NHK朝ドラ【とと姉ちゃん】　第26回　感想

富江（川栄李奈）のために、破れた鞠子（相楽樹）の制服を直すと決めた常子（高畑充希）。
君子（木村多江）のミシンが壊れていたため、滝子（大地真央）のを借りる。
滝子に突然青柳を継ぐ気はないかと尋ねられ、考えたこともないと答える常子だが、初めて将来について意識する。
制服を直して帰ると、富江が制服を盗んだことが知れ渡っていた。
激怒する宗吉（ピエール瀧）たち。
かばおうとする常子だが、富江は真相を話し始めて…。
(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

連続テレビ小説「とと姉ちゃん」第5週「常子、新種を発見する」　第26話

　　　　

 

※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…テンプレだす…。

 

簡単に。

 

今日は清にガッカリした回だった…。

い、いや、元々、清に何か期待する方が間違いだったのだが、うっかりうっかり期待したために大きなガッカリを味わっちまったよ！！

 

そもそも、キャラがよく分からない。
ミシンのことも今日の「お母さんに許しをもらわないと～～」っていうのも常子たちと滝子さんをさりげなく繋げてくれるつもりなのかと思ってたのに、別にそうじゃなかったらしい。

 

早くしてくれよ！
勝手に使ってるってお母さんに知られたら～…。
　　

 

本当にビクビクしてるし～～。

ミシンのことは本当に単なる自慢だったのかよ…。

 

もちろん最初はただの春太郎枠だと思っていたし、それならそれでいいのだが、ミシンの事を言い出したとき常子の制服を心配してくれているんだと思い込んでしまったのが間違いだった……。
清は所詮本当に清だったのだ！！

でも、一生懸命お母さんの顔色伺いながらお仕事している姿は良かったよ…(こっちがもう出来の悪い子を見守る母の気持ち…)

 

で、本日は、常子が清の気を引いて青柳家でミシンを使わせてもらうお話。

ミシンって、そんなに密かに使えるものじゃないと思うのね。
足踏みミシンってうるさいの知ってる？

 

こんな小せえ頃から臭えだ何だのって嫌な顔せず毎日さぁ。
根っからの森田屋の娘なんだろうな。
女学校行きたいなんて、ひと言も言わなかったからねえ。
小学校出た日に「うちで働くつもりです」だとよ。

 

あら。　
ご自慢の娘さんですね。
　　

という事で、富江が進学しなかったのは自分の意志ということらしい。
まぁ、それは小学生の言った言葉だけどな。

昨日の「スマップスマップ」に市川海老蔵が子連れでゲストに来ていて、先日デビューした勸玄くんが「大人になったら「王子」になりたい」と言っていたのが可愛くて印象的だった。

「大人になったら何になるの？」
「おうじ」
「あれーー歌舞伎役者にはならないのかなーー」
「なるーーー」
「じゃあ、王子は副業な」

 

伝統芸の御一家では今もそうだが、この時代はのれんを持った家の親は子どもに家業を継いでもらわねばならぬ。

自分から継ぐと言ってくれれば、もちろん一番いい。

子どもはどんな時代だって親から「いい子」と誉められたい。
だから継ぐというに決まっている。

もしかしたら、成長過程で富江の気持ちは変わっていったかも知れないが、たぶん、それも「気のせい」だと思っていた。

配達の途中で女学生を見て、ちょっと胸が痛くなるようなことがあっても、それは気のせいだと思っていた。

けれども、家の中に2人も女学生が来ちゃったらどうよ…。
富江の気持ちを考えたら可哀想だよね、ホント。

 

それに引き替え、ヒロインは恵まれている。
今こんなに貧しいのはひとえに毒親のせいで、すぐ裏手に金持ちで優しい……毒親は気づいていないが非常に情のあるお祖母さまがいる。

戸主に断りもなく家に入りこんでミシンを使っていても「世のため人のためなのです」と説明すれば快く許してくれる優しいお祖母さまである。

 

そりゃあ、もう、厳しい人だよ！
こんだけ大きな店を守ってきたんだ。
自分の流儀に絶対の自信を持ってるからね。
自分が正しいと思う事から外れた事すると雷落ちるよ、雷。

 

