朝廷を追放された公家衆が長州に落ち延びてきた。
奇兵隊が警護を託されることになり、文(井上真央)は、その隊士たちの世話を頼まれる。
忙しく立ち働く文だったが、夫の久坂玄瑞(東出昌大)の浮気の告白が頭から離れず、
ひとり苦しんでいた。
その頃、玄瑞は義兄・小田村伊之助(大沢たかお)と寿(優香)に、夫妻の次男・久米次郎を
養子に迎えたいと申し出る。
しかし夫の意図がわからない文はとまどうばかりだったが…。
(あらすじ「Yahoo!TV」より引用)
花燃ゆ 第二十四話「母となるために」
簡単感想で。
「文久3年8月18日に起きた政変により、長州藩と共に京都から追放された三条実美ら
七卿は長州・三田尻へ落ち延びた」
現地の女たちはワガママなお公家さんたちのお世話でてんやわんや…。
かくして、文さんは奇兵隊のお食事係に任命されたのであった。
この物語は文さんが料理人として昇進して行き幕末の「ごちそうさん」と呼ばれるまでになる物語である…(違 …ぃゃそれほど違わない。
今回は久坂家の跡取りに関するお話。
京の女と情を通じた……。
と、まるで長州藩の終わりみたいな顔で妻に打ち明けた久坂玄瑞。
その後、何の会話も交わさないまま、久坂は再び動乱の京へ行ってしまうのだった。
小田村伊之助さまと寿姉の次男である久米次郎を養子に迎えるということだけ言い残して
去ってしまった夫の真意を測りかねたまま悩む文さん。
一方、次男を養子にと申し出た久坂に伊之助さまは言う。
確かに久米次郎は次男。いずれ養子に出さにゃならん。
じゃがお前と文はまだ若い。
跡継ぎなら文と作ればええではないか。
私は京へ戻ります。
桂さんと潜伏し、情勢を探り一刻も早う長州藩の復権への道を見つけます。
京では長州藩士に上洛禁止令が出されとる。
見つかれば命はないぞ。
覚悟の上です。
つまり、久坂は死ぬ気で京へ向かう。
文と子どもを作っている間はもうない。
だから跡取りをいただきたいと、こういう覚悟である。
伊之助さまは言うのだった。
分かった。
久米次郎を養子に出そう。
じゃが、一つ条件がある。
父としての務めを果たしてくれ。
さて、思い悩む文さんはどうしていいか解らず、三条実美の心を和ませてクーデターを
止めるために八つ橋作りに挑戦したりしている。
京菓子か。
なぜこねな事を?
朝の人よりも私の方がお菓子作りが上手いことを証明したかったかr…
…とは、言わない文さんです。
京の女の話を聞いて、夫にすげない態度を取った事。
そのまま危険な所へ行かせてしまい、送り出すこともしなかった事を文さんは
後悔しているのだった。
久米次郎の事…嫌なんです。本当は。
跡継ぎをもろうてしもうたらあの人がおらんくなる事認めてしまうようで…。
そんな文さんに言う伊之助義兄。
何じゃ勘違いしとるようじゃのう。
俺が久米次郎を養子にやる言うたんは、久坂に死んでもらうためやない。
生きてもらうためじゃ。
最近、よう久坂と寅次郎が重なる。
こうと決めたら俺の声になど耳を貸さん。
じゃが久坂と寅次郎じゃ大きゅう違うところがある。
お前じゃ。文。
久坂には守る者がおる。
家族があって命の重さを知って…そねな男の志こそより強くて熱い。
そうは思わんか?
父になった久坂も母になったお前も。
俺はそねなお前たちを見てみたい。
兄として。
最後の「兄として」が効いてますな。
まぁいずれは兄とし……ゴニョゴニョ……
つまり、伊之助さんが久坂に言っていた「父としての務め」
とは、「帰ってくること」なんだね。
家を継ぐために養子として我が子をあげるわけではなく、ちゃんと父として成長する
お前が見たいと。だって…このドラマの久坂、ガキ過ぎて引くくらいだから……。
我が子をあげるからには、名目上ではなくて、ちゃんと父親になってくれと。
久米次郎をまだ養子に出したくないと言っていた寿さんにも、たぶん同じ思いがあったよう。
可愛い次男を手放したくないという思いと同時に、こんな妹夫婦にあげたくなかった。
久米次郎がどんなに自分にとって大事な息子なのか訴える寿姉さん。
「久米次郎をもらうんは死ぬためやない。生きるため。」
兄上にそう言われて。
寅兄を失うて…
あねな思いはもう嫌やと会えんでも遠く離れとっても命さえあってくれれば…
それ以上望んだらいけん。
そう思うてました。
でも…。
夢をみてしまいました。
いつか久坂と久米次郎と親子3人で暮らす事。
そねな夢をみてしまいました。
お約束致します。
必ず立派に育て上げます。
私も久坂も母として父として強うなります。
どうか…どうか久米次郎の母にならしてつかぁさい!
