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【明日の約束】第10話 最終回感想 「毒親になること」を恐れる時代の子育て

人生にはつらいことがあります。

中には生きることが苦しくなるほどの出来事があるかもしれません。

でもそんなときは、生きて逃げることを第一に考えてください。

苦しさに耐えても心が壊れて命を失ってしまったら何の意味もないんです。

だから…。
つらかったら逃げてください。

生きることから逃げさえしなければ、生きていれば、人はやり直せるから。

自分を大事にしてください。

たとえ幸せが約束された明日ではなかったとしても、それでも…。

明日も生きているということが何より大切なんだと信じてください。
asu-ca

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【明日の約束】第10話 最終回感想

 
  
  

今期の火曜日は『監獄のお姫さま』があったので、こちらの感想には手が届かなかったけれども、本当は一番レビューしたいドラマはこれだったかも知れない。

母である者として、思う事がたくさんあるドラマだったから。

そして、娘である者として、親に対して思う事もたくさんあるドラマだったから。

 

本当に日記のような走り書きです。

少年の死

吉岡圭吾という少年が自殺したことからドラマは始まった。

「先輩のせいで死にます」

というメールが遺され、真黒く塗られた部屋の中。

イジメの事実はあった。

イジメというほどのものではなかったかも知れないが、少年の心には確実に傷があった。

けれども、それが生きるに耐えられないほどの傷であったかどうかは、見る人の秤次第だったと思う。この時点では。

 

遺書のメールは彼の母が送ったもので。
圭吾は母に縛られていて。
彼の家庭は崩壊していて。

息子を失った悲劇の母が、一気に息子の死の要因としてクローズアップされていく。
 asu10-圭吾

 

炎上するSNS.
乗っかるマスコミ。
イジメ裁判から手を引く弁護士。

「神経質すぎる」と思われた母親が「毒親」として叩かれ続ける。

 

結局、圭吾の死には様々な要因が重なっていた。

崩壊家庭の中で、母の情愛に縛られ続けていたこと。
同級生の少女の復讐に手を貸すために人を傷つけていたこと。

担任教師の悪意の実験台にさせられていたこと。
 asu10-みっちー

 

明日が来るのが怖いのはどうして?

変わらないから。

 

「変わらないから」

と言って少年は死んだ。

恐らく、母親の過干渉に気づいた担任が圭吾の環境を歪めるのではなく救う方に動いていたら、彼は死なずに済んだのかも知れない。

あるいは、動いていても、何も変わらなかったのかも知れない。

 

死んでしまえば何もかも終わってしまうから、どう変わったかも分からない。

死の先にあるのは「無」だけだ。
そして地獄に落ちるのは残された人たち。

毒親

圭吾の母は初めから圭吾に関して神経質に描かれていた。

美しく優しそうな雰囲気を湛えているだけに、静かな恐怖が垣間見える時はTwitterが沸く瞬間もあった。

ドラマを見ている視聴者も、ドラマの中の炎上と同じ熱さで母親を叩いていた。

この手の作品を見るとき、子育てに関わらない人はどんな年齢でも「子供」側の気持ちに寄りそう。

子育てをしているのに「毒親」とサラッと口に出せる人は、とても自信のある人なのだろう。

私は、とてもドラマの中の親を笑えない、罵倒も出来ない。

 

私は良い親では無かったのだろう。

自分の感情で叱るときは多かったし、要求も押し付けてきた。それが「しつけ」かどうかは分からない。とにかく「悪い」と思った事は「悪い」と言って来たし、やってはいけないと思った事はやらせなかった。

私にも圭吾の母のように、「どこで間違ったのだろう」と思う時があった。いや、今でもたぶん正しくなんかなかったのだと思う。

けれども、もし私の子供が何処かで私を「毒親」と言っていたら、すごくショックだわ。

親は誰だって毒になろうなんて思って育てていない。

間違っているか正しいかなんて、育ってみなければ答えは出ない。

大人になる前に圭吾を失う事になり、何とか他に原因を求めることで自らを救おうとしている痛々しい真紀子を見るたびに、怒りにも似た悲しさを感じた。

「悪い人探し」に情熱的にのめり込む真紀子を演じる仲間さんの美しさ。
 asu10-圭吾ママ

この美しい母にかまわれ過ぎて死にたい子どもと、かまわれずに死にたい子どもと。

この家には正反対の子どもが住んでいる、というのが興味深い。

過干渉が罪なのか。
過干渉されたいと願うほど放置することは罪なのか。

結局、子育ての結果は、なるようにしかならないのだ。

 

