【都市伝説の女 Part2】 第6話 感想

ガンダム、ロボット、人造人間、データ、感電、ボリコフの遺書……

 

都市伝説の女　第6話

　　　　　　　

 

いやあ、知らなかったな。
月子さんがガンダムに興味があったなんて。

『ドラえもん』や『サザエさん』と並ぶ有名アニメなのに、都市伝説がほとんどないなんて
それこそ不思議でしょ。

そういう理由で興味？

 

じゃあ、これはご存じでしたか？
ガンダムって初期に一度だけ喋った事があるんですよ。
えーっと、確か第じゅう…。

第１８話。
ジオンのモビルアーマー「アッザム」からの攻撃を受けたガンダムが「パイロット及び回路
保護のため全エネルギーの98パーセントを放出中」と喋った！

 

音無月子と勝浦くんがガンダムを見るためにお台場デートを楽しんでいた時…。

いかにもオタクな男子集団が月子に声をかけてきた。
雑誌の表紙になった月子を覚えていたのである。

毎週、必ず揃ってガンダムを拝みに来ている彼らは、今日は仲間が1人来ない事ので
見てきてほしいと月子に頼むのだった。

 

ここで、家が解るなら自分で見に行けと思ったのは私だけ～？

しかし、ここで月子が動かなければ話は始まらない。

デートが台無しになってガッカリする勝浦くんを連れて、連絡の取れないガンダム仲間の
様子を見に家へ行ってみる月子。

そして、風呂の中でパソコンを開いて死んでいる男を発見するのだった。

 

…という事で…

ガンダムから何故か人造人間の話になる第６話。

 

簡単感想で。

 

さて。亡くなっていたのは貝原康介。
敷島工科大のロボット工学博士。その道では有名な人らしい。

死因は？

感電による即死ですね。
お風呂で使えるよう改造したパソコンをこれで固定していたが、外れて浴槽にボトリ。
で、漏電。

パッと見は事故死だな…。

駆けつけた丹内さんが事故死と断定できないのにはワケがある。

ホワイトボードに、誰かの文字で妙な書置きがあったからだ。

「ハカセヲ コロシタ」
「モウ ダレモ ワタシヲセイギョ デキナイ」

 

復旧したパソコンの中には貝原博士自身が打ったメールが残っていた。
差出人は誰だか解らない。

「これより先の領域に触れてはならない」

 

これからを見て、気付く月子。

 

これ、ボリコフと同じだ。

何コフ？

ご存じですか？
2003年、ロシアの科学者ボリコフが人間と同等の感情を持ったロボットの開発に
成功したという噂を。

ですが、次の日ボリコフはロボットを破壊し、次のような言葉を残して自殺したと
言われています。
「これより先の領域に触れてはならない」

全く同じじゃないか。

貝原博士もボリコフと同じようにロボットの研究をしていた方でした。
この遺書は、まさに貝原博士も人間と同等の感情を持ったロボット、つまり人造人間の
開発に成功した証し！

 

壁際のロッカーのような箱にセットされていたっぽい人型の穴を指し示す月子。

 

もしかして、ロボット、逃げ出した？

そう。つまりフランケンシュタインの怪物ですよ。
フランケンシュタイン博士によって命を吹き込まれた人造人間は、創造主である
博士を殺して逃亡し…。

フランケンシュタインなんてただの小説の話じゃないか。

ええ。ですが、この小説、当時二十歳にも満たなかった女性メアリー・シェリーが
人里離れた湖畔の別荘で突然書き上げたものなんです。
その事から、事実を元に描かれているのではないかという噂が絶えません。

ボリコフと同じ遺書…。
創造主を殺した人造人間…。

間違いない。
この事件、ロボットの都市伝説が絡んでる！

 

とても嬉しそうな月子…。

 