と清は言うが、自分が知らない内に入り込んで自分の物を使っているとか常識なさすぎて怒って当然だよね。

けれども、

こそこそなんてするんじゃないよ。
孫なんだ。堂々と使えばいいじゃないか。

と、お祖母さまは言って下さるのだった。

 

常子はどうなりたいんだい？

どう…とは？

お前の年になれば分かれてくるだろう。
小学校を出て働いている子もいれば、女学校へ行って更に上を目指す子もいる。
結婚し、家に入る子もいれば職業婦人になる子もいる。
どうなりたいんだい？

この青柳を継いでみたいとは思わないかい？

 

考えた事もなかったです。
どんな仕事に就くのか自分がどう生きていくのかなんて考えた事もなかったです。
今の私はただ、妹たちを嫁に出し家族を守る事さえできればそれで。

 

そうかい。

　　

この「そうかい」も何か好きだな。

押し付けがましくなくて、ちょっと諦めたような、でもとりあえず物事を一旦考えるって感じの「そうかい」が好きだな。

青柳家はとても好ましいので…
孫たちは戻ってくれないかな。

だって、どう考えても森田屋にとって小橋家の娘たちの存在は迷惑じゃん…
今回の騒動だってこの子たちが居なければ起きなかった事だよ。

いえいえ、「富江の将来」にとって大切な「別の道」を考える機会を与えたのです！
という事になるのだろうが、家付き娘は家を継ぐしかない時代である。(この段階ではな)
「他の道を提示する」ことは必ずしも幸せと言えない結果になる人もいるということを考えるべきじゃね。

 

なのに…

どこ行ってた事にする？
私が庭先で見つけたって事にしない？
いいのいいの。
鞠子、違う制服で人気者になってたし、制服さえ返ってくれば全然気にしないから。
それに正直に言ったら宗吉さん、富江さんに何するか分かったもんじゃないでしょ。

 

なんか偉そうで、ちょっと鼻に付く…。
そもそも使用人の娘だってこと…解ってる？

それにしても、「全然気にしない」ほどの破れ修復力って何？

将来は仕立て屋にでもなった方がいいんじゃね……。

 

しかし、富江はちゃんと謝りたいと言い、家に戻ると…。

家の者たちはみんな、事情を把握しきってしまっているのだった。

さっき清さんに自慢されたの。
制服縫うために気前よくミシンを貸したって……。

 

おお…
清よ…清………。
　　

 

　　
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よろしければ→【2016年4月期・春クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

 

　　
※キャスト

小橋 常子 … 高畑充希（子役期：内田未来）

小橋 君子 … 木村多江
小橋 鞠子 … 相楽樹（子役期：須田琥珀）
小橋 美子 … 杉咲花（子役期：川上凛子、根岸姫奈）
小橋 鉄郎 … 向井理

小橋 竹蔵 … 西島秀俊

青柳 滝子 … 大地真央

隈井 栄太郎 … 片岡鶴太郎
青柳 清 … 大野拓朗
森田 まつ … 秋野暢子
森田 宗吉 … ピエール瀧
森田 照代 … 平岩紙
森田 富江 … 川栄李奈
長谷川哲典 … 浜野謙太
中田 綾 … 阿部純子
星野 武蔵 … 坂口健太郎

玉置茂雄 … 大内田悠平
玉置正雄 … 加藤諒
玉置幹雄 … 藤野大輝
山田 … 田中幸太朗
杉野栄治 … 田山涼成
大迫博文 … ラサール石井

東堂 チヨ … 片桐はいり
花山 伊佐次 … 唐沢寿明
五反田 一郎 … 及川光博
谷 誠治 … 山口智充
水田 正平 … 伊藤淳史
早乙女 朱実 … 真野恵里菜
山岸 隆一 … 田口浩正

ナレーション(語り) … 檀ふみ

※スタッフ

脚本 … 西田征史
演出 … 大原拓、岡田健、藤並英樹、松園武大
プロデューサー … 盆子原誠
制作統括 … 落合将
音楽 … 遠藤浩二
衣装監修 … 黒澤和子

主題歌 … 宇多田ヒカル「花束を君に」

公式サイト　http://www.nhk.or.jp/totone-chan/

 

 

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