昭和5年。静岡県遠州地方。主人公・小橋常子(内田未来)は、きれいなものが大好きな好奇心旺盛で行動力のある三姉妹の長女。
染工会社で働く家族思いの父・竹蔵(西島秀俊)を「とと」、おっとりしている母・君子(木村多江)を「かか」と呼び、家族仲良く暮らしている。
小橋家には家訓があり、月に一度家族全員でおでかけすることを習いとしていた。
しかし突然、竹蔵にお得意先の接待が入り、初めて家訓が破られることになる…。
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「とと姉ちゃん」第1週「常子、父と約束する」 第1話
※朝ドラは半年間の長丁場なので、良い感想を書いてある時も悪いことが書いてある時もあります。レビューはその日その日の感想なので、その点ご了承くださいませ。
↑…というテンプレは今から作っておく…。
とと姉ちゃんは前作、前々前作、その前…に続く(間の何か抜けたけど、まぁいいや)史実のモデルを持つ伝記的一代記…ただし「それを元にしたフィクションです」というやつである。
モデルとなっているのは、雑誌『暮しの手帖』を出版する暮しの手帖社の創業者・大橋鎭子さん。
参照 : 【2016年度4月期NHK朝ドラ】連続テレビ小説「とと姉ちゃん」モデルの大橋鎭子と『暮しの手帖』とは byギャザリー
子役時代は昭和5年から開始。
もちろん、太平洋戦争を挟みます。
事前番組などで紹介され尽くしているので特にネタバレだと思わず書くけれども、あの優しそうなニシジととが戦争に取られるのでは…とかいう心配はない。
むしろ、ととは子供時代で出番終了である。
だって、だから「とと姉ちゃん」なんだもの…。
まるで洗剤のCMのような穏やかで優しいニシジにボーーッとしながら初回を観終えて、気付いてしまった…
通常、朝ドラの子役時代は1週間。
えーーーーニシジの出番、今週で終わりじゃね……。
たった一週間でととロスになるほど濃いキャラが作れるかどうか…
それもあるけど、テンション下がるんで ととの出番延長させてくれませんかね、NHKさん。
(前のBKのドラマの時、ずいぶんそういう事しはったみたいじゃないっすか)
本日の物語はほんの人物紹介。
冒頭は昭和33年、すでに編集長の位置に就いている常子の描写から始まる。
「戦後、すぐに創刊され日本中の多くの家庭で読まれた生活総合雑誌がありました。
まだ物が十分になかった時代に生活のレシピを消費者に分かりやすく伝え、一世を風靡した画期的な雑誌でした。
この雑誌を作り始めたのは、ある三姉妹と一人の編集長。
長女の常子が女性のために本を作ろうと言ったのがきっかけでした。」
作家が原稿を断ってきたと告げる編集員に
電話?電話でお願いしたの?
それじゃ駄目よ。
人に何かお願いする時は直接会って話さなきゃ。
と、走り出す常子。
予告でも走ってばっかだなと思ったが、本編でも走ってばっかなドラマになりそう~。
そーだよね。
人に物を頼むのに電話はね…と、当時は思っただろうな。
今なんて人に物を頼むのにメールでいいと思ってる輩もいるからな。
誠意を持って足を使えよって話だよね。
で…
この走る常子の図…から時間が遡って、走る 子常子 に変わるシーンは良かったな。
走る子供らのシーンにもう…
何ともいえないノスタルジーを感じるわ。
派手じゃないけれども品のあるお着物。
セピア掛かった映像。
青い空に風と共に舞う染物…。
朝ドラ定番の高い所に登る少女。
そして騒ぎになるのも定番である。
「浜松のある遠州地方は綿花の栽培が盛んな場所だった事から江戸時代より綿織物の産地として栄えてきました。
糸が作られる場所に布の加工技術や染色技術が発展していくのは世の必然。
ここ遠州浜松染工は国内有数の染色会社を目指し、業績拡大を図っていました。
その営業部長が常子の父・小橋竹蔵」
下りられなくなって高い所で怯える図が…
さっきまで万華鏡みたいとか言ってはしゃいでたのに唐突感。
ぃゃ、高い所が苦手なら登るのには夢中でも登ってすぐに怖いと思うもんだから。←
細かいことだが、こういう所に脚本のアラがどんどん出てくる不安が朝ドラってもんである。
すいません、今まで散々そういう目に遭ってきたからもう止まらない不信感が…。
とりあえず、ここは子役だから演技力の問題だってことにしておこう…。
どういう方法でだか(たぶんチャオコプターで…(違))下りてから、竹蔵ととの第一声は、
こら!!