丹内さんとしては、当然、人造人間だのフランケンシュタインだの信じることはできない。

犯人候補は３人。

・貝原博士の助手・中迫初美。

博士をとても尊敬しているようである。

先生は、子供のように夢に溢れた人でした。
私が知ってる限り、先生を恨んでるような人はいません。

恨んでいるのが人ではなく人造人間だったとしたら？

音無！

貝原博士は人造人間の開発に成功したんですよね？
その人造人間がビリビリビリビリ～って……。

戯言です。聞き流してください。

耳、塞いだ方がいいですよ。

 

月子の暴走を止められない丹内さんと柴山。

 

・科学ジャーナリストの瓜生一郎。

貝原博士とは古くからの友人。
しかし、博士の説には雑誌で異を唱えている。
博士に最後に電話していたのが瓜生だった。
しかし、動機は薄い。

 

・貝原博士の亡くなった妻・美土里の弟・井本廣幸。

博士は人造人間開発のために大学から援助されなかった助成金3000万を井本から
借金していた。

 

借金は返してもらってないし、姉が病気で入院したあとも研究研究で、息を引き取った時も
その場にいなかったし…。
僕も含めうちの家族は思ってました。
あの人と結婚しなければ、ひょっとしたら病気も早く見つかって命に別条はなかった
んじゃないかって。
恨みは…正直あります。

でも、それなのに毎週一緒にガンダム詣を？

それとこれとは話は別です！
ガンダムの前では全ての人間は平等なので。

…そんなもんか？

そうです！

柴山…！

 

柴山くんもガンダムオタク！！！

 

動機は3人とも特になく、人造人間が犯人だという月子の妄想ばかりが膨らんでいく…。

 

また、変な書置きも北海道、九州と各地で頻繁に残りはじめ、感電死のニュースが
同時に騒がれ始めるのだった。

また、井本の所には姉とソックリな人造人間が現れた。
窓に映る白い顔……。

おらだったら、幽霊だと思うけどね。

 

東京、北海道、鹿児島、秋田、和歌山、栃木…。
こんなに全国を転々として感電死事件を起こせるのはやっぱり人造人間の仕業…。

だよね…。

神様、仏様、ガンダム様！
どうか人造人間の暴走が止まりますように！

月子の暴走もね。
セイラさんコスまでしちゃう月子であった。
　　　

 

弟である三木は純粋にガンダム詣での友達として貝原博士と付き合っていたようだし、
中迫初美にも動機は無さそうだし、博士の妻と学生時代三角関係だったという
瓜生が一番怪しい所。

 

しかし、結局は人造人間のフリをしていたのは初美だった。

この事件、結局、事件では無くて事故だったんだよね。

 

この事件は、何の変哲もないありふれた感電死事故をまるで連続殺人に見せかけた
だけだったんです。
鍵はあの犯行声明にあります。

 

各地で起きた風呂場の感電死のニュースを検索しては人造人間からの声明文を
送りつけて、まるで人造人間の犯行のように見せていた初美。

丹内さんが風呂に入れないほど恐い思いをしたのに。

 

実は初美と貝原博士の間には、シークレットな恋愛感情があった。

しかし、博士は妻を幸せにしてやれなかった後悔の気持ちから、もう恋愛しないと
誓いを立て、初美を遠ざけようとしたのである。

初美は事故死した博士を風呂場で発見。
博士が自分に宛てた最後のメールを見た。

「初美さん。君がそばにいると僕は君を好きになってしまうだろう」
「だが僕は研究に没頭するあまり、すでに一人の女性を不幸にしてしまった」
「僕はもう誰かを好きになってはいけない」
「君と僕はこれより先の領域に触れてはならない」

初美はこれを消してボリコフの遺書と同じ部分だけパソコンの中に残したのだった。

「これより先の領域に触れてはならない」

 

あれは、私と先生だけの秘密にしたかったから…。

あなたは偶然の事故死を人造人間となった美土里さんの犯行にした。
実物がいないと瓜生さんに指摘され、慌てて井本さんの目の前にも現れましたね。

 

証拠隠滅罪で連れて行かれる初美を呼びとめる瓜生。

 

