私…。
こんなの初めて。
「また明日」って、こんなにステキな言葉だって知らなかったから。
この世界で、家族以外にも自分を必要としてくれてる人がいて、いつでも会いたいって思ってくれるのってこんなに嬉しいんだね。
何か、私も生きてていいんだよって言われてるみたいで。
また明日ね。
過保護のカホコ 第4話
「明日、ご飯いるの?」
と、作りたくない時、よくダンナや息子に言ってみたりする。
もちろん冗談で。だよ。
も…もしかしたら(顔はマジだけど)泉さんも冗談で言っているのかなーーー…きっと、そうだ。うん。
もうもう… もうもう 黙れ黙れ…!
うるさい うるさい…ーーーーーーー!
と、ママに言っちゃったカホコは翌朝からママと冷戦状態。
しかし…
根本家の冷戦は緩い。
朝はママの代わりにパパが起こす。
(あくまでも自分では起きないんだな!!)
服は一応聞く。
「ケンカしても そこは聞くんだ…カホコ…。」
…と見せかけて、ママが選ばなかった方を着る。
「は、初めてママに言われたのと違う服を着ている…」
パパ。加穂子に言っといて。
昨日のこと謝るんなら許してあげてもいいって。
あぁ…うん…加穂子。
ママもそう言ってるしさ…。
ねぇ、パパ。
加穂子、謝る必要あるのかな?
別に悪いことしてないのに。
会話はパパをサンド。
日和見主義なライオンは、次第に…いや、いつも以上にストレスが溜まってくるのだった。
そんな中、
自分の気持ちをちゃんと相手に伝えろよ、と麦野くんに言われたカホコは、
す…好きだよ、初君。
よかったらカホコと付き合ってください!
ごめん! 無理。
速攻で断りを食らう。
でもさ、ちゃんと理由を言ってくれるからいいよね。
だって、お前、毎日親が怒鳴り合ってるとか借金のさ、督促状の山とか見たことないだろ?
お前みたいな世間知らずのお嬢様と俺が合うわけないんだよ。
怒鳴り合っていない親は怒鳴り合っている親よりも酷い状態なこともあるわけだが、麦野くんもそんな世界は想像しない。
失恋したカホコは……
ママが作ったオムライスも食べずに部屋で号泣。
何も喉を通らない。
……のではなくて…
フラれたのが悲しいんじゃないの。
二度と食欲なんて湧かないと思ってたのに、おなかがペコペコで死にそうなのが悲しいの~~。
Gooooooooooーーーーーーーー……
うーーーん…
何だ、この女は!!
と、なりそうなところ。
カホコ、かわいいよ、カホコ
って、なっちゃうほど、本当にカホコが可愛くて、もう。
大きな瞳と全開の無邪気さ。
高畑充希よ……なぜこんなに可愛いのだろう。
私の中の「エッヘン とPーーーー姉」トラウマがどんどん溶けて消えていくよ……。
…それはともかく。
お腹が空いて泣くほどだがママが作った物は食べたくないのでパパにコンビニのオムライスを買って来てもらうカホコ。
なんだろう……
パパ、翻弄されているよね。
デカい娘の失恋なんて放っておけばいいのに、放っておけないパパである。
対して、ママの方は自分に逆らった恋が失敗したことを喜んでいる模様。
大人げない…。。
今回は、パパが失恋したカホコを慰め、ママとの間を取り持とうと頑張る話である。
でも…頑張る方向は何だか違う。
最終的には麦野くんに頼みこむ始末。
申し訳ない、いきなり押し掛けて。
申し訳ないけど、これからも娘と会ってやってもらえないか。
もちろん友達としてでいいから。
私と妻が加穂子がいないと生きて行けないように悔しいけど加穂子も君がいないとダメみたいなんだ。
今、大人になろうとしているからこそ。君のように何でも言ってくれる人が必要なんだと思う。
麦野くんがこれを引き受けたのは、頼まれてやったわけでもお金を貰ったわけでも(貰ってないよね?)なく、カホコが自分の絵の方向を定めてくれると思ったからなんだろうけれども。
パパの…というか、この根本家界隈の依存性の高さは危険だよ。
カホコの家は完全にママはそうとは思わずパパにも娘にも依存しているし、パパもママとカホコが共存する関係性に依存している。
パパの実家は妹が両親に精神的にも物質的にも依存しまくり、実家ごとパパに依存している。
ママの実家もあれこれとゴタゴタしているし。
ばあばがポーッとしていた理由を想像するに、じいじかばあばが大病で亡くなるってやつなんじゃないだろうか。
そうすると、たぶん、残された親がママに依存してくるのよね…。
麦野くん…
これ、もしカホコと結婚などしたら大変である。
事あるごとに実家に依存されるよ。
恐ろしいことに、パパもママも自分が依存体質だという自覚がないんだよね。
