本サイトにはプロモーションが含まれています

『ゴーストライター 』第9話 感想

この原稿、何のために書いたんですか。

 

何のため?
…そうね。
誰にも読まれないかもしれない原稿なのにね。

書くことが苦しいと思ってたけど、違った。
苦しくて仕方がないから書くのよ。

 

ゴーストライター  第9話

     ゴーストライターop

 

開始以来、ずっとツイッター実況を上げて済ませてきた『ゴーストライター』ですが…。
本日は出かけていてオンタイムで見ていないので録画見簡単感想で。

毎週簡単感想にしちゃっているけれども、私はこのドラマがかなり好きである。
ツッコミ所もたくさんあるが、ツッコミ含めて好きである。

毎回、終わった後に「面白かったわ、次はどうなるのかしら」と思う。
それは、たぶんかなり好きって事だと思うの。

 

遠野リサは「遠野リサ」を引退。
料理に精を出したりして書かなくて済む自由を満喫している。

川原由樹はまるでアイドルのようにニコニコしながら自分を売り出し、その一方では
自分の名前で書かなくてはならないプレッシャーに苦しんでいた。

雑誌に出る時も、テレビに出る時にも、出す本の帯にも付いて回る肩書き
「遠野リサの元ゴーストライター」。

 

「元ゴーストライター」入れるのと入れないのと、どっちの方が本が売れる?
川原由樹はむしろそれに乗っかって自分を売っているんじゃないのか?
お前より川原由樹の方がずっと自分の売り方を解ってる。

 

最初は抵抗していた小田くんも、次第に駿峰社の意向に染まって行く。
一冊でも多く本を出せた方が由樹の幸せだろうという脳になっちゃうんだね。

1年経って本4冊出しても「ゴーストライター」が取れない由樹はついに苛立ちを小田に
ぶつけるが、小田は由樹はゴーストライターの時の方が作品のクオリティが高かったと
言い返してくる。

編集者にも読者にも作品の質が低いと言われ、プレッシャーでますます書けなくなる由樹。

 

遠野リサの方は、息子とも以前よりも打ち解けて話し、母と料理したりしている。

 

カレーまだ残ってる?

もっと食べたいの?

ううん。リサの分。
あの子カレー好きだから。
取っておいてあげたいの。

このやり取りには、母が娘を大事に思っていた昔がよく表されている。

遠野リサは母親に愛されていたし、大切にされていた。
けれども、その愛し方はたぶんペットのような愛し方だったのね。

だから思い通りにならないと可愛さ余って憎さ百倍のようになっていく。
繰り返される「恥をかかされた」と言うセリフ。

あの子が自分で決めたことは全部失敗する。
私が居ないと何にもできないの。

 

辛抱強く認知症の母に付き合っていたリサは、ついにキレる。

 

貴方の呪いの言葉は強烈ね。
その言葉通りになったわよ。
遠野リサは罪を犯したの!

たくさんの人を騙して世間を欺いた。
「遠野リサの転落人生」週刊誌にそう書きたてられた。
全て遠野リサが自分で招いた事。

あなたの娘は今、そういう人生なの。
何でこんな人生を送ることになったのか、今ようやく解ったわ。
誤った人生を送ることが、貴女への最大の復讐だからよ。

 

そして同時に気づくのだった。

母への憎しみが沸けば、それを書きたくなる。
つまり遠野リサの小説は自叙伝の使いまわしなのだ。

抑圧されて育った自分の人生の回顧録。
設定を変え、主人公の名を変え、場を変え、表現を変え…

親に与えられた苦しみを何冊も本にして、読者の共感を得て来たのだろう。

 

もう仕事ではないから。
思い通りに書き綴った文章が出来上がり、書けば読んでもらいたくなり……

そして、リサはそれを由樹に渡す。

 

この原稿、何のために書いたんですか?