みんなに見せたのは、美土里と貝原にソックリな人造人間。

実は、貝原博士と瓜生は2人でロボットを共同開発していたのだそうだ。

小さなロボットから始めて、いつかガンダムのような巨大ロボットを作る。
それに乗り込むのが俺たち3人の夢だった。

貝原と瓜生と美土里、3人で見た夢。

ロッカーの中で夢は形になりかけていたのだった。

 

しかし、なぜ、日頃から貝原先生を批判していたあなたが急に…。

何でなんだろうな…。

その答えは瓜生さんがご自身で言ってましたよ。

えっ…？

「人間はロボットじゃない。人間は時に本音と違う行動をとる。」

瓜生さんは、ずっと自分の心に嘘をついていたんですよ。
それにやっと気づいただけ。

あ…そういえば貝原もずっと言っていたな…。

「人間はとても複雑だ」
「だから人間の感情を持つロボットを作る事なんて不可能なんだ」って。

いえ、それでいいんですよ。
ロボットは複雑じゃなくていい。
素直で単純でピュアな存在でいいんです。
だからこそ人間はロボットに夢を見る。

 

ガンダムはあまり関係なかったけど…事件でもなかったけど…。まぁいいか。

ガンダム好きにとっては、萌えるネタだったし。

月子は、初美に博士のパソコンを返した時点で、その反応がおかしかったから
全貌に気づいたような事を言っていたけれども…。

その「時点」って割と早めだよね。

って事は、後の部分はただの月子の遊び……。

 

技術が追いつかないと言っても、いつか必ず追いつく。
そのいつかは100年後かもしれない。

博士はロボットにそういう夢を見ながら開発していたらしい。

はい…
100年後にロイドはちゃんと完成して、殺人ロボットとして現代に送り込まれてきます。

 

今期の都市伝説の女は、ものすごくTBSのドラマに…何というか…インスパイア…？

ってか、TBSがネタ化されてるのか。
それはそれで面白いからいいや。

来週最終回、寂しい～。

 

浴槽で感電死した教授…壁には犯行声明が!
教授が最後に残したメール「これより先の領域に触れてはならない…」人間の感情を持つ
ロボット開発に成功し自殺をしたロシアの科学者ボリコフが全く同じ遺書を残していた。

そんな都市伝説から月子は、教授は自ら開発した人造人間に殺された…と!

(上記あらすじは「Yahoo！TV」より引用)

よろしければ→【2013年10月期・秋クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

　　
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※キャスト

音無月子 … 長澤まさみ
勝浦洋人 … 溝端淳平

柴山俊也 … 平山浩行
郷原祐一 … 宅間孝行
音無都子 … 秋月成美
高田潤子 … 大久保佳代子
浜中彩乃 … 高月彩良
牧原里奈 … 風間亜季
田村由貴 … 小泉麻耶

丹内市生 … 竹中直人

武重治 … 伊武雅刀

 

(第1話)
中野修二 … 瀬川亮
安田隆 … 窪塚俊介
大西恭子 … 須藤理彩
大西健人 … 三浦アキフミ

(第2話)
酒井美紀
金子賢
長澤奈央
近江谷太朗
高木万平

(第3話)
袴田吉彦
小島よしお
田中聡元
夙川アトム
尾崎右宗
箕輪はるか

(第4話)
市川由衣
瀬奈じゅん
江本純子
信川清順
渡邉紘平
遠藤たつお
太田裕

(第5話)
安達祐実
清水富美加
上間美緒
与座よしあき
山口大地
小野花梨
松田梨紗子
那奈
鈴木米香
新堂結菜

(第6話)
浅見れいな
大鶴義丹
矢柴俊博

※スタッフ

脚本 … 後藤法子、倉持 裕、渡辺雄介、福田雄一
プロデュース … 横地郁英、遠田孝一、浅井千瑞
演出 … 塚本連平、秋山 純、星野和成、小松隆志
音楽 … 池 頼広

主題歌 … 「Sweet Refrain」Perfume
オープニングテーマ … 「乱」LUNA SEA
　　　　　　

公式サイト　http://www.tv-asahi.co.jp/toshidensetsu/

 

 

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