」

なんて言わない。

 

この３人の感じが、とっても良い回だった……。

 

市井先生は家庭の事情で過呼吸になるほど思い悩んでる。
院長には、やっぱり乳がんが見つかった。

みんな、苦悩はある。

そして、誰も完璧なんかじゃない。

 

どこか欠けていて、それでも頑張って立ち上がっていくから、人間は愛おしいんだよ。

これは、そういうドラマ。

 

なのに……

 

打ち切りマジですか！？日テレさん！！

「日テレ「クレオパトラな女たち」も第８話で終了」msn産経ニュース

少しはみ出した人間のあがきや悲哀や成長を描いたドラマですよ。
内容は、ただ整形を面白おかしく取り上げた物ではないし、じっくり時間をかけて
見てみたいドラマだ。

アイドル俳優や子役の人気などに頼らず、演技のできる人たちが丁寧に作り上げている作品
であり、見れば見るほどこの人たちの何処か足らない所に愛情を感じることが出来る
本当にいいドラマなのに……。

 

こういうの切るんだ！
ほんっと物づくりに関わってるプライドも何もないんだね。

視聴率で左右されるのは解るけど、切ってどうするの？

どうせ、次のドラマまで間を繋ぐのは、バカ騒ぎのバラエティでしょ。

どうして、ドラマ2話か3話分くらい我慢できないんだろう。
なんか、本当に情けないねぇ…

局側のこういう姿勢が、しょうもないドラマばかり量産するシステムを
作り出していくんだよね。

がっかりだよ。もう。

 

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いよいよ恋人との結婚が間近となり、周囲に幸せオーラをふりまく葵（北乃きい）。
彼女は、仕事にもやる気いっぱいで励んでいた。美羽（芦名星）をはじめとしたＢＳＣの
スタッフは、葵への結婚祝いを何にしようかと相談し始める。

一方、結婚生活に絶望している睦（稲森いずみ）は、葵の結婚話で盛り上がる周囲の雰囲気に
ついていけない。
峯太郎（佐藤隆太）は、睦の胸の内を思うのだった。

睦は、患者に手術のやり直しを求められて残業することになってしまう。
急いで睦が帰宅すると、達也（佐藤瑠生亮）が熱を出して真知子（岩本多代）が看病していた。
息子が病気だというのに、自分だけが何も知らされていなかったと知って傷付く睦。
さらに、達也が自分よりも真知子を頼っていて、ショックを受ける。
行き場を失った睦は、峯太郎に電話をかけ「家に自分の居場所がない」と弱音を吐く。
睦のことが気がかりで、彼女のもとに向かおうとする峯太郎。
そんな峯太郎に対して裕（綾野剛）は、夫も子供もいる睦と深く関わって責任を取ることが
できるのか、と問いただす。

翌日、葵が始業時間になっても出勤してこない。
連絡さえつかず、葵が心配になったマリ（余貴美子）は峯太郎に、葵のアパートに行って
みてほしいと頼む。
峯太郎は葵の部屋を訪ねるが、応答がない。異変を感じた峯太郎は、部屋の中へ。
すると、葵が手首を切って倒れていた…。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

よろしければ→【2012年4月期・春クールドラマ何見ます？】ラインナップ一覧とキャスト表と展望

 

　　
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【キャスト】

岸峯太郎 – 佐藤隆太
市井睦 – 稲森いずみ
岸谷葵 – 北乃きい
黒崎裕 – 綾野剛
富坂昇治 – 三浦翔平
村松春 – 宮地雅子
星田美羽 – 芦名星
土井珠子 – いせゆみこ
中尾志野 – 奥田恵梨華
佐藤綾香 – 杉本有美
田淵もえ – 小篠恵奈

岸慎太郎 – 山崎一
湯川マリ – 余貴美子

 
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