文。顔を上げなさい。
強い母になる人が、こねな事で泣いてもろうては困ります。
我が強くて気が強くて自分の事ばかりのように見える事もある姉だが、この人は物すごく
女として母として成長しているよな~と感じるわ。
好きなキャラですわ。寿姉。
…で、お前が必要だと言ってくれる伊之助兄さんもいいよね。
歴史ものとしてはもーーどうだかって感じになりきっているけれども、今回、家族の物語
としてはすごく良かったわ。
養子をただの跡継ぎという「物」みたいに考えていた久坂に個人の大切さを
訴える脚本も納得行くものだった。
平成頭だけどね…それでも感動したよ。
吉田稔麿兄妹のお別れシーンにもウルウルしたし。・泣
だって…来週はもう池田屋だってさ~~……ううう…稔麿くんーーー…。・泣
そんなこんなで主人公夫婦と歴史展開は色々とぉぃぉぃだけれども、周囲の家族模様に
涙した回であった。
ところで…7月から「花燃ゆ ”大奥編” スタート!」とかいう話を聞いて、何そのネタ?
とか思っていたら公式発表だった…ホントか…。
史実なのか?大奥の文さん……と、思ったら
慶応元年(1865年)、文は藩世子毛利定広正室・安子の女中、およびその長男興丸の守役を勤めており、美和の名もこの頃から使い始めている。(wikipedia)
だって。
えーー以前はこんな事、書いていなかった気がするけれども、どんどん加筆されてるな
「楫取美和子」ページ。
連ドラ中にどんどん新しい史実が現れるところ、『八重の桜』の尚之助さまを思い出すわ。
わしが持っている本は久坂の妻としての杉文を描いた物ばかりだから全然知らなかったわ。
ってか、籠城して女鉄砲隊作るような展開には…なりませんよね、はい、なりません。
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※キャスト
杉文 … 井上真央(子役期:山田萌々香)
吉田松陰 … 伊勢谷友介(子役期:板垣李光人)
小田村伊之助 … 大沢たかお
久坂玄瑞 … 東出昌大
杉百合之助 … 長塚京三
杉滝 … 檀ふみ
玉木文之進 … 奥田瑛二
杉梅太郎 … 原田泰造
杉寿 … 優香(子役期:香音)
杉敏三郎 … 森永悠希(子役期:山田瑛瑠→大橋律)
杉亀 … 久保田磨希
玉木彦助 … 冨田佳輔
毛利敬親 … 北大路欣也
毛利都美子 … 松坂慶子
桂小五郎 … 東山紀之
周布政之助 … 石丸幹二
椋梨藤太 … 内藤剛志
椋梨美鶴 … 若村麻由美
松島剛蔵 … 津田寛治
宮部鼎蔵 … ビビる大木
長井雅楽 … 羽場裕一
高杉晋作 … 高良健吾(子役期:山崎竜太郎)
吉田稔麿 … 瀬戸康史
伊藤博文 … 劇団ひとり
入江九一 … 要潤
野村靖 … 大野拓朗
前原一誠 … 佐藤隆太
寺島忠三郎 … 鈴木伸之
品川弥二郎 … 音尾琢真
赤禰武人 … 阿部亮平
松浦松洞 … 内野謙太
梅田雲浜 … きたろう
小野為八 … 星田英利
山根文季 … 平田満
内藤一馬 … 田中仁
井上雅 … 黒島結菜
小田村志乃 … かたせ梨乃
金子ツル … 麻生祐未
高須久子 … 井川遥
福川犀之助 … 田中要次
富永有隣 … 本田博太郎
大深虎之丞 … 品川徹
吉村善作 … 日野陽仁
高須 糸 … 川島海荷
入江すみ … 宮崎香蓮
吉田ふさ … 小島藤子
金子重輔 … 泉澤祐希
三条実美 … 上杉祥三
辰路 … 鈴木杏
井伊直弼 … 高橋英樹
語り … 池田秀一
※スタッフ
脚本 … 大島里美、宮村優子、金子ありさ
音楽 … 川井憲次
題字 … 國重友美
制作統括 … 土屋勝裕
プロデューサー … 堀之内礼二郎
演出 … 渡邊良雄 、末永創
公式サイト http://www.nhk.or.jp/hanamoyu/
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コメント
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>大河の朝ドラ化と朝ドラの大河化
朝ドラは所詮朝ドラクオリティなので歴史の描き方はいい加減だったりしてますよね~^^;
