【フランケンシュタインの恋】第9話 感想

これから話すことは僕が怪物になる前の話です。

ずっと悩んで来ました。
博士が見いだした科学の力を、博士のことを恨んだこともあります。

だけどやっと分かったんです。
どうして僕が生まれて来たのか。

そのことを今、懸命にこの世で生きようとしている大切な人に話したいと思います。
120年前にあった恋の話を。

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フランケンシュタインの恋 第9話

 
  
  franken-op

 

とりあえずはツイッター実況の中から感想になりそうな所を拾い、追記するのみで。

 franken9自転車

  franken9-写真

 franken9-ラジオ

だけど僕はやっと分かったんです。

何を?

僕は先生の恋から生まれて来た。
先生の人を恋する気持ちから生まれて来たんです。

人間の憎しみや怒りや野心や欲望なんかではなく、人間の恋から僕は生まれたんです。

だから僕も人間に恋をすることができたんだと思います。
そしてあなたに恋をしたんです。

僕の体には人間を殺す菌もあります。
だけど僕は誰も傷つけたくない。
誰も殺したくはありません。

できることなら誰かの役に立ちたい。
人間の役に立ちたいと。
先生の分まで。
今はそう思っています。
それが僕の真実です。

 

あなた自身、そのことを知らずに120年間不安や孤独に耐えていたんですね。
死ぬことのできない怪物として。

はい。

 

今は…人間と一緒に生きていたいですか?
そんな恐ろしい菌があっても。

 

この菌があるから、怪物だから僕は人間に恋をして人間の素晴らしさを誰よりも知りました。
そしてラジオに出て120年分の楽しみをもらいました。

 

俺もフランケンに会えて楽しかったよ。

天草さん。天草さんの言葉を信じてよかったです。
天草さんを信じてよかったです。

これから どうするんですか?

あの人が早く良くなりますように。
今願うのはそれだけです。

フランケン。
本当にありがとう。

天草さん。
ありがとうございました。

 

120年の孤独は津軽さんと再び会うための待ち時間。

恋人もおらず、意固地であるが故に研究だけに没頭して人間関係も作らなかった先生だって孤独な人生だっただろう。

人には変わり者と呼ばれたかもしれない。
研究者として尊敬はされても、1人の人間として誰にも愛されなかったかも知れない。

先生は初めてサキさんに恋をした。

弟子である呼六の恋人であったから、その気持ちは伝えられなかった。
 franken9-先生

 

呼六を失って自らの命を断とうとしたサキさんを見た時、先生の心に芽生えたのはもう嫉妬でも欲でもなく、ただサキさんを救いたいという恋心だった。

先生の恋心が生んだ怪物。
しかし、それは不完全な物だった。
不完全な怪物はすでに呼六ではなく、サキさんを殺してしまった。

愛する人を胞子ハンズで意図せず殺してしまった呼六も悲しいだろうけれども、先生の絶望を考えると、もう…。

2人がそれからどんな風に生きて行ったのかは解らない。

けれども、ずっと閉じこもって来たんだね。
サキさんへの恋心だけを共有しながら。

 

恋心が生みだしたケンさん。
その心が優しさで満ちているのは当然で。

その体から発する安定した菌は人の細胞を生まれ変わらせる。
その心が不安定な時、発する菌に直接触れると毒素を持つ。

 

「妖怪人間ベム」を作った博士と同じなんだ。

人間は「悪」と「善」、どちらもがあることが「完全」。

ケンさんは怪物では無くて、人間だったんだ。

 

ケンさんの孤独を長い間埋め続けてくれた天草が、その美しさをきちんと理解してくれて良かった。

ケンさんが愛する天草と、嫌な形で別れることにならなくて済んで良かった。
 franken9-天草

 

ケンさんは今でも人間が好き。
そう思ってくれるだけで、私はただ救われた気持ちになる。

 

あとは、この「異質なもの」を人間がどう扱うか。

そこが最終回のテーマになるのだろう。

どうか、彼が思うままに好きな世界で生きていける道を。


120年前、貧しい農家に生まれた山部呼六(綾野・二役)という男がいた。
彼は、独学で医師になり、富嶽伝染病研究所で細菌の研究を続ける医学博士・研太郎(斎藤工)に弟子入りする。
呼六は、患者のために研究所の周りにある農地で野菜を作ろうと考え、地主の娘・サキ(二階堂ふみ)と出会う。
一方、研太郎は密かに、世界中の菌類を集め培養し交配させて新しい菌を生み出そうとしていた。
それは、不老不死の研究であったが…。


(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

 

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※キャスト

怪物(ふかし けん) … 綾野剛
津軽継実 … 二階堂ふみ
稲庭聖哉 … 柳楽優弥
天草純平 … 新井浩文

稲庭恵治郎 … 光石研
室園美琴 … 川栄李奈
飯塚光毅 … 葉山奨之
宍喰丈 … 篠原篤
米子秋良 … 中村無何有
玉名瑠以 … 大西礼芳
津軽晴果 … 田島ゆみか

牛久輝成 … 森岡龍
十勝みのる … 山内圭哉
大宮リリエ … 水沢エレナ

日立叶枝 … 木野花

深志研太郎 … 斎藤工
サキ … 二階堂ふみ
美琴の元彼 … 深水元基

鶴丸十四文 … 柄本明

※スタッフ

脚本 … 大森寿美男
演出 … 狩山俊輔、茂山桂則
プロデュース … 河野英裕、大倉寛子

音楽 … サキタハヂメ
主題歌 … RADWIMPS「棒人間」

コメント

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