ああ、でも、依存体質ってそういうものなのかも知れない。
どこまでがそう呼ばれるボーダーなのかと聞かれれば、私だって解らないのである。
人と人の距離を測るって、本当に難しいなと私自身も思うので。
俺にはお前が必要なんだよ。
お前が俺の絵を「いい」って言ってくれたら、それはウソやお世辞じゃなくて心からそう思ってるって信じることできるし…。
自信も湧くしさ。
麦野くんが、やけにシッカリしたイイ男なのが逆に心配になる。
…ので、ママが言っていた通り、芸術家はロクなもんじゃない。が現実になって、この絵の批評辺りでカホコ自身が麦野くんに依存される展開もあるかもね。
私…。
こんなの初めて。
「また明日」って、こんなにステキな言葉だって知らなかったから。
この世界で、家族以外にも自分を必要としてくれてる人がいて、いつでも会いたいって思ってくれるのってこんなに嬉しいんだね。
何か、私も生きてていいんだよって言われてるみたいで。
無邪気に麦野くんを愛しているカホコ、かわいいよ、カホコ。
麦野くんもなぁ…
このまま、何もなければ、このドラマ唯一の「すっばらしい人格者」である可能性は高いけど。
あなたのビューネくんはどれかな。
さて…。
カホコは恋が上手く行った途端にママとも仲直り。
間に入って奔走していた(つもり)゛たったパパが、ついに「大事なのはいつも冷静でいることと親切でいることだ」の格言を捨ててブチ切れる。
切っ掛けは、
「明日、ご飯いるの?」
これ、ほんと、言っちゃダメなやつ……。
ここは俺の家だ!
この家の主人は俺だ。
自分の好きなグラス使って何が悪い。
明日の夕飯も前の日に聞かないと用意できないのか?
夫が突然 帰って来て「何か食いたいんだけど」って言ってもいつでも対応できるようにしておけよな…妻なら。
お前もお前だよ。
そっちから話し掛けて来る時はいつも何か買ってほしい時だけ。
こっちから話し掛けてもすぐにママんとこ行って無視するし。
加穂子にとって俺は一体 何なんだ?父親じゃなくて単なるスポンサーか?
結局 お前達が愛してるのは俺が稼いで来る金で俺じゃないんだ!
だったら…
だったら2人で仲良くこの家で暮らせばいいだろ、この家で!
俺はもう嫌だ!疲れた!
ママは確かに酷すぎると初回から思っていたし。
カホコもこんな娘だし。
パパは「また明日」って言われる幸せをこの家の中で全く与えられていないよね。
主なのに…って言いたくなる気持ち、とても解る。
けれども、パパも今まで自分の立場をこの家の中で確立する話し合いを何もしてこなかったのよねぇ…顔色ばかり窺って。
いきなりキレるとは……
笑える。
この脚本家さんのドラマでこんなに笑える日が来るとは…ミタ以来かも。。
本当にクズっぽいキャラだらけなんだけれども、何だか不完全で可愛らしくて嫌いになれない人たち。
今のところはねぇ…
檻の中でワチャワチャと喧嘩している小動物の群れを見ている可笑しさがある。
これが続くといいね。
(って毎週書きそう(笑))
カホコ(高畑充希)が生まれて初めて泉(黒木瞳)に反抗したことで、固い絆で結ばれた母娘の関係は冷静状態に突入する!間を取り持とうと奮闘する正高(時任三郎)は、お互い譲らない2人の板挟みにあってしまう。そんな中カホコは、勢いで告白したまま逃げ出してきてしまった初(はじめ)(竹内涼真)と顔を合わせづらく悩む。
人は誰かと出会うことによって自分を変えることができるという叔母の環(中島ひろ子)の言葉に励まされ、改めて初に会うカホコだったが、変な期待をさせない方がいいと思った初から、過保護でガキっぽいところがタイプではないとあっさりフラれてしまい…。
人生初失恋のあまりのショックから食事もとらず部屋に引きこもるが、失恋中もしっかり空腹を感じることに自己嫌悪で落ち込むカホコ。
正高は泉に隠れてカホコに差し入れをするが、そのことが泉にバレて過保護だと責められる。
一方、退院したイト(久保田紗友)はカホコを通じて知り合った初を訪ねるが、チェロを弾けなくなったことを親のせいにするイトに、初は冷たく接してしまうのだった。
部屋に引きこもったまま『失恋から立ち直る方法』を調べるカホコに、正高は気分転換のため泉の実家を訪ねることを提案。
しかし、集まった親戚もタイミング悪く各々の家庭の問題を抱え、いつもおしゃべりな泉がいないこともあって空気は沈んだまま。
失恋の痛手を忘れるにはお酒が効くと聞いたカホコは、初めてお酒をガブ飲みし、酔ってしまう。
そして、その勢いのまま初の元へ向かう!
