摂子(八千草薫)が元入居者の遺族・柳次(久保隆徳)から形見分けとしてもらった絵は、菊村(石坂浩二)の見立てでは高価なものだった。
摂子は返そうとするが柳次は断り、押し問答になる。
菊村は事態収拾のため専門家による鑑定を提案する。
夕方、菊村はシャンソン歌手のしのぶ(有馬稲子)を見掛ける。
真野(ミッキー・カーチス)は老人施設を舞台にした小説を書いて人気の作家「濃野」とはしのぶではないかと言い、菊村は驚く。
(上記あらすじは「Yahoo!TV」より引用)
連続テレビ小説「やすらぎの郷」第3週 第11~第15話
「コイノサシミ」の謎と共に「やすらぎの郷」の正体が浮き彫りになっていく第3週。
簡単におさらい
第11話(月曜日) : 九条姫の部屋に駆け込んできた水谷マヤとお嬢に仕方なく大観の絵の件を打ち明けると2人とも自分の物になるわけでもないのに返すことに猛反対。「おいど」を触られた経緯があるのでお触り代として受け取れとまで言うのだった。
第12話(火曜日) : そうこうしている内に絵をくれた遺族の大村(久保隆徳)が来てしまう。2人に妨害されつつも、ついに絵の価値について大村に打ち明け、貰えないと言う姫。大村も受け取れないの一点張り。栄が間に入り、とにかく鑑定に出すと約束する。
第13話(水曜日) : カサブランカで姫の女っぷりについて栄が大納言とマロに語っていると、及川しのぶが付き人と共にやって来る。認知症が出てきているというこの元シャンソンの女王が「コイノサシミ」ではないかと言い出すマロ。しかし、しのぶの言動は本当にボケているようだった。
第14話(木曜日) : 月9の脚本など仕事の依頼が来ていると事務室に呼び出される栄だったが、乗り気になる仕事は無く断る。その時、栄は「マル秘・濃野関係」と書かれた封筒を発見。「やすらぎの郷」事務室は「コイノサシミ」の正体を知っている?
第15話(金曜日) : 栄は理事長夫妻によって理事室に呼び出され、理事長夫妻の父であり「やすらぎの郷」の創設者である加納英吉が現在も存命、九条の姫を大切に思っており、戦時中には軍で前線慰問を担当していて九条摂子と関わっていたことなどを聞かされる。
そして「濃野佐志美」は施設に存在すること。戦時中の特攻慰問の秘話や九条姫と加納英吉の関係をフィクションにして発表しようとしていること。
などを栄に打ち明け、阻止してほしいと頼むのだった。なぜなら、「コイノサシミ」は、栄の妻・律子の友であった井深凉子(野際陽子)だから…。
「結局、高名な役者や脚本家や監督を集めて作品を作って、マネージメントして売り出すための…施設なのかな??」
なんて先週は書いちゃっていたが、そんなことではなくて目的はもっと崇高でロマンティックな事だったのだと理解した週末はちょっと鳥肌もの。
ここまで丁寧に丁寧にキャラクターの人物描写をしてきて、何のためにこんな施設を造ったのかと人選についても謎を膨らませ、年寄りはこれだからとか、やすらげねーーとか苦笑させて、こんな風に繋げるとはね。
やっぱり、ただの敬老番組では無かった。
巨匠が巨匠たる所以。
簡単な感想
日々の感想はツイッターを拾います。
「あんたの喋り方は怒ってるように聞こえるのよ」「怒ってなんかないわよ!!」怒ってるやんwやっぱ充て書き #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月19日
「そういう」関係はないけれども触られた「お い ど」 #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月19日
水谷マヤ、ほんとーーーにイルイルだよなーーこういう人。お節介でいつも怒ってて欲深さで生きてる感じが出てる。さすが上手いわw #録画だよ #やすらぎの郷
— くう (@kukucoo) 2017年4月19日
「それで?でしたらどうしたんですか?」素朴で良い人だなぁ #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月19日
「鑑定してもらいましょう」だよね。鑑定してから揉めるといいよw #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月19日
「本物でも、いや偽物でも、カサブランカか何処かに飾る事になるんじゃないのかねぇ」少なくとも貴女たちの物ではないのね^^; #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月19日
「90過ぎてもマドンナといわれるこの人の美しさは内面から出てくるものだと思った」「自分の不純さを心から反省した」いやいや…2人のご婦人に比べたら( 〃▽〃;) #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月19日
「10億、20億」って聞いてハッピーちゃんがグワッと見たw #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月19日
「偽物の方がいいんじゃないですか?」「なんで?」「みんなの心が落ち着きます」そうね。持ち慣れない物は持たない方がいい。関わり慣れないものは関わらない方がいい #録画だよ #やすらぎの郷
— くう (@kukucoo) 2017年4月19日