仲間さんは公式のインタビューで「毒親なんていう言葉は、いけないんじゃないかしら。」「毒親なんていう言葉が流行ることはいけないと思います。」と言われていた。

それは愛情の結果だと。

仲間さんがそう思って真紀子を演じていることが、私には救いに思えた。

行きつくところ

私の父は、日向の母親のような人だった。

気に食わない事があればキーキー怒鳴られたし、手も上げられた。
 asu10-ママ

馬鹿だのくずだのは何度も言われたし、早く大人になってその支配から抜け出すことが子供時代からの私の夢だった。

 

それでも、私は父に感謝している。それは本当。

子供3人私立の大学まで出す経済力は、自分が家庭を持って子育てしてみればいかに凄いかすぐに解る。

「金さえ出していれば偉いのか、親と言えるのか」と言いたがるのが昨今の風潮らしいが、そりゃ偉いでしょう。その金で育てられているのだもの。支配されても仕方ないでしょう。

けれども、感謝していることと尊敬は違う。

一家の大黒柱として凄かったのだとは思うが、人間としては尊敬したことがなかった。

老いてからも自分が黒だと思えば真実が白でも黒じゃないと気が済まない性格は変わらず、哀れな人だと思った。

本当に極端な人だったので病院に入れた方がいいのではないかと思った事も多々あるが、恐くて最後まで言い出せなかった。

日向はあの母を置いて出て行ったけれども、私はあの人はきちんと診てもらった方がいいと思ったわ。

 

カウンセラーであるはずの日向が、ただ自分の生立ちから目をそむけ、カズくんにもハッキリ事情を説明しないからあの事態を招いたのに結局そのまま去って行ったことにも不満がある。

けれども、そういう話なのよね。

結局、別に誰かが完璧な人間なわけではなく。

大人も子供もみんな未熟で、抱えている物に立ち向かいながら生きている。

そういうドラマだったのだと思う。

 

たとえ幸せが約束された明日ではなかったとしてもそれでも。

明日も生きているということが何より大切なんだと信じてください。

と日向は語った。

どんな明日が来ようとも。
生きる意志が明日を作る事。
自殺はたくさんの人を傷つける事。

そして、子供を愛するゆえの歪みが生じようと、それは決して憎しみではない事。

「逃げる」のではなく「巣立つ」ことの重要さ。

そういう事をきちんと描いてくれたドラマだった。
 asu10-和解

 

「毒親」という言葉が、それになる事を恐れる若い人たちから親になる機会を奪いませんように。

子育ては真に恐ろしい修行。
しかし、この上なく幸せな人生の行程でもあるのだから。

今日。12月25日。
私の長男が入籍した。

経済的にどうこう以上に、世間の目が親たる人間に厳しいこの難しい時代。

彼は半年後には親になるという。

どうか、恐れずゆっくり育てていって欲しいと願う。


学校でのいじめ、母・真紀子(仲間由紀恵)による精神的虐待…巷で様々な臆測が飛び交った、吉岡圭吾(遠藤健慎)の自殺。真相は誰にも分からず、クラスメイトや教師、残された家族は日常を取り戻せずにいた。

日向(井上真央)も、スクールカウンセラーとして心をケアする一方、死の前日に圭吾から告白されたことが引っ掛かっていた。

「あれは、彼なりのSOSだったのかもしれない。答えが違っていれば何かが変わっていたのかも」ー圭吾を苦しみから救えなかったことを悔やんでいた日向だったが、前に進むためにも、自分にケジメをつけようと決める。

そして、圭吾がクラスで孤立する原因を作った霧島(及川光博)の行為を学校に報告し、これまで学校や日向を敵視し続けてきた真紀子にも全てを話そうと自宅を訪ねる。

するとそこには亡き息子の気持ちが分からないと絶望する真紀子の姿が。

圭吾と真紀子に、自分と母・尚子(手塚理美)の関係を重ね合わせた日向は、自分も幼いころから親の愛情に苦しんできたと告白。そして「高校生の時、母にいなくなってほしいと思った」と、尚子との関係を話し始める。

長年にわたり“毒親”に支配されてきた日向の告白は、真紀子の心に届くのか?