でも、ガンっとした怒り方ではないのね。
グチグチも言わないし。
とりあえず、殴らないので善作さん(カーネーション)じゃない事は確定。
グチグチ説教しないので建造(梅ちゃん先生)でもない事が決定。
昭和初期なのにずいぶん甘い親だな…
ってところは、ちゃんと注釈がついている。
いいやぁ、常ちゃんちのお父さん。
そんなふうにお父さんの食べ方あれこれ言ったら絶対怒られる。
父は家で一番偉くてやる事言う事は全部正しいんだって。
よその ととは、そうなんだ。
その呼び方だってそうよ。
「とと」「かか」なんてうちでは呼ばせてもらえんにぃ。
主人公の家庭は特別で、理由も何かしらあるらしい。
初回はこの後も、昭和家族の仲良し風景が描かれるにとどまった。
小橋の家では竹蔵が定めた3つのルールがある。
一つ 朝食は家族皆でとること。
一つ 月に一度家族皆でお出掛けすること。
一つ 自分の服は自分で畳むこと。
お手伝いする事などは何も決められていないが、子どもたちは朝早くから母を手伝ってよく動く。
台所仕事の丁寧な描写。
前作よりもよっぽど働いている感が……ぁ、すいません。
思えば前作は、高そげなお菓子とかは出てきたが、出来立てで美味しそうなご飯は全然出てこなかったもんな。今から思えばそういうところがセレブ感だったのね……。
お話としては、竹蔵が自ら決めた月一のお出かけが、仕事で潰れそうな所で終了。
原因は偉そうな取引先の相手、西洋紡・大迫専務……って萬屋じゃないか…
竹蔵とと、そいつ、刺してくるからキヲツケテぇぇ。
内容的には何があったってわけではないが、朝ドラの初回は大抵こんな感じだ。
厳しくないけど節度ある、でも温かい家族。温かい食卓。
元気だけど生意気過ぎない子供。
衣服やインテリアにも適度な生活感。
って事で、子役時代の出だしはいい感じ。
自分的には実は大人時代の中の人が主役の位置にいることに、ものすごく抵抗を感じている。
いゃ、嫌いとかではなくて、脇役として好きな女優さんだったので。
あ、でも、役によっては苦手かな…特に坂元裕二作品のこの人が。
(坂元裕二作品自体が苦手だからもうどうしようもないかいや~でも、役者さんはあまりあの方の作品に連続で出ない方がいいと思うわ。演技力は磨かれるだろうけれども役の印象自体が良くないからね)
ドラマのほとんどが大人時代なのにどうするんだよって話だが…
ここで、好きになれるといいなぁと思っております!