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
※キャスト
根本加穂子(カエル) … 高畑充希
麦野 初(オオカミ) … 竹内涼真
根本 泉(ミーアキャット) … 黒木 瞳
根本正高(ライオン) … 時任三郎
国村 衛(オシドリ) … 佐藤二朗
国村 環(オシドリ) … 中島ひろ子
根本多枝(コアラ) … 梅沢昌代
根本教子(鮭) … 濱田マリ
富田厚司(ハムスター) … 夙川アトム
富田 節(トンビ) … 西尾まり
富田 糸(鷹) … 久保田紗友
並木初代(ゾウ) … 三田佳子
並木福士(ウサギ) … 西岡徳馬
根本正興(ナマケモノ) … 平泉 成
矢部 … 飯田基祐
※スタッフ
脚本 … 遊川和彦
演出 … 南雲聖一、日暮謙
プロデュース … 西憲彦、大平太、田上リサ
音楽 … 平井真美子
主題歌 … 星野源「Family Song」
コメント
過保護のカホコ 「キレる」
初(竹内涼真)の影響で、自立が目覚め、泉(黒木瞳)に反抗したりしてたカホコ(高畑充希)だったけれど、それでも、朝のお洋服は一応、聞いてみる、カホコと、選んだ服を着なかったあたり、ユーモラスでした。夕食も「食べない」と言って自室に引きこもっていたけれど、父・正高(時任三郎)が気遣うと、「だけど、カホコ。それでも、お腹がペコペコになるのが悲しいの」ってのが微笑ましく、そっとコンビニに夜食を買いに行き、泉に睨まれるあたり可笑しかったです。結局、失恋したカホコだったけれど、正高は、初のもとを訪れ、「カホコに…
スギヤマさん
>本当に可愛くて、当たって砕けて、だけど少しだけ報われた
パパが頭を下げなくても、とりあえず絵を評価してくれる人材として認めてもらった感じですよね。
過保護は直らないけれども、いつも必死に何かを訴えている姿が可愛い!!
>ちゃんと高畑充希さんを観るのは初めてなのですが、はまり役ですね。
朝ドラヒロインになる前は好きだったんですよ。(ここがネック(爆))
で、どっぷり苦手になっていたところ、このドラマで回復できそうです。
脚本の人も朝ドラで(ますます)嫌いになっていたのですが、このドラマで少し回復できるかも~~。
みんな可愛いので(怒ってるパパも)、先が楽しみですね^^
巨炎さん
>パパが長官云々の例え話を繰り返しているのは
「大事なのはいつも冷静でいることと親切でいることだ」ですね(笑)
「国家の恥」と言いたい所を頑張って堪えているんでしょうね、今。
三田さんは何か隠している感じですよねぇ…
今回は前クールのTBSドラマみたいに無駄遣いされなくて済みそう(笑)
>カホコ、かわいいよ、カホコ
って、なっちゃうほど、本当にカホコが可愛くて、もう。
本当に可愛くて、当たって砕けて、だけど少しだけ報われた
いい歳になって諸々やり過ごすことの多くなった自分ですが
一生懸命っていいなと、泣けました。
ちゃんと高畑充希さんを観るのは初めてなのですが、はまり役ですね。
そこらじゅう毒だらけ、あちこちイタくて
ちょっと考えると先送りにされた問題が爆発しそうで怖いのに
見ている間は楽しくてあっという間の1時間でした。
水曜ドラマ『過保護のカホコ』第4話
内容干渉してくる母・泉(黒木瞳)に、怒ったカホコ(高畑充希)は、その足で、麦野(竹内涼真)に告白するのだった。 翌朝、ケンカしたカホコと泉は、冷戦状態に陥り、父・正高(時任三郎)は、板挟みに遭ってしまう。麦野はダメという泉に、反発するカホコ。しかし、麦…
パパが長官云々の例え話を繰り返しているのは
「イラク戦争が米国の思う通りに進まないのは○●が協力しないからだー」とか「反対したからだー」とか
イイ大人が子供の逆ギレじみた理屈を振りかざす事への皮肉なのでしょうか。
三田圭子さんは、さすが大河ドラマ主演経験者というか
実生活で子供に苦労させられた経験者というか。