 

何のため?
…そうね。誰にも読まれないかもしれない原稿なのにね。

書くことが苦しいと思ってたけど、違った。
苦しくて仕方がないから書くのよ。

 

夢中でむさぼり読んだ由樹は、その小説の名前を編集する。

「遠野リサ」
を消して「川原由樹」に。

 

ゴーストライター。
表に出る者と裏で書く者が入れ替わった瞬間。

 

私にとって書くことは、苦しみや悲しみを吐きだす事だ。

私の苦しみは書く事でしか癒されない。
書かなければ私は生きていられない。

 

なんか…解るな~これ…。
吐きだすために書く。
訴えたい事があるから書く。

たぶん…
一番読んでほしいのは母親なんじゃないのかな。
それほどの思いを綴ったのならば。

そして、この小説が世に出た時、遠野リサは果たしてそれが違う名前で
売れ続けることに満足できるのだろうか。

今はたぶん、書ければいいと思っているだろう。

けれども、自分の作品に自分の名前がないのは辛い事だよ…。

 


小説家を辞めたリサ(中谷美紀)は、家事にいそしみ、元子(江波杏子)の介護にも
さらに力を入れる。
荷物を取るために家に立ち寄った大樹(高杉真宙)はそんなリサの姿を見ても
ぶっきらぼうな態度を貫く。  

一方、由樹(水川あさみ)は小説を書きながら、雑誌の取材やトークショーの仕事を
精力的にこなしていた。
話題性もあり小説の売れ行きは順調だった。  

編集部にいた小田(三浦翔平)のもとに、岡野(羽場裕一)が由樹の次回作の
表紙サンプルを持ってきた。
小田は帯に書かれた“元ゴーストライター”の文字を外せないかと神崎(田中哲司)に
打診するが、一蹴されてしまう。  

リサにけがを負わせた美鈴(キムラ緑子)は精神科に入院していた。
美鈴は、見舞いに来たリサに、由樹への謝罪の手紙を書いたことを告げる。
リサはついでに出しておくと言って手紙を預かると、後日、由樹の家を訪れる。
帰り際、由樹からもう小説は書かないのかと問われたリサは…。  

ある日、由樹と真奈美(菜々緒)が居酒屋で飲んでいると、酔ったサラリーマンが
声をかけてきた。
ゴーストライターと言われて一瞬顔を曇らせる由樹だが、すぐに笑顔に戻り丁寧に
対応する。
そんななか、小田が新作の本を届けにくるが…。

(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)

よろしければ→【2015年4月期・春クールドラマ】ラインナップ一覧とキャスト表

 

PVアクセスランキング にほんブログ村  にほんブログ村 テレビブログへ
にほんブログ村


   

 


※キャスト

遠野リサ…中谷美紀
川原由樹…水川あさみ

神崎雄司…田中哲司
小田颯人…三浦翔平
塚田真奈美…菜々緒
岡野慎也…羽場裕一
坪田智行…水橋研二
尾崎浩康…小柳友
遠野大樹…高杉真宙
田浦美鈴…キムラ緑子

鳥飼正義…石橋凌 

遠野元子…江波杏子

 

※スタッフ

脚本 … 橋部敦子
演出 … 土方政人
プロデュース … 小林宙
音楽 … 眞鍋昭大、笹野芽実、得田真裕、末廣健一郎

オープニングテーマ … 三浦大知「Unlock」
主題歌 … androp「Ghost」
  
公式サイト http://www.fujitv.co.jp/ghostwriter/

 

[CD] 三浦大知/Unlock

[CD] 三浦大知/Unlock
価格:1,296円(税込、送料別)

「Twitter」やってますです。
フォロー下さる方は、ほぼドラマ実況ツイート(ツイ多いっす)だという覚悟でお願いします

 

コメント

  1. 「ゴーストライター」身代わりの作家9由樹は持っているストックを使い果たしリサが味わった苦しみを知りリサはそんな由樹に自らの著書を由樹に手渡した

    「ゴーストライター」第9話は小説家を辞めたリサは元子の介護に専念していた。その頃由樹は小説を書きながら多忙な日々を送っていたが次々と来る出版の依頼に疲弊し始めていた。 …