さらに日向は学校で「私がこの出来事の中で、いま一番許せないと思っている人がいます」と切り出し、ざわめきが生徒や教師たちの間に広がる。

そして尚子とのいびつな親子関係にも、ある決断を下す。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

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※キャスト

藍沢日向 – 井上真央(子役期:吉澤梨里花→栗本有規→原涼子→鈴木美羽)

本庄和彦 – 工藤阿須加

吉岡真紀子 – 仲間由紀恵

霧島直樹 – 及川光博
北見雄二郎 – 白洲迅
大宮奈緒 – 新川優愛
辻 哲哉 – 神尾佑
宮崎麻子 – 馬渕英里何
柏木康介 – 中林大樹
轟木博雄 – 羽場裕一

吉岡圭吾 – 遠藤健慎
沢井 勝 – 渡邉剣
渡辺純也 – 堀家一希
田所那美 – 井頭愛海
上野由依 – 夏子
長谷部 大翔 – 金子大地
増田 希美香 – 山口まゆ

白井香澄 – 佐久間由衣
望月朱里 – 立野沙紀
吉岡 英美里 – 竹内愛紗

本庄義和 – 遠藤たつお
本庄瑞希 – 金沢きくこ
本庄和真 – 中田圭祐
大道寺 邦弘 – 森岡豊
倉持 薫 – ?川亜州香

吉岡正孝 – 近江谷太朗
小嶋修平 – 青柳翔
増田麗美 – 青山倫子

藍沢尚子 – 手塚理美

※スタッフ

脚本 … 古家和尚
演出 … 土方政人、小林義則、池辺安智
プロデュース … 河西秀幸、山崎淳子
音楽 … 眞鍋昭大
主題歌 … 東方神起「Reboot」

コメント

  1. くう より:

    紫花浜匙さん

    >圭吾の母の「私は何処で間違えたの?」という言葉と仲間さんの表情にゾッとしました

    私、でも、ここまで2人育ててきて何度もそう思ってきました(笑)だからなんか、すごく共感してしまった。(盗聴はしません(爆))

    >どうしてあの時子供に違う言葉を掛けてあげなかったんだろうとか、色々思い出してしまいました

    紫花浜匙さんでもそうですか。そういうもんですよね。子育て。

    >ビックリしました。でも、もうそんなお年頃ですものね。

    いやーーありがとうございます!!ブログ始めた頃はお互い中学生だったのにねーー。

    ビックリと言えば、親である私もビックリですわ。

    二次元と結婚してデジタル孫とか見せられるのかと思っていたのに、本当に突然でしたから。

    正直、今は驚きと戸惑いと寂しさの方が強いです。徐々に慣れないとねーー。

  2. くう より:

    Qさん
    >コメント送信すると「不正」と出てできません

    ぇーーー……すいません。以前は出来ていたんですよね?今はどういう環境だとコメントできないのかぜひ教えていただきたく、時間がある時によろしくお願い致します。

    (パソコンで、IEならできる?ということでしょうか)他にもコメントができないという方がいらっしゃって、対策を考えております。本当にスイマセン!!