脚本は自分的にはガッツリはまったのは『妖怪人間ベム』、西田征史さん。
これも河野Pだったら良かったのにね……(それじゃ日テレだ…
主題歌の宇多田ヒカル「花束を君に」は、とても良かった。
元々、ヒッキーの情緒揺さぶる歌声、大好き。
(でもOPに主役の映像がバンバン出てくるのはあまり好きじゃない。アニメのデザインは可愛いのに…←えっ、もしかしたら、やっぱり中の人が苦手!?爆)
名作になるといいな…
と願いつつ、簡単レビューを目指します。
よろしければ→【2016年4月期・春クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表
※キャスト
小橋 常子 … 高畑充希(子役期:内田未来)
小橋 竹蔵 … 西島秀俊
小橋 君子 … 木村多江
小橋 鞠子 … 相楽樹(子役期:須田琥珀)
小橋 美子 … 杉咲花(子役期:川上凛子、根岸姫奈)
小橋 鉄郎 … 向井理
青柳 滝子 … 大地真央
隈井 栄太郎 … 片岡鶴太郎
青柳 清 … 大野拓朗
森田 まつ … 秋野暢子
森田 宗吉 … ピエール瀧
森田 照代 … 平岩紙
森田 富江 … 川栄李奈
中田 綾 … 阿部純子
星野 武蔵 … 坂口健太郎
東堂 チヨ … 片桐はいり
花山 伊佐次 … 唐沢寿明
五反田 一郎 … 及川光博
谷 誠治 … 山口智充
水田 正平 … 伊藤淳史
ナレーション(語り) … 檀ふみ
※スタッフ
脚本 … 西田征史
演出 … 大原拓、岡田健、藤並英樹、松園武大
プロデューサー … 盆子原誠
制作統括 … 落合将
音楽 … 遠藤浩二
主題歌 … 宇多田ヒカル「花束を君に」
公式サイト http://www.nhk.or.jp/totone-chan/
とと姉ちゃん(part1) [ NHK出版 ] |
暮しの手帖 2016年4月号 【特集】 『暮しの手帖』を創ったしずこさん(連続テレビ小説 『と… |
【ポケット版】「暮しの手帖」とわたし NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ 大橋鎭子の… |
暮しの手帖別冊 しずこさん「暮しの手帖」を創った大橋鎭子 2016年 04月号 [雑誌] |
コメント
とと姉ちゃん 第1回
『常子、父と約束する』
内容ある日、染色工場の営業で働く小橋竹蔵(西島秀俊)が仕事をしていると。同僚が駆け込んでくる。常子(内田未来)が騒ぎを起こしたよう。謝るしかない竹蔵は、常子を叱ると同時に、自分で考え、行動したことは褒めるのだった。そこに、常子の…
つん姉ちゃん>『とと姉ちゃん』第1話
あらー萬家さんったら、こんな所にいたの!?…というのが第一印象>こらこら…ひじゅにですが何か?「ど~したもんじゃろの~!?」by常子初回にしてグッと心を掴まれる!&he…
つん姉ちゃん>『とと姉ちゃん』第1話
あらー
萬家さんったら、こんな所にいたの!?
…というのが第一印象>こらこら
…ひじゅにですが何か?
「ど~したもんじゃろの~!?」by常子
初回にしてグッと心を掴まれる!
…というわけには行かなかったけど
初回にしてソコハカトナイ不安が漂う
…なんてこともなかったし
まあまあ合格点!というところでせうか?>エラソウ
番宣は…
SECRET: 0
PASS: d0970f9a670a457ba04fd47a84598fe5
>のちの雑誌編集につながるようなていねいな暮らしぶりに好感を持ちました。
そうですね!ご飯、衣服、生活全般への関心、これが家庭雑誌に繋がるということがとてもよく解る描写でした。
>階段じゃないから降りるときが怖いんですよね、はしごって。
なるほど、そう解釈してあげれば良かったですね。
(演技力の問題で…そう見えなくて…^^;)
>不安なのは主演さんにはなんの責任もないけれどああいう髪型服装したら中学の同級生に似ていること。
今まで気づかなかったんです。ホントすみませんという感じです。
ドヤ顔で自説を押しつけてくるところがある苦手なひとでした。
あ~…なんか、わかります…そういうの…。
というか、この高畑さんのビジュアルって今までの彼女と何か違いません?^^;
私、この人好きだったはずなんだけどな…何か違うって思いながら見ていました。(本来この人は大好きな菅田くん似のはずなのに!)