ちょっと前に飲み屋で中年の女がベラベラ喋っているだけの深夜帯ドラマがあって退屈で眠くて脱落したけど、これは喋っているだけでこんなに面白い。やっぱり脚本力。 #やすらぎの郷
— くう (@kukucoo) 2017年4月19日
えええぇぇぇ月9?@@;;なんか適当にごちゃ混ぜたような芸名が……^^; #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月22日
「この手のドラマにはもう興味ありません」そりゃ #やすらぎの郷 枠の層ならそうなるて(笑) #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月22日
ハリがないと老化が進んでしまう。いやいやこの人間関係に揉まれてればボケる間がない^^; #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月22日
「花は人から貰う物で自分で育てるなんて思ってもいなかった」 #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月22日
苗を草むしりしてしまうのは、苗だと知らないから?横山大観の話で上の空だったから?w #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月22日
長生き三カ条「風邪ひくな」「転ぶな」「義理を欠け」なんか……わかる気がする……シルバーじゃなくてももう親戚関係とか義理欠きたいよね。胃に悪いよ。 #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月22日
この郷を作った「かのうえいきち」は生きている。99歳!!! #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月22日
八千草さんの若い頃の写真、ほんとうにお美しい!! #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月22日
九条さまのための「やすらぎの郷」なのか #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月22日
「父はとにかく九条さんが傷つくことが許せなかった」 #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月22日
ボケた及川しのぶじゃなくて井深凉子だったのか!! #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月22日
「先生は井深凉子さんとは家族ぐるみのお付き合いだから、先生から止めるように言っていただきたい」あーー…そのための相談役。というか「やすらぎの郷」に入居させた理由もそれ!!? #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月22日
石坂さんの元妻と元恋人も出ている過去清算の郷なのだから、ここは千葉真一も連れてきてだな……←やめなさい #やすらぎの郷 #録画だよ
— くう (@kukucoo) 2017年4月22日
何だか本当に凄いなぁ。
婆さんたちがたちがゴシャゴシャと他人の持ち物や事情に口出しして来る小うるさい郷だと思っていたけれども、それらは全部、九条の姫を守ることに繋がっていた。
八千草さんはただの登場人物の1人では無く、要。
特攻慰問だと告げずに翌日散っていく兵士たちと食事させてしまって傷つけた過去を取り戻したくて。
花は貰うための物で、自分で育てる物だと思った事もなかった、そんな浮世離れした姫のために。
この郷は加納英吉が九条摂子を俗世から守るための「九条の郷」だったんだよ。
ただ笑いながら見ていたあのボケたお喋りの数々は全てここに繋がる布石だったんだね。恐い脚本だわ。
さて…「コイノサシミ」井深凉子は、そんなこの郷の事情を全部知っていて本を書いているのだろうか。
だとしたら、きっと何か不満やメッセージがあるのだろうけれども。
特別編再放送
「今からでも間に合う!一挙放送!!
やすらぎの郷 ゴールデンウィーク特別編」
やるらしいです。日程は、
2017年4月29日(土) 午前 10:00 ~ 午前 11:40 (関東ローカル)
2017年4月30日(日) 午前 10:00 ~ 午前 11:50
未見の方はぜひ!!
※キャスト
菊村栄 – 石坂浩二
白川冴子 – 浅丘ルリ子
及川しのぶ – 有馬稲子
水谷マヤ – 加賀まりこ
三井路子 – 五月みどり
井深凉子 – 野際陽子
高井秀次 – 藤竜也
真野六郎 – ミッキー・カーチス
九条節子 – 八千草薫
岩倉正臣 – 山本圭
松岡伸子 – 常盤貴子
財前ゆかり – 松岡茉優
名倉みどり – 草刈民代
菊村律子 – 風吹ジュン
名倉修平 – 名高達男
中山保久 – 近藤正臣
侘助 – 小松政夫
玉子 – 野村麻純
菊村梢 – 山本舞香
菊村加奈子 – 森上千絵
菊村一郎 – 水津聡
住職 – 坂本長利
おかみ – 福井裕子
※スタッフ
脚本 – 倉本聰
演出 – 藤田明二、阿部雄一、池添博、唐木希浩
プロデューサー – 五十嵐文郎
音楽 – 島健
主題歌 – 中島みゆき「慕情」