それでも朝ドラだから…と思って見る方も見ているわけで、大河が朝ドラに寄っちゃうのはどうかと思いますよね、やれやれ…。
>文は八重以上に一年のドラマを支えるには弱すぎ。
寿と文の姉妹で丁度、良いぐらいに感じます。
あれだけ色々やらかした日野富子がたった37回の放送だったのだから、文さんなんか半年で良かった気がします~。
>寅兄は守るべき者が無かったのではなくて
守るべき者に対して責任感が無かったのであり、
久坂は単に優柔不断なだけに見えますねぇ。
寅兄は身近な「守るべきもの」を勘違いしていたように見えるし久坂はただの厨二病のようです…
なんにせよ、これでいいのかって感じです^^;
「花燃ゆ」感想 第二十四回「母になるために」
「メイン(久坂家事情)が45分かけてやる内容じゃない。絶対」
前回の予想通り、めっきり女台場シーンはなくなりました。
松下村塾子供教室もなくなりました。
先週あれだけ存在感を出してきた辰路もまったく出てこなくなりました。
このドラマってとりあえずいろいろ出しておいて、出したら出しっぱなしで終了ということが多いですよね。
なんだかとても散漫な気がします。
出すだけ出していつ…
花燃ゆ 第二十四回
『母になるために』
「母になるために〜あやまち許し永遠の愛を誓えるか」
内容
政変により京より長州藩へと落ち延びてきた公卿らとともに、
久坂(東出昌大)も長州へと帰ってくる。
再会に喜ぶ間もなく、文(井上真央)は夫から浮気の告白をされてしまう。
落ち延び…
大河ドラマ「花燃ゆ」 #24 母になるために
8月18日の政変で長州はピンチに。
薩摩と会津に対して、「憎し」の思いが・・・
彼方なる峯の白雲・・・夕暮れに・・・見れば哀しも世の事思ふに(井上真央)
幕末の情感というものが維新までにいくつかのピークを迎えるとすれば・・・文久四年と元治元年にまたがる1864年はひとつの重要な頂きを形成していると言えるだろう。 風雲急を告げた文久年間の終焉と・・・ついに幕をあける幕末戦乱の予感。 京都を追放された長州藩を始とする尊皇攘夷派の志士たちは・・・反乱分子と
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ですかねー。「カーネーション」の脚本・演出が正に大河でしたが
今秋の「あさが来た」は幕末からスタートというだけではなく
「純情きらり」で主演経験のある宮崎あおいを姉役にして
姉妹で主人公として話を進めるみたいですね。
20世紀の大河では力量のある役者が主人公格を何度も演じるのは
珍しくも無く「良いドラマ作り」がそれだけ優先されていた。
「花燃ゆ」も松陰の妹を主役にするのも井上真央の主演も全否定は
しませんが、文は八重以上に一年のドラマを支えるには弱すぎ。
寿と文の姉妹で丁度、良いぐらいに感じます。
初の女性大河で市井の視点で歴史を描いた作品は「三姉妹」
(禁門の変のエピだけ映像が現存)こういう作品への
リスペクトがあれば、もっと良いドラマが作れるのに。
寅兄は守るべき者が無かったのではなくて
守るべき者に対して責任感が無かったのであり、
久坂は単に優柔不断なだけに見えますねぇ。
花燃ゆ 第24回「母になるために」〜家族があって、命の重さを知っている。そげな男の志こそ強くて熱い
今回は文(井上真央)の気持ちを追っていた。
何も告げず、危険な京へ旅立っていった久坂(東出昌大)に関しては、
「まだ喧嘩もロクにしとらんのに、いつもいつも何でそげに勝手なの?」
確かになぁ。久坂は自分の考えていることをしっかり文に話せばいいのに。
…
大河ドラマ「花燃ゆ」吉田松陰の妹24玄瑞は自らの退路を断つ気持ちで伊之助の次男を養子に迎え文は母親の自覚に芽生えた
大河ドラマ「花燃ゆ」第24話は京を追われた長州藩ここから進発派と割拠派に割れた。ここで京で戦すれば長州藩は朝敵となるだけに身長になるのも無理はなかった。そんな中で玄瑞 …
花燃ゆ #24「母になるために」
公式サイト 朝廷を追放された公家衆が長州に落ち延びてきた。奇兵隊が警護を託される