  2. ゴーストライター 第9話

    第9話「天才復活か?退屈で平和な日々の果てに」3月10日火曜よる9時  小説家を辞めたリサ(中谷美紀)は、家事にいそしみ、元子(江波杏子)の介護にもさらに力を入れる。荷物を取るために家に立ち寄った大樹(高杉真宙)はそんなリサの姿を見てもぶっきらぼうな態度を…

  3. 「ゴーストライター」第9話 感想

     リサはオーブンでスコーンを焼く。
     「玄関をリフォームした?」と聞く大樹。
     元子とここで暮らすつもりだと話す。
     どこに住んでいるかは教えないで大樹は出ていく。

  4. ゴーストライター 第9回

    「天才復活か?退屈で平和な日々の果てに」

    内容
    リサ(中谷美紀)は、小説家を辞めて家事をしていた。
    母の介護をしながら。。。。
    家に帰ってきた大樹(高杉真宙)は、そんな姿に。。。。

    一方、
    小説家となった由樹(水川あさみ)の小説は、話題性もアリ、売れ行き…

  5. ゴーストライター 第9話★逆ゴースト!?

    ゴーストライター 第9話
    ‘小説家・遠野リサ’としての生き方から解放され、自分らしさを取り戻したリサ(中谷美紀)。落ち着いた生活を送ることにより、あらためてリサの中で、純粋に小説を書きたいという意欲が湧き上がってくる。一方、人気小説家としての地位を得た由樹(水川あさみ)にも変化が起きていた。華やかな立場の反面、底の見えないような孤独にさいなまれる由樹は、次第に‘書く力’を失いつつあった。真…

  6. ゴーストライター 「天才復活か?退屈で平和な日々の果てに」

    ドキッ、私、前回、間違って解釈してました。リサ(中谷美紀)の秘書だった、美鈴(キムラ緑子)が、襲ったのは、同じ、リサ愛しでも、実はターゲットが由樹(水川あさみ)のつもりで、似たような服装と、呼び出してエレベーターから降りてきたのが、たまたま… という偶然から、間違えて刺してしまったのですね。その美鈴も、精神科に入院。見舞いにきたリサに、「由樹への謝罪の手紙」を… ってので、やっと納得いったの…

  7. 隠れ常連 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    こんにちは。
    わたしもこのドラマ好きです。
    展開が二転三転し、今度はゴースト入れ替わりとか、よくぞそこまで!という感じの脚本ですね。演出も確かに突っ込みどころ満載ですが、キャスティングもよいので、あまり気になりません。
    中谷美紀は相変わらず天才肌ですし、田中哲司は女たらしのクズ人間演じさせたら最高ですし、奈々緒の無機質な演技もなんか好みです。
    土下座して原稿をください・・・とか、ぞくぞくしました。
    なんか久々に面白いフジドラマって感じです。

  8. ゴーストライター 第9話

    小説家を辞めたリサ(中谷美紀)は家事に勤しみ、母・元子(江波杏子)の介護にも力を入れていました。

    一方、由樹(水川あさみ)は小説を書きながら、雑誌の取材やトークショーの仕事を精力的にこなしていました。

    そんな中、編集部にいた小田(三浦翔平)のところに、岡野(羽場裕一)が由樹の次回作の表紙のサンプルを持って来ます。

    小田は帯に書かれた「元ゴーストライター」の文字を外せないかと…

  9. ゴーストライター (第9話・3/10) 感想

    フジテレビ系『ゴーストライター』(公式)
    第9話『天才復活か?退屈で平和な日々の果てに』の感想。

    ‘小説家・遠野リサ’としての生き方から解放され、自分らしさを取り戻したリサ(中谷美紀)。落ち着いた生活を送ることにより、あらためてリサの中で、純粋に小説を書きたいという意欲が湧き上がってくる。一方、人気小説家としての地位を得た由樹(水川あさみ)にも変化が起きていた。華やかな立…

  10. ゴーストライター #09

    『天才復活か?退屈で平和な日々の果てに』

タイトルとURLをコピーしました