    お祝いのお言葉ありがとうございます。
    ホント、突然の事で……嬉しいけれども困惑中です(笑)

    >日向先生の最後の挨拶を わりと素直にうなづけました。

    日向先生、頑張っていましたよね。辞めなくてもいいのになぁと思ってしまいました。

    そして、その頑張りをカズくんにもちょっと向けてあげて欲しかったです。ションボリ

    >ただ ミッチーとか西島さんとか キャストで展開が想像できちゃうのが・・・^^

    ニシジは常に公安だし、最近のミッチーは常に危ない人ですよね(爆)

  3. 紫花浜匙 より:

    圭吾の母の「私は何処で間違えたの?」という言葉と仲間さんの表情にゾッとしました。
    大学を出てすぐに結婚して母親になって「僕がママを守ってあげる」という言葉に呪縛された真紀子。
    最終回までは、この母親は〜!!!!って反感の方が強かったけど、
    子育てには初めての事が付き纏い、なかなか大人になれない自分が今母親としてやってる事は間違っていないのか、
    どうしてあの時子供に違う言葉を掛けてあげなかったんだろうとか、色々思い出してしまいました。
    仲間さんの今回の役は、久しぶりにマイヤーさんにあった様な気分で、
    いつも健気な役が多い工藤くんのブラックな演技には、ドキリとしました。

    ご長男のご結婚、おめでとうございます。
    ビックリしました。でも、もうそんなお年頃ですものね。
    新しい家族が増えての新年ですね。そして春にはお孫さん。
    色々環境が変わりますね^^。おめでとうございます。

  4. Q より:

    コメント送信すると「不正」と出てできません^^;;
    思い立ってエクスプローラーでチャレンジ。なのでごくごく簡単に
    とにもかくにも  ご長男結婚おめでとうございます!
    初夏にはおばあちゃん?楽しみですね、うらやましいぞ!!
    うちなんて二人とも仕事辞めて帰ってきちゃって・・・親も子もなかなか私を解放してくれませんわ。
    婚約者の家庭まで、はやりすぎな気がしたけど そのくらいどの家庭も何かしらかかえてるのかも
    しれないですね。それでも家族だし、家族だからめんどくさい。
    わたしも あんな父親だけど感謝はしてます。
    日向先生の最後の挨拶を わりと素直にうなづけました。この学校の先生方も良い人たちな気がしたし(一人除く)校長も
    ただ ミッチーとか西島さんとか キャストで展開が想像できちゃうのが・・・^^

  5. くう より:

    azuさん

    >最初の就職で教職につき、その間何か大きなことがあったわけではないけれども、子供たちとそれを取り巻く家族との関係を目の当たりにしてきて、漠然と、でもひしひしと子育ての大変さを感じそれと同時に子どもと接するのが恐くなりました

    先生だったのですね。
    親も子供の人格を作り上げる要因ですが、教師もそうですもんね。恐くなる気持ちはわかります。いや、むしろ「恐い」と思うほど真剣に生徒と向き合っていたのは素晴らしいことだと思いますよ。

    >そして私の親は、日向の母親と圭吾の母親を足して割ったような人です

    こういうお話を伺うたびに私だけではないんだなぁと思います。そして、私自身も子供に依存しているだろうなぁとよく思います。

    >もうそれでいっか、とも思ってます。

    そう思えることも悪くはないと思うのです。依存関係にも愛はあるはずなので。

    きちんと話し合いが出来る関係でいられるのが理想ですよね。

    日向も、いずれそうなる日が来るといいなと思いました。逃げているだけでは離れて住んでも自由になれないからです。私自身がそうでした。

    anzuさんの健闘をお祈りします。

  6. くう より:

    かえるさん

    ありがとうございます!

    本当に、未來ある若者が自ら死を選び、それが母親のせいだと論されるドラマは辛いです。

    そして、そんな中でも誰か1人を糾弾して終わるのではなく、みんなに責任があってみんなが変わろうとしていく結末には感動しました。

    >日向のお母さんは、自分もいわゆる毒親なのに、圭吾の母親の報道を見て他人事のように発言していたことがぞっとしました。が、当たり前ですが毒親だという自覚がある親なんて、毒親になろうとする親なんて、そうそういないですよね。

    あの人は自分の過ちに気づいていないんですよね。
    最後も「娘が出て行って何となくさびしい」。
    あの人には反省はないと思います。

    それでも愛はあるんですよね。
    その複雑さもきちんと見えるように描いてくれたドラマだったと思います。

  7. くう より:

    巨炎さん
    >この作品と「監獄」を連続して観るとギャップがすげえ。

    ですよねぇ(笑)
    学校というリアリティのある舞台で子どもが犠牲になっている苦々しさから一転、爆笑ヨーグルト姫ですもん(笑)

    >脚本家が「幽かな彼女」と同じで

    古家さんは「任侠ヘルパー」の作家さんで、世の中を斬る目は素晴らしいと思っています。

    そういえば「幽かな彼女」もそうでしたね。書けるジャンルが広いということかな。次作も楽しみです^^

  8. 巨炎 より:

    この作品と「監獄」を連続して観るとギャップがすげえ。
    フジテレビ系が火10枠から移動した時には「TBSと勝負を避けたな」と思いましたが(笑。

    脚本家が「幽かな彼女」と同じで悩める生徒達と完成されたキャラではない教師達を
    同時に動かしていくのは同じですが作品カラーが正反対なのが凄いかな。
    キャストも仲間、及川、手塚とこの三人が演じるキャラが確かに印象に残りました。

  9. かえる より:

    ご長男のご結婚、おめでとうございます!
    くうさんのドラマレビュー、いつも楽しく拝見しています。
    このドラマほど、おもしろいけど見るのがつらかったドラマはなかなか無いように思います。
    人が死ぬ、しかも自殺という形で。それだけで、この物語はどうやったってハッピーエンドにはなりえないけれど、それでも生徒たちや日向が前を向き、少しずつ変わろうとする姿に勇気をもらえた気がします。
    日向のお母さんは、自分もいわゆる毒親なのに、圭吾の母親の報道を見て他人事のように発言していたことがぞっとしました。が、当たり前ですが毒親だという自覚がある親なんて、毒親になろうとする親なんて、そうそういないですよね。客観的に見ることができないのは仕方のないことなのかもしれません。それだけに、自分が親になった時に同じようなことをしてしまうかもしれないとも思いました。
    視聴率はそれほどでもなかったと思いますが、観ていた方は皆真剣に鑑賞し、受け止めていたように思います(Twitterやヤフコメで)。こういう良質なドラマこそ多くの人に見てもらいたいものですね。

  10. 明日の約束 最終回「辿り着いた死の意味…母に告げる決断」

    息子・圭吾(遠藤健慎)の自殺に、母・真紀子(仲間由紀恵)は、スクール・カウンセラー・日向(井上真央)の訪問。自殺の準備を見られ、社会に出ること無く結婚し、息子に失ってたアイデンティティを。でも、娘を出産した頃、夫の浮気で、家庭は、ますます彼女の孤立を深め、圭吾へと執着していったことを語ります。そんな真紀子に自分のことを語り、それでも、生きて欲しい、と願う、日向。また家庭でも、ようよう自立する決意ができ、母・尚子(手塚理美)に一人暮らしする宣言します。恋人とも、最後のけじめを。そして終業式。2学期の慌…

  11. anzu より:

    こんにちは。いつも楽しく、時にふむふむと考え込みながら読ませてもらっています。
    私はこのドラマの第一話を観たとき、このまま見続けるかどうか迷いました。
    最初の就職で教職につき、その間何か大きなことがあったわけではないけれども、子供たちとそれを取り巻く家族との関係を目の当たりにしてきて、漠然と、でもひしひしと子育ての大変さを感じそれと同時に子どもと接するのが恐くなりました。自分の発した言葉や行動ひとつで子どもに多大な影響を与え、一歩間違えば一生背負う傷を負わせるかもしれないという思いが頭から離れなくなり、職を離れました。
    そして私の親は、日向の母親と圭吾の母親を足して割ったような人です。
    子供の頃は兄に依存し、兄が進学で家を出てからは私に依存し始め今に至ります。
    幸い私は家を出ることができましたが、見えないロープで縛られているような息苦しさは消えません。
    でも子どもは親を嫌いになることはないんですよね。
    いつもどこかで淡い期待を抱いてしまって裏切られる、の繰り返し。もうそれでいっか、とも思ってます。
    最後までみてよかった、と思います。
    逃げ出して良かったんだな。と思えたので。

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