子役期に続いてもらいたいと強く願い中…←無理です
イメージが変わる事を願いつつ、今期もよろしくお願いします^^;
SECRET: 0
PASS: 67828959122547a7fddaab97d5e99e3c
はじまりましたね。
のちの雑誌編集につながるようなていねいな暮らしぶりに好感を持ちました。
こどもたちかわいい。美子ちゃんも新聞とってきたりしてお手伝いしてましたね。
あの高いところによく登ったなあ。階段じゃないから降りるときが怖いんですよね、はしごって。
不安なのは主演さんにはなんの責任もないけれどああいう髪型服装したら中学の同級生に似ていること。
今まで気づかなかったんです。ホントすみませんという感じです。
ドヤ顔で自説を押しつけてくるところがある苦手なひとでした。
(似てる…(苦手…))(ほんとごめん)って思いながら観る半年になりそうです。
その主演さんがなんとか西島さんと共演させてくれるように頼んだという記事を読みました。
そのときは断られたという話です。
個人的には次女、三女の役者さんが楽しみです。
物語はゆっくりすすみ三姉妹で一緒に雑誌の編集だから「そのころ~では」などの時空の歪みはなさそう。
ベムよかったですよね。衣装も楽しみ。半年よろしくお願いします。
SECRET: 0
PASS: d0970f9a670a457ba04fd47a84598fe5
>萬屋・・・もうムショから出てきたのか(違
全朝ドラ視聴者がツッコむところだよ(爆)
>番宣見た時のととの第一印象は教育者?みたいに感じました。
私もーー。今日も事務所の映像がなぜか職員室っぽく…。
>そして「きらり」のお父さんもこんなイメージだったから・・・。もう少し退場は先に延びんかなあ。
もう撮っちゃってるだろうね。
ちょっとNHKに署名活動してみようか。受信料払わないよ運動←ダメ絶対w
>個人的にはかかのキャラがww笊持って来るとかもうwまあ人間慌てたらあんなもんだろうけどさw
あの天然ぽんな感じはカーネの千代さんを思い出すわね。
もしかしたら、お嬢様な過去があるかも…。
SECRET: 0
PASS: d0970f9a670a457ba04fd47a84598fe5
>家庭と仕事の距離が密接しているので
前作より題材の選定は朝ドラ制作環境に適しているかと。
確かに。
変にセレブを庶民目線にしようと頑張らなくていいし、その辺は前作は大変だったでしょう。
>大河をクランクアップした黒木さんも
来週から民放の主役だけど大丈夫でしょうか。
彼女はもう~数々の映画でカメレオン並みの演技を見てますから。何の心配もないでしょう^^
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
萬屋・・・もうムショから出てきたのか(違
番宣見た時のととの第一印象は教育者?みたいに感じました。そして「きらり」のお父さんもこんなイメージだったから・・・。もう少し退場は先に延びんかなあ。
個人的にはかかのキャラがww笊持って来るとかもうwまあ人間慌てたらあんなもんだろうけどさw
とと姉ちゃん (第1回・4/4) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(公式)
第1週『常子、父と約束する』『第1回』の感想。
なお、本作のモチーフで、大橋鎭子著『「暮しの手帖」とわたし』は既読。
昭和5年。静岡県遠州地方。主人公・小橋常子(内田未来)は、きれいなものが大好きな好奇心旺盛で行動力のある三姉妹の長女。染工会社で働く家族思いの父・竹蔵(西島秀俊)を「とと」、おっとりして…
【とと姉ちゃん】初回(第1回)感想&『スタパ』高畑充希さん出演
初回、まあまあかな?(^^;) このドラマは、戦後、一世を風靡した生活総合雑誌『
SECRET: 0
PASS: ec6a6536ca304edf844d1d248a4f08dc
>前作よりもよっぽど働いている感が……
>今から思えばそういうところがセレブ感だったのね……。
家庭と仕事の距離が密接しているので
前作より題材の選定は朝ドラ制作環境に適しているかと。
高畑さんは「ごち」に出演していたから流れ自体は自然。
>脇役として好きな女優さんだったので。
大河をクランクアップした黒木さんも
来週から民放の主役だけど大丈夫でしょうか。
旦那や年長者を立てる役には向いていましたが…。